Wikipediaの有料記事執筆は許せる? 50
ストーリー by hylom
書いたものが削除されたらどうなるのだろうか 部門より
書いたものが削除されたらどうなるのだろうか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
Wikipediaの記事を有料で執筆するという行為は「アリ」だろうか?
The Registerによると、そのような出来事が実際に起きていたとのこと(本家/.より)。
求職者と求人を引き合わせるオンライン・ジョブ・マーケットプレイスにてポートフォリオを公開していた「Nicholas_A」氏は、自身のスキルとしてテクニカルライティングスキルに加え「シニア・ウィキペディア・アドミニストレータであり、署名入りのエントリを何点か執筆しており、Wikipediaに良いプロフィールが必要であれば貢献できる」といった内容を掲載していた(現在この部分は削除されている)。同氏はこのマーケットプレイスを通じてWikipediaの記事編集に関する仕事を2件オファーされ、実際に編集が始まっていたとのこと。
Wikipediaではこの件を受け、「有料編集」に関するRFCページが設置され活発な議論が交わされている。今のところ、意見は「完全に情報が開示され、WIkipediaの編集方針に準拠した編集であれば認める」派と「有料編集では自ずと利害の衝突が発生する」と考える派に二分しているという。
ちなみにIkipediaでは2006年、創始者のジミー・ウェールズ氏が記事代行執筆業者「MyWikiBiz」をWikipediaから追放するという事件も起きている。
で、[要出典]が付けられるんですね (スコア:2, おもしろおかしい)
最近日本語版で出た話題。 (スコア:2, 興味深い)
個人的には「難しいんじゃね?」とか思ったりはする。根拠は無いですが。
当事者間の問題ではあるが (スコア:1, 興味深い)
基本的にはWikipedianと有料編集をしたいという人の間で自由に決着がつくでしょうが、利用者側としてはとにかく信用度のレベルがこれ以上おちなければいいな、と思います。
個人的には、代筆業としてそれなりの品質の文章を投稿する形態を全面否定するのも抵抗がありますし、かといって
報酬の出所による政治的/その他立場的なバイアスがかかった文章が、Wikipediaにどしどし増えるというのもなんだかなー、とは思いますが。
Re:当事者間の問題ではあるが (スコア:1)
依頼して編集して貰うのが問題であれば、形式上、 誰かに金を払って書いて貰った自分の紹介文を自分でWikipediaにアップロードする形を取ると・・・自分のことは書かない、の原則に反しちゃうから余計にまずいのか。
まあ、いずれにしてもそんなに困ったことにはならないように思います。 あんまり下手に目立つと格好の攻撃のターゲットになりやすいってのが抑止力になりそうですし。
Re: (スコア:0)
資金提供するだろうから、特定の記事編纂のためにお金を出したいという人には、
なんらかの掲載に対するイメージがあるわけでしょう。
そうなると、中立性のある辞書ではなくて、出資者の単なる広告誌となるだけですよね。
まあ、スラドでも、明らかに記事の対象との利害関係を疑う書き込みがよくあって、それにまんまと騙されているモデレーションもよく見かけます。(個人的には、アカウントのスコアに実績が反映されないシステムがザル過ぎだろう、と思いますが。)
なので、個人的には話題を意図的な方向に誘導することを有償無償に関わらず実施している人がいるんだろうなぁとは思います。
それらの存在を公式に存在を認める事で、鈴をつける形で極端に不公平な記述を行わないようにさせる方法を検討するのが一番現実的なやり方なのかもしれませんね。
条件 (スコア:1, すばらしい洞察)
有料記事であっても誰でも編集可能であること
有料で品質保証できるつもりなら良いのでは (スコア:1)
後でその記事が編集されちゃっても構わないなら、勝手にすれば良いのではないでしょうか。
その辺りの説明を顧客にせず、内容の保持が保証できないことを顧客に黙ってお金を取っているとしても、その悪質さをWikipediaが完全に制限する術はないように思います。
意図的な記事の保護や記事削除を実現するプロ集団とかが続々と現れたら、厄介でしょうけど。
[PR]と付ければいいんじゃないでしょうか (スコア:1, 興味深い)
利益相反 (スコア:1, すばらしい洞察)
日本語版の解説は、法律用語寄りなのでちょっとあれですが、最近では、医学系の学術雑誌に論文投稿するときなんかでも、関連する会社の役職に付いてたり、株を保有してたりなどの利益相反がないかどうかは、事前に一筆書かないといけないわけで。
利益相反があるからと言って、即、rejectになるというわけではありませんが、そこらへんをあらかじめはっきりさせておいて、査読の際に反映させたり、あるいは雑誌によっては論文そのものにConflict of interestsについて明記されてるものもあります。要は、そういったバイアスになりうる要素については「はっきりとさせる」仕組みが重要かと。
