ホワイトノイズだけのYouTube動画に5件の著作権侵害申立 42
ストーリー by headless
ザー 部門より
ザー 部門より
YouTubeで公開されているホワイトノイズが10時間続くだけの作品に、著作権を侵害されたとの申立が5件送られているそうだ(TorrentFreakの記事、
作者のツイート)。
この作品「10 Hours of Low Level White Noise」はオーストラリアの大学の音楽学部で教鞭をとるSebastian Tomczak氏が2015年に公開したものだ。映像は「Low level white noise」と書かれた静止画像で、オープンソースソフトウェア「Audacity」搭載のノイズジェネレーターで生成したという10時間のホワイトノイズがダビングされている。
他の作品からサンプリングしたものなどではないが、ホワイトノイズを使用しているらしき作品の著作権者4人/社から、Tomczak氏の作品が数秒~数分にわたって著作権を侵害しているとの申立が計5件届いている。ただし、申立者がマネタイズを希望しているため、アカウント停止や動画の公開停止にはならなかったようだ。
チップチューンをテーマにした論文で博士号を取ったというTomczak氏は作成当時、さまざまな継続するサウンドを長時間聞き続けることによる知覚や注意力の変化に興味を持っていたという。同時期には完全五度の2つのトーンが10時間続く「10 Hours of a Perfect Fifth」や1時間かけて1つのトーンが1オクターブ上昇する「Hour-Long Octave Shift」といった作品も公開しているが、これらに著作権侵害の申立は届いていないとのこと。
Tomczak氏のオリジナル作品に著作権侵害の申立が送られるのは初めてではなく、これまでは異議申立がすべて認められてきたという。Tomczak氏は今回も異議申立が認められると考えているが、コンテンツIDによる誤った著作権侵害の主張が行われないよう、YouTubeには何らかの調整が必要だと感じているとのことだ。
この作品「10 Hours of Low Level White Noise」はオーストラリアの大学の音楽学部で教鞭をとるSebastian Tomczak氏が2015年に公開したものだ。映像は「Low level white noise」と書かれた静止画像で、オープンソースソフトウェア「Audacity」搭載のノイズジェネレーターで生成したという10時間のホワイトノイズがダビングされている。
他の作品からサンプリングしたものなどではないが、ホワイトノイズを使用しているらしき作品の著作権者4人/社から、Tomczak氏の作品が数秒~数分にわたって著作権を侵害しているとの申立が計5件届いている。ただし、申立者がマネタイズを希望しているため、アカウント停止や動画の公開停止にはならなかったようだ。
チップチューンをテーマにした論文で博士号を取ったというTomczak氏は作成当時、さまざまな継続するサウンドを長時間聞き続けることによる知覚や注意力の変化に興味を持っていたという。同時期には完全五度の2つのトーンが10時間続く「10 Hours of a Perfect Fifth」や1時間かけて1つのトーンが1オクターブ上昇する「Hour-Long Octave Shift」といった作品も公開しているが、これらに著作権侵害の申立は届いていないとのこと。
Tomczak氏のオリジナル作品に著作権侵害の申立が送られるのは初めてではなく、これまでは異議申立がすべて認められてきたという。Tomczak氏は今回も異議申立が認められると考えているが、コンテンツIDによる誤った著作権侵害の主張が行われないよう、YouTubeには何らかの調整が必要だと感じているとのことだ。
騙りを排除する方法が必要 (スコア:2, すばらしい洞察)
他者のオリジナル著作物に対してありもしない著作権侵害を申請する行為には罰則が求められるべきだし、
運営はきっちりと調査して確実な侵害だけを問題にしてほしい
偽の申請が通ってオリジナル著作者が排除されたりするのはどうかんがえてもおかしい
Re: (スコア:0)
素人の考えだけど、この件の場合は業務妨害になる様にも思えるけど どうなんだろうか。
背景放射 (スコア:2)
135億年前から私が作りました。
#まだ生きてます。
その5者は (スコア:1)
それぞれが、(ある程度持続した)ホワイトノイズの著作権を所有していると主張しているわけです。
なぜ、互いに訴え合わないの?
コンテンツIDの参照の重複 (スコア:5, 参考になる)
>それぞれが、(ある程度持続した)ホワイトノイズの著作権を所有していると主張しているわけです。
ホワイトノイズそのものではなくホワイトノイズを含む作品を参照ファイルとしてYouTubeのコンテンツIDに登録しているのだと思われます。
また、コンテンツIDによる著作権侵害申立は自動で行われますから、その5件4者のコンテンツホルダーにはこのSebastian Tomczak氏の動画に対して著作権侵害の主張をしたとの認識はありません。
動画投稿者が異議申立てを行なった時点で、コンテンツIDが誤った著作権侵害申立をしたことをコンテンツホルダーは知って著作権侵害申立を取り下げる操作を行いますから、「これまでは異議申立がすべて認められてきた」となるのでしょう。
>なぜ、互いに訴え合わないの?
