クラウドは割高? 137
ストーリー by nagazou
いいも悪いも条件次第 部門より
いいも悪いも条件次第 部門より
クラウド大手のAmazon Web Services(AWS)を使うことは、業務の効率化やコストの大幅削減が可能になるとされている。一方で、AWSを使わないことで3年間で4億ドル(約527億円)以上の節約に成功した企業も存在したそうだ。アクセス解析システムを開発する「Ahrefs」がその成功例で、同社は日本を含む世界中に60万人のユーザーを抱えているため、膨大な量のトラフィックを処理する必要があるという(Ahrefs、GIGAZINE)。
同社が同一ハードウェアを5年間使い続けると仮定し、電気料金や通信料金を加味して「Ahrefsの1カ月当たりのサーバー1台当たりのコスト」を導き出した結果、サーバー本体のコストが月間1025ドル(約13万5000円)、電気代や通信料金が524ドル(約6万9000円)、合計1550ドル(約20万4000円)が必要となった。これをAWSで実現する場合の月額料金は、もろもろ合計で1万7557ドル(約231万5000円)が必要だという。
Ahrefsが所有するサーバー850台を30カ月間運用した際のコストは、3951万9025ドル(約52億1000万円)だった。同条件でAWSを利用した場合、4億4769万4623ドル(約590億3000万円)が必要という結果になったとしている。もしAWSを採用していたとしたら、Ahrefsの収益だけではAWS利用料を支払うことは不可能だったと話している。その上で持続的な成長に関心のある企業は、クラウドサービスの運用コストを再評価することを推奨すると述べている。
同社が同一ハードウェアを5年間使い続けると仮定し、電気料金や通信料金を加味して「Ahrefsの1カ月当たりのサーバー1台当たりのコスト」を導き出した結果、サーバー本体のコストが月間1025ドル(約13万5000円)、電気代や通信料金が524ドル(約6万9000円)、合計1550ドル(約20万4000円)が必要となった。これをAWSで実現する場合の月額料金は、もろもろ合計で1万7557ドル(約231万5000円)が必要だという。
Ahrefsが所有するサーバー850台を30カ月間運用した際のコストは、3951万9025ドル(約52億1000万円)だった。同条件でAWSを利用した場合、4億4769万4623ドル(約590億3000万円)が必要という結果になったとしている。もしAWSを採用していたとしたら、Ahrefsの収益だけではAWS利用料を支払うことは不可能だったと話している。その上で持続的な成長に関心のある企業は、クラウドサービスの運用コストを再評価することを推奨すると述べている。
スケールメリットだよね (スコア:1)
管理対象がある限界を越えれば自前で設備を整えて、スタッフを抱えた方が安くなることって一般的な気がする。
例えば、運送会社で小規模なところは整備工場を持ってないけど、昔の日通みたいに大規模なところだと整備工場を持っていて、壊れたトラックから部品を集めてトラックの再生までしていたと聞いたことがある。
で、クラウドといえばガバメントクラウドが、これから本格化するけど、政府や自治体のシステムを集約して載せるならデータセンターを何ヶ所か建設した方がAWSとか使うより安くなるような気がするけど、どうでしょうね。
(構築・運用のノウハウやスキルをもった人材がいない、とか言われるのかしら)
スケールの必要がないなら (スコア:3, すばらしい洞察)
「サーバーが年間通して常に26台でOK」みたいに、スケールする必用がないなら
クラウドのメリットも半減するからな。
「学習するときは百万台単位で必用だけど、それが終わったら不要になる。」
という負荷の変動が激しい分野なら、学習するときだけ時間貸しした
方が安くなるだろう。
変動が少ないし、事業も安定している企業ならメリットも少ない。
#そんなことは百も承知で利用してたんじゃないの?
