販売終了予定の「ComicStudio」、販売/サポート継続を漫画家たちが強く要望 155
作り直すのは簡単ですが 部門より
販売終了予定のデジタル漫画製作ツールの定番、セルシス"ComicStudio"の販売・サポートの継続を漫画家たちが強く要望している。これは後継ソフトの不備が多数存在する中での、ComicStudioの販売終了を危ぶんだ漫画家の野間美由紀氏によって呼びかけられたもので、「コミスタに存続してもらいたいという思いや要望をこの #コミスタ継続希望 のタグで募りたい」とし、それをまとめてセルシスに送る意向を表明した。呼びかけに賛同したプロ・アマチュアを問わず多数のComicStudioユーザが多数の呟きを行い、野間氏自身によって「ComicStudioの継続を希望するTweetまとめ」としてまとめられている。
今回問題となっているComicStudioは、2001年から10年以上バージョンアップを重ねて続いてきた漫画作成ツールで、非常に多数のプロ漫画家もその製作ツールとして使用している事で有名である。しかし、開発元のセルシスは、2011年6月にComicStudioの2013年末販売を終了、後継ツール"CLIP STUDIO"への移行を推奨するという発表を行った。
しかし、2012年5月に発売された「CLIP STUDIO PAINT PRO」自体は基本単ページのペイント・ドローソフトであり、2012年5月には後継ソフトの末には複数ページを編集可能とし、漫画に特化した"CLIP STUDIO PAINT EX"が発売されたものの、発表された機能の中でも未実装の機能が多数存在している状態となっている。また、ComicStudioの機能の中でCLIP STUDIOで代替できない機能があるという指摘も多数出ている。そうした中で、このまま予定通り2013年末のComicStudioの販売終了を迎える事を危惧する声が上がっていた。
反面、ソフトウェアの開発側から見れば、実際にComicStudioがどうであるかは分からないが、内部的に既にこれ以上開発・サポートを継続したくないソフトウェアというのは厳然として存在するものである。ComicStudio自体は32bitのソフトウェアであり、利用できるメモリも2GBまで、またWindows8で使用すると一部の文字の縦書きがうまく動作しない(ただしこれはWin8におけるAPIの問題である)など、仕様的に旧式である事は否めない。しかし、「表現のツール」としてみたときに「最高のアナログ漫画製作ツールである」という評価もあり、実際にプロが使うツールとして選択されてきたという経緯があり、後継であるCLIP STUDIOはその域にはまだ達していないと見る向きも多い。
さて、スラドの読者には、開発者側の立場を持つ人も多いだろう。しかし、漫画に対する造詣(読むにしろ、描くにしろ)の深い人も多いのではないかと思われる。それぞれの立場から様々な意見が聞けるのではないだろうか。
CLIP STUDIO PAINTの性質上 (スコア:5, 参考になる)
Comic Studioはver.3を使ってて、今はCLIP STUDIO PAINT PROのユーザーで、そのうちEXを買おうかな
と思っている者として思ったことを書きます。
CLIP STUDIO PAINT EXが、Comic Studioに比べて、操作性が変わったとか、まだ機能が不足しているとか、
そういう問題なら、基本的には時間が解決するのですが、そうじゃない問題があると思います。
CLIP STUDIO PAINT(以下クリスタ)というのは、フルカラーベースで作品を制作するプラットフォームであり、
多分、SAIという安価なソフトを使っているユーザーを取り込もうとして作られたソフトだと思います。
SAIに比べて、64bit対応も済んでるし、スクリーントーンを含め、漫画的表現にも対応しているしで、アマチュアの私には
魅力的なソフトです。
一方、Comic Studio(以下コミスタ)は、印刷を前提とした二値のモノクロの漫画作成に向いたソフトなので、
一枚絵のフルカラーイラストを作るのには全く向いていない一方で、二値モノクロの漫画を作るのには
