田舎のブロードバンドやモバイル接続環境を改善するため、英国政府と英国国教会が提携 31
神のご加護でインターネット 部門より
英国政府と英国国教会は18日、田舎のブロードバンドやモバイル、Wi-Fi接続環境を改善するための提携に合意したことを発表した(英デジタル・文化・メディア・スポーツ省の発表、英国国教会の発表、The Verge、Register、合意書:PDF)。
イングランドでは英国国教会の教区の3分の2が田舎にあり、モバイルやWi-Fiの空白地帯になっているところも多いという。教区教会はコミュニティの中心に位置することから、接続環境を提供するのに適している。教区教会による自主的なブロードバンドやモバイルサービス提供は既に120か所以上で実施されており、教会の塔や尖塔に無線基地局を設置するほか、アンテナや光ファイバーケーブルの設置なども行われているそうだ。
今回の合意は各教会にブロードバンドやモバイルサービス提供を強制するものではなく、それぞれが自主的に決定する必要がある。政府では引き続きブロードバンド/モバイルプロバイダーに対し田舎でのインフラ投資を呼び掛ける一方で、教会との協力を推奨し、教会に対しては必要なアドバイスやリソース、トレーニングなどを提供するとのことだ。
今回の合意についてデジタル・文化・メディア・スポーツ大臣のマット・ハンコック議員は、教会は地域の中心かつ価値ある資産であるとし、接続環境を強化して人々の生活を改善することで、15世紀の建物であっても英国の未来に役立つことを意味すると述べている。