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Intel

ARM版Windows 10、Intelの特許を侵害する可能性? 139

ストーリー by headless
互換 部門より
MicrosoftとQualcommによるARM版のWindows 10がIntelの特許権を侵害する可能性があるようだ(Intelの論説記事The Registerの記事V3の記事Neowinの記事)。

Intelが初のx86マイクロプロセッサー「Intel 8086」を提供開始したのが1978年6月8日。Intelのニュースルームで6月8日に掲載された論説記事は39周年を記念してx86命令セットアーキテクチャー(ISA)の強化などについて解説する内容だが、後半の知的財産保護に関する記述が全体の3分の1以上を占める。

その中で、いくつかの会社がIntelのプロプライエタリーなx86 ISAを無断でエミュレートしようとしているとの報道があることに触れ、過去にTransmetaがエミュレーション技術を用いたx86互換プロセッサーを開発した際、エミュレーションであってもIntelは特許権を行使してきたと述べている。Intelは合法的な競争を歓迎するとし、x86 ISAの実行に最適化したIntelのマイクロプロセッサーが競争に勝つ自信を見せる。一方、違法な特許侵害行為は歓迎しないと述べ、他社がIntelの知的財産権を尊重することへの期待を表明している。

記事では会社名を明示していないものの、MicrosoftとQualcommを指しているとみられる。QualcommはThe Registerに対し、記事の知的財産権に関連する点には触れず、同社のSnapdragon 835 モバイルPCプラットフォームが将来のパーソナルコンピューティングを変えるものになるなどとコメントしたとのことだ。
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2017年06月10日 19時42分 (#3225480)

    > いくつかの会社がIntelのプロプライエタリーなx86 ISAを無断でエミュレートしようとしているとの報道があることに触れ

    っていうけど。

    x86版Androidに標準で搭載されているHoudini Binary Translator [impress.co.jp]
     その秘密は、x86版のAndroidに標準で搭載され、Intelの内部コードネームで「Houdini Binary Translator」
    と呼ばれるバイナリ変換ソフトウェアが、NDKで作られたARMバイナリをx86に変換しながら実行していく。
    このため、仮にARM版のバイナリしか持っていないアプリケーションが実行されたとしても、
    x86版のAndroidで実行できるのだ。Intelによれば、このバイナリ変換を利用することで、
    ARM版NDKで書かれたソフトウェアの90%をx86版Androidで実行できるという。

    このARMエミュレーターは、ARMさんにちゃんと承諾をもらってから実装したものなの?

    • 知財はどうなのか、許可はどうなのかは不明なのでわからないけど、IntelまだARMのCPUのライセンス持ってるのかな。

      もし持ってるとすると、内部実装がどうだろうと動くCPUは作れるの、かも?
      # すごく雑な想像

      --
      M-FalconSky (暑いか寒い)
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      それ、エミュレータではなくトランスレータでは。

      • by Anonymous Coward on 2017年06月10日 20時16分 (#3225497)

        ARM版Windows10に載ってるのもバイナリトランスレーター [impress.co.jp]やで。

        新しいARM版Windows 10では、「ARMネイティブのバイナリを実行することもできるし、
        エミュレータを通してWin32アプリを実行することもできる」との通り、
        アプリベンダーが作成したARMバイナリのデスクトップアプリを実行することもできるし、
        バイナリトランスレータと呼ばれるCPUの命令セットを変換しながら実行するソフトウェアを介して、
        x86向けに作られたWin32アプリのバイナリを実行することもできる
        という。

        で、

        バイナリ変換 [wikipedia.org]
        バイナリ変換(英: Binary translation)は、コンピュータの領域において、変換元の命令列を変換先の命令セットに翻訳し、
        機械語コードを変換することで命令セットのエミュレーションを行うことである。

        とWikipediaにあるように、バイナリ変換も広義のエミュレーションの一種や。

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        アプリケーション側から見えるCPUが実際に動いているものと異なるのであればそれはエミュレーションと言えるでしょうな。
        まあこの分野じゃバイナリトランスレーションはエミュレーションの手法として使われるんじゃない?

