人の言葉を真似するニオイガモ、録音から 30 年以上経って分析される 23
ストーリー by headless
you-bloody-fool 部門より
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オーストラリアに生息するカモの一種、ニオイガモ (Biziura lobata) が声真似をするという研究成果が発表された (ライデン大学のニュース記事、 論文、 Ars Technica の記事、 The Guardian の記事)。
鳥類には声真似をする種も多いが、これまで知られていたのはスズメ目・オウム目・アマツバメ目に限られており、カモ目の鳥による声真似が確認されたのは初めてだといいう。今回分析されたのは 1987 年と 2000 年にオーストラリア・キャンベラのティドビンビラ自然保護区で録音されたもので、オランダ・ライデン大学の研究者が既に研究活動から引退していた録音者を共著者として論文を発表した。
自然保護区の記録は 2003 年の山火事で失われており、詳細は不明だが、1987 年に録音されたのは保護区で飼育員に育てられた Ripper という名のオス (当時 4 歳) だという。録音時に Ripper はニオイガモのディスプレイ行動の姿勢をとっていたが、特徴的な笛のような声と水を蹴る動作(動画)の代わりに声真似が聞かれたそうだ。録音されている声は (i) ドアをバタンと閉める音 (ii) ドアをバタンと閉める音に続いて人がぶつぶつ言うような声 (iii) 「you bloody foo(l|d)」と聞こえる声の 3 種類。飼育員の出入りする音や話し声を真似ていたと考えられ、声はディスプレイ行動と同様に繰り返されている。
2000 年に録音されたのは保護区で飼育されるメスに育てられたオス (当時 2 ~ 3 歳) で、こちらは通常のディスプレイ行動で聞かれる笛のような声にマミジロカルガモ (Anas superciliosa) の「クワック」という声真似が続く。同じ池で飼われていたマミジロカルガモの声を真似たと考えられる。また、録音はされていないが、英国の 2 か所で飼育されているニオイガモがポニーの鼻息や飼育員の咳、ドアのきしむ音などを真似することも判明したとのこと。
ニオイガモがさまざまな音を学習して真似るメカニズムの解明にはさらなる研究が必要となるが、カモ目の他の種ではみられない声真似をする理由として、研究者は子育て期間が長いことが影響している可能性を指摘している。
鳥類には声真似をする種も多いが、これまで知られていたのはスズメ目・オウム目・アマツバメ目に限られており、カモ目の鳥による声真似が確認されたのは初めてだといいう。今回分析されたのは 1987 年と 2000 年にオーストラリア・キャンベラのティドビンビラ自然保護区で録音されたもので、オランダ・ライデン大学の研究者が既に研究活動から引退していた録音者を共著者として論文を発表した。
自然保護区の記録は 2003 年の山火事で失われており、詳細は不明だが、1987 年に録音されたのは保護区で飼育員に育てられた Ripper という名のオス (当時 4 歳) だという。録音時に Ripper はニオイガモのディスプレイ行動の姿勢をとっていたが、特徴的な笛のような声と水を蹴る動作(動画)の代わりに声真似が聞かれたそうだ。録音されている声は (i) ドアをバタンと閉める音 (ii) ドアをバタンと閉める音に続いて人がぶつぶつ言うような声 (iii) 「you bloody foo(l|d)」と聞こえる声の 3 種類。飼育員の出入りする音や話し声を真似ていたと考えられ、声はディスプレイ行動と同様に繰り返されている。
2000 年に録音されたのは保護区で飼育されるメスに育てられたオス (当時 2 ~ 3 歳) で、こちらは通常のディスプレイ行動で聞かれる笛のような声にマミジロカルガモ (Anas superciliosa) の「クワック」という声真似が続く。同じ池で飼われていたマミジロカルガモの声を真似たと考えられる。また、録音はされていないが、英国の 2 か所で飼育されているニオイガモがポニーの鼻息や飼育員の咳、ドアのきしむ音などを真似することも判明したとのこと。
ニオイガモがさまざまな音を学習して真似るメカニズムの解明にはさらなる研究が必要となるが、カモ目の他の種ではみられない声真似をする理由として、研究者は子育て期間が長いことが影響している可能性を指摘している。
