パスワードを忘れた? アカウント作成
2018年11月 記事 / 日記 / コメント / タレコミ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
2018年11月12日のITタレコミ一覧(全14件)
13766038 submission
EU

Elsevierなど学術論文出版社による反競争的行為の調査をEU競争総局に求める訴状

タレコミ by headless
headless 曰く、
Elsevierなどの学術論文出版社が反競争的なビジネスを行っているとして、研究者や欧州大学協会(EUA)が相次いでEU競争総局に調査を求める訴状を提出した(TorrentFreakの記事Jonathan Tennant氏とBjörn Brembs氏の訴状EUAの訴状: PDF)。

10月26日に提出されたJonathan Tennant氏とBjörn Brembs氏による訴状ではElsevierの親会社RELXが対象となっている一方、10月30日に提出されたEUAの訴状ではRELXに加えTaylor & FrancisやWiley-Blackwell、Springer Nature、SAGEも対象となっているが、訴えの趣旨は同様だ。

2件の訴状が指摘している問題点としては、学術論文出版市場が寡占状態にあること、公的な補助金を受けることも多い学術論文で出版社が多額の利益を上げていること、購読契約にNDAが含まれるため価格の透明性がないこと、手数料を取ってオープンアクセスにした論文も購読料に含めていることなどが挙げられる。

作者に原稿料を払う一般的な出版社とは異なり、学術論文出版社は大学や研究者が無償で提供した論文を扱うため、大きな利益を上げることが可能となる。出版社は編集者に給与を支払うが、編集作業で重要な位置を占めるピアレビューは研究者がボランティアベースで行う。論文となる研究が公的な補助金を受けていることや、ピアレビューを行う研究者が公的機関から給与の支払いを受けていることも多い。

一方EUAによれば、欧州の大学は学術論文を購読するため、控えめに見積もっても年に数億ユーロを支払っているという。このような状況について、EUAでは酪農家が乳製品メーカーに無料で牛乳を提供し、高価な紙パック入りの牛乳を購入するようなものだと述べている。
13766057 submission
宇宙

ロスコスモスのドミートリ・ロゴジン氏、ロシアの宇宙企業をきれいにしたい

タレコミ by headless
headless 曰く、
Kommersantが入手した文書によると、ロスコスモスCEOのドミートリ・ロゴジン氏はロシア国内の宇宙企業を(文字通り)きれいにしたいそうだ(Ars Technicaの記事Kommersantの記事)。

ロゴジン氏は5月、ロシア連邦の軍事・宇宙産業担当副首相から実質的な降格人事でロスコスモスCEOに就任した。以来、ISSにドッキング中のソユーズMS-09で人為的な穿孔が8月に見つかり、10月にはソユーズMS-10の打ち上げに失敗するなど大きなトラブルが続いている。

品質管理低下の原因はロシアでの航空宇宙産業の賃金が低く、優秀な人材を確保できないためとみられている。しかし、ロゴジン氏は宇宙企業各社の首脳陣にあてた文書の中で、施設の粗雑な維持・管理が原因の一つだと指摘しているという。

ロゴジン氏によれば、製造施設の床は何年も清掃されておらず、あちこちにゴミの山が築かれているそうだ。従業員がこのような環境に慣れてしまったことで、ずさんな仕事につながっているとし、ロゴジン氏は各社首脳陣に年内の改善を求めているが、そのための予算は確保できていないようだ。

プログレスロケット宇宙センターのようにソユーズロケットだけでなくさまざまな人工衛星を打ち上げている企業は資金に余裕があるものの、1,400億ルーブル以上の負債を抱えるエネルギアのような企業は追加の予算が投入されなければ改善は難しいとのことだ。
13766137 submission
インターネット

Cloudflare、DNSサービス「1.1.1.1」のiOSとAndroidのアプリを公開

タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
Cloudflareは現地時間の11月11日、無料DNSサービス「1.1.1.1」のiOSとAndroid向け無料アプリを公開したと発表した。
モバイル端末の設定が複雑だというフィードバックが多かったので、設定を簡単にするためのアプリ提供を決めたという。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1811/12/news055.html

Cloudflare、APNICと協力してパブリックDNSサービス「1.1.1.1」を立ち上げ
https://it.srad.jp/story/18/04/02/0715243/
13766457 submission

もしモスクワ滞在中に核攻撃を受けたら

タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
ロシアの首都・モスクワには多数の核シェルターがあるそうで、もしモスクワ滞在中に核攻撃を受けたらそこに逃げればよいそうだ。

たとえば、2012年以前に作られたロシアの地下鉄の駅には核シェルターが設置されているそうだ(2012年以降は財政的な問題もあって作られていないらしい)。ちなみに、最も地下深くにあり安全と思われるのは「勝利公園」駅だという。

ただし、「住民に対する警報が出てから10分後に高気密の扉を閉める」のだそうで、警報が出たらいち早くシェルターに逃げ込まないと逃げ遅れてしまう可能性もあるという。

情報元へのリンク
13766528 submission

根拠のない説が広まりつつある「銀ブラ」、TVが意図的にフェイクを流しているとの批判も

タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
「銀座をぶらつく」ことを「銀ブラ」と呼ぶが、TBSテレビの番組「世界ふしぎ発見!」でこの「銀ブラ」の言葉の由来として根拠が疑わしいとされている「銀座でブラジルコーヒーを飲むこと」が紹介されたそうだ(Togetterまとめ)。

