
ミツバチは魚である 86
ストーリー by nagazou
これでいいのか 部門より
これでいいのか 部門より
カリフォルニア州の控訴裁判所が、ミツバチの一種であるマルハナバチを「魚」であると判断したことが話題となっている(ロイター、Vice、GIGAZINE)。
ミツバチの個体数が様々な要因で減少しつつあることは過去に取り上げたことがあるが(その1、その2)、環境団体側は、カリフォルニア州絶滅危惧種保護法(CESA)のもとで、4種のマルハナバチを絶滅危惧種リストに登録するべきだと陳情していたとされる。ただ米国内の農業団体側はCESAは昆虫保護を対象にしていないとして反対していた。こうした主張の背景には農薬の使用が困難になるなどのリスクがあったためだという。
実際にCESAでの保護対象は「鳥、哺乳類、魚、両生類、ハ虫類、植物」のみとなっており、昆虫は保護対象外だった。このため2020年にこの環境保護団体の訴えは認めないという判決が下されていた。そこで各環境保護団体は『魚』の法定義がない事を逆手にとって『無脊椎動物』は陸生および水生動物を含むと解釈して再度訴えた。控訴裁判所はこれを認め、マルハナバチがカリフォルニア州法の下で絶滅の危機に瀕した「魚」であると判断、絶滅危惧種に指定されたという顛末のようだ。
ミツバチの個体数が様々な要因で減少しつつあることは過去に取り上げたことがあるが(その1、その2)、環境団体側は、カリフォルニア州絶滅危惧種保護法(CESA)のもとで、4種のマルハナバチを絶滅危惧種リストに登録するべきだと陳情していたとされる。ただ米国内の農業団体側はCESAは昆虫保護を対象にしていないとして反対していた。こうした主張の背景には農薬の使用が困難になるなどのリスクがあったためだという。
実際にCESAでの保護対象は「鳥、哺乳類、魚、両生類、ハ虫類、植物」のみとなっており、昆虫は保護対象外だった。このため2020年にこの環境保護団体の訴えは認めないという判決が下されていた。そこで各環境保護団体は『魚』の法定義がない事を逆手にとって『無脊椎動物』は陸生および水生動物を含むと解釈して再度訴えた。控訴裁判所はこれを認め、マルハナバチがカリフォルニア州法の下で絶滅の危機に瀕した「魚」であると判断、絶滅危惧種に指定されたという顛末のようだ。
fishの指すもの (スコア:5, すばらしい洞察)
日本語で言うところの魚と英語のfishではニュアンスの差がありそう。
一般に無脊椎動物を魚とは言わないけど、fishには軟体動物タコ(DevilFishという俗称)やイカ(cuttlefish)が入ってるっぽい。
実際のニュアンスは知らんけど、エビ・カニもfish扱いだとすれば日本語の魚という言葉よりは昆虫を受け入れやすいのかもしれない。
Re:fishの指すもの (スコア:5, おもしろおかしい)
そういうのも、彼らの中ではfishなんでしょう。
ちなみに、ナマコはsea cucumber。野菜の一種みたいです。
Re:fishの指すもの (スコア:4, 参考になる)
GOGAZINEの記事が詳しかった。
まず、カリフォルニア州絶滅危惧種保護法がある。これの対象が「鳥、哺乳類、魚、両生類、ハ虫類、植物」のみ。
次に、「魚」の定義には、上位法であるカリフォルニア州漁業狩猟法により「『魚』には軟体生物、甲殻類、無脊椎動物が含まれる」とされている。
…魚?
