ヒトゲノムのWikipedia、Gene Wiki 5
ストーリー by mhatta
なんでもWiki 部門より
なんでもWiki 部門より
capra 曰く、
米国の科学者によって、ヒトゲノムの遺伝子情報をWiki形式でアップデートする「Gene Wiki」がWikipedia内に立ち上げられるとのことです(原論文、ITNews、本家/.記事より)。立ち上げに携わった研究者達によれば、「コミュニティ全体からのインプットにより、このGene Wikiが協力して作られ、継続的にアップデートされ、コミュニティによってレビューされた全てのヒトゲノム遺伝子に関する説明の集合体へ発展することを期待する」とのことで、ヒトゲノムのおよそ25,000の遺伝子のうち、9,000について記事があるとのことです。ヒトゲノム配列解読のスピードアップや進展に役立てられることが期待されています。
Wikipedia内ですって? (スコア:3, おもしろおかしい)
「どこの誰ぞにとって都合悪い遺伝子だから」と削除されたり
要出典合戦で......
:
(中略)
:
借力 [chakuriki.net]でバカゲノム大会が繰り広げられ
最後はアンサイクロペディア [ansaikuropedia.org]がネタにする
# ごめんなさいごめんなさい
すでに書かれていたか。 (スコア:1)
#黒塗りだらけになりそうだな
配列解読のためじゃなくて啓蒙のためでは? (スコア:3, 興味深い)
既にDNA/PROTEINの配列やコードされる遺伝子の機能データベースは作られています
論文投稿時には、新規遺伝子は登録することが前提です
今はヒトのデータベース、マウスのデータベースなどばらばらですが、それぞれ関連のある遺伝子については参照が可能
それに、『データベースのデータベース』も近年出来たようです(ソースは失念、失礼)
このような状況下で、あえて新しくデータベースを作る必要がありますか?
経験的にヒトの研究は競争が激しいため、特許or論文or学会発表などで『最初に見つけた』と宣言してからGene Wikiに書き込むことになるでしょう。
オリジナルの文献には『確実に』ならず、内容は論文などを引けば査読付きの文章が得られるはずです
というわけで、(タレコミ本文中にある)配列解読のスピードアップには貢献しないでしょうね
期待するのは、専門家じゃないヒトでもアクセスできる『辞典』としての機能でしょうか。
原著を見ると、ヒトだけじゃなくてマウスなどのモデル生物についても触れるらしいですし、タレコミ本文から得られる印象(自分の印象)より遥かに一般向けです。
たまに新聞記事ではトンでもない解説が載っていて、恐ろしい誤解をばらまいているのですが、一般向けの情報が充実することで回避できるとしたら喜ばしいことです。
Re:配列解読のためじゃなくて啓蒙のためでは? (スコア:1, 興味深い)
ウィキペディアはデータベースではありません [wikipedia.org]し、独自の研究を載せることは禁止 [wikipedia.org]されていますので、
きわめて正しい理解だと思います。むしろどこから「配列解読のスピードアップ」なんて発想が出てきたのか実に不思議です。