    • by Anonymous Coward

      Intelは昔からARMとライセンス契約をしていますよ

      20年くらい前には、ARM関連の会社を買収したり、売却したりしてます
      そのあとXScaleというARMアーキテクチャのCPUも出しています

      • by Anonymous Coward on 2017年06月10日 20時34分 (#3225508)

        いや、ただライセンス契約してるからってそんな大雑把なw
        ライセンス契約には、「何をすることを許可するか」という適用範囲がしっかり決められているものなので、
        そこから外れた範囲のことはできません。

        Intelがx86コードをARMに変換するプログラムを嫌がるように、ARMもそんな許可出さないと思うんだけどなぁ。
        ARM側にメリットが無い。

        XScaleの部門はとっくにMarvellに売っぱらってる [srad.jp]しね。その時にIntelの持っていたARMライセンシーとしての権利も
        Marvellに移動しているはず。その後またARMと契約を交わしている [impress.co.jp]が、それはARMのファウンドリパートナー
        になるための契約で、ARMの命令セットをどうこうという契約ではないようだし。

        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2017年06月10日 20時56分 (#3225528)

          世の中にはMMDモデルのライセンスみたいな、できないことしか書いていない(しかもそのほとんどは著作権法のデフォルトでだいたい禁止されている)不思議なライセンスもあります。

          親コメント
          • by Anonymous Coward

            それは結局「何をすることを許可するか」を書いてるだけじゃん。
            全く不思議でも何でもない。

        • Intelがやった時にARMが文句言わなかったので問題ない契約になってたのでは。

          あとXScaleは売却したけどIOP/IXPシリーズはIntelに残したのでARMのライセンスもIntelに残ってる。
          最近のファウンダリのライセンスは別の話かと。

          #XScale/StrongARMの前からIntelはずっとARMのライセンス持ってた(る)って話を
          #見た記憶もあるけどソースが見つからない。

          親コメント
          • by Anonymous Coward on 2017年06月10日 22時29分 (#3225571)

            > Intelがやった時にARMが文句言わなかったので問題ない契約になってたのでは。

            ARMはIntelのモバイル分野への挑戦にさほど神経質ではなくて、何が何でも止めようとはしてなかったから、
            バイナリトランスレータの部分で特許を盾に差し止めをかけることを思いつかなかっただけかもよ。
            (本当にできるかどうかわからんが)

            Intelだって、同じようにバイナリトランスレーションでx86をエミュレーションする龍芯3号 [wikipedia.org]は
            スルーしているようだから、特許を侵害していても「害無し」と思える相手にまで咬みついたりはしないようだし。

            親コメント
        • by Anonymous Coward

          Intelは何でもありのARMライセンスを持ってるはず
          このライセンス他に持ってるのは、マイクロソフト、クアルコム、AMD、NVIDIA、富士通とか

          ARMはそもそもがこういうビジネスモデルなので、ARMとしては結果どうなってもいいんでしょうな

          • by Anonymous Coward

            いや、「何でもアリ」ってそんなあぶない契約する奴世の中にいねーよw
            言いたいのはアーキテクチャライセンスでしょ?

            アーキテクチャーライセンスである。 [ascii.jp]
            これは、ARMの特定の命令セットを利用した独自CPUを自由に実装できるライセンスである。

            とあるように、許諾範囲が決まっていて、これがあったからと言って別にやりたい放題できるというわけではない。

        • by Anonymous Coward

          >XScaleの部門はとっくにMarvellに売っぱらってる
          全部売ったわけではないみたい。PXAシリーズのみ売却したらしい。 XScale [wikipedia.org](英語 [wikipedia.org])参照してください。特に英語版の"Sale of PXA processor line"の最後の方を読むと面白い(恐ろしい)です。XScaleはPXA以外にもIXC、IOP、IXP等のシリーズもあってそれは売却していません。
          DEC(Alphaとか懐かしいね)とARMが共同開発したStrongARMの流れを汲ん