コンテンツID上では5件の参照ファイルに重複はないからです。
コンテンツIDの参照ファイルで競合が発生した場合は、後から登録したコンテンツパートナーはその重複部分に基づく申立てができないようになっています。
https://creatoracademy.youtube.com/page/lesson/cid-references?cid=cont... [youtube.com]
今回の件は曲が長ければその分だけコンテンツIDの誤判定の確率も上がるということなのかもしれませんが、「コンテンツIDによる誤った著作権侵害の主張が行われないよう、YouTubeには何らかの調整が必要だと感じている」には全く同意。
Re: (スコア:0)
「コンテンツIDによる誤った著作権侵害の主張が行われないよう、YouTubeには何らかの調整が必要だと感じている」には全く同意。
現状がどれくらい改善するかはわからないけど、コンテンツIDによる一致があったら、とりあえずコンテンツIDの権利者に「こんな動画がヒットしたけど、どう?」と確認すべきだよね。
その上で削除すべしと権利者が言ったなら、それは権利者側のミスだし。
どこかにソースになるメディア作品(A)があって。
メディア企業が、そこから許諾を受けて一部流用した、コンテンツIDとして作品A’をYouTubeに登録した。
一方、個人もメディア作品Aの作者から許諾を得て、作品A’’を作成し、YouTubeに登録した。
その結果、作品A''がコンテンツIDのシステムにより、(A’の権利者はノータッチの状態で)A’の権利者からということで差し止めが起こった。
みたいなことは普通に起きてるわけだからさ。
Re: (スコア:0)
不正コピーを自動検出するプログラムが誤検知&誤通報しただけですよ
Re: (スコア:0)
さも Sebastian Tomczak 氏 が著作権をもっているような書き振りだけど、それを証明するのは当の本人だって難しいよね。
とりあえず氏を含めた6者で話し合うべき。
ホワイトノイズおんりー (スコア:1)
ホワイトノイズだけの動画なんて需要あるんだろか?って思って調べてみたら、
赤ちゃんが泣き止むとか寝てくれるとかいうアレで結構ホワイトノイズのみの長時間動画ってあるみたいですね。
根拠は母体にいるときに赤ちゃんが聞いている音に似ているとかそんなだっけか?
Re:ホワイトノイズおんりー (スコア:2)
耳栓の代わりにもなる。
夜行バスで横にいる人のいびきや寝言がうるさいときに重宝する。
Re:ホワイトノイズおんりー (スコア:1)
簡易的なノイズキャンセリングみたいになりそうですね。確かにそういう使い方も便利そう。
Re:ホワイトノイズおんりー (スコア:1)
赤ちゃんじゃないが薪を燃やすだけの動画、音だけでもわりと落ち着くのでよく流してる
Re:ホワイトノイズおんりー (スコア:1)
Re: (スコア:0)
えっ「ピアノ売ってちょ~だい」って母体にいるときに赤ちゃんが聞いている音に似ているってこと!?
ノイズにも芸術性があるとか (スコア:0)
実は厳密にはホワイトノイズではなく、スペクトルに偏りがあるとか周期性があるとか、その辺で芸術性があるんだという主張とか。
Audacityのノイズジェネレーターも、厳密に一様とは言えないし。
Re:ノイズにも芸術性があるとか (スコア:2, 興味深い)
とりあえずガウス雑音とホワイトノイズという概念が異なる [wikipedia.org]ことを知った。
ありがとう。
Re: (スコア:0)
むしろ、純粋なホワイトノイズに近ければ近いほど情報量が多くなるんだから保護されるべき。
Re:ノイズにも芸術性があるとか (スコア:1)
そういや音声のエンコードでホワイトノイズの圧縮率ってどんなもんなんだろう?
Re: (スコア:0)
音声エンコードだと、前処理として、色々ぶった切るけど。
可逆圧縮の場合、完全なホワイトノイズは、完全な乱数と同じなので圧縮できない。
Re: (スコア:0)
逆に「ホワイトノイズ成分がこのぐらい入っている」というパラメーターで与えれば圧縮率を上げる事が出来る上に、そのパラメーターの再生をしなければ、ノイズ除去になる……カナ? カナ?
