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ソフトウェア

ソニーが93言語に対応した独自フォント「SSTフォント」を開発 72

ストーリー by hylom
VAIOに同梱されたりするのだろうか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

ソニーが独自のフォント「SSTフォント」を開発していたそうだ。このフォントは英語・日本語を含む93言語に対応し、「ソニー全体で使うコーポレートフォント」という位置付けで開発されたという(Sony DesignのSST Type Projectページ)。

コンセプトは「硬質感と可読性の両立」とのことで、Helveticaの印象を残しながらも視認性や再現性が高いフォントを目指したという。英語やそれに近いフランス語、イタリア語、ドイツ語といったいわゆる「欧文」で使われる文字だけでなく、タイ語やアラビア語、そして日本語などの文字もカバーされているとのこと。商品パッケージや取扱説明書などで使われるほか、PlayStation 4などにも搭載されるという。

ソニー以外が使うことは難しそうなフォントであるが、Windowsの「MSゴシック(もしくはメイリオ)」、Mac OS Xの「ヒラギノ」のような、製品の「顔」のようなフォントとして今後は認識されるのだろうか。

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  • 言語数よりグリフ数 (スコア:4, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2013年12月18日 17時02分 (#2514321)

    例えば、ソニーのテレビが録画予約で使っている番組表のフォーマット「iPEG」は、文字コードを指定できるけど、その文字コードがデフォルトではShift-JIS。おそらく、Shift-JISを選択した背景には、テレビに入れるフォントの問題があったんだと思う。つまり、ユニコードの後ろの方に入っているやつは、どうせフォントをテレビが持ってないから、Shift-JISで十分だ、と。

    でも、ARIB外字があるように、文字放送ですらJIS外の文字表示が要求されているわけで、ユニコードを全部書けるエンコーディングじゃないと、日本一国においてさえ先々は辛くなる。

    しかし、花園明朝が0xFFFFを超えてフォントファイルを分けざるを得なかったように、そもそも、フォント自体の標準化はすごく遅れている。つまり、すべての言語の文字をカバーするフォントは現在のフォーマットでは存在しえないわけで、ソニーが選んだ文字にマイナーな漢字や変体仮名がどれくらい入っているのかが気になるところ。

    • by Anonymous Coward

      ChineseやKoreanがないということは、簡体字/繁体字やハングルは入ってないんでしょうかね?

    • by Anonymous Coward

      すごい容量になりそうですね

    • by Anonymous Coward

      オフトピですが、ドコモのiアプリ(Do-Ja)の設定ファイルも、ShiftーJIS符号、一択でしたね。Unicode ぢゃなく。アプリ自体は Java で多言語 対応できるのに。その時点で、ドコモ規格で世界に打ってでるつもりがなかったんだろうと想いましたし、出て行けなかったんだろうとiPhone には勝てなかったのは、こういうことのなのかしら?

      • by Anonymous Coward on 2013年12月18日 19時34分 (#2514404)

        最後に小並感をつけておいて欲しい。

        > ドコモ規格で世界に打ってでるつもりがなかったんだろうと想いましたし

        打って出てますよ。2兆円ぐらいをドブに捨てただけだったけど。

        # 二兆円あればdocomo私設軍隊を作ることも可能だったと思うんだ

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          確かに、小並というか、ズブの素人の感想でしたね。たいへん失礼しました。…それはそうと、ぢゃあなんで iPhone に勝てなかったんでしょうね?TRON OS ぢゃないですが、プラットフォーム分野で日本が後発のアメリカに勝てなかったのは悔しいですよねっ。 (((・・;)

          • by Anonymous Coward

            だから最後に(小並感)を…

    • by Anonymous Coward

      iEPGのデフォルトがShift-JISなのは単に後方互換性のためかと思います。

      あれはVAIOの初代Rシリーズ (PCV-R70/PCV-R60/PCV-R50) の録画機能 (GigaPocket) 用に用意された仕組みで、当時はShift-JIS全盛の1999年初夏なので。
      http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990427/sony.htm [impress.co.jp]

      # CATVのデジアナ変換経由で見てる場合は、今でも(番組表サイトのiEPGファイルがShift-JISなら)初代Rでワンクリック録画予約できると思います。後方互換性ってすてきだと思います。

      • iEPG=ARIBだと思ってPOSTしますが、ARIBの文字コードについて小池和夫氏の著作になにか書いてあった気がしてますが、今手元にないので確認できないです。
        結局デファクトスタンダードだったとかいう話かもしれませんが。。。

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  • by jizou (5538) on 2013年12月18日 19時54分 (#2514424) 日記

