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グラフィック

コンピューターアルゴリズムと3Dプリンターで作成されたレンブラントの「新作」がオランダで公開される 76

ストーリー by headless
新作 部門より
コンピューターアルゴリズムで作成され、3Dプリンターで出力されたレンブラントの「新作」がオランダ・アムステルダムで公開されたそうだ(The Next RembrandtThe Vergeの記事The Next Webの記事The Guardianの記事)。

この作品「The Next Rembrandt」は、17世紀のオランダの画家であるレンブラントが実際に描いたものではなく、複製画でもない。Microsoftやデルフト工科大学などの科学者や技術者、美術史家らがレンブラントの様式を現代の技術で再現したものだ。18か月のプロジェクトでは、3Dスキャンした300点以上のレンブラント作品から筆致や構図、人物、衣装などをコンピューターで分析し、16万以上の断片を組み合わせて新たな作品のデータを生成。3Dプリンターで13層にわたってUVインクを塗り重ねることで細部まで再現したとのことだ。

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  • 実際に美術作品に触れている人なら当たり前に知っていることではあるけど、立体作品だけじゃなく、どんな“平面作品”にも、質感・立体感というものがある。
    油絵なら言うに及ばず、版画でさえも、紙や絵の具の質感だけじゃなく版によるへこみや絵の具による膨らみなどの凹凸もある。
    それは、一般的なポスターや画集などに印刷されている写真などとは比較にならないほど多くの情報量をもって見る者に迫ってくる。
    今回の記事のように特化したアルゴリズムや3Dプリンターが普及すれば、高品位な複製画が今より遙かに安く手に入る時代になるのかもしれない。

    #「写真やデジタルデータなどで十分だ」という人ほど、作品を生で見たこと無いんだと思う。

    --

    ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
    • 触った感じだけでなく、匂いなども再現できるようになればますます作品を楽しめるようになりそうですね

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2016年04月09日 15時57分 (#2994710)

        「味もみておこう」

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          絵具って鉛とか使ってますよ

          • by Anonymous Coward

            鉛がワインの甘味料に使われていたという話を聞いたことがあるな。

            • by Anonymous Coward

              ローマ帝国がその甘味料で滅んだという話を聞いたことがあるな。

            • by Anonymous Coward

              鉛がワインの甘味料に使われていたという話を聞いたことがあるな。

              葡萄の果汁を煮詰めて甘味料を作るときに
              鍋から鉛が溶出した、って話しじゃなかったかと。

      • by Anonymous Coward

        絵画の臭いってそんなに重要か?画家はにおいまで考えて描いているわけではないし古い絵だと描かれてから千年なんてものは画家の意図とはかけ離れた匂いになっているだろう。
        本当は古い絵だと色も変化しているのだが。

    • by Anonymous Coward on 2016年04月09日 14時12分 (#2994668)

      > #「写真やデジタルデータなどで十分だ」という人ほど、作品を生で見たこと無いんだと思う。

      いくら絵画に親しんだところで、他人を見下したいがためだけの藁人形論法ではねえ

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2016年04月09日 14時31分 (#2994680)

      この、何て言うんだろうな
      居酒屋でおっさんが蘊蓄を語ってるのを
      横で聞いてて吹き出すような感覚

      親コメント
    • レンブラントの名前を冠したプロジェクトで専門家が3Dプリンターでの製作を決めたんだからな
      素人がただのプリンタで十分(キリッ
      とかいっても何の意味もない

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      色素反射光より色空間のより広い(特に光の表現で優位)CGは絵画に非ず、ですか。

      • by Anonymous Coward

        CGを「絵画」と呼ぶかどうかはさておき、
        CGって表示するディスプレイ次第で色も形も変化しまくるわけですが、どう定義するんでしょう?

        • by Anonymous Coward

          形はともかく、リアル絵画(っていうのか)も照明次第で色味は変化するのでは?

    • 実際に人間に触れている人なら当たり前に知っていることではあるけど、どんな“人間”にも、質感・立体感というものがある。
      実物なら言うに及ばず、フィギュアでさえも、へこみや膨らみなどの凹凸もある。
      それは、液晶画面の二次元キャラなどとは比較にならないほど多くの情報量をもって見る者に迫ってくる。
      今回の記事のように特化したアルゴリズムや3Dプリンターが普及すれば、高品位な実物大フィギュアが今より遙かに安く手に入る時代になるのかもしれない。

      #「二次元で十分だ」という人ほど、人間を生で見たこと無いんだと思う。

    • by Anonymous Coward

      画家が立体的な表現をしたいと思ったら彫刻にしてるだろ。薄いレリーフとかそういう分野の芸術があるんだから。油絵がデコボコなのは結果論に過ぎないのに、妙に顔料の立体に拘る人がいる。

