米国の住宅問題、ベビーブーマーがいなくなった家に若者は住めるのか?
米国の販売用住宅在庫の4分の1もしくは約2100万戸の住宅が、2037年までにベビーブーマーと呼ばれる高齢者によって埋められるという予測があるという。もっとも、高齢者の住宅需要の多くは、アリゾナ州とフロリダ州の伝統的な退職コミュニティに集中している。
米国は長年にわたって住宅不足に悩まされてきた。先日、米国の住宅関連指標は最高値を更新している。その結果、多くの2000年以降に社会人となったミレニアル世代が賃貸暮らしを強いられている。とはいえ、高齢者の住宅購入は悪いことだけではない。いずれ彼らは年老いて亡くなり、その家は若い世代に取って代わられるだろう。
しかし、その後に家を買う世代は趣向がさまざまで、財政的に不安定な世代でもある。このことは住宅市場の新しい課題を課している。そのうちの一つは供給される家の多くが買い手が住みたい場所にあるとは限らないこと。ジェネレーションXやミレニアル世代はすみかにWiFiやネット環境設備の充実を求める傾向にある。
高齢者が購入する家の多くが、ゴルフコース、コミュニティセンター、人工湖が立ち並ぶような場所であるのに対し、今の人たちはそうしたものにはほとんど関心がない(WSJ、Slashdot)。