Pixar のトイ・ストーリー 2、制作中に「rm *」で全ファイルが消失していた 74
ストーリー by reo
階層化しなさい 部門より
階層化しなさい 部門より
insiderman 曰く、
アニメーション映画で知られる Pixar が製作環境に Linux を導入していたのは有名な話だが (本家 /. 記事)、映画「トイ・ストーリー 2」の製作過程で、スタッフがうっかり「rm *」コマンドを実行してしまいデータがすべて消失してしまったというトラブルがあったそうだ (japan.internet.com の記事より) 。
この様子を解説したアニメーションがJAMIE & ADAM TESTED にて公開されている。本来ならこのような事態に備えたバックアップがあるはずなのだが、当時バックアップがうまく機能しておらず、30 人が約 1 年間かけて作業したアニメーションデータがたった 20 秒ですべて消失してしまったという。
幸い在宅勤務をしていたあるアニメーターが自宅にバックアップを保存しており、そのデータから作品を作り直して期日までに完成させたとのことである。
タイトルも (スコア:4, おもしろおかしい)
タイトルも一部が消失してい
悪ふざけも大概にするべき(Re:タイトルも (スコア:2)
言いたいことは最後まで言
Re:タイトルも (スコア:1)
タレコミもそうだったので、多分そういうエスプリなんだろうと考えてそのままにしておりま
Hiroki (REO) Kashiwazaki
Re:タイトルも (スコア:1)
さすがにあれなので修正しました…… ;-)
Re: (スコア:0)
rssの方が直ってないような
Re: (スコア:0)
えー……。
# これが編集者らを二分し、いつ終わるとも知れぬ骨肉の争いへと発展した第三次編集者大戦の幕開けになるとは、その当時だれも思わなかったのである(第一部完)。
Hiroki (REO) Kashiwazaki
Re:タイトルも (スコア:2)
reo達の戦いはこれからだ!
Re:タイトルも (スコア:2)
そして編集者を公募したところ大量のAnonymous Cowardが参入して誰の記事だかわからない地獄絵図が延々と(続)
Re:タイトルも (スコア:1)
えー……(reo側)。
編集者が他の編集者の書いたものをいじるというのはもっと別の場合だろう……。こんなセンスの領域でやるこっちゃない。
LIVE-GON(リベゴン)
Re: (スコア:0)
そういうのを野
日本だと (スコア:3)
無断で自宅にバックアップしていたアニメーターはクビにでもされそうな予感
# それにしても実際に本編に使われるデータのみだったのかな
# もしそれを構成する要素も含めてとしたら「30人1年分」となると凄い量に見えなくも無い
Re:日本だと (スコア:1)
「日本だと」「無断で」と仮定を重ねる意味が分からないなぁ。
書かれている通り「在宅勤務をしていた」のだからそこにバックアップがあるのは当たり前だし、
(在宅勤務者にバックアップを作らせないソリューションは可能だろうが、そうする合理性に疑問が)
Re:日本だと (スコア:2)
在宅勤務だから自分のバックアップがあるのは当たり前だとは思う
けど他の人が作成しているバックアップも全てあるもなのかどうかが正常なのかがわからない
Re:日本だと (スコア:5, 参考になる)
元フリーのCG屋です。
当時のピクサーがどうだったかは分かりませんが、
自分が出入りしていた日本のCGプロダクションでは、
「バックアップ」という目的ではなく、他の人が作ったカットとのイメージ統一や、
自分が外れた時にリテイクが出たとしても、他の人がプロジェクトファイルを弄れるよう、
「参考」のために、その時点で出来ているモデルデータやプロジェクトファイルなどを
ゴッソリ持ち帰ってました。
ピクサーだとかなり細く役割分担されてたハズですが、
アニメータは上記の理由から自分の担当(or担当キャラ)以外のカットも
見ておかなくてはいけないので、他の人のカットのプロジェクトファイルを
自宅に持っていたとしても不思議じゃない様に思います。
Re:日本だと (スコア:5, 興味深い)
ついでなのでもう1点。
ピクサー自前のレンダラは「RenderMan」という名前のアプリケーションなんですが、
もしかしたらレンダリング待ちプロジェクトのフォルダに「RM」なんて名前を付けていて、
この事故の原因になってしまったんじゃないだろうかという邪推をしてしまいます・・・。
ただの想像ですが。
Re:日本だと (スコア:2)
なるほど。
確かに前後の確認も含めると必要になりますね。
Re:日本だと (スコア:1)
消したのがシーンデータなのかレンダリング結果なのかも気になりますが。シーンデータをバックアップしてないというのはさすがに考えられないので、レンダリング結果じゃないでしょうか。
PRManでレンダリングしたあとにコンポジットの作業もあったでしょうが、その過程のデータを全部保存しておくというのはPixerでもさすがに辛かったのではないかと想像します。1990年代ではストレージ容量がまだまだ十分ではなかったですし。
でまあ、レンダリング結果の画像を間違って消してしまって、PRManでのレンダリングからやり直しだと1年掛かるぞー、というところにコンポジット途中のデータが見つかってほっと一安心というところではないかと。
Re:日本だと (スコア:5, 参考になる)
ところが違うようです。動画に付いたコメント(youtubeの方)の中に次の書き込みがありました
I was there at the time this happened. They were doing backups, but not testing them. The version of tar being used, from IRIX, I think, used 32-bit file offsets and couldn't back up more than 4GB of data to one file. The TS2 models and animation files took up more than that and it overflowed the maximum file size (they weren't backing up frames, as someone else suggests). The moral is that untested backups aren't backups.
