パスワードを忘れた? アカウント作成
13747220 story
検閲

知的財産戦略本部の海賊版サイト対策検討会、結論を出せず無期延期に 120

ストーリー by hylom
順当 部門より

知的財産戦略本部の海賊版サイト対策検討会議では海賊版配信サイトへの接続遮断(ブロッキング)についての議論が行われていたものの、賛成派と反対派の間で議論が折り合わず、最終的に「とりまとめ」などの結論を出せずに無期延期という形で終了した。この経緯が読売新聞で詳しくまとめられている。

賛成派は「ブロッキング以外に有効な対策手段はない」との主張に固執する一方、それを否定する反対派とは議論がかみ合わない状況が続いており、同会議では9月の時点で中間とりまとめができない状況だった。その後海賊版サイトのホスティングを行なっているCloudflareが米国での訴訟を受けて海賊版サイトの運営者情報を開示したり、国内でも東京地裁がCloudflareに対しキャッシュファイル削除と発信者情報開示を命じる仮処分を出すなど(過去記事)、訴訟などの手段で対策が行えることが実際に示されつつあったが、その状況でも賛成派は主張を変えなかった。そのため反対派は報告書の取りまとめを拒否、最終的には取りまとめや審議状況の報告も行うことなしに会議の無期延期が決定した。

今回の議論では著作権者側も一枚岩ではなく、またブロッキングを推進する出版社側の主張が合理的ではないとの指摘も出ている(山本一郎氏のブログ)。結論が出せなかった背景にはこういった状況もあるようだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • MiAUの理事の人も検討会に参加してて、ポッドキャストでどんな話してるのか感想述べてるんだけど、警察側の人に、「今何ができなくて困ってますか、どういう風に法改正したら動けるようになりますか」って聞いても答えてくれないってぼやいてました。
    出版社側としてもまず頼るのは国内の警察なわけで、遙か夢の址の運営逮捕したときは一応の成果は上げてる。でも、漫画村相手では全然通用しなかった。

    ちなみに、出版社側が動きにくい理由については他にも理由があって、クラウドフレア社の一連の対応に関して実際に動いてたやまもといちろう氏がいろいろ煽り記事をブログに載せてます。
    川上量生さんのブロッキング問題の経緯の概略について、分かる人に分かりそうなことだけ書く [lineblog.me]

    ブロッキング議論は、憲法問題にまで発展し、宍戸常寿先生や森亮二先生といったきちんとした人まで巻き込んで大論争になりましたが、実のところ、突き詰めれば「出版社は(差し止められるだけの)権利を持っていない」けど「海賊版サイトを差し止めたい」という実務問題です。

     特に解説なしに「権利を持っていない」の一言でざっくりまとめられていますが、これ多分、出版権システムでそうならざるを得ないという話かと思われます。
     米国では出版に関しても日本で言うところの複製権的な権利で管理していて、著者は出版社とかエージェントに権利を預けて運用してもらっているというエージェント形式を取っています。が、日本では出版権やら電子出版権と呼ばれている出版に関わる独立した権利が著作権法に定義されていて、それらの権利を設定する出版契約を結ぶことで出版社が独占するという形式になってます。このせいで、絶版になれば法的には出版社の権利は何一つ残りません。
     出版に関わる業務ではそれで不都合がないため、それ以外の著者の著作権に関しては著者に残ったままになっていて、音楽で言うところのJASRACのような取締能力を持った権利管理業者がいません。(取締能力が無い業者ならいます)
     出版権というシステムで国内が回っている以上、それ以上の権利を著作者から取り上げたり、出版社に新しく権利を追加したりみたいなことを言い出すと他ならぬ著者が反対に回るわけです。(詳しくは版面権とかでぐぐってね)

     こういう状況だと、出版社としては頼みの綱は警察にならざるを得ないし、警察が頼りにならないなら、当面は出版権の通用する国内で完結する手段でなんとかするしかない。
     その数少ない手段の一つがブロッキングである、ということなのだと思われます。

