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グラフィック

旧ソビエト、Photoshop無しで巧に写真を編集 33

ストーリー by kazekiri
歴史を作る 部門より

eggy 曰く、

旧ソビエト連邦では、1987年(Photoshop1.0がリリースされた3年前)から既に、写真の高度な修復・復元を行う画像編集機器を保有していたようだ(/.本家)。Youtubeにアップされた動画では、磁気テープ、回転式スキャナー、トラックボールを駆使してして、劣化の進んだ写真を修復していくコンピューター技師の仕事っぷりを見ることができる。

本家記事においては、この優れた画像編集技術が古く劣化した写真を復元するだけでなく、「偽」を作りだすことにも利用されてきたと主張したいのか、「月面着陸やキューバ・ミサイル基地写真の偽造に、この技術が使用されたかどうかには言及しないけどさ」という意味深なコメントが残されていたりする。また、Wikipediaの「Censorship of images in the Soviet Union」では、旧ソビエトにおいて政治的意図により消された人物が出版物用写真から外されていたことも紹介されている。

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  • by Anonymous Coward on 2010年11月06日 22時00分 (#1854242)

    Scitex社のResponseという機械を、1980年代初頭から日本の大きな印刷会社では普通に使っていました。
    「サイテックス レスポンス」などで調べてみてください。
    CEPSの一機能として、スキャナで取り込んだ画像をデジタル化して扱えます。
    Photoshop並の画像修正も何とかできます。
    今でも出版業界では画像修正のことをレスポンスと呼ぶ慣習まで残っています。

    まあ本体価格がMac+Photoshopより2ケタ上なので(億円単位)
    画像修正が大々的に広まったのはPhotoshop以降であるのは間違いありません。

  • by renja (12958) on 2010年11月06日 11時05分 (#1853959) 日記

    Photoshopどころか、パソコンすらない時代から、銀塩写真のフィルムや印画紙の上で
    劣化の進んだ写真を修復や写真の編集、コラージュや改変などは行われていました。
    プロの職人の手による編集は、編集されていることを見る者に気づかせないほど非常に自然な仕上がりになっています。
    そういうことが可能だから過去の写真が捏造かもしれない、なんて話を始めたら、全くきりがないですよ。

    --

    ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
    • 山本五十六の写真撮った写真屋が余計な気を利かせて左手の指を
      再生させて海軍関係者に袋叩きにされたって話もありましたっけ。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2010年11月06日 20時43分 (#1854216)
      学校お抱えの写真屋のおやじが卒業写真なんかを撮った時に,目をつぶってる奴がいたら面相筆で開眼手術してたことを最近の若者は知らないのかね(普通は念のために何枚か撮って全員の目が開いてるのを選ぶが,それでも駄目なら修正しますし,場合によっては刃物を使って頭の移植手術もします)
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2010年11月06日 21時59分 (#1854241)

        それ関係の仕事やってます。
        昨日はかつらをかぶせました。

        #だって表彰式の写真に写り込んでいるんだもの、まぶしい後頭部が…

        親コメント
        • by Anonymous Coward
          昔のDPEはお客さんから焼き増し頼まれたら,ネガをチェックして露光の外れぎみのコマにはちゃんと補正かけてくれてたそうですが,今もそんな修正してるとは知らなかった(よっぽど強烈に光ってた?)
    • エジョフを写真から消した件(タレコミリンク先wikipedia)とかは
      現代史かじったくらいのぬる歴オタ程度でも有名すぎて、
      「このタレコミ何がニュースなの?」状態なのですが。

      • by SigZ (37) on 2010年11月06日 13時01分 (#1854011)
        そもそもでいえば「Photoshop」という商品名は、写真の修正がコンピュータ上で
        できるというセールスポイントに由来するわけで、昔から写真の修整が行われてい
        たのはよく知られた事実だと思います。

        その点で元コメントの「過去の写真が捏造かもしれない、なんて話を始めたら、全
        くきりがない」には同意見です。

        ただ1987年当時に最新機種であったMacintosh IIはメインメモリが最大8MBで、256
        色しか表現できませんでした。DOSマシンにいたっては640KBの制限がありましたし、
        拡張RAMなんてものができたのはもうちょっと後のことです。
        # ちなみにMacIIの価格は、HDD搭載モデルが948,000円だったそうです。

        そんな時代のハードウェアは相当高額で特別なものだったことは想像に難くないで
        すし、どれほど時間がかかってたいへんな作業であったか当時の苦労が偲ばれます。
        私には、当時のコンピュータ・リタッチがどのように行われていたかを垣間見ること
        のできる映像はたいへん興味深いものでしたけどね。
        親コメント
        • 1980年代前半までで実用的な画像処理を行おうとすれば, 汎用機あるいはミニコンとグラフィック端末の組み合わせというのが基本と考えてよいと思います. 当時の西側世界でならDECのミニコン(VAX11とか)にE&Sのグラフィック端末というのが定番でしたが, ソビエトではどうだったのかは知りません.

          80年代前半が, コンピュータ画像処理の転換期に当たっていて, 64~256kbitのDRAMやM68000の様な1MByte(512x512x32bit)を超える主記憶空間を扱えるCPUが低価格で出荷されるようになって, 個人レベルでの画像処理が可能になったと言えるでしょう.

