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モノクロではなくカラーで撮影しておけば、フリーの画像処理ソフトで簡単にモノクロ画像に変換する事も出来るので、モノクロで撮影する必然性も趣味性も全く理解できないのですが、なぜモノクロ専用一眼レフが人気なのでしょうか?レコードが一部の方には人気があるようなものでしょうか?
イメージセンサー自体はモノクロだから、カラー画像を撮影するために特定の色のみを通すベイヤーフィルタってのを使って、赤の画素、緑の画素、青の画素、と画素ごとに割り振っている。
赤の画素には緑と青の情報が無いから、無い情報は周囲の画素の情報を使って画像処理で補間している。
でも、あくまでも画像処理での補間だから本来とは違う色(偽色)になる場合もある。で、偽色が発生してしまえば、それを基にモノクロ化しても、本来のモノクロ画像とは違った結果になってしまう。
モノクロ専用のカメラは
面白いのがシグマのFoveonセンサーだね。1画素で3色同時に取得する。光の波長別のシリコン層への浸透深さを利用して分光している。色フィルタは使わない。
構造としては、上から順に青、緑、赤だと説明される。https://www.jps.gr.jp/foveon/ [jps.gr.jp]このサイトの一番下の方の図、「Foveon X3ダイレクトイメージセンサーの基本構造」参照。
ところが実際は、一番上の層は、(青+緑+赤)なのだ。全ての波長に感度がある。パンクロマチック。最上層を透過してきた(緑+赤)の成分が、2番目の層で捉えられ、最後まで浸透したのが赤となる。青色や緑色は、層間の差分で得る。
というわけで、Foveonの最上層(通常は青層と言われてるもの)は、モノクロセンサーと同等なのだ。実際、Foveonのカメラにはこの特徴を利用したモノクロモードがあって、評判がとても良い。モノクロ専用カメラと異なりカラーを得ることもできるので便利でもある。
残念なことに主流のセンサーではなく、新型センサーの開発が難航しているのだけど、根強いファンが居るので頑張って欲しいね。※レシプロエンジンに対するロータリーみたいな感じかなぁ…。
ベイヤーってのは赤 緑緑 青って配列の色フィルタのことなんで、フィルタの無いモノクロセンサを「無色ベイヤ」って言うのはさっぱり意味不明ですね。
人間の視覚特性上は、輝度の分解能は高いけど色の分解能が低い(ので、JPEGとかは、輝度(Y)に対して色(Cb・Cr)は解像度縦横半分にしてる)のと、RGBの輝度への寄与は、緑が大きく占めている(Y ≒ 0.59G + 0.3R + 0.11B)ので、Gの画素を多めにすることで、輝度解像度を高めてる、というのがベイヤー配列のキモ。
「撮像素子100万画素といってもBやRは25万画素しか無いじゃないか」といっても、「JPEG画像では、色(Cb・Cr)は25万画素しか無い」ので問題ない。輝度は100万画素に補間するけど緑は50万画素あるので、実質的な水増しは4倍ではなく2倍ちょい。
センサーが同心円状に並んでるわけじゃないです。そこは配線です。受光部自体は垂直に並んでます。配線箇所はマスクして光が当たらないようになってるはず。その意味では、受光効率かなり悪いのは事実だけどね…。新型センサー開発してるけど、この辺り改良しようとして難航してるんかな。
最初Foveonのアイディアを見た時はすごーいと思ったものだが、良く調べてみるとあれはあれで色の分解性が悪くて、別の問題を持っているとかの解説を読んで、世の中うまく行かないものだとがっかりした思い出が。
昔のビデオカメラの、プリズム或いはハーフミラー3色分光、センサー3基露光って方法もある。3色フィルター切り替え3回撮影って奴も、宇宙機辺りでは使われているらしい。
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い
門外漢にはなぜ人気なのかが理解できない (スコア:0)
モノクロではなくカラーで撮影しておけば、フリーの画像処理ソフトで簡単にモノクロ画像に変換する事も出来るので、
モノクロで撮影する必然性も趣味性も全く理解できないのですが、なぜモノクロ専用一眼レフが人気なのでしょうか?
レコードが一部の方には人気があるようなものでしょうか?
