Microsoft、Windowsの更新プログラムで問題の発生した部分だけをロールバックできる「Knows Issue Rollback」の仕組みを解説 31
ストーリー by headless
復元 部門より
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Windowsの更新プログラムで問題が発生した場合、更新プログラム自体をアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできるという「Known Issue Rollback (KIR)」の仕組みについてMicrosoftが解説している(Windows IT Pro Blogの記事、
BetaNewsの記事、
Computerworldの記事)。
KIRで部分的なロールバックを可能にする仕組みは、バグ修正前のコードを残したまま新しいコードを追加しておき、ポリシーで新しいコードの有効・無効を切り替えるというものだ。デフォルトでは新しいコードが有効になっているが、広く影響する問題が確認されるとクラウド上で設定が変更され、Windows Update/Windows Update Businessを通じてデバイスに変更が通知される。更新プログラムをインストール済みのデバイスで新しいコードを無効化するには再起動が必要となる一方、以降に更新プログラムをインストールするデバイスでは初めから新しいコードが無効化された状態になるため、リリース後の早い段階で確認された問題を多くのユーザーは目にすることもない。
KIRは新機能のような感じで紹介されているが、実際には2019年の終わりから使われており、現在Windows 10 バージョン2004以降に提供される修正の80%はKIRによるロールバックが可能だという。バージョン2004よりも前のWindows 10でも、バージョン1809や1909など一部のバージョンではKIRをを部分的にサポートしているそうだ。KIRの仕組みとしてはセキュリティ修正にも対応可能だが、修正前のコードには脆弱性が含まれるため、セキュリティに関連しない修正にのみ使用しているとのことだ。
ブログ記事では昨年4月に提供された累積更新プログラムのプレビュー(KB4550945)で発生した問題の修正がKIRの実例として挙げられているが、説明の内容からみて12月にWindows 10 バージョン20H2で発生していたchkdskの問題の修正にもKIRが使われたとみられる。
KIRで部分的なロールバックを可能にする仕組みは、バグ修正前のコードを残したまま新しいコードを追加しておき、ポリシーで新しいコードの有効・無効を切り替えるというものだ。デフォルトでは新しいコードが有効になっているが、広く影響する問題が確認されるとクラウド上で設定が変更され、Windows Update/Windows Update Businessを通じてデバイスに変更が通知される。更新プログラムをインストール済みのデバイスで新しいコードを無効化するには再起動が必要となる一方、以降に更新プログラムをインストールするデバイスでは初めから新しいコードが無効化された状態になるため、リリース後の早い段階で確認された問題を多くのユーザーは目にすることもない。
KIRは新機能のような感じで紹介されているが、実際には2019年の終わりから使われており、現在Windows 10 バージョン2004以降に提供される修正の80%はKIRによるロールバックが可能だという。バージョン2004よりも前のWindows 10でも、バージョン1809や1909など一部のバージョンではKIRをを部分的にサポートしているそうだ。KIRの仕組みとしてはセキュリティ修正にも対応可能だが、修正前のコードには脆弱性が含まれるため、セキュリティに関連しない修正にのみ使用しているとのことだ。
ブログ記事では昨年4月に提供された累積更新プログラムのプレビュー(KB4550945)で発生した問題の修正がKIRの実例として挙げられているが、説明の内容からみて12月にWindows 10 バージョン20H2で発生していたchkdskの問題の修正にもKIRが使われたとみられる。