     個人的にはブロッキングよりも広告の透明化で金の流れを追えるようにすれば警察も動けるんじゃないの、という気がしますが、それはそれで新たな利害関係者が出てきて会議に呼ばないとダメなので、いずれにしても検討会はメンバーの選定からやり直しかなぁ。
    #というか、必要な関係者をそろえられてない知財戦略本部が根本的に役立たずという説も……。

    --
    しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
    • 要はブロッキングを施して得をする人よりも、損をする人の数が様々な面で多く成ると試算できるからじゃ無いですか。 ブロッキングされる範囲の通信が必ずしも経済活動を全くしてないとは限らないですから、違法物の出る側だけならともかく情報の受け手側まで遮断して居たら恐らく殆どの通信が遮断されて機能不全に陥ると思われますよ。 またそれらの通信の内容特定自体が現行法では違法なままですから先に怪しき者には警告をした後、改善が無い様子なら様々な探索許可をできる様に各方面に要請を可能にする法を纏める方が先だと思われます。 特定少数の電子商材を扱う業界だけの見識で他のもっと実体的な高収益産業も含めた、全ての業界の通信に拠る収益にも不利益をもたらす可能性が十分在りますし、今違憲と成ってる事に例外を作り何をしていたら全面的な調査を許諾するかの条件を纏めるしか無いでしょう ※一番この問題に関して関係するのは通信広告業界ですから、そちらの方々と意見を刷り合わす事が一番の解決策かと愚考致します。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2018年10月18日 19時07分 (#3500245)

    現行法では対処できない、法改正を待ってる暇がないって前提でブロッキングするかどうかの話をしてたのに、その真っ最中にスタンダードなやり方で海賊版サイト運営者の身元特定できたわけだろ。
    白紙にする以外の結論ってあるの?

  • 教訓 (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2018年10月18日 19時34分 (#3500270)

    この手の検討会では御用学者でしっかりと固める事。
    せっかく確立した官邸主導の思いつきを実施する審議会行政が水泡に帰しかねない。

    • by Anonymous Coward on 2018年10月19日 1時09分 (#3500452)

      御用学者で固めたんですよ。
      その結果が知財本部の2月の会合であり、緊急避難を認める4月の政府決定なんですよ。
      ところが、それがあまりにずさんすぎたために猛反発を受けて、
      押さえこむために反対派を入れて議論をやり直しせざるを得ない状況になったんですよ。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      答えも出さず、反対しかしない誤用学者は追放すること。

  • by Anonymous Coward on 2018年10月18日 18時23分 (#3500216)

    自分の儲けのためには法とかどうでもいい奴だってのがわかった。
    あと、村井さんにもちょっとがっかりしたけど、ネットワーク屋あがりに座長やらせるのがおかしい気もする。

    • by Anonymous Coward

      要は、出版社が今まで先送りにしてきた、出版社と著者との間の明確な書面契約を行なわなかったから、
      Cloudflare側でも本当に著作権者かどうかの確証が持てずに要求が拒否されただけでしょう。

      いわば自業自得。

      • by Anonymous Coward on 2018年10月18日 19時02分 (#3500242)

        確かに昔は違ったけど、近頃はそうでもないよ。少なくとも大手は。
        電子出版権が設定されたとき、法的に今までのようななーなーではなく、また既存権利の拡張ではなくて新たな権利として設定されたので、明確に新たに契約を交わし直せ、ということになって、標準契約書も業界を挙げて整備され出版社は対応しているよ。

        Cloudflareが今回対応したのは、日本側からの働きかけもあったけど、似たような裁判をいろいろな所で起こされていて、内部的に方針が変わったのが大きいと思う。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          今までCloudflareは著作権者からの開示請求に対応していなかったけれど、
          今回一弁護士からの開示請求で内部的に方針を変えた、ということですか?

          今まで開示請求を拒否した事例って、例えばどんなものがあるのでしょうか。

          • by Anonymous Coward on 2018年10月18日 20時17分 (#3500302)
            今までCloudflareは著作権者からの開示請求に対応していなかったけれど、今回一弁護士からの開示請求で内部的に方針を変えた、ということですか?