まぁ、魚介類みたいなニュアンスかな。
ミツバチは、一度却下されていて、理由は無脊椎動物には水生動物のみが含まれるから、としていた。
ところが、実はカリフォルニア州漁業狩猟法にすでに陸生の軟体生物が登録済みだったとのこと。
これを前例として突破したようだ。
まぁ陸生の魚介類って、たとえばでんでん虫とか陸生の貝類だからねぇ…。
上記定義なら陸生のFishが存在するということか。オモロい。
Re:fishの指すもの (スコア:2, 参考になる)
GIGAZINEの内容もちょっと改変されてますよ。
次のURLから、原本の定義が読めますが、両生類や体の一部、卵や卵子も「魚」です。
https://www.lawserver.com/law/state/california/codes/california_fish_g... [lawserver.com]
#ロイターは、無脊椎動物又は両生類、みたいな形で定義に言及している。
Re:fishの指すもの (スコア:2)
日本語のイメージだと、魚は脊椎動物だよなぁと、ちょっと思いました。
(GIGAZINの記事にも書いてありました、なるほど)
¶「だますのなら、最後までだまさなきゃね」/ 罵声に包まれて、君はほほえむ。
Re:fishの指すもの (スコア:2, 興味深い)
USでレストランに一人で入った時、白い丸いものがメニュー写真にあったので、これは何と聞いたら手で〇を作ってfishと言われた
注文して食ってみてホタテ貝であることがわかった
USではホタテ貝もfishなのかと感服したのを思い出した
そういえばザリガニもcrayfishでfishだもんね
Re: (スコア:0)
ghotiの読みはフィッシュというのを思い出した
Re: (スコア:0)
魚介類? 水族? 水生生物?
水生生物だと水生昆虫も入ってくるからニュアンス違うかな?
Re: (スコア:0)
日本語(というか漢字)だと所謂昆虫とそれに近い「虫」以外にも
蝦とか蟹とか蛇とか虹とか治虫とかにも虫がついてるから虫の仲間っぽい
みたいな話かな
Re:fishの指すもの (スコア:1)
虫ってそもそもマムシの意味です(昆虫は蟲)。従って、言うとすれば上下関係が逆で、昆虫や軟体動物は全てマムシと同類、との言い方になるでしょうか。
但し、漢字の成り立ちとは別に「本草学」という学問が存在しており、近代日本では貝原益軒の「大和本草」(1709年)によって、”魚”、”蟲”、”鳥(禽)”、”獣類”、”人類”と分類されていました。
https://www.nakamura-u.ac.jp/institute/media/library/kaibara/archive01.html [nakamura-u.ac.jp]
#国立国会図書館のアーカイブの方は13巻が抜けている。
蟲は水蟲・陸蟲・介(貝)類に分かれ、ナマコやエビとかヒルは水蟲、昆虫とかカエルは陸蟲になります。
渦中のミツバチ/蜂蜜は、陸蟲に分類されており、なんと6ページ近くあって、何気に蟲の中で一番詳しく書かれています(他は長くても2ページ程度)。
間際らしい辺りでは、タコ・イカ・イルカ・クジラは魚、アザラシは獣。斬新なことに、魚には人魚が含まれ、人類にはミイラの解説まであります。
ちなみに、虫偏でも、虹(ヘビが龍になる道)なども含まれるので、虫偏だから~というのは漢字の成り立ちについて理解が浅過ぎです。
Re:日本でも章魚(タコ)、鮑(アワビ)などの例がありますよ。 (スコア:1)
サンショウウオは、火蜥蜴なんだよなぁ。なぜだろう。
Re:日本でも章魚(タコ)、鮑(アワビ)などの例がありますよ。 (スコア:1)
「すく」: [wiktionary.org]
このむ。
本当だ。出てきた。
人間は魚である (スコア:1)
Re:人間は魚である (スコア:3, おもしろおかしい)
猫「人間は下僕であって魚ではにゃい」
Re:人間は魚である (スコア:4, おもしろおかしい)
液体は黙っとれ!
Re: (スコア:0)
下僕の分際でうるさいニャ
Re: (スコア:0)
その割にはたまに手をカジカジしますよね?
Re:人間は魚である (スコア:1)
製品売る上で分類を操作するなんてよくあるけどあれと一緒のような気がする
何でこのカテゴリにこの製品がってよく見かけるような(・・・えっちなのしか思い出せない(汗))
Re:人間は魚である (スコア:1)
Amazonでウス異本が本カテゴリじゃなくホビーカテゴリに入っているようなもんか
Re: (スコア:0)
「イルカは人類」みたいな話じゃない?