          親コメント
        • by Anonymous Coward
          捏造とまではいかないが,大正から昭和30年代ぐらいの報道写真(新聞写真)は修正加えすぎて絵画みたいにしか見えないのが結構あるね。 カメラ(とフィルム)の性能が良くなかった頃に光量不足・コントラスト不足の写真を新聞に使ったんじゃ潰れて何が写ってのか分からなくなるので修正してたんだと思うが,ちょっと酷い仕上がりだ。
      • by Anonymous Coward

        そもそも論で論じてるから面白くないんだと思う。

        人物消去が当たり前っていう話じゃなくてそれをどうやって実装したのかっていうデバイスの話よ。もしかしてこの装置も有名だったりするの?

        フロッピードライブで演奏とか、ロボコン的アプローチで見る面白さをいきなり放棄してるから皆が皆ここまでつまらない結論に行き着くわけで。

        • by Anonymous Coward

          タレコミ自体がデバイスの話で終わらず
          「だから捏造あったんじゃね?」という展開にしているからおかしくなってるんだよ

        • by Anonymous Coward
          「一方、ロシアでは」のフレーズが使えなくなるから、
          あまり現代的な物を使っていることが判明すると
          まずいんですよ。

          「写真の修正なんか目新しくない」という方向に
          話を持っていこうとする人達的には。
  • by Anonymous Coward on 2010年11月06日 11時09分 (#1853961)

    掲載された、造兵廠の捏造写真をめぐって、戦後GHQが探し回ったそうで。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/FRONT [wikipedia.org]

    • by Anonymous Coward
      円谷の特撮映像を実写と信じ込んでたりもしましたねぇ…>GHQ
  • by kaiton (24046) on 2010年11月06日 14時04分 (#1854036) ホームページ 日記
    「銀塩写真」なんて言い方しなくちゃいけない時代になったんだから、コンピュータが無かった時代でも今とあんまり変わらない事が出来たなんてのが、にわかに信じられないようになってるんだろうねぇ。
    昔は技術者の仕事だったのが今は一般人が片手間でできるようになってるっていう違いはあるだろうけども。
    まぁ、この話の肝は、『一方ソ連では…』というとこなんだろうけども(笑)。
    • 一方、北朝鮮では (スコア:3, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2010年11月06日 19時37分 (#1854183)

      あまりにもずさんすぎる修正写真を公開していた。
      PhotoShopみたいなソフトを使えるいい時代になってもこれではちょっと……

      【写真】北の地下鉄修理工場 [joins.com]

      同じ溶接工が何人いるんだ。人物の縮尺どうなってるんだ。あと関係ないけど地下鉄じゃなくて路面電車だこれは。

      (中央日報は韓国の新聞社ですが、この写真はおそらく北朝鮮から提供されたものを掲載したのでしょう)

      親コメント
    • 戦争記録映画を捏造 [wikipedia.org]していた。

      と、いうかレタッチソフトの機能自体が、暗室で行われた技法をデジタル処理化したものが基本でしょう。
      アンシャープマスク [geocities.jp]あたりは、名前がまんま残ってたりしますしね。

      • by Anonymous Coward
        それは捏造の意味が違うでしょw

        アメリカから
        「いつの間にドキュメンタリーなんぞ撮っていやがったんだ?!」と
        思われたという話はあったそうだけれど。
  • 霧や湯気や墨や光やらを消す日本のDVD/BD製作技術の方が上だと思う。

    # 変なキャラで隠すなよ...

    • by Anonymous Coward

      ばってん でし
      ごめん でし

      # ACで書いても特定される呪いがかかってるような気がするからAC

    • by Anonymous Coward
      ただの追加技術じゃんw
      まあ納品する放送局毎に湯気を調整するきめ細やかさは認めますが...
  • にソ連の設備使ってどうするのかと小一時間問い詰めたい

    • by Anonymous Coward
      表では冷戦を演じつつ、裏ではソ連と協力し、火星への移住計画を..
  • by Anonymous Coward on 2010年11月06日 14時20分 (#1854049)

    日本でも写真の編集は以前から全国で行われています。
    葬儀の際の遺影写真など、写真屋さんはコンピュータが普及する前から向きを変えたり着物を着せたり…。

  • by Anonymous Coward on 2010年11月06日 16時39分 (#1854113)
    > Photoshop無しで巧に写真を編集
    Photoshop無しで巧みに写真を編集、ね。送り仮名つけないと意味変わっちゃうよ。
    • by Anonymous Coward

      > 1987年(Photoshop1.0がリリースされた3年前)

      これも添削してくれ

  • by Anonymous Coward on 2010年11月06日 23時34分 (#1854273)

    いまは新版が出ていますが、旧版は1984年だったと思う。
    裏表紙のカバーが、タナカソネとロンヤスみたいなタイトルで、田中角栄→中曽根康弘→ロナルドレーガンという連続変形写真だった。

    • by Anonymous Coward

      「歴史写真のトリック」なんて写真集もありましたなぁ。
      同じネガから出たと思える写真が、発表時期によって違ってる実例がいっぱい載ってました。

      トロツキーの消えた旧ソ連の写真とか、失脚した四人組を削除(隙間詰めさえしてない)
      した毛沢東の葬儀風景とか、顔は消したものの足を消すのを忘れた集団写真(東欧の、国名
      忘れた)とか。

      # 日本語訳が朝日新聞社であることについての妄想は、ここには書かないでおく

  • by Anonymous Coward on 2010年11月07日 15時41分 (#1854525)

    アメリカのだと、加工されているのはオズワルドの写真あたりかね。
    あと、月とか惑星の探査写真では変なものが写ってると説明がメンドウなので消してるとか何とか...

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物事のやり方は一つではない -- Perlな人

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