            今回の件じゃなくて、今年の3月にCloudflareは米国での裁判に事実上負けていて、それがきっかけに大幅に態度が変わっている。なので何らか内部的方針の変更があったのだと思われる。
            その前は、「Cloudflareが無くなってもサービスは残るんだから、著作権侵害の幇助にはならない」と主張して、自分のところに来た開示請求に対して、自分たちの所に義務は無いとしてただ回送するのみで対応してこなかった。
            なので、今は対応が変わったため今はCloudflareは対応するようになっていることをもって、過去も対応していたという事は言えないと思う。ましてや、被害者側が訴えてなかったのが悪い、なんて結論には到底なり得ないかと。

            とりあえず、個人的にはCloudflareがこの手のサイトに加担しなくなったのは非常に良いことだと思う。

            今まで開示請求を拒否した事例って、例えばどんなものがあるのでしょうか。

            例えば、このあたりを読めば、従来Cloudflareがどのような主張をしてきたかわかるよ。この裁判、始まりは2016年で、ずっと拒否し続け、裁判に引きずり出しただけでもニュースになるほどだった。

            で、態度が大幅に変わったのはこの裁判のあと、今年の4月くらいから。今まで絶対にやらなかった削除を自ら行いアニメ関係のtorrentサイトを削除著作権侵害などの明確なものではなく、思想的なものについても削除、など、訴訟を起こされたりしていたサイトに対して大なたを振るった。

            その後は、今回の件も含めて、またそれ以外にも、従来とは対応を変えているっぽい。

            親コメント
          • by Anonymous Coward

            やった様子がないので拒否された事例もないかも知れませんね

            https://togetter.com/li/1274997 [togetter.com]

      • by Anonymous Coward

        アニメ違法サイトの方は、外国(ブラジル)運営にも関わらずとっくに特定・起訴まで行っているのだから、
        出版社のやり方が下手だとしか言いようがないですね。

        出版社が「あんたの漫画が違法転載されてるから訴訟するんで、名前貸して」と言ったら拒否する人は
        まずいないと思うので、山口弁護士にやり方を聞いて、同じように対応すればガンガン訴訟できるはず。
        これだけ騒がれたのだから、そのプロセスを簡略化できるよう行政へ依頼するのも簡単でしょう。

        この状況でまだブロッキングに拘るのは、自分たちが今まで碌に動いていなかったことを認めたくないだけ
        としか思えません。

        • by Anonymous Coward on 2018年10月18日 19時25分 (#3500263)

          いや、アニメの方は訴訟まで何年もかかった挙げ句、特定・起訴した頃にはまんまと逃げられて丸損っていう最悪の事例だよ。

          訴訟することが目的じゃ無くて、被害を防止することが目的なので、敗北だよ。

          >、そのプロセスを簡略化できるよう行政へ依頼するのも簡単でしょう。

          これを検討する会議だったのに、ブロッキングありきだ、とかレッテル貼って報告書すら出させなかった人たちがいるんですよ。

          親コメント
          • by Anonymous Coward

            あの報告書を読んで「ブロッキングありき」と思わない人がいるとしたら、
            読解力がないとかいうレベルじゃないでしょ。
            その報告書を出させなかった人たちは、会議の出席者の半数だよ?

            アニメの方の運営者に逃げられたってのは、警察の問題でしょ。
            「起訴しても逃げられるから、起訴しても無意味!」って言いたいの?
            少なくとも、サイトを閉鎖させるくらいの意味はあったはずだけど。

            「何年もかかった」の部分は真実か知らないけど、それを短縮するための
            法整備を議論すべきでしょ。
            そういう意見が、会議で出されたはずなんだけど。

            • by Anonymous Coward on 2018年10月18日 19時55分 (#3500291)

              >アニメの方の運営者に逃げられたってのは、警察の問題でしょ。

              警察の問題じゃ無くて、ブラジルの法律の問題。日本の警察がブラジルに押しかけて逮捕するわけには行かないので、現地警察を共同で行うしか無いんだが、サーバはアメリカの防弾ホスティング、ドメインはスウェーデン、だったので、ブラジル国内での犯罪行為が認められないとかなんとかで動かれなかったとされている。