James Williams 1 day ago
当時その場にいた者です。バックアップは取っていましたが、テストしてなかった。使っていた確かIRIXのtarのバージョンはファイルオフセットが32bitで4GB以上のデータをアーカイブできず、トイストーリ2のモデルやアニメーションのファイルは合計でそれ以上の容量がありファイルサイズの最大値を超えてしまっていた(他の人が推察していた通り、レンダリングした映像(frames)はバックアップしていませんでした)。教訓は「テストしてないバックアップはバックアップじゃない」。
Re:日本だと (スコア:1)
俺も映像データを消した話だと思った。
プログラマ的に書くと、
ビルドした実行ファイルやライブラリ(あるいはソースの
リポジトリ)を消したけど、開発者のローカルにあるソース
をかき集めて、再ビルドできました。
みたいな感じでは。
Re:日本だと (スコア:1)
そういうところって普通に snapshot とか取って無いの?と思ったらバックアップが機能していなかったのか。
システムは自社持ちなのかどうか気になる。
一つのディレクトリ内に全部のファイル置いてるってのもなんだか。
自分のhomeで作業してできたらどこかにアップして、もしかしてその最後にまとめていたところでやっちゃったのかな。
Re: (スコア:0)
「日本」「無断」「バックアップ(あるいはコピー)」というワードが並ぶと、なんとなくP2Pで流出って連想しちゃうからじゃないかね。
Geekな人だと特に。
Re: (スコア:0)
日本を貶めるのが目的なんだから意味なんてないだろ。
Re: (スコア:0)
「日本だと」は投稿内容を要約したタイトルなので、本文と繋げられた仮定ではない、のでは。
正社員ならクビだろうけど (スコア:1)
日本のアニメーターは個人事業主扱いで、アニメーションスタジオとの雇用関係は派遣社員に似ているという話なので、そこまで権限を与えられないか、契約を切られるかだけじゃないでしょうか。
Re:日本だと (スコア:1)
これにしても、ファイル復旧サービスやら依頼すれば相応の金と時間はかかるでしょうけどそこそこ元通りにはなったでしょうから、要は「大変な事故で工程が押しちゃった」のキャッチーなバージョンですし。
大量の資料を紛失→怪しい努力で何とか締め切りに間に合わせた、みたいな事例はネタの宝庫というイメージなので、おい、Pixerなんかの管理がしっかりしてそうな所に負けるな、もっと面白い事例たくさんあるだろ>日本のアニメ制作会社、と応援したい気分です(笑)。 その中にはきっと、何かしら、よくぞやっちゃいかん事をやってくれてた、ありがとう、みたいなのも紛れ込んでるに違いない・・・。
Re: (スコア:0)
最近は「勝手に脳内設定をつくって、それをもとに根拠の無い批判を始める」というのが流行なのか?
ドットつきのファイルを消そうとして (スコア:2, おもしろおかしい)
ドットつきのファイル郡を消そうとして
rm .*
として泣いた人がいた。
# でも最近の rm だと、期待したような動き(笑)にはならないんですね。
大事なディレクトリには-iというファイルを置いておけ (スコア:1)
という生活の知恵を昔ここで教わった気がするんですが。
Re:ドットつきのファイルを消そうとして (スコア:1)
foo.txt.orig, foo.txt.backup, foo.txt.backup120516, ... を消そうと、
rm foo.txt* と入力する目的で rm fo<TAB補完>* としたら、
実は消したかったファイルは既に消していてfoo.txtのみが残っていたので
rm foo.txt<スペース>* となってしまった
# ……みたいなことを、以前やっちまったような。やっちまってないような。
1を聞いて0を知れ!
Re: (スコア:0)
alias clear=rm -rf *~ というエイリアスを使用していた先輩が、
うっかり clear * とやって卒論をふっ飛ばしたという話を思い出しました。
当時似たようなエイリアス使ってたので、慌てて後ろにセミコロンを足したりして。
# その後バックアップファイルを別ディレクトリに作成するように設定していちいち消さないようになりました。
Re: (スコア:0)
バックアップファイルを消そうと
rm *.bak
と入力したはずがキーボードがチャタって * と . の
間にスペースが入ってしまったことはあります。
Re: (スコア:0)
それだと最近のrmでなくてもそもそも期待した動きにはならないんでは?
