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インターネット

アメリカで不正コピー抑止のためにインターネット接続料金を従量制にする動き 96

ストーリー by hylom
効果に疑問 部門より

n_ayase 曰く、

アメリカの大手ISPで、インターネット接続料金を従量制にする動きがあるようです。具体的にはダウンロードできるデータの量を規定し、それを超えた場合は追加料金の支払いが必要になるとのこと。(4Gamerの記事

今までにも通信費用の制限の話は出ていましたが、今回目新しいのは制限をかけた理由で

BitTorrentなどに代表されるP2Pシステムを利用する,著作権無視のコンテンツ交換を食い止める最後の手段,と考えているらしいのだ。

とのこと。

これが適用されてしまうとストリーミングでのビデオ配信やiTunesなどの音楽配信、オンラインゲームやPS3どのゲーム配信、Skypeでの音声通信など、結構多くのサービスに制限がかかってしまうことになるのですが……。

実施され、また日本にまで飛び火してしまわないことを祈ります。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2009年04月21日 13時48分 (#1552704)

    と、たれこみ記事にも書いてありますが、ほんの何日か前、Time Warnerはニューヨーク市にキャップ制を導入することを断念しました [nytimes.com]。

    もともと日本などより高いし、コストの方はどんどん下がり続けているのに、値上げするのは怪しからんというユーザーの激しい抗議に、最後は上院議員までのりだしたようです。

    記事中のある分析によると、平均より多くインターネットを使うことに特に課金することは、すぐに容量の上限に達してしまう田舎以外の、殆どの地域では正当化できないそうです。つまり、容量の限界に到達さえしなければ、たくさん使うとコストが増えるわけではないからということです。また、容量は常に拡張され続けていて限界に近くないし、またそのコストは下がり続けていてTime Warnerの利益は増えているとも書いてあります。

    この記事中には違法ダウンロードを制限するためというような話はありません。一方、Time Warner Cableはその名のとおりケーブルテレビの会社ですから、インターネット配信でケーブルテレビが不要になってしまうのを防ぐためではないかと邪推さえされています。

    今回、騒ぎの末に「敗北」した上、議会の注目までひきつけてしまって、Time Warnerは他のインターネットプロバイダーから白い目で見られているようです。

  • by Anonymous Coward on 2009年04月21日 12時30分 (#1552609)
    道路を凸凹の穴だらけにしてみました。
    • by Anonymous Coward on 2009年04月21日 12時40分 (#1552619)

      デコボコの道の方が勢い付いて早くね

                ミ車
               .   ミ車
              /|        ミ車
             /_ |    ミ車
      車→____/__|_______車

      親コメント
    • 自転車だと重量無いので自動車の減速用の凸でスゲェ跳ねて死にそうな思いをするんだよね……。

      # すいません何かの比喩になるかと思いましたが思い付きませんでした。

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    • 包丁やカッターなどその他もろもろ切れなく(刺せなく)しました
      • ちょっと、違うよ。
        刃物での犯罪に例えるなら、刃物の犯罪を無くすために刃物を規制するのではなく、切ったり刺される側で対処しようって事だと思うよ。
        人間側に外出時にはプロテクター着用が必要ですとか言い出すようなもの。

        親コメント
    • by Anonymous Coward

      住宅地でわざと曲がりくねらせたり、表面にちょっとした凹凸を付けて
      その上を走るとブブブブブブという音と振動が伝わってきたりするのは
      実在するみたいだけど。
      #東京の路地は論外だな。地元民でも道に迷うくらい完璧な迷路。

      わざと信号に捕まりやすくするように、赤信号になる時間を微調整したりも
      するみたいですね。

  • 現状だとSPAMメールが多量に発信されるのも、
    送信にかかる通信費用がネットだとべらぼうに安いからだよね。

    CD1枚をデータにしてダウンロードするか、
    もしくはデータを保存するのにCDを1枚買うのと
    同じかそれ以上の費用がかかるなら、常識的に考えてCD買うだろうね。

    今で言うと、フロッピーディスクでCDやDVDをフルバックアップするような感じ?