      • by Anonymous Coward
        StrongARM とかXScale の時代は、ARMを使うなら性能面でも消費電力の面でもIntel以外を選ぶ理由がないってくらいでしたしね。
        価格も高いほうではなく、むしろ安いメーカーの側でしたし。
    • by Anonymous Coward

      問題は特許侵害などの、違法な行為があるかどうかだけ。
      MicrosoftとQualcommがx86互換を作るのも、IntelがARM互換を作るのも、権利の侵害がなければ自由です。
      特許に引っかかる場合でも、適切にライセンス受ければ問題ありません。

      • by Anonymous Coward

        CPUは命令セットもそうだし、その命令セットを実現するための内部メカニズムもそうだが、 [ascii.jp]
        いたるところを特許で保護しており、第三者が簡単にこれを利用できないようにしている。

        というんだから、独自の命令セットのプロセッサを持つところは、当然それをがちがちに特許で
        固めているもんだと思うけど。

        > 特許に引っかかる場合でも、適切にライセンス受ければ問題ありません。

        ライセンスはライセンサーが首を縦に振るつもりが無けりゃ、どうにもならないわけで、「受ければ問題ありません」なんて
        かんたんに済む話ではない。今回のケースは、例えMicrosoftやQualcommが「Intelさん、使わせてください」と頼んできても
        ぜったいIntelは許すつもりはないよね。Intelにとってメリットが何も無いもん。

        • CPUは命令セットもそうだし、その命令セットを実現するための内部メカニズムもそうだが、 [ascii.jp]
          いたるところを特許で保護しており、第三者が簡単にこれを利用できないようにしている。

          というんだから、独自の命令セットのプロセッサを持つところは、当然それをがちがちに特許で
          固めているもんだと思うけど。

          でも裁判で勝てそうに無いからお金でケリをつけたんじゃないでしょうか。もちろん訴訟に応じる体力がないところは従うしかありませんが。

          2000年にはARM互換のCPU IPを開発したpicoTurboを訴え、最終的にARMがそれなりの金額を支払って販売差し止めに関して和解した。

          リンク先のニュースリリース [arm.com]では、"ARM has agreed to pay £6.4 million to Herodion" とあるので、9億円ぐらいを ARM が払ったようですね。(Herodion は picoTurbo の事業を継承した会社のようです。)

          親コメント
    • 実行時に逐次変換するのはエミュレーションに当たるかもだけど、バイナリーをユーザーに配布する前に「x86用バイナリー → ARM用バイナリー」の変換をして変換したものをユーザーに配布するのはどおなんでしょお?そして、それをさらに発展させて、その変換プロセスを Web API 化すれば、ARMプロセッサ上でx86バイナリーを実行しようとした時に、実行直前に Web API 経由で ARM用バイナリーに変換させる仕組みを作ることも可能なわけで…。(´・ω・`)

      • by Anonymous Coward

        > バイナリーをユーザーに配布する前に「x86用バイナリー → ARM用バイナリー」の変換をして変換したものをユーザーに配布するのはどおなんでしょお?

        配布する側がARMにも提供したいと思っているなら、素直にソースコードからARM用のバイナリへコンパイルして
        一緒に配布パッケージに入れとけばいいんでは?

  • by Anonymous Coward on 2017年06月10日 19時23分 (#3225468)
  • by Anonymous Coward on 2017年06月10日 19時25分 (#3225471)
    言われてみればそうかもと思ってしまったが、
    やっぱり権利侵害になってしまうんだろうか。
  • by Anonymous Coward on 2017年06月10日 20時02分 (#3225488)

    しかし、お前が携帯向けSoC投げ出した結果やろ...

    • by Anonymous Coward

      > しかし、お前が携帯向けSoC投げ出した結果やろ...