. も .. もディレクトリだから -r なしには消せないはずだし。
Re:ドットつきのファイルを消そうとして (スコア:1)
当時バックアップがうまく機能しておらず (スコア:2)
ハードワイヤのインターロックシステムは無いんだ。
バックアップ装置が正常じゃないと、入力できない、みたいな。
無いほうが普通なのか?
アニメ制作システムじゃなくて、アニメ制作機器群なんだね。
毒皿 (スコア:2)
Linux? ホントに? (スコア:1)
2000 年頃まではこの手の用途は商用 UNIX、とくに Pixar なら IRIX の印象が強かったのだけど、どーなんだろう。
当時の RenderMan のドキュメント [stanford.edu]を掘り起こしてみたが、IRIX に Solaris に OSF/1 のお名前が見えます。
Re:Linux? ホントに? (スコア:3)
フロントエンドはIRIXでレンダーファームなんかのバックエンドにLinuxを採用していたと読んだことがあります。いつもどおり自社製のレンダラだろうし。
当時はO2とかOCTANEの頃だと思います(Visual Workstationが出る前?)が当然ながらオーナーの影響で某社製のコンピュータにかわっていったはずで
それがIRIXマシンの生産終了のタイミングと関係があるのではないでしょうか。
Re:Linux? ホントに? (スコア:2)
この辺についてはGraphics World [fx-it.com]かワイアード日本版(初代)あたりで読んだ気がします。Toy Story初代の時はバックエンドはSolarisだったようなことも。
映画レベルのクオリティとなると(1枚絵ならともかく)Onyxあたりの超高価なマシンをぶん回しても(時間)コスト的にあり得ないし、RenderManは90年代末にはLinux版 [airnet.ne.jp]が(そして分散レンダリングツールも)存在したようです。台数が嵩んでもライセンス料は無料(か格安)に違いないので問題ないのではないでしょうか。
うん? (スコア:0)
でも、rm にオプション付けなければ、ディレクトリは消えないよね。
実際には「rm -rf *」をやったのかしら。
Re:うん? (スコア:5, おもしろおかしい)
呼ばれた気がしたが、見間違いだったようだ。
#オプションは fr 派
Re:うん? (スコア:1)
Gmail なんかもそうですが、階層化するよりフラットに展開して、検索で解決みたいなアプローチが結構ありますよね。そのフォルダで rm * したのかなとか考えています。
まして元ネタでは「rm *」ではなく「rm*」なので、そのフォルダに rm_hoge.sh みたいなスクリプトがたまたま存在していて、そしてパスが通っているスクリプトフォルダとかに rm -rf * をするような強烈な同名のスクリプトがあって、rm* でそれが実行されてしまったのか、とかまで考えてしまいましたが、まあ単に「アニメにするとき画面に入りきらなかったから簡略化」というのが妥当な線でしょうね。
Hiroki (REO) Kashiwazaki
Re: (スコア:0)
こんなレベルだと、、、 ノベタンだったりして。。;-p
Re: (スコア:0)
なぜ当たり前のようにディレクトリ分けされていると考えるのかね。
Re: (スコア:0)
どちらにせよrmしただけなら復旧は可能だろうに。
Re: (スコア:0)
rmで消しちゃったファイル等はundeleteやextundeleteで復旧できるって聞いてるんですが・・・
ダメなのかな?
# 幸か不幸か使う機会に遭遇したことが無いので実感なし
想像したら (スコア:0)
股間がヒュンってなった
Re:想像したら (スコア:1)
以前、rm * が怖いという理由(&酔狂)で、デスクトップ機のfsを全てnilfs2にしたことがあります。
システム全体を自動git commitしてくれてるような感覚なので、たしかに rm * に関しては、まったく怖くなくなりました。
しかし、やっぱりext4等よりも若干遅くは感じました。使用感として。(カーネルのmake cleanに2、30秒くらい掛かったり等)
でも安心ですが。
ファイル復旧ユーティリティ (スコア:0)
Pixarの中の人は削除したファイルを復旧するユーティリティ・プログラムを持っていなかったの?
Re:安全装置 (スコア:1)
いつも使うものに安全装置つけても無意識に解除する習慣がつくだけで何ら安全にならない、というのも、安全を考える上では知っておかなければならないことだと思う。
# まぁ、そのうちWindowsか何かが、ファイルの大きさや使用頻度から、大事そうなファイルを消すときは過剰な確認を出す、とか、そういうことするんじゃないかとは思うけど。
1を聞いて0を知れ!
Re:安全装置 (スコア:1)
普段押してる人には、そんなこと言っても無駄だと思うけど。
1を聞いて0を知れ!