新型コロナウイルス発生届、手書きFAX廃止にはさまざまな壁 57
ちゃんと動くシステムを短時間で作るのは難しい 部門より
Anonymous Coward曰く、
4月にTwitterで新型コロナウイルスの発生届が未だにファックスで処理されていることが話題になった。日経の記事によると、その後、河野太郎防衛相がそのツイートを見て、IT担当の平将明内閣府副大臣が動いた結果、オンライン化が進んだという経緯が掲載されている。
もともと、厚労省は新型コロナ感染症の発生届のオンライン化を進めていたようだが、最初に医師が「コロナ発生届」を保健所に送る手段はファクスを利用する使うようになっていたという。これを受けて厚労省は4月30日に「新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS)」を全国展開することに決めたという。
ただ、HER-SYSの先行利用を始めた自治体から改善要望が次々と出ていたようだ。たとえば北海道に住民票があって、実際には東京に住んでいるといった「居所」と「住所」の違いなどが問題になったとしている。実際の管轄保健所が感染者情報を閲覧できなかったり、公費補助の負担の問題などが出ていたそうだ。また感染者数の集計にも影響しており、都道府県ごとの統計データに違いが出るなどのトラブルもあった模様(日経新聞、日経xTECH)。