    • Re:通信費が安いから (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2009年04月21日 15時48分 (#1552804)
      それもそうだけど、どこでも誰でもメールを送れる性善説に頼り切ったSMTPってプロトコルがうんこ。
      SMTPは一度捨てたほうがいい。
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    • by norimu (19779) on 2009年04月21日 16時03分 (#1552816)
      プロバイダが、ユーザーに「絶対spamは読ませない!」ってほどがんばらなくていいのは、メールのダウンロードにかかる通信費用がべらぼうに安いからですね。
      --
      norimu
      親コメント
  • そもそもISP以外の回線使用量がなぜ無料なのがよくわからない。
    一体どこがどういう名目で負担しているのか、検索しても謎です。

    以前fjで聞いたところでは(笑)、大学間の回線が多いので、結局は国費で払っている、といった感じでしたが、最近はどうなのですか。

    教えて、詳しい人!

  • by Anonymous Coward on 2009年04月21日 12時51分 (#1552644)

    単に経営苦しいからでしょ。
    転送量の多さの設備投資で厳しいらしいし。
    それでこれまでも向こうでは帯域に上限を課してきたけど、さらにその上限をぐっと引き下げる方便として不正コピーを持ち出したと。ISP側でならどこと通信して発生したトラフィックか調べて、その通信がまっとうなゲームであったりすれば今回の帯域制限は課さないとかなら、言い分も分かるんだけど。
    え、通信の秘密との兼ね合い?そこはどうしようか。。

    #まあ、ゲームも怪しいデータ交換もしない身としてはあんまり帯域圧迫されて迷惑こうむるってこともあるのはたしかだけど、あんまり無理筋なやり方には反対せざるを得ない。

  • by Anonymous Coward on 2009年04月21日 13時07分 (#1552668)

    誰もが納得できる料金体系ならむしろ喜ばしいこと、と思うのは僕だけかな。
    たとえば、家の中で24時間エアコンを付けっぱなしにしたら、それなりの電気代が掛かる。
    なのに、通信料金についてはいくら使いまくっても定額。これにはどこかアンバランスさを感じる。

    もちろん、電力の供給については発電量に応じた燃料費が掛かるのに対して通信料金は通信トラフィック
    に応じたほどの電力は必要ではないところに差はある。
    しかし、最大需要に応じた回線および装置の用意は必要なので、そのコストが全く掛からないわけではない。

    こんな話をすると、必ず”ISPが使い放題だから”といって勧誘されたのだから、と主張する方々が出てくるが、過去の言質をいつまでも引きずっているのはどうかと思う。

    もちろん、1分10円などの直接財布に響く従量課金は過去を知る人間ならば避けたい料金体系なのは事実。
    たとえば、基本料金980円速度ベストエフォート転送料課金1GB10円くらいの課金体系であれば、一定の合理性をもって受け入れられる可能性が出てくると思うがどうだろう。
    これくらいのレートならば、エアコンの付けっぱなしと似たような感覚で使えると思う。
    ルータに通信料の液晶表示なんかがあっても良いかもしれないね。

    ....とiDCの片隅で思う今日この頃なのでした。

    • 現在の定額料金制度の場合、利用者全員のトラヒックを合計した総トラヒックに対応出来るだけの設備の費用を、全員で等しく負担しています。
      他方、従量料金を取るようにした場合、トラヒックが少ない利用者は支払額が低下し、トラヒックが多い利用者は負担が増えることになります。
      従って、従量料金制度の導入はヘビーユーザにとっては好ましくなく、ライトユーザに好まれる傾向があり、誰にとっても好ましいわけではありません。