というか、YouTubeに圧縮データで入れた時点でホワイトノイズではなくなるような気が
Re: (スコア:0)
実際携帯電話音声向けコーデックでは、圧縮率確保するために、ノイズ消してるです。
Re: (スコア:0)
ホワイトノイズってパターンを出せないから意味がない。
こういうのはちょっと離れて考えると・・・ (スコア:0)
(ホワイトノイズではない普通の)音楽を、楽器を変えて演奏したり、アレンジしたり、鼻歌にしたり・・・それでもやはり元の楽曲の著作権を侵害してることになる。元の音楽を真似してるわけでなく、偶然()一致してしまったと言い張ってもやはり侵害したことになる。
ここでホワイトノイズに戻ると・・・「私はAudacityで作った。オリジナルだ!」「演奏時間が違う!」と言っても、先駆者がすでにいたらそれはやはり
侵害になるのでは?
Re:こういうのはちょっと離れて考えると・・・ (スコア:2, 参考になる)
なりません。
1) 著作権法の保護対象は具体的な「著作物」(の表現)です。
2) 特許法とかと違って、先行作品に依拠せずに全く独自に作った場合なら、同じ様なものを作っても問題ありません。
# なので、プログラムの世界では内部コードを覗いたり参考にしたりせず
# クリーンルーム方式で作ったならOKになる。
著作権法はアイデアや"キャラクター"みたいな抽象的なものを保護するもんじゃないです。
音楽はまあちょっと特殊で半分抽象的な領域に足突っ込んでますが。
構成する楽器や演者の部分は抜いて、リズムを伴った単音・和音を繰返したもの、
つまり一連のリズムと音階の構成の部分が保護対象と解されます。
かつ保護の対象になるには、作者の意図が反映されている必要あり。
# 先駆者のホワイトノイズの演奏時間を知っていて意図的に真似したとか
# 言明してたならダメになるかもかもしれんけど。
Re: (スコア:0)
著作権的にはセーフだよ。(本当に独自作成なことを証明できればだけど)
じゃないと言葉を話すやつは皆先人の言葉に似てるとい理由で著作権アウトになって何もしゃべれなくなるよ。
Re: (スコア:0)
不特定が本当に独立に作って同じになったなら、同一でもセーフが原則。
標準関数の実装とかの局所的なレベルなら、バイナリ一致する関数も結構ありそう。
Re: (スコア:0)
つまり3分33秒以上あったら、John Cageに著作権が……
Re: (スコア:0)
John Cageは4分33秒ですね
Johnny Cageはわかりません
Re: (スコア:0)
失礼、ただの誤植です。
ピンクノイズにしとけ (スコア:0)
ホワイトノイズって耳に良くないじゃなかったけ?
耳はともかく再生機器に良くない。ホワイトノイズを大音量で
再生するとスピーカーのツイーターが飛んじゃうシステムは一杯あります。要注意!
Re: (スコア:0)
普通の音楽でも大音量で再生したら吹っ飛ぶし耳にもよくないけどね
Re: (スコア:0)
DELとか? [it.srad.jp]
Re: (スコア:0)
ホワイトがダメならピンクにすれば良い
耳はともかく再生機器に良くない。ホワイトノイズを大音量で
再生するとスピーカーのツイーターが飛んじゃうシステムは一杯あります。要注意!
一般人はそんなこと気にする必要は無い~と言いたいところだが、プロも使ってるモニタースピーカーという謳い文句で売ってる製品の中には本当にツイーター飛ぶのがあるのは困りもの
Re: (スコア:0)
プロが使っているものを素人が使うからそうなるのでは。
ツイータはほとんどの場合耐入力低いから、エネルギー分布一様なら当然壊れるけど。
包丁が切れすぎて困る、と言ってるようにしか見えないけど。
Re: (スコア:0)
ないじゃなかったけ?
JASRAC様 (スコア:0)
ノイズを登録しといたら使用料聴取頑張ってくれるかな
無限に取れそう
Re:JASRAC様 (スコア:1)
JASRACが受託管理するのは「楽譜」と「歌詞」です。
「ホワイトノイズ」を譜面化できるものなら見てみたいものですね。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
むしろ、「既存の録音の無音区間のコピーです」って金を取られそう
Google (スコア:0)
なんで再調整しないといけないの?
それが著作ならラジオやTVはもっと前から持ってるんだよなぁ (スコア:0)
とても創作的に表現してるとは認められんわなあ。
個性?サンプリングの違い程度かな?聞き分けられるとしたら音の大きさ位?