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2023年3月19日のIT記事一覧(全2件)
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グラフィック

ブラウザーの実行ファイル名によって最適化を行う AMD の GPU ドライバー 46

ストーリー by headless
最適 部門より
Yandex のエンジニアが Yandex Browser のパフォーマンスと安定性の問題を調べていたところ、AMD の GPU ドライバーの挙動がブラウザーの実行ファイル名によって変わることを発見したそうだ (Neowin の記事Habr の記事)。

発見のきっかけとなったのは、Lenovo のノート PC に搭載されたタッチパッドでウェブページをスクロールする際、Yandex Browser ではひどくカクカクした動作になるのに対し、Google Chrome や Microsoft Edge では滑らかな動作がみられたことだ。Chrome も Yandex も Chromium ベースであり、タッチパッドイベントの処理もオープンソースの Chromium と違いはみられないという。そのため、何か他の部分に問題があると考えて調査を進め、実行ファイル名を「browser.exe」から「chrome.exe」に変えると問題が解消することを発見する。

ゲームアプリでは実行ファイル名によって GPU ドライバーが最適化を行うことが知られているが、Yandex は AMD の GPU ドライバーがブラウザーアプリでも実行ファイル名によって最適化を行うという仮説を立てて実験。Chromium のサンドボックス機能を利用して「GetModuleFilenameA/GetModuleFilenameW」関数と「GetModuleFilenameExA/GetModuleFilenameExW」関数が返す実行ファイル名をbrowser.exe」から「chrome.exe」に変更してテストを実行したところ、GPU プロセスのクラッシュ回数は 5.5 分の 1 に減り、メモリ使用量は 8% 減少したという。ウェブページの読み込みやユーザーインターフェイスの反応もわずかに向上したそうだ。

この結果を受けて Yandex は AMD に「browser.exe」を最適化対象の実行ファイル名リストに加えるよう要請する一方、Windows 版の Yandex Browser バージョン 22.9.0 以降では GPU プロセスで「chrome.exe」のふりをするよう変更したとのことだ。
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月

Samsung 曰く、ぼやけた月でも月と認識できればくっきり明るい月の写真になる 89

ストーリー by headless
i-thank-thee-moon-for-shining-now-so-bright 部門より
Galaxy シリーズの「スペースズーム」機能による月の写真が偽物だと再び話題になったことを受け、Samsung が解説記事を公開している (Samsung Mobile Press の記事The Verge の記事Ars Technica の記事)。

Samsung に限らず、スマートフォンで撮影した月の写真が合成ではないかとの疑惑はこれまでにも話題となっている。この記事自体も新しいものではなく、Samsung が昨年 10 月に韓国版サイトで公開した記事を英訳したもののようだ。記事によれば、Galaxy シリーズがくっきりした月の写真を撮影できるのは超解像技術とシーン最適化技術の組み合わせによるものだという。超解像は 25 倍以上のズーム倍率で撮影する際、10 点以上の写真を 1 枚の写真に合成することでノイズを除きつつ細部を強調する。さらにシーン最適化を有効にすると、AI 深層学習により認識した被写体に合わせた細部の強調や明るさの調整を行う。これにより、故意にぼやけた画像になるよう編集した月の写真を撮影しても、月であると認識しさえすれば明るくはっきりした月の写真が得られるようだ。シーン最適化を使いたくなければ、カメラの設定で無効化することも可能とのことだ。
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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy

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