Re:スケールの必要がないなら (スコア:1)
一時的な拡大縮小が効果的に効く分野はゲーム屋とチケット屋しか結局無かったのよ。
企業の常用研究用だと、常になんかしらぶん回すから結局占有プランの方の割引率に時間貸しプランが負ける。
そして、借りるぐらいなら自前で持った方が格段に安い。1年以内にで元が取れるので比較の俎上にすら上がらん。
おかげで弊社は毎年EPYCの研究開発用サーバーが増えてってる。(EPYCの前はXeonだったけど、Zen2以降のEPYCはコスパとワッパが段違い)
Re:スケールメリットだよね (スコア:1)
クラウドの時代になればネットで情報収集してもクラウドの話題しか出てこないので自前でサーバー持つという発想も出来なくなってしまうのでしょう
みんながPython使うからPythonの情報しか手に入れられなくて他の選択肢がまったく目に入らない人が多いのはなんだかなぁと思う今日このごろ
#長いものに巻かれるのは概して無難で(最良ではなくても)良い選択だが、そうでないこともあることは知らなければならない
Re: (スコア:0)
> (構築・運用のノウハウやスキルをもった人材がいない、とか言われるのかしら)
公共案件で人材育成しない宣言とかしたら、まさに衰退国家って感じだ。
国内でも大手ネット企業は自社プライベートクラウドを持ってるんだから政府に出来ないわけがないし。
Re: (スコア:0)
記事の主題でもあるけど、実際に大企業中心に自前サーバーでのプライベートクラウドに回帰してるよ。
SaaS以外は運用コストに対してメリットがないのに気づいた。
ちなみにSIerのインフラエンジニアもある程度古い人間なら気付いてるけど、会社の方針と手離れの良さとリモートメンテのしやすさで見ないことにしてる感じ。
実際「オンプレ、プライベートクラウド強いっす」じゃ、古い物に固執してると思われておちんぎんが上がらないしね…
Re:スケールメリットだよね (スコア:1)
今時のアレゲ人だとおうちクラウドも珍しく無いしね。
# ストレージが足りない…
Re:スケールメリットだよね (スコア:1)
ハードウェアにとらわれずサービスを拡縮できるのがクラウドだから、自前でハード抱えたらそれはクラウドではないと思う。
Re: (スコア:0)
手離れの良さとリモートメンテのしやすさ
も運用コストに含まれるはずなんだがな。
そこまで見てどうするか判断だろ。
気づくも何も試算すりゃ最初からわかる話なので「気づいた」ってバカすぎじゃないか。
企業規模や該当システムの他にも抱えているか否かだけでもSaaSの他もメリットの有無は変わってくる。
Re: (スコア:0)
企業だと自前の運送会社持ってるとこ多いけど、自前で持つほうが安いのかな。不思議だけど。
Re:スケールメリットだよね (スコア:1)
扱う物品の数が多くなって倉庫が大きくなると必然的に流通がくっついてくる感じ。
自前でコンテナやトラック持った方が安くなる。
そしてアウトソースがこれも微妙に高く、建築並みにルールが表向きガチガチなので、B2Bだとスケールが大きくなればなるほど外注じゃ融通が効かなくなる。
サーバ管理者視点 (スコア:1)
トラブった時に被害者面できるのがクラウドの最大の利点。
Re: (スコア:0)
責任分界点すら理解したくないクソ管理者ですかね
CDNと組み合わせた合はどうなのか? (スコア:0)
Amazon CloudFrontからのELB、EC2、S3などの間の通信は無料と聞くので、CDNを利用するようなシステムでは結論はかなり変わるのではなかろうか?
NetflixもHulu JapanもAWSから離れる気配ないし。ただ、以前、HuluはUSAではAWS使用しないと聞いたので(2017年頃)、サービス展開の仕方次第か(そりゃそうか)。
Re: (スコア:0)
クラウドは使うサービスのうち低コストのものを選べる、柔軟に切り換え、破棄ができるというメリットがあるから、
ボリューム含めたインフラ設計が不確定の場合は、自前ハード構成で最適化を詰めた前提のコスト計算はちょっと嘘臭いところもあるね。
単純にサーバーぶん回すだけの用途なら自前の方がコスト下げやすそうではあるけど。
Re: (スコア:0)
大手はAWSを特別料金で利用できる契約じゃないの?
Re: (スコア:0)
超大手は区画借りができるけど、それだとハウジングとハードウェアとインフラファームの統合コンソールを外注した状態となんら変わらんという。見聞きする限りでは値段もそんなに安くない。
唯一の利点はデファクトスタンダードの一つなのでその上で運用する際のエンジニアを安く仕入れられることぐらいかな?
