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IPv6は今でも国策なのか? 16

ストーリー by kazekiri
国策なのでわ 部門より
Anonymous Coward 曰く、" 森前総理大臣が 所信表明演説 でIPv6を国策にするとのたまって1年が経過したけど、総理大臣が代わって 財政方針も変わったようなので今年度予算がついたプロジェクトもどうなるやら。 最近IPv6の話を聞いたことがないから、国策にするのやめたのかな。 まあ、予算のついたプロジェクトの多くは無理矢理IPv6と結びつけたみたいだから 早めにやめた方が正解なのかも。

ATMと同じ道をたどろうとしてるような気がするけど、現状ではIPv6でなければ できないアプリケーションなんてまだ見たことがない。 私は6Boneにつないでいろいろやってはいるけど、今は既存のアプリケーションを IPv6対応させるだけで精一杯。 それに、IPv6になるとEnd userのマルチホームが事実上不可能になるとか、 mapped addressはステるとかステないでもめていたりとか、 DNSではA6をどうするのかとか、トラフィックの分散どうするのかとか、 BPG4+も使い物にならないとか、IGPもこれまでの設計だと破綻するとかでいざ 実運用するとなると問題が多すぎてどうしようもないみたいだから IPv6がEnd userが使うようになるのはまだまだ先になるっぽい。 まあIPv4で満足している人には関係ないところから移行するという話なので IPv4で満足している/.の読者にはあまり関係ない話なのかもしれないけど、 IPv6になにを期待しているのか、またIPv6ならではのアプリケーションと してなにがあると思うのかをコメントしてくれれば幸いだ。"

Anonymous Cowardらしいタレコミである。何箇所かヒジョーに気になるところが あるが、IPv6 にはこの手の声が多いのも確か。飴がないと分からないもの である。

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  • by aloe plant (80) on 2001年09月24日 11時29分 (#24593)
    が普及すると無邪気に信じている人は多い。 しかし、せっかく苦労して規格が作られても 結局普及せずに終ったプロトコルは少なくない。 OSI は言うに及ばず、CLNP や TUBA の例もある。 そろそろ「いずれはIPv6」を前提とするのは考え直したほうが良い。
  • by aloe plant (80) on 2001年09月24日 11時35分 (#24595)
    IPv4 からの移行手段を一つ失ってしまっているのも問題だ。 もし仮に IPv6 への移行が本格的に行われるなら、 大規模な NAT を運用せざるを得ないのは自明だと思えるが?
    そもそも「NAT は悪」は IPv6 擁護のプロパガンダの一つだしな。IPv4 アドレスの枯渇問題がひと息ついてしまったので、 NAT をスケープゴートにするほか無いのは判るが...
  • by brake-handle (5065) on 2001年09月24日 13時45分 (#24626)

    こういう類の開発では、お金の持っていそうな人のところへ出向き「これはすごいことなんだ!」と力説してお金をもらうということがよくあります。しかしながら、たいていお金を持ってる人というのは自分では何もものを知りません。このため、副作用として全体像から細部に至るまでの理解がないまま「あいつはすごいことをやっているんだ!」と洗脳されてしまうことがあります。

    悪いことに、洗脳される人はたいてい「お偉いさん」です。このため、わけもわからずあちこちに吹聴してしまい、誤った印象を世に広めてしまうことになります。するとそのうち「言ってたことと違うじゃないか」となり、開発者側にとばっちりが飛んでくるわけです。

    現状の日本では洗脳に負けない知識とお金を持ち合わせている人はまずいません。開発側としてはカネの誘惑を断ち切り、「ものを知らんヤツは近寄るな!」と言うぐらいの厳しさで対抗するしかないでしょう。

  • by argon (3541) on 2001年09月24日 11時41分 (#24597) 日記
    といっちゃうとなんですが、IPSec が普及してくれるのを期待してるのです。
    IPv6 のセールスポイントになりませんかね。

  • by argon (3541) on 2001年09月24日 13時09分 (#24617) 日記
    理由はメモリ容量と速度ですか?試験環境も理由のうちに入るかな。

  • by WindKnight (1253) on 2001年09月24日 13時30分 (#24622) 日記
    いまの大臣が否定しない限り、施策で在りつづけると思う。

    この手のことが、形になるまで、2~3年はゆうにかかるのよね。
  • by brake-handle (5065) on 2001年09月24日 13時43分 (#24625)
    もし仮に IPv6 への移行が本格的に行われるなら、大規模な NAT を運用せざるを得ないのは自明だと思えるが?

    NATで問題になるのは、1-to-1にならないアドレス変換が横行していることです。1-to-1であれば、変換前のアドレスにもreachabilityが保証できます。

    正しいやり方をとれば、reachabilityを確保しつつv6が導入できます。バックボーンから導入を始めることです。下流から上がってきたv4のアドレスは、v6にマップしてしまいます。このアドレスは、v6 nativeなアドレスと重ならないようになっています。したがって、アドレス変換は全て1-to-1になります。しかも、末端のノードでは全く意識する必要はありません。

