新型コロナに関するデマで店頭から一時的にトイレットペーパーが消える 193
すでに復活しつつある模様 部門より
Anonymous Coward曰く、
コロナウイルスによる新型肺炎(COVID-19)感染者が増えている問題で、マスクだけでなくトイレットペーパーや生理用品などが一時的に店頭から消える状況になっていたという(朝日新聞、FNN PRIME、J-CASTトレンド)。
発端となったのは「中国のトイレットペーパー工場が止まった」「マスクと同じ原料なので品薄になっている」といったデマだという(ITmedia)。実際にはトイレットペーパーの国内出荷は97%が日本製で、原料も中国産ではなく、供給量も在庫も問題ないということだが、噂を聞いた人が各地で買い占めに走り、スーパーやドラッグストアなどの売り場から商品が消える事態となっている。またメルカリなどでも高額の転売が相次いでいるという。
なお、購入客の大半は「デマだと知っているが、他の人が買い占めると困るため」購入しているのだという。このような行動は社会心理学では多元的無知(自分は信じないが他人は信じていると思って行動してしまう)と呼ばれるようだ。
ふるさと納税の返礼品でトイレットペーパーを提供している苫小牧市では、2月28日より寄付が通常に10倍に増えるという現象も発生したそうだ(北海道新聞)。また、メルカリはトイレットペーパーやティッシュペーパーの出品を取り締まる対策を開始している(ITmedia)。
なお、すでにトイレットペーパーの供給は潤沢で、一時的に在庫が消えていた店舗でも順次商品が補充され販売が再開されているという。