#Salesforceできます!!っていうまともなSIerやエンジニアはついぞ生まれなかったな、そういえば。
Re: (スコア:0)
そうなんや。
FBとか自前でサーバ持ってるのは安いからなんやな。
会計面 (スコア:0)
機材持つと資産管理や減価償却とか面倒だけれどその分の手間は誤差ではあるのか。
とはいえ長期的な機材調達とか考えるとクラウドのメリットは見かけの金額以上にあるとおもう。
Re: (スコア:0)
さっぱり会計わからんけど、資産にならんという10万円以下の部品でサーバ作って並べたらあかんの?
Re:会計面 (スコア:1)
確か経費上は単体で使えないものは分割計上できなかったはず。
椅子とかは全部で10万超えても一個ずつ経費計上できるけど
PCのパーツとかは中身を別々には計上できないんだよね。
(1ヶ月毎に買い足していくとかすれば別だけど)
Re: (スコア:0)
一般的な意味での資産と、日本の税務会計上の資産は異なるからな
資産にならない?っていうのは日本の税務会計上の話で、実質的に業務用PCサーバは値段にかかわらず資産扱いでしょう
Re:会計面 (スコア:1)
資産にならない?っていうのは日本の税務会計上の話で、実質的に業務用PCサーバは値段にかかわらず資産扱いでしょう
それはその通りですが、10万円以下なら固定資産として管理する対象にならないでしょ、って話なのでは?
10年は使い倒す (スコア:0)
中小企業にはクラウドなんか無用の長物
Re: (スコア:0)
中小企業こそコストではAWSに太刀打ちできないと思うが。機材を使いまわしても固定費がなくなるわけでもない
Re:10年は使い倒す (スコア:1)
機器はぶっ壊れるまでほぼノーメンテ
バックアップは週/月1回
壊れたら業者呼んで代替機用意して再構築
復旧まで1週間以上かかってもみんな諦めて仕事する
そういう会社は実在し、そういうところではAWSに乗り換えるほうが(システムかかる)コストは高い。
# まともな会社がまともにシステムの維持を検討するならAWSが格安なのは間違いない。
Re:10年は使い倒す (スコア:1)
# まともな会社がまともにシステムの維持を検討するならAWSが格安なのは間違いない。
格安になる場合もあれば、そうでない場合もある、と言うのが正しいと思うな。
「まともな会社がまともにシステム」にも色々あるんだから、どんな場合でも格安にはならないでしょう。
Re: (スコア:0)
同じような条件でバックアップは日1回ならそれなりにある。
Re:10年は使い倒す (スコア:1)
同じリソースで運用するならAWSはその固定費が馬鹿高い。
大抵半年経たずして、導入コストを含めた総費用が逆転する。
単純に10TBの汎用ストレージ(冗長化込み)を運用するコストをそれぞれ計算してみな。
Re:10年は使い倒す (スコア:2, 興味深い)
AWS
汎用 SSD (gp3) 0.08USD/GB 月
10TB使用
初期費用 0円
ランニング 108,000円/月
オンプレミス
安いサーバーとSSD(4TB)*4 RAID5、スペアドライブ1台
ランニングコストはほぼ電気代のみ
初期費用 500,000円
ランニング 4,000円/月
Re:10年は使い倒す (スコア:1)
DRのため国外にデータアーカイブしておく用途を考えたら、Glacier のやすさの真似はできないでしょ。
ただ us-west-1 の Glacier にデータを上げておくだけで済むんだから。
これをオンプレミスでやろうとしたら、まずは物件の契約からやで。
Re:10年は使い倒す (スコア:1)
だから、中小企業でも月数千円で米国にデータバックアップできるんだから、AWSは有用ってこと。
Re:10年は使い倒す (スコア:1)
何言ってんだろう?
