Anonymous Coward曰く、
2017年に成立した改正民法(過去記事)が、2020年4月に施行される。この改正により、情報システムのユーザーが無償改修や賠償を請求できる機会が実質的に延長される(日経xTECH)。
改正民法では、ユーザー企業が無償のシステム改修などを請求できる期間が「システムの引き渡しから1年間」だったものが「契約不適合を知ってから1年間」(ただし引き渡しから最大10年間)に変更された。いっぽうで、システムが完成しなくても一定の要件を満たせば開発者は報酬を請求できる用になる。
ただし条件は「契約不適合」があるかどうかなので、この条件をどう解釈するかで揉める気はする。
大手は設計までしかしなくなるのかな (スコア:3)
設計までの契約なら無償対応しなくていいから、大手は設計までで、
製造以降は他でやってねってことになるのかな。
設計までのバグなら無償で対応させられないもんね。
とはいえ、製造以降契約なんて恐くてしぶられそうだけど、今後どうなるんだろ
賃金等請求権の消滅時効の在り方に関する検討会 (スコア:2)
特別法より一般法の優先を掲げて、賃金等請求権の消滅時効の在り方に関する検討会 [mhlw.go.jp]が開かれるも足止めの儘。時効2年は覚えておこう。
2017年に成立した改正民法の「債権の時効」の話はこんなところにも。
検収したんでしょ (スコア:1)
何のための検収なのか。その上で1年使って出なかったバグで突っつかれてもなぁ。
とはいえ、1年連続で使うと死ぬバグとかあるかもしれないし何とも言えないか。
Re: (スコア:0)
言うだけ言ったけど何とも言えないよね
Re: (スコア:0)
テストしたんでしょ?
Re:検収したんでしょ (スコア:1)
「ヨシ!」
// ええもう現場猫
as a service (スコア:1)
サブスク料金になって価格改定が入ってって形態になるだけじゃないかな
# 製品名変わらずに初回時のみ有料なものもあるけれど
Re:as a service (スコア:1)
納品しなければ良い話だからね
クソ客向けのクソみたいなシステムを受託開発なんてビジネス自体がクソだっただけで
汎用のSaaS製品を契約するか、どうしてもっつーんならリスクとって内製しろやハゲとしか思わん
Re: (スコア:0)
まあ、10年分の保守料金を先払いしてくれるのならいいよ
Re:as a service (スコア:1)
> 10年分の保守料金を先払いしてくれるのならいいよ
いいわけがない。
開発企業側は受け取った金を「10年分の保守料金を先払い」と認識する事はできない。
君が出来ても、君の少し上の人間は認識できない。
保守に必要なコストを予算計上もせずに、
ただ単年の利益として処理してしまうだろう。
Re: (スコア:0)
いっそPaaSでDevOptsすればいい。AKSとかEKSとかGKEとかあるし。
さぁ転職の準備だ。
契約可能な幅が増えただけで、実質上あまり変わらないかも (スコア:1)
実際の所、力関係と、緊急度を加味して、瑕疵対応をすることになるので
常に瑕疵対応を何年するか、という契約をすることになるだけのような気がします。
ただ、コンピュータの場合、時間に正比例するのではなく、対数に比例するので、
1年と5年では瑕疵対応の大変さは5倍ではないのだが、
それらが裁判上考慮されるかは、やってみないと分からないのが悩ましい。
瑕疵を「契約不適合」の場合に限っても、本質的には何も変わらない。
瑕疵が契約に照らして、不適合かどうかを判定する難易度も、1年と5年では全然違う。
システムを作る側なんで、どうしても、作った後は「劣化するから分からない」ことを
強調してしまう。
が、使う側としては、何年たっても常に「使える状態」を正にしてしまうのだろう。
ひどすぎる「契約不適合」に関して瑕疵対応を増やしたいのは分かるが
真面目に作ってる側としては「テスト出来ないorしなかった」ものは要らないんじゃね?
と言いたくはなる。
VMでいくらでもテストができる昨今、どの状態でもテストできるわけで、1年経っても
不具合が分らなかった機能は単に不要なだけなのでは。
結局のところ平行線なので、1年なのは変わらない気がする。ちょうど瑕疵対応できる
ところと、もう無理、なところの区分としては、今の技術進展度合いでは1年は妥当だろう。
民民のところだから、ぶつかり合って、妥当な所を探るのだろう。あまり当事者にはなりたくないが。。
契約に、無償改修は1年のみって書いてあればどっちが優先されるの? (スコア:0)
契約が優先される場合と、法律が優先される場合の両方があって、
こんどの法改正ではどっちが優先されるんだ?
