公正取引委員会が個人情報などの「独占」防止を狙った指針を検討中 17
ストーリー by hylom
どこへ向かっているのか 部門より
どこへ向かっているのか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
「ビックデータ」などと称してさまざまな個人情報を収集することが昨今では流行っているが、公正取引委員会がこういったビッグデータの「独占」を防ぐための指針をまとめるという(日経新聞)。不当にデータを囲い込んだ場合、独占禁止法を適用することも検討しているようだ。
「不当にデータを囲い込んだ」というのがよく分からないが、AmazonやGoogleなど大手IT企業は以前から利用者のデータ蓄積に努めており、ある意味それらは資産と言えるものになっている。これらを強制的に吐き出させるようなものであれば反発は必至と思われるが、いったい何を目指しているのだろうか。
「独占」防止ではない (スコア:3, 参考になる)
まずはきちんと記事を読みましょう。
日経の記事をよく読むとわかるように、冒頭にある「個人情報などビッグデータを特定企業が独占するのを防ぐため、」というのは不適切な説明です。もう少し後のほうにあるように、「巨大企業が市場での支配的な立場を使ってデータを集めていたり、不当にデータを囲い込んだりした場合、独占禁止法を適用する考えを示す。」とされており、データ収集と囲い込みの2つの場面が問題とされています。
より具体的には、
①データ収集については、「特定の企業が便利なオンラインサービスを無料で提供して、利用者にほかのサービスへ乗り換えにくくしている状況を想定。この際、必要以上に個人情報を集めたり、何の承諾もなく別の用途に使ったりしていれば、新指針では独禁法に触れる可能性がある」
②囲い込みについては、「データへのアクセスを不当に拒む行為を違反対象とする。例えば、マンションのエレベーターの保守点検業務を、メーカー系列の点検業者から新規参入業者に切り替える場合などを想定している。」
とされています。
というわけで、ビッグデータを公開しましょう、という話では全くありません。
Re: (スコア:0)
てことは
ネットだと楽天とか
リアルだと百貨店とかも
危ういのかな
各店の客は各店の客じゃないって
顧客情報や様々なデータ非開示だって聞くし
ケツの毛羽まで抜かれて退店しなくて済むようにしましょう法案とか?
あれ? (スコア:0)
議論の開始はこれ(第四次産業革命を視野に入れた不正競争防止法に関する検討 [meti.go.jp])じゃないのかな。
こっちはビッグデータを第三者が盗んで不正に利用するのを防ごう=せっかく集めたデータは独占しようね(極論)、というような趣旨の話題なんだけど・・・
Re:あれ? (スコア:1)
データを使った反競争的な行為はやめましょう、というのと、データを盗まれないようにしましょう、というのは両立すると思いますよ。
Re: (スコア:0)
なぜそれがイコールで繋がるのか理解できない。
Re: (スコア:0)
そっちは経産省、今回のは公取委。
なんで別の組織が別に議論している内容に関係があると思ったの?
Re: (スコア:0)
今年1月に発足した公正取引委員会の「データと競争政策に関する検討会」の内容ですね。6月6日に 報告書 [jftc.go.jp]が公表されています。
「不当にデータを囲い込んだ」というのがよく分からないが、AmazonやGoogleなど大手IT企業は以前から利用者のデータ蓄積に努めており、ある意味それらは資産と言えるものになっている。これらを強制的に吐き出させるようなものであれば反発は必至と思われるが、いったい何を目指しているのだろうか。
こっちはビッグデータを第三者が盗んで不正に利用するのを防ごう=せっかく集めたデータは独占しようね(極論)、というような趣旨の話題なんだけど・・・
報告書をざっと斜め読みしてみましたが、P.43~を見ると、
データを集積する者が,他の事業者に
実現しようとすると (スコア:0)
もはや、企業は一定数の顧客・取引回数を越えてはならない、ぐらいの措置が必要になりそうな
(Amazonに登録できるのは日本国民のうち100万人までで、登録できた人も買い物は1人10回までとし、それ以降はAmazonを使わせない、みたいな)
Re: (スコア:0)
回数とか人数とかヌルいもんじゃなく
収集したデータの国外への持ち出しが規制されるほか、当局が企業のデータを閲覧することも認められる
日本版「インターネット安全法」を目指してんだろ
Re: (スコア:0)
当局が企業データを閲覧するかどうかはともかくとして
個人情報についてはEUもデータの域外持ち出しは禁止しているし
国内法の範囲を超えたところに持ち出されて
詐欺等の犯罪にも使われている現状を考えると
ある程度の規制は必要なんじゃないかなー
アメリカなんかは愛国者法で当局側は覗きたい放題ですしね
これに関して経産省も国外データセンターの利用について昔から警告していたはず。
Re: (スコア:0)
いや、別にビッグデータそのものを一般公開すれば、参入障壁はゼロになるよ。例えば、国は国勢調査っていう最大のビッグデータを抱えてるけど、それが産業界での参入障壁にはなってない。なんでかっていったら、統計局はビッグデータを取ってるけど、それを全公開してるから。
でも、ビッグデータを手に入れないと業界参入すらできない→業界参入しないとビッグデータが手に入らない→…、ってのは明らかに不健康な方向に社会が進んで、消費者が不利益を被るからな。長い目で見た時の先行者利益をゼロにするのが公取委の役割だし、ビッグデータは公務員以外取り扱っちゃダメとか、売ったデータは5年以内に公開しなきゃいけないとか、そういう風にした方がバランス良く社会が回る。「そんなことを強制したら、誰もビッグデータ集計したがらなくなる」ってなら、願ったり叶ったりだし、実際には、誰かはビッグデータに手を付けることになる。
Re: (スコア:0)
長期的視野での先行者利益が大きすぎるのは問題だけど、5年とか10年とかその程度のスパンで考えたらダメだろ・・・
つーか、そのレベルで先行者利益をなくすってなら、まず著作権と特許権あたりを撤廃するところからはじめようぜって話に。
Re: (スコア:0)
著作権や特許権は保護しないと著作者・発明者がいなくなってしまう、っていう前提で例外的に保護されてるわけで、ビッグデータは統計屋が減っても社会の損失にはならないよ。そもそも、国勢調査だって5年ごとにやってるわけで、前回以前の調査は歴史的な価値しかない、ってことを考えると、ビッグデータも生ものだよ。実際に利益が出る部分は直近3年程度で、それより古いのは参考記録扱いになるはず。
Re: (スコア:0)
著作権や特許権は保護しないと著作者・発明者がいなくなってしまう、っていう前提で例外的に保護されてるわけで、ビッグデータは統計屋が減っても社会の損失にはならないよ。
統計による効率化ってそれなりに社会に寄与してるんだが・・・(物流コストの最適化とか、商品消費量の予想による破棄量減少とか)
そういうメリットより囲い込みのデメリットが大きいと具体的な比較をした上で言うなら兎も角、手前がメリット知らないってだけで社会に不要扱いするような薄っぺらい話に説得力はないぞ、と。
Re: (スコア:0)
冗談なしにそういう独占禁止法も必要なのかもしれない
AmazonにしろGoogleにしろその圧倒的な立場で国民生活や国の経済を操作できる現状だもんね
けしからんので (スコア:0)
独占は国家の特権だからだめよ
何のためにマイナンバーを基軸に甘い汁吸おうとしてると思ってんだ
匿名化だか何だか知らんがけしからん
って事でいいのかな