              サーバがあるアメリカでなんとかしようにも、アメリカでやられるとまずいからという事で、Anitube側でアメリカからはアクセスできないようにブロックする事で訴えられにくくしたりしていた。これも法律がこういったことを想定していないという問題がある。
              同じような問題は日本でも会って、CDNなんかも特定の国のサーバを利用しないようにする設定は自由自在にできるため、例えば日本のサーバを使わないように設定されると国内法では対処のしようが無くなる。すると、現地の国に仕える法律がある事を祈るしかなくなるわけなんだけど…。

              そんなこんなで対策が遅れているうちに、悠々と逃げられ、起訴はされたが未だに裁判は開かれずじまいという状態なんだよね。
              一つの対策案としては、TPPのような国際条約にこれら知的財産権の侵害に速やかに対応するようにさせる条項をぶっ込んで法改正を促す、とかはあるんだけど、途上国からすると、知的財産権は先進国が金を巻き上げる手段にしか見えないので、かなり揉めるは揉める。
              これについては、先進国足並み揃えて対応迫っていくしか無いと思うけどね。

              親コメント
            • by Anonymous Coward

              >その報告書を出させなかった人たちは、会議の出席者の半数だよ?

              なら半数は賛成していたわけだ。

            • by Anonymous Coward

              「何年もかかった」の部分は真実か知らないけど、それを短縮するための法整備を議論すべきでしょ。 そういう意見が、会議で出されたはずなんだけど。

              何年もかかったのは、中間取りまとめ案に例示として載せられてる [kantei.go.jp]よ。2014年からサイトが存在し、捜査した結果特定ができ、2016年に現地警察に告訴している。その後、2017年に家宅捜索、サーバ等を押収した物の被疑者確保どころかサイト閉鎖にも至らず、刑事告訴したものの逃げられていてまだ公判も開かれ

          • by Anonymous Coward

            たいていの犯罪被害者は丸損なんだけど。

            なんで有償の著作物のデッドコピーだけ救うの? って考えると、
            通信の秘密を守ろうで思考停止するのもいいんじゃないかという気がしてくる。

  • >訴訟などの手段で対策が行えることが実際に示されつつあった

    これは違うと思う。今回名指しで問題にされた3サイトの内、2サイトはCludflareを利用していたので同じメソッドで行けるかも知れないけど、もう1つのサイトは利用してないので有効な手段たりえない。
    また、現在、防弾ホスティングと呼ばれる、匿名性の高く多くの国で違法だと言われるような行為に使われるサービスがあって、これらを使われたら手出しのしようが無い。

    次に同じような事を行う犯罪者が現れるだろうけど、そいつは前例を確認して、この手のサービスを使ってくると思われ、イタチごっこになる。
    これについては、対策を求める被害者側からは資料の中で繰り返し主張されているので、今回の訴訟で対策ができたから被害者の主張は覆った、かのように言うのは印象操作だよ。

    どちらにしても何らかの枠組みや法的規制は必要になる。報告書案にあった内容だと、もちろんブロッキングについても書かれているが、国際的に協力を求める仕組みの構築、広告業界などと連携する枠組みを作る、著作権法の改正により違法とする範囲の拡大、リーチサイト規制の実施、などが上がっていて、ブロッキングありきだ、などと印象操作が行われているけど全くそんなことはなく、また対策には法改正が必要となるようなものも多い。
    これを来年の通常国会で行うには、この会議で本当は9月中がベスト、少なくとも何らかの報告書を出す必要があった。

    にもかかわらず、弁護士の森委員を始めとする反対派の人々は、自分たちの意見が全面的に反映されないことを理由に、両論併記どころか、まとまらなかったという文章を作る事さえ拒んだ状態。これは流石に無責任じゃ無いだろうか。
    森氏は「我々の使命は、報告書をまとめることじゃなく、国民のためにいいと思うことを考えて、行動することのはず」と言ったと報道されているけど、犯罪者を野放しにして、対策法案の成立を妨害することが国民のために良いと思っているのだろうか。
    せめて、実際に被害を受けている被害者側に対して、何らかの同意を取り付ける必要があるのでは。被害者側にそれはやむを得ないという発言を取り付けて、対策を延期するのならばともかく、あまりに強引ではないだろうか。