  • Re:普及を阻む (スコア:2, すばらしい洞察)

    by aloe plant (80) on 2001年09月24日 17時56分 (#24650)
    携帯機器の CPU は低消費電力のために性能を抑えたものにならざるを得ないだろう。携帯機器の CPU で問題なく処理出来る暗号化アルゴリズムは、ハイエンドの CPU の能力でブルートフォース攻撃された場合に弱い、という図式はこれからも変わらないのではないだろうか。
  • by Anonymous Coward on 2001年09月24日 19時23分 (#24668)
    むしろ経路表爆発の問題が原因で移行せざるを得ないのかもしれない。現実問題ルータの処理能力は限界に近づいているみたいだし。IPv6では経路をAggregateしてから上流に流すのが原則になっていて爆発を抑制するようになっている。まぁ、IPv4みたいに、/20での経路集約ルールを無視したように、IPv6でも経路の集約しないままならもっとひどいことになるだろうけど、同じ轍を踏むことはないでしょう。/48が世界中から出たら破綻するのは目に見えてるから。

    実際JANOG8ではCriteriaを作るという方向で議論が進んで、強制力を持たせることも考えているみたいだからIPv6になれば経路表爆発問題は完全とはいわないまでも解決する方向に向かうことにはなるでしょう。
  • SPAM防止に (スコア:2, 参考になる)

    by SteppingWind (2654) on 2001年09月24日 23時02分 (#24713)

    各PC毎にリルート機能抜きのMTAを搭載. 全てのメールはダイレクトに相手先に送信なんてのはどうでしょう.

    言ってみればP2Pメールなのですが, ネットワークトポロジがシンプルなのでコンシューマ向けであってもかなりセキュアなシステムができそうな気がします. 事前に登録してある送り元以外は無返答とかの設定にすれば良いでしょう. まあなりすまし対策は別途必要ですが.

    この方法は中間のサーバが不要なので, 信頼できないISPを使ってもそれなりにセキュアですし, 最低限2台から始めることができます.

    なんてことを書いてみましたが, こんなのは昭和のころはあたりまえだったんですよね. それが今ではIPv6を使わないとグローバルアドレスの関係で実現できなくなったというだけで.

  • by Anonymous Coward on 2001年09月25日 4時05分 (#24755)
    あの~、なんか謎の思いこみをしてませんかねぇ。

    現状の NAT というのは v4 使っている以上は必要悪でしょうがないし、v4 が絡んでる限りは消えません。で、あなたの話ってのは、v4 v6 混在環境の話ですから、v4 に引っ張られて必要悪としての NAT が必要だ、というのは当然なんですね。誰も、そういう NAT の使い方をするな、と言っているわけではないんです。

    「今は NAT が必要だけど、それを将来的になくそう」というのが v6 の一つのモチベーションなのであって、現状だと必要悪として必要な NAT を、明日には全部なくすんだ、というようなアホな宗教を展開してるわけじゃないんです。そういうのは、WTC を飛行機で倒すような愚かな行為。

    「v6 信者が盲信的に NAT を否定している」という宗教じみた盲信をしていませんか? v6 やってる人々は、v4 も熟知している人がほとんどですから、NAT のいいところも悪いところもちゃんと知ってるんですって。ハタから見てると、v6 をやってる人々はこの手の言いがかりにいつも迷惑してるようですよん。まあ確かに、v6 推進してる人々の NAT 否定論にセールストークくささがあるのも否めないんですけどね。
  • by aloe plant (80) on 2001年09月24日 11時49分 (#24599)
    IPSec を必須にした事は携帯機器等への IPv6 の普及を阻むのではないだろうか?
  • by G7 (3009) on 2001年09月24日 13時32分 (#24623)
    ええと技術的なことはなにも判ってないんですが、それってセキュリティ技術ですよね?

    するともしかして米国ではバックドアとやらを付ける義務を負わされたりするんでしょうか?(T_T)
  • by JunK (780) on 2001年09月24日 17時17分 (#24645) 日記
    > IPv4 アドレスの枯渇問題がひと息ついてしまった

    IPv4アドレスの割当がもらえなくて困ってる企業は多いと思われ。
    アドレスがもらえないからという理由で,新しい企業が
    事業展開が出来ないというのはIPv4アドレスが枯渇したも
    同然という事にはなるまいか。
    そういう意味では,IPv6普及は大きなビジネスチャンスが
    生かされる技術になるでしょう。

    てゆーか,さっさとGATE01でもなんでもいいから,安い
    FTTHを手元まで持ってきてくれ。
    --
    -- JunK
  • なるほど、一見うまく行きそうに見える。
    しかし、うまくいくのはサーバとクライアントが両方とも IPv4 で、バックボーンだけが IPv6 というケースだけだ。サーバが IPv6 でクライアントが IPv4 ではそもそも通信を開始出来ないし、 サーバが IPv4 でクライアントが IPv6 の場合は IPv4/IPv6 の接続点で NAT が必要になる。そしてそれは n:1 NAT だ。
  • by Anonymous Coward on 2001年09月25日 1時23分 (#24735)
    考え直すのは IPv6 がダメと決まった時でも遅くないと思うんですけど。

    IPv6 が成功するかどうかは別として、ネットワーク技術の底上げ、という観点では、IPv6 という旗艦を立てて、そこに注力するのは間違ってないと思うんですよ。

    それに、IPv4 のままで停滞するというのは、10 年先を見たらあり得ないんで、その時に IPv6 のノウハウがあれば、直接的かもしれないし間接的かもしれないけど、優位に働くでしょう。

    対抗馬がいないんで、私はいずれ世の中は IPv6 になると思ってますけど、もし仮にそうならなくても、その技術なり精神は必ず将来のためになるはずです。TRON がそうだったように。
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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー

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