Re:契約に、無償改修は1年のみって書いてあればどっちが優先されるの? (スコア:1)
他の法規(例えば有名どころだと宅建業法40条)が絡まない限り
任意規定だと認識してるけど
Re: (スコア:0)
そういうのはユーザ都合でココ変えてってやつじゃないの?
そんなもの10年先まで面倒見ろとか言われても困る。
Re: (スコア:0)
結局は力関係次第でしょ
仕様書等に書かれてあれば、かな (スコア:0)
昔扱ったシステムで、仕様書にも取説にも記載されていた機能がごっそり実装されていなかった事があった。
この民法改正で、日本のソフト業界が少しは正常化する事を期待したい。
Re:仕様書等に書かれてあれば、かな (スコア:1)
それをテストもせずに検収OKした方もどうかと思うが
Re:仕様書等に書かれてあれば、かな (スコア:3, 興味深い)
> それをテストもせずに検収OKした方もどうかと思うが
そうそう。
そのシステムは納品後数年経って、中途入社のボクが引き継いだもの。引き継いだ時にコードの検証をやって、未実装が判明した訳です。上にその事を報告した後、検収を上げた人間は査問会みたいな所に引き出されるし。まあ、検証しにくい機能だったので、検収でのチェックをさぼったんだろと。
結局、お客さんには未実装を告げず、有償の改修に合わせて実装するってのが上の判断。それはどうなの?とは思ったけど。
某大手SIerでの話でした。でも、そこを辞めた時も、あまり変わってなかったんだよね。多分また同じ様な事が起きる。
Re:仕様書等に書かれてあれば、かな (スコア:5, 参考になる)
前職では、出荷前検査部門に経験豊富を割り当てるってのをやってたな。
人手不足で大変な時期だったけど、トータルで見たら工数削減になってた。
Re: (スコア:0)
検収を上げた人間は査問会みたいな所に引き出されるし。
お客さんには未実装を告げず、有償の改修に合わせて実装するってのが上の判断。
検収って、お客さんがする物では?
検収を上げた人(お客さん)が査問会に呼ばれてるのに、お客さんに告げずに実装ってどんな状況だ。
Re:仕様書等に書かれてあれば、かな (スコア:2, 興味深い)
> 検収って、お客さんがする物では?
> 検収を上げた人(お客さん)が査問会に呼ばれてるのに、お客さんに告げずに実装ってどんな状況だ。
ちと分かりにくかったか。申し訳ない。
開発会社: ボクの会社からの依頼でソフトを開発
ボクの会社:開発会社に作らせたソフトを組み込んだシステムを販売
お客さん: システムを購入
こんな関係。査問会みたいな所に引き出されたのは、ボクの会社で依頼したソフトの検収を数年前に上げた人間。
実装されてなかった機能が無くても、見かけは正常に動いているようにみえる。ほぼ発生しない特定の条件の時に出力結果がほんの少し変になるんだけど。そんなシステム。
Re:仕様書等に書かれてあれば、かな (スコア:1)
ちょっと追記。
実装されてなかった機能は、結果がほんの少し変になるだけなんだが、ある規格で実装が強制されているもの。無いとその規格コンプライアントではなくなる。
また規格コンプライアントのシステムの出力結果は某所に提出する事になっている。規格コンプライアントでないシステムの出力を提出すると、その某所から処罰があるという代物。
本来なら、そのシステムを購入したお客さんに事情を話す必要があった。そしてお客さんは某所へその事を報告し、処罰を受ける必要があったのよ。
そんな感じです。
Re:仕様書等に書かれてあれば、かな (スコア:1)
項目名とコロンの間にスペースをいれてほしい
以上です
Re: (スコア:0)
検収用のチェックリストとかドキュメントとか、こっちで作ることってあるでしょ?
客はハンコ押すだけ
Re: (スコア:0)
作って納品したけど、お客様の現場側が使い勝手悪いということで、結局使われることがなかった。ってこともありましたね。
税金の無駄遣いを直に目の当たりにすると心が病むそうです。
まあ、まじめにやってもうまくいかないことってあるわけで、皮肉なことにそういうときのまじめさは毒にしかならない。
Re: (スコア:0)
これですか
https://security.srad.jp/story/19/10/08/1645201/ [security.srad.jp]
コメントみるかぎり(無駄か否かはおいて)病む奴はいなさそう。
Re: (スコア:0)
数年間、無くても誰も気が付かなかったようなものは元々必要なかったのでは……?
Re:仕様書等に書かれてあれば、かな (スコア:1)
誰がいつやったのかの記録が残っていないとダメ、みたいな機能は問題が発生するまで使われないんだよね。
で、問題(不正行為とか)があって、いざ記録を見ようと思ったらちゃんと取れてなかったとか。地獄。
プラットフォームのEOLの扱い (スコア:0)
ハードウェアやOS、ミドルウェアのEOLの扱いはどうなるのか?
