豪連邦最高裁、Google は検索結果に表示される記事のパブリッシャーではないと判断 16
確かにパブリッシャーじゃないよな 部門より
オーストラリアの連邦最高裁判所にあたるオーストラリア高等裁判所は 17 日、Google は検索結果に表示される記事のパブリッシャーに当たらないとの判断を示した (判決概要: PDF、 判決文: PDF、 The Guardian の記事、 The Register の記事 )。
この裁判は過去に殺人の共謀罪で起訴されたことのある (起訴はその後取り下げられた) 弁護士が自分の名前を Google 検索すると起訴に関連する古いニュース記事が表示されるとして、検索結果からの削除を求めて Google を訴えたものだ。弁護士は Google が名誉を棄損する記事のパブリッシャーにあたると主張しており、ビクトリア州最高裁判所が訴えを認めたため Google 側が上訴していた。
高等裁判所では、Google が名誉棄損記事の公開を手助けしたわけではなく、検索結果で記事へのハイパーリンクを提供しただけであり、記事のパブリッシャーには相当しないという意見が多数を占めたという。Google がパブリッシャーではないことから、名誉棄損記事のパブリッシャーに問われる責任を Google が負うこともなく、Google 側の弁護内容については検討する必要がないとの判断が示された。