    本当なら、ここで両論併記の報告書を作って、結論は「纏まらなかった」とした上で、後は国会に任せるべきだったと思うんだよ。国会にいる人々は国民の審判を受けた国会議員なのだから、彼らに議論させるようにするべきだった。おそらくブロッキングはヤバイという活動すれば、与党の中にも反対者が現れるだろうし、政権がリスクを取らず、ブロッキング以外の対策の方ができた可能性が高いでしょうよ。

    この会議とは別に文化庁がやってる方で、リーチサイト規制の方は進める形になってるけど、そっちが全く注目されてないのも気になってる。同時に著作権法30条を改正して、今、違法ダウンロードが録音・録画に限られているのを、画像にも広げるという話もある。正直、こっちは実務的にかなり副作用の大きい規制になるだろうけど、これでいいのか?

    ブロッキングありきだ、って批判されてるけど、ブロッキングにこだわってるのは反対派の方も一緒でしょ。全般的にキッチリ議論してくれよ。ほんと。

    • 反対派が法改正について意見した個所を、賛成派が議事録からバッサリ削ってブロッキングの議論しか
      載せなかっただけで、ちゃんと全般的にキッチリ議論されてるよ。

      読めばわかるけど、両論併記なんてされてない。
      自分たちの意見が反映どころか、議論したことすら記載されなかったら、流石に怒るでしょ。

      > これは違うと思う。今回名指しで問題にされた3サイトの内、2サイトはCludflareを利用していたので同じメソッドで行けるかも知れないけど、もう1つのサイトは利用してないので有効な手段たりえない。
      > また、現在、防弾ホスティングと呼ばれる、匿名性の高く多くの国で違法だと言われるような行為に使われるサービスがあって、これらを使われたら手出しのしようが無い。

      これも意味が分からない。
      Cludflareがまさに「防弾ホスティング」として名指しされていて、だからブロッキングしかないという議論だったのに、
      Cludflareが開示したら突然Cludflareは違うとか、ちゃぶ台返しにもほどがある。
      じゃあなんで、ブロッキング対象として名指しされた3サイトに、2つも入ってんの。

      これだけ前提が覆っているのだから、名指しするサイトの選定からやり直して議論しないと駄目でしょ。
      あなたの言うその、「手出しのしようが無い」サイトを、実名で例示して。

      親コメント
      • 読めばわかるけど、両論併記なんてされてない。
        自分たちの意見が反映どころか、議論したことすら記載されなかったら、流石に怒るでしょ。

        さらっと嘘言わないように。
        https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/kensho_hyoka_kikak... [kantei.go.jp]
        ここから読めるけど、目次から抜粋するけど

        はじめに
        第1章 インターネット上の海賊版サイトによる権利侵害の現状
        1.我が国コンテンツ市場の状況
        2.ビジネスモデルの変化と海賊版対策の推移
        3.インターネット上の海賊版サイトによる権利侵害の深刻化
        4.インターネット上の海賊版サイトに対する総合的な対策の必要性
        第2章 インターネット上の海賊版サイトに対する総合対策
        1.海賊版サイト対策の基盤的な取組
        (1)著作権教育・意識啓発
        (2)正規版の流通促進
        (3)海賊版サイト対策の中心となる組織の設置
        2.海賊版サイトの閲覧の防止・著作権者等による権利行使の実効性の確保のための環境整備
        (1)リーチサイト対策
        (2)著作権を侵害する静止画のダウンロードの違法化の検討
        (3)国際連携・国際執行の強化
        3.サイト運営者以外の主体への働きかけを通じた海賊版サイト対策
        (1)海賊版サイトの検索結果からの削除・表示抑制
        (2)海賊版サイトに対する広告出稿の抑制
        (3)フィルタリング
        (4)アクセス警告方式の導入
        (5)アクセス制限(ブロッキング)

