Uberspace曰く、Youtube-dlのホスティング禁止は検閲の民営化につながる 24
ストーリー by headless
民営 部門より
民営 部門より
ドイツ・ハンブルクの地方裁判所が Youtube-dl のホスティング禁止を命じたことについて、検閲の民営化につながるとドイツのホスティングプロバイダー Uberspace が批判している
(TorrentFreak の記事)。
この裁判は Sony Entertainment と Warner Music Group、Universal Music の 3 社が Uberspace を訴えたものだ。Uberspace は Youtube-dl のメインサイト yt-dl.org をホスティングしており、過去に削除要請を受け取っているがホスティングを継続してきた。GitHub は RIAA の要請によりいったん Youtube-dl を削除しているが、その後違法性が確認されなかったとして復活させている。GitHub との争いは Microsoft を相手にすることになるため、簡単な相手として Uberspace が狙われたとみられる。
ドイツの法律ではホスティングプロバイダーが明白な違法行為であることを確認した場合、すぐに削除することを義務付けている。しかし、Uberspace 社主の Jonas Pasche 氏によれば、Youtube-dl には当てはまらないという。Pasche 氏は誰かが違法だと主張したからと言って必ずしも違法とは限らないと考えており、Youtube-dl の削除要請を受け取ったときに調査を行ったそうだ。
調査の結果、YouTube は無料で一般公開されている動画を暗号化しておらず、Youtube-dl によるダウンロードが米著作権法の禁ずる技術的保護手段の回避にはあたらないとの結論に達する。また、ドイツではフェアユースでカバーされることも判明したという。しかし、裁判所の結論は違法性が明確でなくても削除すべきというものであり、ホスティングプロバイダーが違法性を判断してコンテンツを削除する検閲の民営化につながると Pasche 氏は主張する。そのため、Uberspace は控訴する計画を示し、Youtube-dl のホスティングを継続しているとのことだ。
この裁判は Sony Entertainment と Warner Music Group、Universal Music の 3 社が Uberspace を訴えたものだ。Uberspace は Youtube-dl のメインサイト yt-dl.org をホスティングしており、過去に削除要請を受け取っているがホスティングを継続してきた。GitHub は RIAA の要請によりいったん Youtube-dl を削除しているが、その後違法性が確認されなかったとして復活させている。GitHub との争いは Microsoft を相手にすることになるため、簡単な相手として Uberspace が狙われたとみられる。
ドイツの法律ではホスティングプロバイダーが明白な違法行為であることを確認した場合、すぐに削除することを義務付けている。しかし、Uberspace 社主の Jonas Pasche 氏によれば、Youtube-dl には当てはまらないという。Pasche 氏は誰かが違法だと主張したからと言って必ずしも違法とは限らないと考えており、Youtube-dl の削除要請を受け取ったときに調査を行ったそうだ。
調査の結果、YouTube は無料で一般公開されている動画を暗号化しておらず、Youtube-dl によるダウンロードが米著作権法の禁ずる技術的保護手段の回避にはあたらないとの結論に達する。また、ドイツではフェアユースでカバーされることも判明したという。しかし、裁判所の結論は違法性が明確でなくても削除すべきというものであり、ホスティングプロバイダーが違法性を判断してコンテンツを削除する検閲の民営化につながると Pasche 氏は主張する。そのため、Uberspace は控訴する計画を示し、Youtube-dl のホスティングを継続しているとのことだ。
検閲委託問題はもうちょっと考えた方が良いと思う (スコア:2)
比較的はっきりした基準があるツールだからこそいい加減な基準が問題視されてるわけだけど、facebookやらtwitter、Youtubeとかでも同じ問題がすでに起きてるよな。
EUがGAFA規制でむちゃくちゃ言う度に何となく思ってたんだけど、あれって検閲の委託みたいなものじゃないか。
そりゃあコンテンツのチェックなんて作業を自分ではやりたくないってのはわかるが、プラットフォーマーにそれを任せきりにするということは、思想信条の生殺与奪の権を積極的に握らせているということに気付いていないのではないだろうか。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
Re: (スコア:0)
思想信条のうんぬんは勘違いもいいところだな。プラットフォーマーはそんなモン前から持ってる。必要なのは濫用の防止。
間違いを犯した業者は処罰する。少なくとも間違いを正させるでいい。
大体そんなもんスラドとかMixiとか出版社とかテレビ局もやってる。
Re: (スコア:0)
カード会社も同様かなぁと思うな。
ちょっと前に日本の国会でも取り上げたれてた気がする。
こういうのは、規制とか指針をちゃんと作っておかなければプラットフォーマーの好き放題になってしまう。
例えば#4445416氏の言ってる事は、指針があって初めて意味がある。何が間違いなのか雰囲気で決められたらかなわないからな。
Re: (スコア:0)
その指針が明白な違法行為であることを確認した場合では。