タレコミにある、英語版WikipediaのRequest for commentsでも指摘されてますが、英語版にはまさにWikipedia:Conflict of Interests (COI) [wikipedia.org]というガイドライン文書があって、基本的には 推奨されないもの (discourageされるべき) という扱い…それでもなお利益相反のある項目を編集する場合には、論争のタネになるような編集を行わないとか、予め宣言しておくとか [wikipedia.org]、いろいろな注意書きがあります。利益相反があって、なお編集したいというのであれば、このガイドラインに従って編集することになるわけです。
ただし、そもそもこの有料記事執筆に限らず、さまざまな形での利益相反があるわけで、わざわざこのケースだけを特別視して止める理由はないというのが、「COIなのでダメ」というのに対する、主な反論になってるようです。でも普通は、書いてることの信頼性を保証するために、利益相反をできるだけ作らず、それがないことをアピールすることの方が重要なものなので、利益相反をわざわざ増やしながら書くという行為自体がどうよ、とツッコミたくなりますけどね。
許せる (スコア:1, 参考になる)
もう、Wikipediaなんて信用してないし、使ってないから、有料で偏った内容が記載されても気にしない。
部門名みて思った (スコア:1)
記事を書くぶんには、まだありかもって思いますが削除もできますよね。
誰かいくらであれを消してくれ
って、やったらどうなるんだろう?
しろうと考え
Re: (スコア:0)
Re:部門名みて思った (スコア:1)
いやいや、伝説のスナイパーだからAR-16にW32仕様のワンオフ弾頭で狙撃するのか?
犬が犬であるように、猫でありたい
Re: (スコア:0)
M-16とAR-15が混ざってますぜ。
有料無料について (スコア:1)
有料か無料かは自由か否か、記事が正確か否かには関係がないので別に良いんじゃないですか?
ぶっちゃけ、スクリプトとかでがりがり関連記事を企業の都合に合わせて改ざんするとかよりは、Wikipediaのルールを知ってる人間が請け負って編集する方がマシなんじゃないかと。
記事が公平じゃないと言うなら、公平じゃ無いと思った人が公平になるように加筆なり修正なりすれば良いだけの話では?
◆IZUMI162i6 [mailto]
ちゃんと校正してるの? (スコア:0)
> ちなみにIkipediaでは
Re:ちゃんと校正してるの? (スコア:2, おもしろおかしい)
ググッたら、こんなんでたよ。
壱岐pedia [fc2.com]
Re: (スコア:0)
いや、同じでしょ。
Re:ちゃんと校正してるの? (スコア:1, おもしろおかしい)
てっきりイきペディアとかいって、エロ動画サイトのリンク集を誰かが作ってると思ったのに...。
Re:ちゃんと校正してるの? (スコア:2)
むしろ「イクペディア」だな。
#ググってもなんだかおかしなコスプレをした男の子のブログしか出てこないのでリンクしません。
海外だと「カムメディア」なのかな。
--- #寝て起きて食べてまた寝る
Re: (スコア:0)
実は遺棄ペディアだったりしてなw
wikipediaの負の面をカバーすることになるんじゃ? (スコア:0)
wikipediaの持つ、編集しないと損するハタ迷惑な力学は
暴力的で酷いでしょ。
何も問題ない (スコア:0)
企業内部から正式な業務として業務時間内に書かれたものでも問題ないと思う。
それもある意味有料と言えるだろう。
もちろん都合の悪い部分の隠蔽、改編は論外だけど。
Re:何も問題ない (スコア:1, 興味深い)
かなり間違いを含んでいるらしく、いつ直されるのか直されないのか興味深く眺めているそうだ。(笑
ローカル局のパーソナリティだけど、調べればすぐに分かるレベルのことまで間違っているから
放っておいているらしい。ま、Wikipediaなんてそんなものですよ。
#自分の知らない間に作られたページのことだから、自分は関わるつもりは毛頭無いらしい。
Re: (スコア:0)
>とあるラジオパーソナリティが言ってたな。自分のページが面白いと。
自分のページに「既婚者」と書かれて、親から電話で「お前結婚したんか?」と聞かれた漫画家がいたとか。
#個人的には、ちょっとストイックなポーズを取ったアンサイクロペディアだと思ってます
経済学的には (スコア:0)
市場経済の支持者であれば、市場と流動性が商品の質の向上につながることを認めなければなりません。
逆に、有名ブランドのように流動性を制限することにより商品のプレミア感を煽ることも可能ですが、Wikipediaの記事がそれに相応しいか今一度考えてみるべきでしょう。
Re:経済学的には (スコア:1)
市場経済の支持者であれば、市場と流動性が商品の質の向上につながることを認めなければなりません。
これって実証されたことなんですか?