        って、これだけ書かれている。少なくとも「議論したことすら記載されなかった」というのは間違いだよ。反対派も含め、ブロッキングについて超時間議論が裂かれたので、それに応じた分量でまとめ案は作られているのだけれど、それをごそっと削除しろというのは、それこそ「議論したことすら記載するな」って主張でしょ。

        Cludflareがまさに「防弾ホスティング」として名指しされていて、だからブロッキングしかないという議論だったのに、 Cludflareが開示したら突然Cludflareは違う

        中間まとめ案の4を読めばそんな雑な議論じゃないことはわかるはずだよ。Cloudflareさえなんとかすれば前提が崩れるかのように言われるけど、これは誤解。防弾ホスティングを全部なんとかしてくれれば、前提は崩れるかも知れないけども。

        ドメイン登録サービスNjalla5は、2017 年4 月から「完全な匿名性」を売りに営業を開始し、自らが購入したドメインの使用権をユーザーが購入する形をとっており、ユーザー情報を開示しない。
        また、海賊版サイトの中には、データ関連の法律の執行が必ずしも十分にされない国に置かれ、著作権者等からの削除依頼に応じないことを売りにするサーバーと契約して侵害コンテンツのアップロードを行うものが多い(いわゆる「オフショアホスティング」・「防弾ホスティング」)。

        さらに、CDN 事業者の中には、分散型サーバーシステムを採用しているため侵害コンテンツの公衆送信の差止請求を行う対象となるサーバーの特定が難しい上、権利者の要請に極めて非協力的な存在も指摘され、海賊版サイトのIP アドレス等の情報開示に応じる際に運営者に通知するため、通知を受け取った海賊版サイトの運営者に逃亡されることも多い。

        あなたの言うその、「手出しのしようが無い」サイトを、実名で例示して。

        これも中間まとめ案に書いてあるけど、Miomioの例ね。中国にサーバがあって、中国国内で訴えられた結果、中国国内では処罰された。その結果、Miomioは中国国内からのアクセスを遮断したので、中国政府は国内での権利侵害が確認できないから対応できんと突っぱねられた。
        これ以外にもあるだろうけど、違法サイトのリンクを拡散するのは勘弁して。

        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2018年10月18日 19時00分 (#3500239)

    海賊版は出回るという前提でのビジネス考えましょうよ。

    作者と握手できるとか、アシスタントの総選挙の申し込み権がもらえるとか、さ。

    もう、技術持つ側の自制に期待なんて無策も同然ですわもう。

    • 生きるコストが0になればいいわけで
      農鉱業の自動化から頑張りますか

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      作者がみんな、佃煮のりおさんみたいな人ばっかりじゃないので……。
      岸田メルさんみたいな人もいるので……。

    • by Anonymous Coward

      >海賊版は出回るという前提でのビジネス考えましょうよ。

      海賊版サイト「やったぜ!」

    • by Anonymous Coward

      Napsterが世で使われだしてもうじき20年ですかねぇ。

      あの頃であれば、たとえ技術があってもその技術が不正コピーや海賊版等に使われることが分かっているのであれば使わないべきだ…なんていう言い分にも理解を示す人はいただろうけど、ねぇ。

      がんばってこの荒波を超えないと生き残れないだろうから、がんばって知恵を絞ってほしいものです。

    • by Anonymous Coward

      Napsterが出てきて放置していたらYoutubeが出てきて、気がついたら市場が半減
      聴き放題にすれば多少なりとも儲かると言われて加担したが、タダの海賊版に対抗するため料金も上げられず、結果生命線丸ごとIT業界に持って行かれて、さっぱり利益が上がらない音楽業界の話でもする?