カラスなぜ鳴くの (スコア:1)
>鳥類には声真似をする種も多いが、これまで知られていたのはスズメ目・オウム目・アマツバメ目に限られており
この中で人間の言葉を真似できるのはスズメ目(キュウカンチョウ、カラス、コトドリなど)と、
オウム目(大型オウム、多数のインコ科)で、アマツバメ目が人間の言葉を真似た記録はなかったはず。
まあアマツバメ目というよりハチドリ科と言った方がわかりやすいと思うけど。
鳥が人間の言葉を真似るのは、オウム目の場合には、人間を仲間と思っているからコミュニケーションのためという説が主流。
ただし大型の種類の場合。小型のオウム・インコは人間の言葉を真似ない方が圧倒的に多い。
セキセイインコが何故あそこまで人間の言葉を覚えるのかは謎。
オウムが人の言葉をしゃべれるのは舌の構造が特殊で、という話は昔からあるけど、
これがキュウカンチョウやカラスやコトドリに該当するのかどうか、詳しい解説は聞いた事がない。
スズメ目が鳴き真似をするのは、沢山の鳴き方ができるオスが優秀とされる、という説が有力。
人間に飼育されているスズメが飼い主の言葉を真似たというニュース映像を見た事がある。
スズメ目のいわゆる鳴禽類は、理屈の上では人間の言葉も真似られるはず。真似ないのは必要性がないからかも。
今回明らかになったニオイガモの声真似は、スズメ目の鳴き真似に近いように思える。
もしかしたらアヒルやカルガモも、何らかの訓練をすれば人の言葉がしゃべれるのかも知れない。
つまりは (スコア:0)
カラスの遺伝子を使えば人間の言葉をしゃべるネコを作れるということだな
Re: (スコア:0)
ネコ様には「理屈の上では人間の言葉も真似られるはず。真似ないのは必要性がないからかも。」
人の匂いを真似するコトバガモは? (スコア:0)
いませんか。
1987年 (スコア:0)
ニオイガモ「なんぎやなぁ」
ニオイガモ (スコア:0)
臭いのかなと思ったら、繁殖期に独特なにおいがあるのね。
監視装置が安くなり、AIが発達した今、人間の注意力によらない、動物の生態の発見が進みそうな気がする。
Re:ニオイガモ (スコア:2)
英語名はMusk Duckなので、むしろいい匂いなのかもしれませんね。
#Elon Muskがいい匂いなのかは知らない。
Re: (スコア:0)
……荷負いガモじゃないのか
Re:ニオイガモ (スコア:1)
ロシア人 (スコア:0)
「ソ連時代には日本から戻ってきたカモの覚えた言葉で情報収集してたんだぞ」
Re: (スコア:0)
一方、アメリカはロシアの公開論文をせっせと翻訳して、ステルス機の設計に使う電波反射率を計算する数式を手に入れた
動物的? (スコア:0)
音響迷彩(音)なのかとか?
では次は (スコア:0)
"人間に戻して"を覚えてもらおう。
Re: (スコア:0)
「シテ…コロシテ…」
こういうのを「まるでテープレコーダーのよう(に真似る)」と言ったものだが、 (スコア:0)
テープレーコーダーがほぼ消えてしまった今では、何に例えればいいのやら。
しかしどういう発声器官をもてば、こんなことが可能になるんだ。
Re: (スコア:0)
コトドリのようにモノマネがうまい、で良いのでは
聞いた音を完全コピー?人の声やチェンソーまで何でもモノマネできる驚異の鳥「コトドリ」
https://enhomia.jp/archives/5912 [enhomia.jp]
Re: (スコア:0)
「誰でも常識として知っている」ようなものだからこそ、例えに使えるのだ。
Re: (スコア:0)
たんに「レコーダー」でいいんじゃね
Re:こういうのを「まるでテープレコーダーのよう(に真似る)」と言ったものだが、 (スコア:1)
// あれも「正確な音程を再現(=記録)できる」という由来なので
スラドに鳥のアイコンなんてあったんだ (スコア:0)
と思ったらツイッターの話題用のアイコンかよ!
東北人(オフトピ:-1) (スコア:0)
あまり関係ないんだが、津軽や秋田の人間にとって
「ニオイガモ」なんてのは字面が強烈すぎる。恐ろしい。
# 他のコメントで繁殖期に独特なにおいとか...やめてくれ。
# 人語を解すなら「おやび〜ん」とか喋りそうだ。
Re: (スコア:0)
腋臭症って、とっくに分析されていて保険適用でアポクリン腺除去の手術もできますよ。