      画家が表現したいものは形と色なのに、それを見る方が素直になれずに凹凸がないと油絵にあらずとか言い出す。そりゃ、どこに興味を持つかは個人の自由だが、絵画の凹凸を美しいと思ってる奴とは美的センスが合わない。あれはただただ醜い。そんなもんを有難がるのは世間知らずくらいだよ。

      百歩譲って柔らかく言うと、そういうのは修復家や蒐集家のメンタリティで、芸術とは無縁の世界だ。今の世にレンブラントがいれば、当然CGで仕事してるだろうし、モーツァルトならシンセサイザーでも天才と呼ばれただろう。そもそもレンブラントは水彩でも名を残してるしね。

      • by Anonymous Coward

        立体感と立体表現の区別もつかない馬鹿か
        世間知らずがオレサマルールで世間の定義を否定するのは滑稽だ

        • by Anonymous Coward

          立体感は写真にもあるよ。

      • by Anonymous Coward

        材質問わずに色と輪郭だけでokって決めつけが異常
        なんで制作者が素材にまでこだわってると思ってんだ

    • by Anonymous Coward

      > #「写真やデジタルデータなどで十分だ」という人ほど、作品を生で見たこと無いんだと思う。

      オーディオ評論家に聞かせてやりたい

  • by Dobon (7495) on 2016年04月09日 14時16分 (#2994671) 日記

    レンブラント風の肖像画を作成するサービスとか面白そうです。

    # この手の技術は、下手すると贋作の大量生産ですけど。

    --
    notice : I ignore an anonymous contribution.
    • by Anonymous Coward

      話は聞かせてもらった。これは、
      贋作大量生産→贋作価格暴落→贋作師壊滅
      という Microsoft の策略なんだよ!

    • by Anonymous Coward

      写真を水彩画風にするフィルタとかはPhotoshopなどに実装されているわけで、
      ありていに言えば、それの発展技術3Dプリンタ応用版ですね
      #ありていに言うのもどうかとは思うが

    • by Anonymous Coward

      キャンバスの年代測定や絵の具の分析で簡単に見分けられるだろ

  • しかしレンブラントのタッチを巧妙に真似た贋作とどう違うのか。

    # ギャラリーフェイクを読みながら

    --
    モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
  • ロシアで「お前はレンブラントだ」と催眠暗示をかけられた青年が、レンブラントの絵を真似する内に「レンブラント風の絵を描く画家」としてプロデビューしたと聞いたことがある。

  • by Anonymous Coward on 2016年04月09日 19時04分 (#2994793)

    高い名声を得たレンブラントは大きな工房を運営し、多くの弟子を抱えたことで知られる。そのほとんどが強い影響を受けた。そのため、スタジオで製作した作品や、後援者が望んだレンブラント風絵画や、たんに複製した作品などが混在する状況となり、その差異を判断することが難しくなった。
    レンブラント・ファン・レイン [wikipedia.org]

    当時の弟子も作風をほぼ完コピしていたみたいですね。

  • by Anonymous Coward on 2016年04月09日 15時05分 (#2994694)

    全体として眠たい絵に感じる。

    >16万以上の断片を組み合わせ
    贋作者(人間)だとこの組み合わせをやった上で、
    絵を全体として見てメリハリをつけるんじゃないかな。

  • by Anonymous Coward on 2016年04月09日 16時50分 (#2994725)

    科学者や技術者、美術史家が寄ってたかって最新の機器と技術を利用して作り上げた、「今月の見たいもの&見せましょう」か。
    奥が深い。

  • by Anonymous Coward on 2016年04月09日 19時18分 (#2994801)

    作者の死後に「新作」が制作された例っていうと、マルセル・デュシャンの『花嫁は彼女の独身者たちによって裸にされて、さえも』 [u-tokyo.ac.jp]を思い出す。

  • by Anonymous Coward on 2016年04月09日 22時56分 (#2994898)

    将来ロボット(AI)に仕事を奪われにくい仕事を選びたい。ということでクリエイティブな仕事が例に挙げられているが、クリエイティブな仕事も安心していられないのかも

    流行や個人の趣味に合わせたものを提供するのはコンピュータに真っ先に奪われたりしそう

    • by Anonymous Coward

      とは言え、AIが真にクリエイティビティを発揮できるのは相当先じゃないかと。

      #全ての芸術作品は模倣である、とか言い出すとそのとおりかもしれないんでけど。

      • by Anonymous Coward

        「クリエイティビティ」の定義とか「真のクリエイティビティ」と「偽のクリエイティビティ」の違いとかがAIに分かるようになるといいですね

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ナニゲにアレゲなのは、ナニゲなアレゲ -- アレゲ研究家

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