Re:人間は魚である (スコア:1)
マジレスすると、単系統群の考えなら「魚類から進化した経緯を持つ生物」はすべて魚類で間違いない。
Re: (スコア:0)
遺伝子「俺に言わせりゃ全部一緒」
Re: (スコア:0)
生物学を持ち出すと、魚は無脊椎動物じゃないだろと。
# 狩猟法上、「魚」は魚類だけでなく、軟体動物(貝とかイカとか)、甲殻類(カニ)、無脊椎も含むから・・・
最大の謎 (スコア:1)
そもそも、ミツバチその他の「植物の花粉を媒介する昆虫」が居なくなったら、まず困るのは農家じゃないのか??
何で、「ミツバチを減らさないようにしろ」って主張に反対してんだ??
Re: (スコア:0)
1. タレコミを読まずに脊髄反射でコメントした
2. タレコミを読んだが理解できなかった
どっち?
Re: (スコア:0)
「ミツバチを減らさないようにしろ」という主張の裏には、
「ミツバチの減少に影響を与えた可能性のある殺虫剤・除草剤を使用禁止にしろ」があるからでは?
将来困る可能性より、今困る可能性の方が優先されるかと
Re:最大の謎 (スコア:1)
各国温度差色々の模様
リンク先がアレだけどこんな感じらしい
https://www.greenpeace.org/japan/sustainable/story/2019/06/05/8863/ [greenpeace.org]
http://organic-newsclip.info/nouyaku/regulation-neonico-table.html [organic-newsclip.info]
Re: (スコア:0)
今の野菜って農家が手作業で受粉作業行ってるのもある。
例えばリンゴはこんならしいからミツバチが勝手に受粉させたら大迷惑。
> リンゴは、同じ品種の花粉がついたのでは実にならない(結実しない)ことから、異なる品種の花粉を花につける必要があります。
https://oishii.iijan.or.jp/products/post-2321 [iijan.or.jp]
Re:最大の謎 (スコア:1)
>例えばリンゴはこんならしいからミツバチが勝手に受粉させたら大迷惑。
貼ったリンク先を読む限り「ミツバチだけではダメなので人手でもやっています」なのでは?
私がとやかく書くより
https://www.ringodaigaku.com/play/ichiki/index_25.html [ringodaigaku.com]
#ただし、品種改良においては受粉の人為的な管理が大前提です
Re: (スコア:0)
リンゴは、同じ品種の花粉がついたのでは実にならない(結実しない)
ってあるから、ミツバチにやらせたら実ができない(人力でやるしかない)のでは?
Re: (スコア:0)
別に昆虫による受粉関係ない農作物作ってる農家は困らないよ(自家受粉とか風媒受粉とか水媒受粉とか )
というか受粉関係ない農作物だってあるし(葉物野菜とか)
そういう人達から見れば害虫駆除の邪魔でしかないと
#日本でも似たような話がごろごろしているのに最大の謎って・・・そっちのほうが謎だ
Re: (スコア:0)
>こうした主張の背景には農薬の使用が困難になるなどのリスクがあったためだという。
書いてあるけど。
Re: (スコア:0)
農家が筆でやりゃすむ話
単にメリットとデメリットのどっちが大きいかだけの話
それにネオニコチノイド系農薬がダメとなると日本やUSのいろんな人が困るから。住友とか。
日米貿易摩擦で嫌米反日の時代なら何百億と訴訟になってたと思う
韓国人はそれを見てザマミロと胸がすくんだろうね
うお~ (スコア:1)
この判断にはびっくり
ギョッとするねぇ (スコア:1)
恥ずかしいからac。
Re: (スコア:0)
ぜひともさかなクンさんの見解を聞きたいところ。
GIGAZINE取材行かないかなw
Re:ギョッとするねぇ (スコア:3)
そこは「 昆虫すごいぜ [nhk.or.jp]」のカマキリ先生こと香川照之氏が適任かと。
害虫は保護しないというエゴ (スコア:1)
結局の所、昆虫は含まれてないのは人間の生存を脅かすことが多いからだろうな。
たまたまミツバチは益虫であるから例外的に認めるべきだというのが環境保護団体の主張であるわけだが、生物としての仕組みは他の昆虫とあまり大差がないので、農薬やらで巻き添えにするのは避けられない。