Re: (スコア:0)
誠に遺憾ながら、 [要出展] [wikipedia.org]です。
Re: (スコア:0)
> これって実証されたことなんですか?
実証、というのは的を外した問いかけですので、嫌がらせでなければ、私の拙い説明より教科書 http://www.amazon.co.jp/dp/4000008870/ [amazon.co.jp] を読んでみてください。
Re:経済学的には (スコア:2, すばらしい洞察)
> 筆力・記事をお金で買うということは、筆力・記事に市場と流動性を与えることです。
文中での商品とは筆力・記事のことで、金銭で記事を売買する市場があったとして、それが記事の質の向上に繋がると言うことでしょうか?
それとも有償で記事が書かれた何らかの商品の質が向上する、と言っているのでしょうか。
> 市場経済の支持者であれば、市場と流動性が商品の質の向上につながることを認めなければなりません。
前者だとして、流動性とは市場で取引される数量のことでしょうか?
とすれば、市場による取引の発生や取引される数量の向上が何故必然的に質の向上に繋がるのかよくわかりません。
供給費用を一定にするならば、質の高い財であれば需要が大きいため、質の低い財に比べて取引される数量が多いという可能性はありますが、それは因果が逆ですよね。
また、電力、通信、交通のような公益事業ではアバーチ・ジョンソン効果によって競争が導入される前に過剰品質であり、競争導入によって市場メカニズムが機能し出すと費用削減のために財の品質が下がる可能性があります。
航空産業におけるLCCの登場などが典型的な例だと思うのですが。
> 実証、というのは的を外した問いかけですので、嫌がらせでなければ、私の拙い説明より教科書 http://www.amazon.co.jp/dp/4000008870/ [amazon.co.jp] [amazon.co.jp] を読んでみてください。
市場メカニズムの機能について説明する際に、通常は技術や製品の質を所与として議論しています。
取引によって質が内生的に決まってくるようなメカニズムがしっかりと分析されるようになったのは比較的最近で、92年に邦訳された版のサムエルソンのテキストにも記載されていたとは信じにくいのですが、どの章に記載がありますか?
Re: (スコア:0)
> 供給費用を一定にするならば、質の高い財であれば需要が大きいため、質の低い財に比べて取引される数量が多いという可能性はありますが、それは因果が逆ですよね。
後出しのようで申し訳ないのですが、上のような前提がありますので、逆ではないでしょう。
Wikipediaは公益事業ではありません。
> 取引によって質が内生的に決まってくるようなメカニズムがしっかりと分析されるようになったのは比較的最近で、92年に邦訳された版のサムエルソンのテキストにも記載されていたとは信じにくいのですが、どの章に記載がありますか?
間違いです。失礼いたしました。
Re:経済学的には (スコア:1)
依頼人は質の書き手を見分けることができて、書き手は金銭によって書き込みを増やすという状況において、書き込みに対して報酬を出すというメカニズムが質を高くするという事ですね。
それなら理解できます。
しかし、それはまさにブリタニカのような伝統的な百科事典のメカニズムそのものであり、wikipediは金銭による動機付けを与えずとも、多くの人に編集させる事で実用的な質を確保できるのではないかとの着想によって作成されているものです。
現状のwikipediaはおそらく非金銭的なインセンティブによって行われた書き込みでそれなりの質を実現しているはずです。
このとき、金銭的インセンティブを導入することで、非金銭的インセンティブによって行われる書き込みが失われてしまい、質の維持ができなくなる可能性があります。
弁護士にわずかな報酬で法律相談所の手伝いを頼むよりも、ボランティアでの法律相談を頼む時の方が引き受けてもらえる可能性が高い、みたいな話がありまして、高い能力を持っている人でも、非金銭的インセンティブによって動くことがある事が知られています。
経済学は人が金銭的インセンティブで動くという事を想定していますが、それ以外の誘因でも行動すると考えている経済学者も多く、経済学的思考であったり、市場メカニズムの機能を信じているからと言って、金銭的な報酬体系の導入が必然的に質を高めると保証することにはならないと理解していただけるとうれしく思います。
公益事業云々は、当初の書き込みがwikipedia限定の話ではなく、あたかも市場メカニズム導入が任意の財の質を高めるという主張に見えたので、反例として提示しただけです。
Re: (スコア:0)
労働市場の流動性を向上した結果、どれだけ労働者の質が向上したかを考えれば自明でしょう。
Re: (スコア:0)
労働者は商品ではありませんよ。そんなに人間を貶めないでください。
Re: (スコア:0)
まあ経営者といい消費者といい、そもそも最初から金で買える程度のものにはプライスレスな価値なぞ求めてなかったってこったろうな。
Re: (スコア:0)
労働者の派遣解禁などにより労働力の流動性が高まり、労働者の賃金の低下という形で労働力のコストパフォーマンスが高まったのは事実です。
労働力と労働者の区別がついていないようでは、皮肉になりませんよ。
Re:経済学的には (スコア:1)
「品質」が同じで価格が下がったなら確かに確かにコストパフォーマンス向上ですが、
労働意欲低下による「品質」低下で価値が下がった分があるような気がするわけで、
それはどう評価したものでしょう?