Re: (スコア:3, 参考になる)
イメージセンサー自体はモノクロだから、カラー画像を撮影するために
特定の色のみを通すベイヤーフィルタってのを使って、赤の画素、緑の画素、青の画素、と画素ごとに割り振っている。
赤の画素には緑と青の情報が無いから、無い情報は周囲の画素の情報を使って画像処理で補間している。
でも、あくまでも画像処理での補間だから本来とは違う色(偽色)になる場合もある。
で、偽色が発生してしまえば、それを基にモノクロ化しても、本来のモノクロ画像とは違った結果になってしまう。
モノクロ専用のカメラは
Re:門外漢にはなぜ人気なのかが理解できない (スコア:1)
面白いのがシグマのFoveonセンサーだね。
1画素で3色同時に取得する。
光の波長別のシリコン層への浸透深さを利用して分光している。色フィルタは使わない。
構造としては、上から順に青、緑、赤だと説明される。
https://www.jps.gr.jp/foveon/ [jps.gr.jp]
このサイトの一番下の方の図、「Foveon X3ダイレクトイメージセンサーの基本構造」参照。
ところが実際は、一番上の層は、(青+緑+赤)なのだ。全ての波長に感度がある。パンクロマチック。
最上層を透過してきた(緑+赤)の成分が、2番目の層で捉えられ、最後まで浸透したのが赤となる。
青色や緑色は、層間の差分で得る。
というわけで、Foveonの最上層(通常は青層と言われてるもの)は、モノクロセンサーと同等なのだ。
実際、Foveonのカメラにはこの特徴を利用したモノクロモードがあって、評判がとても良い。
モノクロ専用カメラと異なりカラーを得ることもできるので便利でもある。
残念なことに主流のセンサーではなく、新型センサーの開発が難航しているのだけど、根強いファンが居るので頑張って欲しいね。
※レシプロエンジンに対するロータリーみたいな感じかなぁ…。
Re:門外漢にはなぜ人気なのかが理解できない (スコア:2, 参考になる)
ちなみにこの図はこんなだったらいいなを絵に書いた嘘っぱちです。
実際のFoveonセンサーはUS6632701B2 [google.com]の図みたいな入れ子のお椀状になっています。
上から見ると外側から順に赤、緑、青のセンサーが同心円状に並んでるわけですね(実際には各画素四角いので漢字の回みたいになります)。
Re: (スコア:0)
元コメが言うように青センサーの輝度情報だけでモノクロ画像を作ると、ローパス入れない限りモアレがすごいことになる。
モアレ回避のためには大きな赤センサーを使うべきだけど、そっちには青と緑の光は届いていない。
というわけで、モノクロ画像に関しては、今回の無色ベイヤ(ベイヤとは言ってない)センサーに利がある。
Re:門外漢にはなぜ人気なのかが理解できない (スコア:1)
ベイヤーってのは
赤 緑
緑 青
って配列の色フィルタのことなんで、フィルタの無いモノクロセンサを「無色ベイヤ」って言うのはさっぱり意味不明ですね。
人間の視覚特性上は、
輝度の分解能は高いけど色の分解能が低い
(ので、JPEGとかは、輝度(Y)に対して色(Cb・Cr)は解像度縦横半分にしてる)
のと、
RGBの輝度への寄与は、緑が大きく占めている(Y ≒ 0.59G + 0.3R + 0.11B)ので、
Gの画素を多めにすることで、輝度解像度を高めてる、
というのがベイヤー配列のキモ。
「撮像素子100万画素といってもBやRは25万画素しか無いじゃないか」といっても、
「JPEG画像では、色(Cb・Cr)は25万画素しか無い」ので問題ない。
輝度は100万画素に補間するけど緑は50万画素あるので、実質的な水増しは4倍ではなく2倍ちょい。
Re: (スコア:0)
センサーが同心円状に並んでるわけじゃないです。そこは配線です。受光部自体は垂直に並んでます。
配線箇所はマスクして光が当たらないようになってるはず。
その意味では、受光効率かなり悪いのは事実だけどね…。
新型センサー開発してるけど、この辺り改良しようとして難航してるんかな。
Re: (スコア:0)
最初Foveonのアイディアを見た時はすごーいと思ったものだが、良く調べてみるとあれはあれで色の分解性が悪くて、
別の問題を持っているとかの解説を読んで、世の中うまく行かないものだとがっかりした思い出が。
Re: (スコア:0)
昔のビデオカメラの、プリズム或いはハーフミラー3色分光、センサー3基露光って方法もある。
3色フィルター切り替え3回撮影って奴も、宇宙機辺りでは使われているらしい。