  • by Anonymous Coward on 2018年10月18日 19時00分 (#3500241)

    今回、会議でブロッキングありきではなく、お流れになったことは、日本に良心がまだ残っていたお陰かと思いました。
    しかし、心配な点は、お流れになったことで、別の場所で反対者を排除してブロッキング法制化の動きが進みかねないこと。

  • そして収益元を許すと言うか収益元が強いならば諦めるしか無い 諦める気が無いのであれば、収益元に掛け合うのが一番です 現実に間接であろうとお金を稼いで居るのは放流者と、それに利益を供与する仕組みにあるのですから
  • by Anonymous Coward on 2018年10月18日 18時31分 (#3500222)

    Twitterでの発言とか追ってますが
    あれはねぇ…
    https://twitter.com/nkawa2525 [twitter.com]

  • by Anonymous Coward on 2018年10月18日 19時13分 (#3500250)

    突撃隊長が突撃隊長に戻ってることが一番のポイントだと思うんだtwitterでひたすら煽ってるし。

    • by Anonymous Coward

      切り込み隊長だよー。

      ひろゆきと歌歌ってた頃が懐かしい…。
      おまえもなー♪ とか歌ってたね。

    • by Anonymous Coward

      切込隊長じゃないか?

  • by Anonymous Coward on 2018年10月18日 19時34分 (#3500271)

    無理を通して道理を引っ込めようとしたら、投げたのを忘れたブーメランが帰ってきた

  • by Anonymous Coward on 2018年10月18日 19時42分 (#3500275)

    かみ合わないわけではなく
    複数の価値観のうちどれが重要かという争いだろう

  • by Anonymous Coward on 2018年10月18日 19時52分 (#3500287)

    どうして歩み寄りが出来ないんでしょうね…

    • そりゃ両論併記すべきっていうけど
      ブロッキング賛成派のいってることがめちゃくちゃだからですよ。
      某まとめブログの意味のない試算を損失額としているとか。

      親コメント
    • 両論併記すると、事実上の容認宣言になるからです。
      推進派の意見が取り入れられつつ反対派の意見も聞いたという証拠になるので、推進派の意見だけ書かれた報告書より強力なゴーサインにすらなり得ます。
      政府がこの会合を開く目的ってのは「各方面から幅広く意見を聞いた」という証拠作りがしたいだけで、基本的には推進ありきです。法制化するかやめようか判断する材料にしようという段階はとうに過ぎていました。

      推進派も反対派もそこをよく承知しているので、最終防衛ラインを「報告書をまとめるか否か」に据えて火花を散らしていたのです。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      歩み寄るどころか、森という弁護士は、こんな発言をしている。

      「検討会としては、何もとりまとめず、報告せず、検討会は無期限延期にしてください。その間にブロッキング以外の手段が講じられ、その効果を検証することができます。その結果、(他に実効的な手段が存在しないなどの事実が判明すれば)違憲の疑いがなくなる可能性もあるんです」

      今対策をしておけば防げるはずの被害を発生させないと、報告すら認めないと。でも、こんな発言したところで、実際に被害出

      • 議論の前提すっ飛ばして、都合よく抜き出して独自解釈するのやめね?

        何で反対派は歩み寄らないか?賛成側の土台が崩れて無根拠だからだよ。
        「手は尽くしたが効果はなかった、なので緊急避難が必要」という話で始まったのに、
        「手は尽くしたが効果はなかった」が否定される実例が出てきたどころか、
        「手は尽くした」自体が怪しくなってんじゃん。
        緊急避難が必要な前提が全部消えてんだから、両論併記どころか却下だよ。

        あなたが抜き出した部分の発言意図はこうだ。
        「現行法で対処できるなら緊急避難は必要ない。現行法内で効果が出ているという手段があるのに、それをやっていなかったというのが明らかになったのだから、手は尽くしたとは言い難い。当初の話通り、『やれることを全部やったがダメだった』を成立させるためには、いままだやっていないこと含めて本当にやれることを全部やって、まだ被害があるとならなければならない。それが緊急避難が成立する前提である」

        海賊サイトや運営者をどうにかする法整備を、という方向を批判しているのではなく、緊急避難を口実にすることを批判してるんだ。

        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2018年10月18日 21時07分 (#3500345)

    なんだかんだ注目している人が多いからこの結果になったんだろう
    でなければ問答無用でブロッキングを即日決定していたかもしれない

typodupeerror

海軍に入るくらいなら海賊になった方がいい -- Steven Paul Jobs

読み込み中...