不治の病に苦しむ尊厳死活動家、最後の闘いをライブ中継しようとしてFacebookにブロックされる 46
ストーリー by nagazou
無念 部門より
無念 部門より
headless 曰く、
長年にわたって不治の病に苦しみ、尊厳死の法制化を求める社会運動を続けているフランス・ディジョンの男性が4日、最後の闘いとして自身が死んでいく様子をライブ中継しようとしたところFacebookにブロックされてしまったそうだ(RFIの記事、 Le Figaroの記事、 Le Monde Moderneの記事、 The Vergeの記事、 AFPBB Newsの記事)。
この男性、アラン・コック氏は現在57歳。23歳の時に虚血で数週間の命と診断されたが生き抜き、その後34年以上にわたって尊厳化の法制化を求める運動を続けてきたという。しかし、この2年間で緊急医療に命を9回救われるなど病状が悪化しており、3か月ほど前にはこの状態で生き続けていたくないと考えたそうだ。コック氏はエマニュエル・マクロン大統領に尊厳死の許可を要請したが、大統領も法を超越しているわけではなく違法行為を許可できないといった回答があったため、4日から飲食や治療を止めて死んでいく様子をライブ中継すると宣言していた。
Facebookでは尊厳死という難しい問題に関心を引こうとするコック氏の決定を尊重するとしつつ、自殺の模様を中継することは認められていないためライブ中継を止めたとのこと。ライブ中継は6分ほどで打ち切られており、コック氏はFacebookが表現の自由を侵害したとして抗議を呼びかけている。