最適にチューンされています。
プロの漫画家さんはComic Studioの機能、性能をギリギリ使って、原稿を作っている場合も多々あると思いますので、
クリスタでは届かない場面がいっぱい生じるので、死活問題なのでしょう。
実際問題、今回の件に対しての漫画家さんのtweetによれば、クリスタEXでも漫画は作成できるけど、コミスタに比べて、
データが大幅に肥大化するという問題点があるようです。
私がクリスタPRO版を使ってみて思ったのは、とにかく、フルカラーが前提の作成環境なので、二値モノクロ原稿を作るのは
結構面倒だなということです。
(ベクター線画は標準でアンチエイリアスがかかっているので、解除を忘れるとやっかいなことになるとか)
EXも似たような問題を抱えているのでしょう。
ComicStudio (スコア:3, 興味深い)
使ってましたが、UIがかなりクセがあって、操作がわかり辛いソフトでした。
マニュアルがなくてもなんとなくわかるAdobe製品と違って、マニュアルを読んでいてもよくわからないぐらいUIがわかり辛くて使い辛かったw
後継のCLIP STUDIOはその反省も踏まえて細部に至るまで改良されてるので、そのまま移行しても特に不便には感じなかったんですが(むしろ使いやすくなったと感心していた)、プロユースだとまだ機能が物足りなかったんですかね。
あとはモノクロ原稿に特化したソフトっていう面が大きいのかな。
セルシスは今時珍しいぐらいソフトのサポートや環境づくり(コミュニティなど)に力を入れているメーカーなので、そうした部分もあって継続の声があがりやすいのかもしれないですね。
Re:ComicStudio (スコア:4, 参考になる)
コミスタ終了は慣れ親しんだUIを捨てることではなく、優秀なペン入れツールを失うことに尽きます。
ペン入れだけなら各種ペイントソフトやドローソフトでも可能ですが、コミスタならではの機能があって、
・線の滑らかさを補正可能
・入れ抜き設定(入れ抜きできてもペイントソフトはエイリアスで処理しようとする)
・ペン入れしたあとで線の太さ等を修正できる
・印刷(二値)に特化
・その他便利機能(吸着・交点削除等)
その昔、慣れ親しんだペン先が生産終了したせいで思うようにペン入れできなくなった
マンガ家がいましたが(有名どころはしげの秀一とか)
今回のコミスタ終了は、ソフトが消えるというより、使える道具が生産中止になる影響に近いかと。
別の道具(ソフト)に慣れるまではそれなりの修練が必要で、
かつ、純粋な代替品(印刷に特化したマンガを書くソフト)が存在しないことが一番の危機感です。
UIについて、ソース自分で申し訳ないのですが、覚えるまでAdobeのほうがコミスタより時間かかりました。
画像ソフト経験がない人が「印刷目的でマンガを描く」なら、コミスタもAdobeも似たような難易度だと思います。
印刷に特化していない分、フォトショップの方が失敗しやすいです。(アンチエイリアスのモアレ等)
コミスタの取っ付きづらいUIは印刷用マンガに特化しているが故なので、
要は有名ソフトのフォトショップやペインターと異なるUIが、とっつき辛さなんだと思います。
Re:ComicStudio (スコア:1)
むしろ、そのクセのあるUIに慣れてしまったために、逆にCLIP STUDIOに移行できない・しづらいという人がもっとも多い印象。
次点でモノクロ特化ではない(カラーに関するUIが余計)という人。
なぜmdiappを使わない? (スコア:3, 興味深い)
コミスタのユーザーには災難ですが、スラド流に言うと「邪悪で不自由なプロプライエタリソフトウェアを信頼した結果」というところでしょうか。私はmdiapp(のOEMであるComicWorks)とComicstudioを併用していますが、Comicworksメインで描いてますので、「Comicstudioがなければmdiappを使えばいいじゃない」と思ってしまって、同人界隈で湧き上がった今回の騒動が全く解せません。アマチュアならともかく、プロならそれなりの投資をして既存環境を温存すればいいんじゃなくて?