      ところが、ユーザに対して価格差をつけた新料金プランを作成する際に、既存の無制限プランを維持したまま、トラヒック量に制限のある新しい料金プランを導入することは、既存ユーザの利便性を損なわず、ライトユーザの利用を支払額を低下させますから、利用者全員にとって好ましい料金改定となります。
      しかし、ISPは既存のライトユーザからの収入が減少してしまうので、従量制料金プランを導入した際に、多くの新規顧客が獲得できなければ減収になってしまいます。
      現在ソフトバンクがADSLのホワイトプランでどのくらい顧客が取れるのかのテストをしているようですが、どうも芳しくないようです。
      従って、ISPはこのような改定は好まず、全員一律の従量料金制度の導入を求めるでしょう。

      ちなみに、現在幾つかのISPが採用している一定以上のトラヒックを発生させたユーザの退会処分ですが、これは一定上の水準に達したユーザの料金を無限大に設定する極端な従量料金制と同等です。
      しかし、退会処分を受ける極端なヘビーユーザはごく少数なので、こうした処分に対する反対の声はあまり出てこないですね。

      ところで、本当に違法コピー対策のために従量料金を取るのであれば、従量料金制度の部分的導入でもかまわないわけですが、これが行われないのは何故でしょう?
      このことに対してISPからの納得の行く説明を聞いたことはありませんので、おそらく従量料金制度の導入は別の理由から来ているのだろうと推測します。
      一つの仮説は、違法コピー対策などの公共の目的を騙る非ハードコア型カルテル(公共の目的に即する違法性のないカルテル)を導入し、それによって価格差別の導入による消費者余剰の犠牲の下で利潤を増大しよう、と考えているのではないかと言うことです。
      もしこのようなことが起これば、従量料金の一斉導入が0円を超える水準に設定するカルテルであるか否かの違法性が問われる事になるでしょう。

      親コメント
      • 簡単かつ強引な解決法。

        ISPの総料金収入を変えないとして、各ユーザに対して従量的な料金体系にするには、
        各ユーザの使った通信量でISPの総料金を按分すればいい。

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        • 生じたコストを事後的に各ユーザに案分する場合、あるISPに所属する人が発生させたトラヒックのコストはその人と当該ISP加入のその他の人が支払うことになります。
          このとき、ある人は自分が生じさせたコストが自分の料金に反映される割合は加入者分の1になりますから、過剰消費が生じる状況は変わらないと思います。
          現在の従量料金0よりは若干マシになりますがごくわずかな影響でしょう。

          また、このような料金設定をする場合、料金が事後的に決定することになり、ISPに加入する消費者はリスクを負うことになります。
          利用量と支払額の平均が一定の場合、料金のリスクが生じることは効用の損失になるため、先述のごくわずかなトラヒックの抑制よりも、リスクによる公正の損失のこうが大きいのではないでしょうか?

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  • OSやセキュリティソフトその他もろもろのアップデータがダウンロード量を圧迫するので
    これ以上アップデートすることをしません。

    こんな宣言されたらいやですよね。
  • 参考のリンクは「データ伝送量に上限を決める」はなしで料金は直接関係ないし、
    本件も「制限する」という話じゃなく「使いたければ見合うだけの金を払え」というだけのこと。
    見方を変えれば制限なのかもしれませんが、何となく「制限」という言葉を繰り返し使いたいだけにみえます。
  • by Anonymous Coward on 2009年04月21日 13時47分 (#1552701)

    Time Warner drops Internet metering plan [computerworld.com]

    User win this time, but some say usage-based broadband service pricing is inevitable