あくまで「銀座をブラブラ歩く」という由来を紹介しつつ、「もう1つの説」として「銀座でブラジルコーヒー」を紹介するという流れだったが、こちらの「銀座でブラジルコーヒー」説は三省堂国語辞典では「誤り」として否定されている(「銀ブラ」の語源はコーヒーと関係あるの?)。これによると、「ブラジルコーヒー」説は近年商業的に宣伝され始めたもので、元々の「銀ブラ」は大正時代から存在する言葉であることが文献によって明らかになっている一方、「ブラジルコーヒー」説は「確認できる最古が2003年12月」と、かなり新しい説らしい(これを解説する杉村喜光氏のTweet)。

番組に対しては「諸説あります」として「意識的に誤った説を流した」との批判も出ている。
13766708 submission

IoT向け長距離Wi-Fi「802.11ah」実用化に向け協議会が発足

タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
11月7日に「802.11ah推進協議会」が発足したそうだ。Wi-Fi Allianceは「802.11ah」を「Wi-Fi HaLow(ヘイロー)」というブランドで展開するという。このWi-Fi HaLowはIoT向けの通信規格である「LPWA(Low Power Wide Area)」の一つで、特長は、伝送が1kmオーダーと現行のWi-Fiに比べて長いこと。フルオープンでIPベースなので、端末からAP、クラウドまでエンド・ツー・エンドでユーザーが自由にネットワークを構築できる。802.11acを10分の1にクロックダウンしてチップを作るので、比較的容易にチップを開発できる点もメリットであるようだ。

ただし、802.11ahの規格は現段階では国内では利用できず、利用条件についても現時点では確定していない。協議会会長の小林氏によると、先行する他のLPWAネットワークによる実証実験と導入の過程で、一国につき一つのオペレーターしか運用できないといった制約が見え始めてきた。現在のWi-Fiと同様、LPWAネットワークでもユーザーが、自由に構築できる要望が出て来たが、その自由度をWi-Fi HaLowは実現できる。Wi-Fi HaLowは、今のWi-Fiに比べて10倍の伝送距離、既存のLPWAに比べて10倍の伝送速度を実現でき、他のLPWAに比べて有利だとしている(EETimesケータイWatch)。
13766741 submission

世界は砂を使い果たし、砂のために人も死ぬ

タレコミ by taraiok
taraiok 曰く、
砂なんてどこにでも大量にあると思うかもしれない。しかし、その砂が不足しつつあるという。砂はあらゆるものに使われている。コンクリートやガラス、スマートフォンやシリコンチップなどにも砂が使われている。砂漠には砂がたくさんあると思うだろう。しかし、砂漠の砂は建設材料として役に立たない。風に晒され続けているため、粒が丸くキメが細かすぎてコンクリートには使えないのだという。その結果、砂漠に囲まれたドバイの世界一の高層ビル「ブルジュ・ハリファ」は、オーストラリアから輸入された砂で建設されている(Mediumslashdot)。

コンクリートの材料として理想的なのは、河床、海、または浜にある砂だ。しかし、こうした場所の砂は岩石が削られて生成されるため、利用可能になるには数千年の刻が必要になる。世界は建設ブームが起きている。国連によると毎年400億トン以上の砂、砂利、砕石が消費されているという。その中心にいるのは大規模な都市化を進める中国だ。世界のコンクリート供給量の大半を消費するとされ、一部の見積もりによると来年までに500億トンを超えるという予測もある。中国と同様にインドもコンクリート材料の消費が急速に伸びている。

砂の問題の一つは重量が重いことだ。遠距離輸送では燃料費が掛かることからコストが増大する。砂の高騰化の結果、砂を不法に浚渫する犯罪者グループが増えている。彼らは「砂のマフィア」と呼ばれ、抽出が禁止されている地域から、法律や環境を無視して砂を盗み出す。川は不法に採掘され、魚や漁師の生息地は破壊されている。砂のマフィアによって多くの殺人事件が起こったとされている。特にインドの砂のマフィアは、賄賂が横行するため警察ではほとんど取り締まれていないという。
13766780 submission

ICチップ搭載クレカでも不正利用は止められない

タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
米国では2015年からEMV規格のICチップ搭載のクレジットカードが提供され、クレジットカードの不正利用は終わるものと考えられていた。しかし、調査会社Gemini Advisoryによれば、この1年間で6000万件以上のクレジットカード盗難が発生、盗まれたクレジットカードのうち93%がICチップを載せたカードだった。そのうち4580万件のレコードがカード盗聴やPOS違反により侵害されたという。侵害されたカードの90%である4160万件がEMV規格に対応したものだった。

EMV規格では、カード上のICチップと販売者のPOS端末間の通信は暗号化されるため、本来ならば犯罪は減るはずだったが、多くの加盟店がシステムを適切に構成できていない。犯罪者は専用ネットワークをハッキングしたり、スキマーデバイスをインストールすることにより、カード情報をキャプチャすることに成功している。レポートによると、大手企業はEMVシステムの実装を強化し始めたという。一方で中小企業は対策が遅れることが多く、犯罪者は今後、中小企業をターゲットにしていくことだろうとしている(FORTUNESlashdot)。
typodupeerror

犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward

読み込み中...