多分裁判所は明白な違法行為と言っていてしかし、裁判所の結論は違法性が明確でなくても削除すべきというものでありとか言っているのは業者の方では。
規制とか指針をガチガチにするとグレーゾーンだからオッケーになっちゃうし。
グレーゾーン金利はギャグのような指針なので例外としてもね。
Re: (スコア:0)
いっそ警察や官僚の天下り利権団体でも作って、そこが弾いてないものをBANするのは不当で差別って認定して欲しいレベルだよな
グローバルで見れば少数派の日本文化は「普通じゃない→価値が低い・異常→BAN」でどんどん衰退させられちゃう
それどころかGAFAの本社や拠点があるカリフォルニアの「普通」に合わせて選別されてしまう、いや既にかなり選別が進んでる
ドイツの司法ダメダメじゃん (スコア:1)
>しかし、裁判所の結論は違法性が明確でなくても削除すべきというものであり
それでいいのか司法機関。いやダメだろ。
Re: (スコア:0)
>しかし、裁判所の結論は違法性が明確でなくても削除すべきというものであり
それでいいのか司法機関。いやダメだろ。
差し止めや削除の場合は一旦削除すべきであり判決で権利を勝ち取ってから復活させよ
ってい意味ならまぁだめってほどでもないのではなかろうか
# 勝ち取った上で差し止めや削除の期間に被った損害は相手に請求してね的な
技術的保護手段の回避 (スコア:1)
>YouTube は無料で一般公開されている動画を暗号化しておらず、Youtube-dl によるダウンロードが米著作権法の禁ずる技術的保護手段の回避にはあたらないとの結論に達する
要するにyt-dlはパラメータの計算は行っているが、GETしたファイルのバイナリストリームの結合は行っているが中身の変換は行っていないので暗号化していない。
って理屈なんだろうが、技術的保護手段の回避ってそれでいいのか。
Re: (スコア:0)
DRMのWidevineという規格を立ち上げて運用やライセンシングしてるくせに導入してない時点でな
そりゃ当然だよ (スコア:0)
行政や司法が直接検閲するか、間接的に民間事業者がに命じてやらせるかで大きな違いはない。
民間事業者が自主的にやるならともかく。
ただ、より進めるなら、ユーザーデータの検閲は自主的な判断と言えどもプライバシーの侵害として違法化してもいいんじゃないかね。(全てはDMCAの責任主体の定義が問題なわけだが)
検閲というのは何らかのリスクが顕在化した場合のコストを抑えたいだけなのだから、プラットフォーマー・ホスティングプロバイダーの判断として偽陽性のケースの弊害が大きすぎる。
Re: (スコア:0)
そうですかね?
> 行政や司法が直接検閲するか、間接的に民間事業者がに命じてやらせるかで大きな違いはない。
そんなこと元記事には書いてません。
> 検閲というのは何らかのリスクが顕在化した場合のコストを抑えたいだけなのだから、プラットフォーマー・ホスティングプロバイダーの判断として偽陽性のケースの弊害が大きすぎる。
これも元記事には書いてない話ですね
元記事の論点がまったく理解できてないと思います。誰もあなたが言っているような話はしていない。
Re: (スコア:0)
ドイツってDMCA制度あんの?
たまに使ってる (スコア:0)
よく再生するコンテンツとか、毎回youtube開くの面倒なので、
ダウンロードして手元に置いてる
日本なら違法 (スコア:0)
日本で裁判したらYoutube-dlが不正競争防止法で開発者など逮捕だろうね。当然ホスティングも削除できる。
Re:日本なら違法 (スコア:1)
日本だとWinny事件がまさにそうでしたが、法律違反(Winnyの場合は著作権法違反の幇助)で逮捕はされるものの、後続の裁判では犯罪が認定されることは少ないです。現にWinny事件では最高裁まで争って無罪になりました。
それでもきちんと争って結論を出したのであればまだマシなほうで、岡崎市立中央図書館事件(librahack事件)の場合は「起訴猶予」という社会的に中途半端な状態で尻切れになってしまっています。
日本の場合はむしろ、テレビや雑誌や新聞等での報道をはじめ、それによって影響を受けた省庁や企業、個人が萎縮(=忖度)してしまう効果のほうがずっと大きいです。ホスティングされていた場合も行政が明示的に命令することはほとんどなく、企業側の独自判断で停止もしくは削除されます。
しかも前述の通り裁判での結論が出ない場合、報道もそこで尻切れになるので、本人の名誉が回復されることもなく、停止や削除されたコンテンツが復活することもない(行政は命令してないから取り消すこともできない)ため、報道による萎縮効果が長らく続く結果となり、それによる事実上の検閲が止まらない、という流れになります。
Re: (スコア:0)
winnyは著作権侵害行為幇助
Re: (スコア:0)
いんじゃね。忖度社会だし。
アメリカ見たく露骨に合法なのに金に物言わせて訴えて相手を破産に追い込み和会に持ち込むなんてブラック社会とどっちがマシなのだろう。
Re: (スコア:0)
だから、linuxとかの日本国内ミラーサイトは軒並み無くなったよね。
Re: (スコア:0)
それをOSDNの姉妹サイトであるスラドで書き込むのはモグリすぎでは
Re: (スコア:0)
うむ、Linuxがあれば、なんとなく、なんでもできちゃうからなあ(混乱
Re: (スコア:0)
おらくるりなっくすのしーでいーをひろってじんせいが…
Re: (スコア:0)
いつから日本は気に食わないやつは外人扱いする国になってしまったのだろうか。
大昔からか。
昭和の頃には非国民とか言ってたし新選組のあれもあるし。
yt-dlp (スコア:0)
とっくにyt-dlpに移行済みだと思うけどね
未だにyoutube-dlを使ってる人はいるんだろうか