  • by user003 (37747) on 2009年04月21日 14時50分 (#1552760)
    自由な通信をプロバイダが阻害するのは不公正。
    こういう前例、つまりある特定分野の団体の利益のために全体に規制をかけても良いとする、
    ができてしまうと日本のネットにも自由な言論ができなくなる風潮ができてしまいそうで怖い。
    今後はよりいっそう匿名性の高いネットが必要になると思うし、プロバイダを経由しない経路を作る必要があるのでは。
    たとえばアマチュア無線のようなものを利用するとか。
    まぁ、電波は簡単に特定できるし法的に規制される可能性もあるから、
    完全に匿名(位置情報の特定も不能)で暗号化あるいはステガノグラフィ化されていて複数の違う種類の経路でも共通のネットにつなげられるシステムなんてあったらいいなぁ。
    特定の団体(政府も含む)が情報の流通に手を下すなんて言語道断。
    情報はみんなのものです。
    著作権についても、情報の流れを止めてはならないという原則に従って変えなければならないでしょう。
    • by WizU (35053) on 2009年04月21日 20時28分 (#1553014) ホームページ

      以前ネットワークの中立性などで議論されていたのは、特定のトラヒックを差別的に取り扱うことが不公正という話でした。
      これは、ある種のトラヒックその他を区別する事が通信の秘密に違反するだろうという法的根拠もあって、不公正だからすべきではないと考えられています。
      他方、従量料金を取ること自体が自由な通信の阻害になるという言説は聞いたことがありません。
      電話は従量料金制度ですが、通信の秘密は守られていると考えられています。
      ですから、「自由な通信」の実現を根拠に政府が従量料金を取るべきではないという規制をかけることはまず無いでしょう。
      料金設定問題でむしろ恐れるべきなのは、公共の利益を名目にISP同士が価格カルテルを締結し、一斉値上げを行う事だと思います。
      事実、日本では2007年に主要ISPらが一斉値上げを行っていますし。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2009年04月21日 12時35分 (#1552613)

    不正コピー関係なしに転送量の問題って馬鹿にならないと思うんだけど。

    • by Anonymous Coward
      Winnyで逮捕、なんてのが出ると一気に減るものね、トラフィック。(笑)

      #暫くすると元に戻る程度の効果ではあるが。
  • by Anonymous Coward on 2009年04月21日 12時49分 (#1552639)

    いい加減にしてくれよwwww
    どんだけ銭ゲバ

  • by Anonymous Coward on 2009年04月21日 12時49分 (#1552641)

    日々大量に送られてくるスパムメール。少量とはいえ、DL量を食いつぶされることになるわけだが・・・

    #DLより先にULを制限すべきなんじゃ?

  • by Anonymous Coward on 2009年04月21日 12時51分 (#1552645)

    徴収した料金が著作権者へ自動的に分配されるようになってくれれば気兼ねなく堂々とダウンロードできるわけで大歓迎なんだが。
    でもISPは利用者の通信内容を知らないことになってるから無理だよね。
    あ、JASRACの包括契約や私的録音録画補償金みたいに利用実態にかかわらず一定の料金を徴収することにすればできるかな。ドンブリ勘定がこんなところで役に立つとは。

  • by Anonymous Coward on 2009年04月21日 13時06分 (#1552666)
    > ダウンロードできるデータの量を規定し……

    日本ではたしかアップするのがまずいんじゃなかったっけ?
    だからやるとしたらアップロード量を規定?
    • ダウンロード自体は違法じゃないが、P2Pの場合、ダウンロードする人がいなければ、アップロードも無いので、ダウンロード側の規制は同時にアップロードの規制にもなるという事だろう。

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    • by Nekozuki Coward (37579) on 2009年04月21日 13時22分 (#1552678) 日記

      アップロードはそれが著作権を侵害しているものであれば訴えることができるから(そのリスクを負いたくない人がそれなりにいるので)データ量自体もそれほどではない。
      ダウンロードは今のところ違法ではない(から大量のデータが発生する)ので転送量を制限する。
      ということに日本でもなるんじゃないかなーと思ったりしました。
      #実際にデータ量がそうなのかは知りません

      でもダウンロードも違法化したいみたいですし、そうなっても設備投資とかその他の理由で転送量制限はかけてきそうな気もします。

      親コメント
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UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie

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