    フォントのデザインが製品の顔にできるぐらいに、表示デバイスが高精細化したんですねぇ。
    つい最近まで、"表示できる"だけでも十分すごかったものが、可読性を考えたデザインまで考慮できるようになったとは。

    国ごとに違うサイズのフォントを使ってレイアウトに悩むよりは、フォントを作ってしまうと言う発想に頭が下がります。

  • by Anonymous Coward on 2013年12月18日 19時57分 (#2514426)

    Sonyのページの略歴には書かれていないがWikipediaを見ると、
    ヒラギノ明朝に携わった人だと書かれている。
    日本における欧文書体設計の第一人者だそうだ。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%9E%97%E7%AB%A0 [wikipedia.org]

  • Webページを見る限り,AquaKanaやメイリオよりは良い感じ,かなあ?
    可読性は十分。
    「力強い」の漢字がばらついて見えたり,「ク」「ひ」が気になったり。
    「ひ」なんて「Ω」を逆さにしたようなデザインなんだもん。びっくりしたよ。
    とりあえず,横棒多用ルールありきでデザインされてるんだね。

    もう少し調整したら,すげえフォントに化けそう。

  • by Anonymous Coward on 2013年12月18日 16時46分 (#2514314)

    フォント製造企業以外の製造業がフォントを作った例としては、シャープのLCフォント [sharp.co.jp]がありますよね。
    あっちは、液晶画面向け、こっちはマニュアルや社内外向けドキュメントを含め紙にも使うから、位置づけが全然違いますが。

  • by Anonymous Coward on 2013年12月18日 16時12分 (#2514301)

    SSTなのにセガじゃないのかー

  • by Anonymous Coward on 2013年12月18日 17時02分 (#2514320)

    >Mac OS Xの「ヒラギノ」のような

    Mac的にはChicagoとかApple Garamondとかかなぁ。
    いまだとLucida GrandeとかMyriad Apple?

    ヒラギノは「顔」というほどの印象はない感じ。確かに話題にはなったし見やすいと思うけど。

  • by Anonymous Coward on 2013年12月18日 17時45分 (#2514348)

    商品が大量にある中で、デザインに統一感を出すのはわりと難しくて、
    指針で縛りすぎるとそれぞれの商品の特性が失われるし、かといってばらばらだとその企業のアイデンティティが生まれにくい

    そんななかで、フォントを統一して、それを全面的に利用していくというのは、フォントを作る手間こそあれ、それをデザインや開発の現場では利用するだけで手軽に統一感を出せるので、大企業であれば案外ローコスト…なのかな?

    • by Anonymous Coward on 2013年12月18日 18時27分 (#2514367)

      フォントについてはあまり知られてないですが国によっては規制があります。
      たとえばJIS第一水準の文字を入力・表示できなければならない、などです。
      それを満たしていない電子機器は販売できないなどのペナルティがありえます。
      対象機器の範囲はだんだん広がっています。

      たとえば中国では電子デバイス類ですくなくとも3つの規制(国語審議会的なものが1つと、電子機器方面が2つ)があります。
      ポルトガルでは新正書法が今年から必須になりました。

      これら規制に対応できるフォントを用意し”続ける”のは骨の折れる作業です。
      多くの国で商売する企業にとっては、この点だけでも統一することの意味はあります。

      もちろん他所から買ってくるという解もあるのですが、
      デザイン性や、搭載機器の性能(ROMサイズ等)の要請に細かく応えるために、内製したのだと思います。

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    • もはや「SONY」という社名とロゴだけでは統一感を出すのはダメってことですか。

      なんか残念。な世代。

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  • by Anonymous Coward on 2013年12月18日 19時31分 (#2514399)
    Helvetica というより Frutiger の系統なのかな?
    なんで y を大きく変更したのかな
    個人的にこの a は気持ち悪い
    • by ma_kon2 (9679) on 2013年12月18日 19時41分 (#2514412) 日記

      明らかにFrutigerっすね。「a」はFrutigerよりもMyriadっぽくもあり。

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    • by fukapon (4131) on 2013年12月19日 2時12分 (#2514593)

      今日日本の連中主導で作るとなると、UDの呪縛からは逃れられなかったんだと思う。
      尤も欧文の世界でも、汎用のサンセリフとなればそうなのかも。Linotypeの新作をパラパラ見てても、可読性の高さや、誤読を防ぐ工夫の説明が目につくよーな。

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  • by Anonymous Coward on 2013年12月18日 20時06分 (#2514434)

    「ArialUnicodeMSをソニーが引き継いで整形しました」感を感じる。
    あの独特の味は何なんだろう。

  • by Anonymous Coward on 2013年12月18日 21時24分 (#2514478)

    ROMに焼けば完璧

    • by Anonymous Coward

      私は EPSON フォントの方が読みやすくで好きでしたけど。

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