結局の所、トータルで見てどちらかより人間に害をなすかどうかで判断するしかない。
最終的には、ミツバチ保護のために農薬使用を制限したら、農業全般にダメージ与えるんで、かえって人間に害となる可能性が高い。だから巻き込んで農薬使うしかないよ、ということになるんじゃないかなぁ。
そのあたりの大局を見ずに語られる環境保護なんて単なる宗教でしかないと思う。
まさにskyfish (スコア:1)
スカイフィッシュの正体はハチだったのか…
wikipedia:スカイフィッシュ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%95%E3%... [wikipedia.org]
保護対象に昆虫を含めろ (スコア:0)
って主張にならなかったのはなぜなんだろう。
Re:保護対象に昆虫を含めろ (スコア:1)
法律を書き換えるより解釈を変える方が簡単だから、
というどこかで聞いたような話ではないかと。
Re:保護対象に昆虫を含めろ (スコア:1)
昔から、イナゴとかマラリアとかマダニとか寄生虫とか虫による健康被害や農作物被害が目立っていたので保護すべき対象にしたくなかったのかもしれませんね。
Re: (スコア:0)
そら裁判所に立法権はないからな。
保護対象に昆虫を含めろと言われても裁判所は困るだろ。
ハゲはセクハラ (スコア:0)
を思い出した
コロナウィルスも魚じゃ無いですかね。 (スコア:0)
デルタ型とか絶滅危惧種じゃ無いですかね?
知らんけど。
つまり。。、
ゲテモノ? (スコア:0)
「野菜に魚を乗せた料理です」(ミツバチの佃煮をトッピングしたピザ)
現代一休さん? (スコア:0)
まぁこれはうまい事理、屈をこねくり回した勝利だよね
州の漁業狩猟法で「魚には軟体生物、甲殻類、無脊椎動物が含まれる」
となっている以上、違うとなったら陸生のカニとかが違うとなってしまう(狩猟対象かどうかは別)
タマカエルウオみたいなやつもいるしな・・・
羽が有って空を飛ぶものは上記条件から外すべきとか相手側が言ってくる可能性もあるけどトビウオさん(厳密には羽じゃないけど)が居るからな・・・
カニはクモの仲間説 (スコア:0)
カニはクモの仲間っていう有名なデマは同様のロジックで生まれた可能性が…?(ない)
# でもカブトガニはクモに近いらしい
# そしてクモは昆虫ではないという
# 直感と学術上の分類が乖離していてわけわかめ
Re:カニはクモの仲間説 (スコア:1)
> 学術上の分類
”学術”という点ではどう分類してもいいんですよ。単に多数の分類方法があるというだけです。
”カブトガニはクモに近い”、”クモは昆虫ではない”という話は、数ある分類手法の中で、”系統学”、すなわち”遺伝に基づく分類体系”で分類した場合の話です。
遺伝なんて分からなかった昔は、”表形分類学”、すなわち、形や性質から近いものと遠いものを分ける体系で分類しており、これはこれで立派に学術的な分類の1つです。もちろん生物が遺伝すると分かったので分類体系として廃れましたが。
なお、カニの英語 crabとは、切るもの/ひっかくもの、という意味であり、カブトガニはラテン語で xiphosuran=剣の尾、という意味。語が出来た頃は、見た目通りに名付けた=分類していたと言えます。
漢字の蟹も、解+虫=”節がばらばらになる虫”という意味から来ています。じゃあ、そもそも虫ってなんだ?と言うと、マムシのことでした。転じて爬虫類を主とした小動物全てを指すことになりました。”爬虫”とは”爪でひっかく虫”という意味です。このように、”小動物”という観点では、蟹も蜘蛛も虫の括りで合ってるんですよ。今の遺伝に基づく体系とそぐわないだけで。
なお、爬虫類でない昆虫等を表す場合、虫ではなく蟲を用いるはずだったようですが、古くから混同され、区別として意味を成さなくなっています。
映画「モスラ2」 (スコア:0)
巨大な蛾の怪獣であるモスラ(成虫)が
クライマックスになんか海の妖精のできそこないみたいな奴のパワーを受けて
形が歪んでトビウオみたいな形状になったの思い出した
外見の構成要素的になんとなく共通点があるのかな