「ゆっくり茶番劇」が商標登録される。無断使用も原則認めず 98
炎上前提で入念に準備されてた気配も 部門より
東方Projectの二次創作である「ゆっくり」を使った会話劇「ゆっくり茶番劇」が、東方Projectの権利者とは無関係の第三者の手によって商標権を取得されたことが話題となっている。商標権を取得したとしているのは動画投稿者の柚葉氏。同氏は自身の運営会社としている柚葉企画が15日に「ゆっくり茶番劇」の商標権を取得したことをTwitter上で公開。今後、当該商標を利用する場合はライセンス契約が必要になる等の声明を含む動画を発表した(柚葉氏のツイート、ITmedia、GameSpark、毎日新聞、柚葉氏の告知動画、Yahoo!ニュース個人、Togetter)。
同氏の公開している動画によれば、この商標を1円でも利益の出る形で商用使用する場合、当社とのライセンス契約が必要であるとしている。商標権が発生するのは、「ゆっくり茶番劇」という文字列に対してのみ。よく知られる「ゆっくり解説」「ゆっくり実況」などは対象外となっている。なお当初、柚葉氏は商標を使用する場合、商標使用許可申請書の提出と年間で10万円(税別)の使用料が必要になると説明。このことからYouTubeやニコニコなどの動画で収益化をおこなっている場合、柚葉企画の商標権の侵害に当たる可能性が高いとされていた。柚葉企画サイトへのアクセスが集中ため確認できていないが、現在はライセンス契約及び使用料は不要の扱いに変更されている模様(GameSpark)。
東方Projectの代表である博麗神主(ZUN)氏は自身のTwitterで
ゆっくり茶番劇の話は耳に入りましたよー。 法律に詳しい方に確認しますね。
とするコメントを出しているほか、ニコニコ動画代表の栗田 穣崇氏も16日に21日までにニコニコとしての公式見解を出すとしている(くりたしげたか(Re)ニコニコ代表の人Twitter、ITmedia)。 なお商標登録を担当した担当弁理士の所属する海特許事務所も16日、「『ゆっくり茶番劇』について」と題する文書を公開している(「ゆっくり茶番劇」について)。出願に関しては
自身(柚葉氏)がYoutubeのチャンネルで使用したいと希望されていましたので調査を行った上で出願の代理を行いました。
などのコメントを出している。なお同事務所の近くとされる千葉県佐倉市の新交通システム「山万ユーカリが丘線」では、この件に関連すると見られる爆破予告事件も発生している(ねとらぼ、千葉日報)。