コミスタは機能が充実してる分、「トーンワークまで済んだ最終段階でコマ割りを変更する」などの工程終盤の無茶な変更でもかなりスムーズに答えてくれて便利なので後半の工程で利用していますが(下書きから主線までがコミワク、トーン以降がコミスタ)「描くのに邪魔な機能が多すぎる」「筆致が気に食わない」という理由があってメインにするには至らないですね。漫画制作ソフトと言えばComicstudio系とmdiapp系が主に使われていますが、PainterとかSAIみたいなカラー向けのソフトで漫画を描くにしても、少なくてもアナログより不便という事はないだろうので、裏切られた相手に更に追いすがって懇願するよりもさっさと移行すればいいのにと思います。
それにしても、どいつもこいつもセルシスセルシス…なぜだ!なぜやつを認めてComicWorksとコミラボとmdiappとFireAlpacaとopenCanvasとLayerPaintの作者である(多才)nattouさん [hatena.ne.jp]を認めようとしないんだ!
Re:なぜmdiappを使わない? (スコア:2, すばらしい洞察)
> プロならそれなりの投資をして既存環境を温存すればいいんじゃなくて?
たとえば、アシスタントを新たに増員することになった際、作業者全員の環境を統一するというのは必要だと思いますが、
その際、販売終了してしまっているソフトをどのように調達するかが問題になるのでは無いでしょうか。
コピーして使っちゃえ、というのはモラル的にアレですし。
#たとえば、既存ユーザが望んだ場合に追加ライセンスを販売、とかの措置が必要でしょう。
なるほど (スコア:2)
それは気づきませんでした。真空管とかゲルマニウムダイオードみたいに、市場から結構なお値段で調達することになりますね。
やばい…締め切り前の修羅場に「アシスタントは調達したけどコミスタのライセンスがない」という光景が目に見える…や、やっぱりComicstudioの販売を継続するべきです!(白目)
Re:なぜmdiappを使わない? (スコア:2, 興味深い)
Windows7のサポート期限は2020年まであるんだがそれでは足らんかね…?
http://support.microsoft.com/lifecycle/default.aspx?LN=ja&x=14&... [microsoft.com]
ただ、プロの漫画家のはずなのに予備機も24時間オンサイトサポートの購入も用意せず、
その辺で売ってる家庭用PCで仕事して「締め切り前なのに壊れたどうしよう!」とかやっている人をみると
あほじゃねえのとは思う。
Re:なぜmdiappを使わない? (スコア:1)
同感です。
でもそれを言うと、なんか冷たい目で見られるんだよなぁ。
壊れている最中に「自業自得だろ」とか言うからですかね。そうですね。
Re:なぜmdiappを使わない? (スコア:1)
■佐藤秀峰日記「漫画貧乏」 [mangaonweb.com]
>漫画業界には「連載貧乏」という恐ろしい言葉があります。
>初めての週刊連載。
>張り切って描いたはいいけど、人気が出ず半年で打ち切り。
>残ったのは借金だけ。
>こんな状況を指す言葉です。
>僕が「海猿」を連載し始めた頃、原稿料は1枚1万円でした。
>週刊連載で1話20ページですから、月産80枚=80万円の収入です。
>そこからまず、8万円が源泉税として引かれまして残り72万円。
>スタッフを3人雇っていましたので、人件費が1ヶ月47万円で、残り25万円。
>仕事中のスタッフの食費が約10万円で、残り15万円。
>画材代、資料代が約10万円で、残り5万円。
>仕事場の家賃が7万円で、残りマイナス2万円。
>さらに、光熱費や諸経費が5万円で、残りマイナス7万円。
>その他に、自分自身の生活費がかかりますし、スタッフにもたまには焼き肉でも食べさせてやりたい、
>などとなると、どう少なく見積もっても、毎月20万円の赤字になります。
■佐藤秀峰著「漫画貧乏」の紹介ブログ [hatena.ne.jp]
>漫画業界の常識でいうと、単行本が2万部売れるとまずまず、5万部売れるとヒット、
>10万部を超えるとドル箱扱いといったところでしょうか。
>10万部を超えるとドル箱扱いといったところでしょうか。
>10万部を超える作品は、恐らく、全体の10%もないでしょう。
>さらには、100万部を超える作品となると、毎年10タイトル以下ですので、全体の1%もありません。
>ちなみに、「99%の漫画家は年収3360万円以下」であり、「単行本が1冊につき10万部売れている漫画家でも、
>年に4冊の単行本を出したとして、年収は1000万円を超えるかどうか」なのだそうです。
>そして、漫画家志望者のほとんどはプロの漫画家にはなれないし、プロデビューしても、漫画だけでずっと食べていける人は、ごくずか。
■うるの拓也コラム
「印税は、しょせん「たら・れば」」 [urutaku.com]
「宝くじに当たることを前提とした人生設計って、むちゃくちゃだよね」 [urutaku.com]
>400円の単行本が出たとします。昔は初版2~3万部も珍しくなかったのですが、
>今は1~2万部がいいトコでしょうから、中をとって15000部として考えてみましょう。(略)
>となると、400円×10%=40円×15000=600,000
>というわけで、60万円の印税がもらえることになります。
>普通に連載が続いていたとしたら、年間3~4册くらいづつ単行本が出ることになりますから、240万円くらいの収入になりますね。
>原稿料は「アシ代でなくなってしまう」のだから、これが漫画家の収入そのもの。
>240万円・・・・。
>フツーの平サラリーマン以下か・・・。
>結婚して子供もいて・・・という生活には、足りないよね。
>毎日、寝る間もなく、休日も返上して働いて、年収240万?
