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Google

Google Books訴訟、米控訴裁でフェアユースとの判断 22

ストーリー by hylom
状況変化 部門より
akiraani 曰く、

世界中の書籍をスキャンしてアーカイブ化し公開している「Google Books」プロジェクトに対して米作家団体が著作権侵害を訴えていた裁判で、米連邦控訴裁判所が「同プロジェクトは著作権侵害に当たらない」と判断したという(CNET Japan)。

一時期、クラスアクションでの和解が日本にまで派生して大騒ぎになったGoogle書籍電子化にかかわる一連の騒動だが、ここにきてすべてをひっくり返す状況になりつつあるようだ。

時系列でまとめると、プロジェクトのスタートが2004年、それに対して米出版社協会が2005年に提訴し、2008年にいったん和解した。

この和解がクラスアクションを採用していたことで影響がベルヌ条約加入国すべてに飛び火して2009年に世界各地で騒動になり、和解修正案が提出される米司法省が懸念を示すなど状況は混迷を深める。

結局、2012年に出版社とは和解するも、今度は作家団体が介入を要請。そのまま作家団体との争いは続いていたが、2014年に上訴審ではフェアユースとの判定が下されて、続いて控訴審でも同じ判断が下された、という状況となっている。

2009年の和解内容ではGoogleが出資して出版レジストリを作り、広告収入も含めて登録した権利者に分配するということになっていたが、和解案が否定されてしまったことでこの案はうやむやになってしまっている。このままだと最終的にフェアユース使用だから作家への還元はありません、という形で決着することになりそうだ。

外野の感想としては、2009年の時点で和解をおとなしく受け入れておくべきだったのではないかと……。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • どうにも理解できないな。サービス形態が変更されるのだろうか

    • 米国ではもう新刊が入手できなくなった本だけを対象にするからですね。
      図書館プロジェクトでダウンロード販売といった有償サービスでもなかったはず。

      まあ、広告はのせるんでしょうけどね。

      --
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      親コメント
      • by Anonymous Coward

        条約で波及するところに穴があって
        「米国では販売してないだけで絶版ではない」という他国の状態を
        「米国で新刊が入手できない」=「絶版」という米国内認識で
        全世界フェアユースにしちゃえるという状況かと
         
        # 実質米国マンセー異論は認めない状態

    • by Anonymous Coward

      どこの方言?

  • by Anonymous Coward on 2015年10月22日 7時25分 (#2904437)

    しかし見事なまでのごね損だ

  • by Anonymous Coward on 2015年10月22日 8時02分 (#2904453)

    勝てる!と思い込んでごねてみたらの・・・

    これ作者と言うよりも弁護士が勝てますよって言い張ったんじゃないの・・・

    • by Anonymous Coward

      弱小ゲーム会社集団が勝手にオンラインでゲームの一部を体験できるサービス作った超大手を訴えたら見事に負けてしまった、と書いてみたけどまあ例えは何でもよくありませんな、フェアユースの概念欠け落ちてるし。

      個人的にはとてもフェアユースとは思えないけどこれもGoogleの強さの一部なんだろうね。

      • by Anonymous Coward

        とてもフェアユースとは思えないと判断するに至った理由はなんでしょう?

        大量の文書の全文検索を目的として、
        全文公開は著作者が許したもの、もしくは著作権が切れたもののみ、
        販売手段があるものは販売サイトへ誘導(Googleの通販サイト限定ではない)
        といった内容からはフェアユースと認められてもそこまでおかしくはないように思われます。無許可でいきなりやらかした最初の時点ではともかくとして。

        一部公開の部分が引っかかるのでしょうか。
        それとも全ての文書をカバーできないなら公平ではないから?それは確かにそうだ。

  • by Anonymous Coward on 2015年10月22日 10時38分 (#2904543)

    だからその分、「フェアユース」で帳尻を合わせると。

  • by Anonymous Coward on 2015年10月22日 11時13分 (#2904560)

    フェアユースという概念を広める結果となった?

