米国防総省、JEDI Cloud に代わる JWCC で 4 社と契約 13
世代交代 部門より
米国防総省 (DoD) は 7 日、米軍におけるマルチクラウド・マルチベンダーによるクラウド利用の取り組み JWCC (Joint Warfighter Cloud Capability) の契約先 4 社を発表した (DoD の発表、 Ars Technica の記事、 On MSFT の記事、 GeekWire の記事)。
DoD は単一の民間企業による軍用クラウドシステム JEDI (Joint Enterprise Defense Infrastructure) Cloud の構築を計画し、2018 年に公募を実施。2019 年には Amazon Web Services (AWS) と Microsoft が最終選考に残り、AWS 有利とみられる中、Microsoft が契約を勝ち取った。しかし、選定に当たり政敵のジェフ・ベゾス氏に損害を与えたいドナルド・トランプ大統領 (当時) の圧力があったなどと AWSが米政府を提訴し、最終的に JEDI Cloud 計画自体が取り消しとなった。
DoD は JEDI 取り消しにあたり、単一企業ではなく複数の企業と契約してクラウドを利用する JWCC を発表した。当時 JWCC の要件を満たすクラウドサービスは Microsoft と AWS のみとされていたが、今回発表された契約先はこれら 2 社に Google Support Services と Oracle America の 2 社を加えた 4 社となっている。今回の契約は確定固定価格および実費精算方式、数量未確定方式の複合契約で、各社最高 90 億ドルとのことだ。