クラウドコンピューティングがコスト削減で効果を出してくるのは万単位のユーザーがいて、しかもその利用数が大きく増減するようなサービスを提供する場合なのであって、最低限の構成をポンって置いておくだけで最大負荷でも耐えられる中小企業ならばオンプレのサーバで十分なんだけど。
「クラウドにすればサーバ管理が必要なくなる」と思ってる人も多いけど、クラウドだってクラウドの知識が相当必要で、それなしにクラウドで運用してたら事故のもと。
値下げペースが遅い (スコア:0)
ハードの性能向上に見合ってない気がする
Re: (スコア:0)
やすくなるわけがないでしょ。
原材料費高騰してるのにね。
パソコン関連は4月から値上げになります。
基本値下げはないでしょうね。
見積もれない (スコア:0)
「いくらになるかわからないけどみんなAWSだからAWSでいっか」
#定額じゃないと怖い
人的コストは? (スコア:0)
サーバ費用と電気代と通信費用しか考慮してないようだけど
サバ管はただ働きなのかしらん。
Re: (スコア:0)
AWSだからといってサーバ管理者を省けるわけじゃない。
ただ仕事とスキルが変わるだけ。
無人運用なのか (スコア:0)
人権費が計上されてないけど無人運用なのか?
Re: (スコア:0)
サーバのコストが月額になっているのでここに含まれてるんですかね。
850台となると保守費も馬鹿にならないような気がするんだけど。
Re:無人運用なのか (スコア:1)
850台くらいになると、やりようによっては、自前で部品を準備して修理した方が安くなるとか、工夫のしようがあるんじゃないかな。
これが小規模だと工夫の余地が無くなる。
Re:無人運用なのか (スコア:1)
そんな工夫をしなくていいだけでもクラウドに利がある。
それはそれでいいんだよ。
ただ、その工夫でトータルのコストが下がる、と言うのなら検討の余地がある、と言うだけなんだよ。
コストを下げることにすら興味が無い、今月の自分の給料以外には興味が無い、と言うなら、もちろんそれでも構わない。
Re: (スコア:0)
運用はAWSだろうがオンプレだろうが人が必要なことに変わりない。
オンプレはハードウエアの故障時に追加の人件費などのコストがかかるが、その人件費部分は、故障の発生頻度で割ればわざわざ加味するほどのコストじゃない。
Re:無人運用なのか (スコア:1)
逆だろうね。
大規模になれば、冗長構成を採りやすく、高レベルの可用性を確保できるし、なんなら予備機を用意しておいて、故障すれば筐体ごと即交換、故障機器は最低限のセンドバック保守で対応するか捨てるか、なんてチカラ技もできて、スポット保守すら要らないって方法もやれないわけではない。
小規模でそれをやろうとすると、コストが合わない。要はスケールメリットってことだね。
クラウドって言うのは、そのスケールメリットから来る高度な運用を、初期費無しで享受できるのがメリットではあるけど、トータルで見てオンプレミスと比べてメリットがあるかどうかは、場合に依る、としか言いようがない。
一般には、ある程度以上の大規模ではなく、リソースの増減が有り得る場合では、メリットがある。
あるいは、大きな初期費を準備できない場合は、デメリットあったとしてもそれを無視して利用する価値がある。
おかしくね? (スコア:0)
なんでサーバ1台ごとに平均15TBのストレージが必要なの?
「多コアCPUや2TBのRAM、平均15TBのストレージなど」ってあるけど、そもそものシステム構成がおかしくね?
AWSはクラウドで最も高価 (スコア:0)
△クラウドは割高
○AWSは割高
Re:AWSはクラウドで最も高価 (スコア:1)
内部的には普通にパブリッククラウドで、顧客が Amazon だからといって AWS は特別な配慮はしてくれないと中の人には聞いた。
Re:0スタートでスケールしていけるから (スコア:1)
Softbank/Yahoo Japanもそう。
自前でデータセンター [www.idcf.jp]を持ってるし、クラウドサービス [www.idcf.jp]も提供している(パブリック・プライベートともに)。
Re:0スタートでスケールしていけるから (スコア:1)
ソフトバンクはキャリアだからちょっと話が違うというか、そもそもキャリアは初めから通信インフラと箱を大量に持ってる業種なので、クラウドビジネスをするのはデフォルトみたいなところがありますし(NTTもKDDIもやってる)
逆に、Netflix みたいに巨大なインフラでもAWSと未だに一蓮托生みたいなところもありますね。
さらに、自社DCをEquinixに売ってリースバックを受けるみたいなケースもあるけど、そういう場合はオンプレミス?クラウド?どっちになるのかな。
Re:0スタートでスケールしていけるから (スコア:1)
NTT Com とか KDDI の大手町 DC 、もともと電話局の建物じゃないの?