これらがEOLを迎えた場合、新規に契約しなければ対応しない旨を明確に契約書に書いていないと
契約不適合でタダ働きを要求されるんじゃないか?
Re:プラットフォームのEOLの扱い (スコア:1)
契約書に書いときゃいいだけの話だろ?
システム改修の契約するときに、前提になるハードやミドルウェアの話決めとかないとか
双方が不幸になるだけじゃんよ
Re: (スコア:0)
不具合の発生がOSのアップデート起因だったりすると……
しかも契約書には「●●●(OS名)で動作すること」としか書いてなかったりして。
Re: (スコア:0)
しかも契約書には「●●●(OS名)で動作すること」としか書いてなかったりして
versionとかeditionとかが省かれてるやつですね。
OSじゃないけど昔「.NETに対応した製品っていってたのに動かないじゃないか!何とかしろ」って言ってた奴がいた。
動作要件にちゃんと.NET2.0対応と書いてあるのに「ちゃんと.NET(1.1)が入ってる!」って・・・。
しかも客だけでなく身内の営業まで理解出来ないという体たらく・・・
Re: (スコア:0)
明確にバージョンとかで区切れればいいけど、Windowsで特定のWindows Updateにより動作が変化するのとか、区切りようがない。
まさかKB列挙するわけにいかないし、現実的には契約時点の構成を使い続けるわけにいかないし(特にクライアント端末は)
Re:プラットフォームのEOLの扱い (スコア:2)
現物のCD-Rとか装置ではなく、提案書から運用体制までを含めてシステムってことなんじゃないっすかね。開発開始から退役まで継続的に費用発生してなきゃおかしいし、システムが崩壊した時の対処も決まってないとおかしいよねっていう。
Re: (スコア:0)
いやWindowsUpdate程度ならともかく、今Windows対応といわれてvistaやxpなんか相手しないだろ。
怪しいのは7で本来なら切るべきなのだが使っているところはあるわけで、この辺は明確にしておかないと危ない。
下手に今時なWEBアプリなんかだとIEで動かないってなってしまう。
面倒なのはWindows10だが実際1709当たりはMSもサポート対象外にしてるけれどWindows10対応とだけいっていると字面上は含まれてしまって面倒。
今時古いWIndows10をサポートしろなんて輩はいないと信じたいけど信じられない。
契約時点と変わったなら新たな契約を結ぶべきであって、曖昧にして粘着するなってこと。
Re: (スコア:0)
「.NET2.0対応」だと .NET2.0にも対応 ってことしか言っていないように聞こえるけどね。特に移行期には。
「.NET2.0がインストールされている必要があります」ってしておかないと。
Re: (スコア:0)
ね、こういう風に自分勝手な解釈する馬鹿がいるわけよ。
Re:プラットフォームのEOLの扱い (スコア:3, おもしろおかしい)
不具合の修正+あらたな不具合の発生+放置される不具合
のセットでアップデートされてる印象
部門名? (スコア:0)
2017年に成立したのか、まだ成立してなかったのか、どっちなのか
Re: (スコア:0)
成立したのは2017年
ただいきなり法律の運用が変わると混乱が生じるから施行前の準備期間があった
だから施行されるのは来年
Re: (スコア:0)
成立と施行の違いも知らないhylomェ…
Re: (スコア:0)
『憲法記念日』と『文化の日』で国民に幅広く教えられている事項だろうに。
Re: (スコア:0)
それは公布と施行
トカゲの尻尾切り (スコア:0)
「これの開発をやったのは関連会社です。」
「その会社は倒産して、今では存在しません。」
親会社は、これで逃げ切るんじゃね。
偽装請負やら派遣会社やらが、ますます肥大化するだけになりそうな悪寒。
Re:トカゲの尻尾切り (スコア:1)
親会社から人を出させたところを見たことがある。
Re:トカゲの尻尾切り (スコア:1)
「システム開発委員会(時限)」方式ですか
Re: (スコア:0)
開発してなくても契約の主体で販売してたのなら逃れられないんじゃない?
販売してた法人は清算済で事業も債務も継承しなかったので知りません。ならわかるが
Re: (スコア:0)
>開発してなくても契約の主体で販売してたのなら逃れられないんじゃない?
その通りで、そのための無償改修 or 契約不適合引き(一部返金。賠償請求)という取り扱いだと思います?
>偽装請負やら派遣会社やらが、ますます肥大化するだけになりそうな悪寒。
納品から1年間のサポート期間だったから派遣が肥大化したわけで、10年間のサポート期間になると派遣の類は縮小せざるをえない?
Re:トカゲの尻尾切り (スコア:4, 興味深い)
ISOの認定取得していても、 監査対象部門以外では全然ドキュメント管理していないところはざらにあるようですし