#ゲーム理論方面では一回こっきりと継続的な取引で挙動が違うという解析もありますが。
#流動性が高まると継続性はなくなるよね。
Re: (スコア:0)
品質の低下は要件を成さなくなる所で下げ止まりする様な気がするんですが、
日本でのそれはまだまだ先なんじゃないですか?
東南アジアでのお土産でもらったマッチの品質があまりに凄いんで、びっくりした事があります。
・マッチ棒の長さが全部違う
・マッチ箱に入っているマッチ棒の方向がまちまち。
・マッチ箱の側薬のついた面や、ラベル面が曲がってついている。
・頭薬の量がまちまちで、ついてない場合もある。
・ケースがちゃんと収まっていない。
日本製ではあり得ないレベルで、大受けでした。
Re: (スコア:0)
その代わり、そんなマッチでよければ安く買えるわけですよね。それに金持ちはそれなりの金を出せば相応のマッチを入手できるのですよね?
日本では後者のマッチのような製品しか売っていないので、最低賃金も相応に高くなければ生活できないのです。
Re: (スコア:0)
Re:経済学的には (スコア:1)
労働力の「品質」が下がることは事実なわけで、#1587337のようにその部分は見ないまま「コストパフォーマンス向上」というのは杜撰だと思う。
(過剰品質だから品質はもっと低くてよいという主張はありえるけど、それならそれで根拠が必要)
だいたい下を見てまだ下があると言ってても仕方がないというか・・・。
競争力を維持したいならむしろ「品質」は上げないといけないわけで、わざわざ自ら発展途上国レベルまで降りていって発展途上国とコストで争いたい(その場合、釣り合いを考えると必然的に社会の他の部分のサービス「品質」も相応に退化していくことになる。)というのでなければ、「品質」が下がることは歓迎できないと思うけどね。
Re:経済学的には (スコア:1)
経済学的というのは、長期的にはってのと同義です。
# 長期的の定義は応相談
Re: (スコア:0)
雨が降るまで続ける雨乞いと同じですね。
# いつかは必ず雨が降る
Re: (スコア:0)
記事の「質」がスカラー値で、より高い質により良い値段がつくっていうならそうだと思うんだけど、
実際にはより高い報酬をもたらす基準は「百科事典の質」とは違う方向を向いてるだろうから困るんじゃない?
# 確かに、一定の底上げが起きることは期待できると思う。例えばCM市場にたくさん金が流れ込めば、
# 「CMとしてだけでなく、映像作品として見ても優れている」CMがつくられるようになるだろう。
# でもそういう変化は、wikipediaの求める「質」の方向とは違うだろう。
内容が嘘でないのなら悪いことではないと思う (スコア:0)
営利団体が自らや製品について書き込む事の敷居も低くなるはずですし。
そもそも、ボランティアだから健全と言い切れるほど
現状のWikipediaの編集が利害関係に対してクリーンとはいい難いと思うのだけど。
Re: (スコア:0)
>プロが書くのであれば、それなりに充実した内容が書き込まれるはずですし、
嘘だ。今まで英語版で何千もの中の人による広告記事を見てきたけど、そのサイトの説明文をコピーしたものばっかりで、有用な内容が全然書かれていない。
それに平気で都合の悪い歴史を書かないし、試しに書いてみると新しくアカウント作って(別の中の人だと思われる)、それでリバートされる。最後にはAFDに持ってって、削除されても同じ内容を作るから、シスオペ以外に新しく記事作れないようにロックされる。そんなもの。
Re: (スコア:0)
> 英語版で何千もの中の人による広告記事を見てきたけど、
1.あなたの思い込みという以外に証拠はあるのですか?
2.「中の人」と、「中の人から依頼を受けたプロ」は別物だということを理解していますか?
Re: (スコア:0)
別物だけど、無理矢理削除されるように工作してあげてる。
スタートアップ企業がこんなことやってる暇があるなら、仕事しろと。
MSも前例あり (スコア:0)
MSもブロガーにお金を払ってWikipediaの記事を執筆させたことがありました。
ですので?当然許せます。