      何度も何度も指摘されてる通りIntelはスマホ/タブレット向けSoCをやめていない
      2017年秋の量産計画まで公表されている

      風説の流布で通報しておきました

      • by Anonymous Coward

        ベータマックスって無くなるの?
        みたいなもんやろ
        秋までしか量産計画ないんじゃ、もう終わるようなもんじゃん

  • 特許って20年らしいので、新しい命令は非対応なCPU扱いでエミュレートすればいいんじゃないかなあ。
    AMD64の命令セットに特許があればくるしいが、そこはx86オンリーにすれば。

    20年前だとPentiumIIIぐらいの時代なので、申請時期を考えると、ぎりぎりSSEまではOKかも。

    • by Anonymous Coward

      VC++2012以降で作られたソフトは非対応とか話にならんよ

    • by Anonymous Coward

      そんなエミュレーションしたところで近頃のWin32アプリはほとんど動かないからまったく使いものにならない。ていうかWindows自体がすでにPAEとSSE2とNXbit必須だし。
      Itaniumのハードウェアエミュレーションも、IA-32の新機能へ速やかに追随できないから使い物にならず、Itanium 2ではソフトウェアエミュレーションに切り替わった(で、結局ダメだった)。

      • by Anonymous Coward

        Windows自体はARMで動いてるから関係ない

  • by Anonymous Coward on 2017年06月10日 20時19分 (#3225500)

    ARMとX86がネイティブに動くCPU作ればいいのか

    あ、あれ????

  • by Anonymous Coward on 2017年06月10日 20時41分 (#3225511)

    「今回は32bitアプリケーションだからIntelさんの権利侵害やけど、AMD64の互換ならウチの権利の侵害やで」

    • by Anonymous Coward

      ちなみにIntelとAMDはクロスライセンスしているので互いのISAを自由に使える。Microsoftが64bit拡張にAMDのものを採用してくれたおかげか。

  • by Anonymous Coward on 2017年06月10日 20時47分 (#3225515)

    古くはAMDやNECをx86から締め出すのにケチつけて法廷闘争で販売差し止めてみたり
    チップセット製造してる会社のバスライセンスにケチつけて締め出したり
    競合他社のCPUを採用しないことを条件にした巨額リベートで排除勧告食らったり
    Intelからx86市場が無くなったらFabを抱えたまま死ぬしか無いから必死なんだろうけど・・・

    そもそも仕様としてはオープンな命令セットをIntelの特許を避けて実装しても特許侵害なんだろうか?
    自分の理解では、ブラックボックス手法でリバースエンジニアしてたら法的にはセーフ、と考えてたんだけど。
    それとも命令セット自体を許可なく使うな!って話?その論法だとMS以前にWineとかqemuとかもアウトな気がする。

  • by Anonymous Coward on 2017年06月10日 20時48分 (#3225517)

    QEMU/FX!32「特許侵害なのか?」

  • by Anonymous Coward on 2017年06月10日 20時51分 (#3225523)

    じゃぁIntelいらねーよってことにはならないのか。
    今現在大半のソフトは.NETで動いてるだろうし、Intelネィティブのプログラム動かしたいという顧客はx86版のWindows使えばいいんだし大した影響はなさそうなんだけど。

    • by Anonymous Coward

      >今現在大半のソフトは.NETで動いてるだろうし、
      ご冗談を

    • by Anonymous Coward

      じゃぁIntelいらねーよってことにはならないのか。
      今現在大半のソフトは.NETで動いてるだろうし、Intelネィティブのプログラム動かしたいという顧客はx86版のWindows使えばいいんだし大した影響はなさそうなんだけど。

      それはExcelVBAが.NETで動くようになってから吐いて欲しい台詞ですね。

    • by Anonymous Coward

      ならなかったからWindows RTがさっぱり売れなかったんだろうに。

      • by Anonymous Coward

        Windows RTでは.NETで書かれていてもストアプリ以外は動かなかったよ。まあIntel (ISA)入ってなかったらさっぱり売れそうにないという点は同意だが

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皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー

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