  • by Anonymous Coward on 2015年10月22日 11時37分 (#2904576)

    日本の作家への影響はなくなったってことでいいのかな。
    だったら最良の顛末になったってことじゃないだろうか。

    • いいえ。
      法的にケチをつけることができなくなっただけで、電子化対象から外されたわけではありません。
      フェアユースと判断された以上、国外タイトルも遠慮なく電子化の対象になるかと思われます。

      #どちらかと言うと、考えうる最悪の顛末

      --
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      • by uxi (5376) on 2015年10月22日 12時59分 (#2904644)

        ごねたい作家にとって最悪なのであって、消費者やごねる気のない作家にとっては最良なのでは?
        今時、検索も出来ず膨大な紙の山から探し当てろとか、読むなって言うのと同義でしょう。

        古来、本は写本する文化だったし、
        情報を売ってるって意味では人の口に戸は立てられないんですから、
        検索結果に購入へルートが紐付いてるなら、
        マネタイズって意味ではむしろ革命的だと思うんですよね。

        買わない人は何やっても買わないんだし、
        買う人への利便性を徹底的に追求すれば良いんです。
        過去の購入実績に応じて、検索時に一度に閲覧出来る範囲が増えるとか、割引率が増えるとかね。

        --
        uxi
        親コメント
        • by Anonymous Coward

          対象が「米国で新刊が入手できなくなった」というところが問題。
          日本では人気で版を重ねているような本でも、米国では受け入れられなかったような本がここには含まれる。

          • by Anonymous Coward on 2015年10月22日 16時53分 (#2904807)

            Google に公開された瞬間、著作権者自らそのデータ流用してプリントオンデマンドで新刊入手可能にすればコストゼロで米国で新刊入手出来るようなってすべて解決じゃないか?

            親コメント
          • by Anonymous Coward

            米国のみ公開してるものが見れるならその判断も有りなんだろうけどね……

            ネットで全世界が繋がってるこのご時世にその想像が働かなかったのだろうか。
            それとも米国の利益になるなら他の国がどれだけ損しようと知らんと言ういつもの考えかね。

          • by Anonymous Coward

            なるほど、米国向けページと言い張った日本の漫画を集めたwebサイトが作れるのか。
            (どこかでみたようなきが

    • by Anonymous Coward

      作家にとっては悪夢なのかもしれないが、利用者にとっては便利なことこの上ない。
      金のやりとりの問題はGoogleと心ゆくまで争ってればいいから、

      さっさとなんでも検索できるようにして、必要なら適切な価格は払うからスキャンした電子版が入手できるようにしてほしいわ。
      「俺の作品は電子版で読まれたくない、紙で読め」とかいう作家のワガママはいちいち聞いてられん。
      公開された時点でどういうスタイルで読もうがこっちの自由じゃ。

  • by Anonymous Coward on 2015年10月22日 23時36分 (#2904998)

    これって電子書籍をビジネスとして展開しても金を稼げる見込みがなくなったということ?
    それとも、権利者がビジネスを展開していけばフェアユースが認められなくなる余地はまだある?

    フェアユースってその辺がよく分からんのよね。

    • by Anonymous Coward

      稼げるけど、無限に金を産む泉では無くなったというくらい金

  • 日本の中古ソフト裁判を思い出しますね。欲をかきすぎて完全に裏目に出たあたりとかもうそのまんま。まあ周到なアメリカ人なら裁判で負けるリスクくらい当然織り込んで保険とかもかけていたに決まってるはずだからね、仕方ないね。

  • by Anonymous Coward on 2015年12月19日 20時45分 (#2937750)

    読者、消費者、ユーザー、すなわち著者以外の人の興味、関心から出発する、「意味」探索のためのツールを、我々はついに手にすることとなった。だからこのたびのGoogleの勝利は、読者の勝利でもあるのだ。
    フェアユース Google Book訴訟と |EdTechPedia http://society-zero.com/chienotane/archives/3155 [society-zero.com]

    #著作権 #電子書籍 #Google #フェアユース

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ハッカーとクラッカーの違い。大してないと思います -- あるアレゲ

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