>だって、原稿料は「アシ代でなくなってしまう」のだとしたら(実際そうなんですが)、
>一定のヒットに届かない限り、ゼロってコトですよ?
>大物先生だろうが新人だろうが、連載となれば同じペースで、一定量の作品を仕上げなきゃならないのは一緒。
>そうするためにアシスタントが不可欠なら、そのための人件費だって一緒。
>でも、単行本は連載が貯まらないと出ないし、印税がすぐに振り込まれるわけでもない。
>そもそも人気がなければ単行本も出るかどうか。出たとしても、それまでの赤字を補填できる程の印税であるわけがない。
>当たらなきゃゼロどころかマイナスの大行進。
>そして売れるかどうかは、やってみなきゃ分からない。
>まさにギャンブル。
>宝くじに当たることを前提とした人生設計って、むちゃくちゃだよねぇ?
---
関連
■雷句誠「小学館との訴訟」 [wikipedia.org]
■新條まゆ「雷句先生の訴訟問題で~」 [mayutan.com]
Re:なぜmdiappを使わない? (スコア:2, すばらしい洞察)
基本、芸術系の漫画家にそれは・・・・
ただ単に「やっと覚えたツールを手放したくない」だけじゃないかと。
知り合いの漫画家なぞは未だに手書きを続けていて、未だに新しい画材を探してるくらいなんだが。
変人。とも言い切れんよな。絵描きとしてはひとつの正しい姿かもしれんし。
Re:なぜmdiappを使わない? (スコア:2)
新しいの覚えるのめんどくせ~
ということじゃないんだろうか。
Re:なぜmdiappを使わない? (スコア:1)
せっかくいい事書いているのに、冗談にしろどうして「邪悪で不自由なプロプライエタリソフトウェアを
信頼した結果」みたいな余計な事を書くかなぁ…
お薦めしているmdiappだって、オープンソースでも何でも無いみたいだし。
オープンソースだって死屍累々だと思いますけどね。最悪自分で書けばいいって、どんだけそれに
手間が掛かるかを考えたら、新しいソフトに乗り換える方がずっと簡単でしょうし。
Re:なぜmdiappを使わない? (スコア:1)
私も COMIC WORKS 2.0 MAX使ってるので応援したいんですが、
「COMIC WORKS NEO と言う高機能版登場!
ただし COMIC WORKS 2.0 とネイティブフォーマットでデータ交換不可」
って言うのはどうにかならんかと。
そりゃPSDとかに一旦書き出せば読めるようだし、
結構概念が違うみたいなので、難しいかも知れませんが、
併売してるけど、どう違うんだ?と。初めての人はどっちを買えと?
TomOne
Re:なぜmdiappを使わない? (スコア:1)
>そんなことをしたら、今回みたいなトラブルが発生したときに対処できないもの。
何を見ているのか判らんけど、これはこれでプロ精神の現れだと思うよ。
なんたって「トラブル発生時に対処する為に供給を確保したい」としての動きだもの。
どこで「今回のトラブル」を見つけたのかはちょっと気になるが、別に今回はなんかのトラブルが有った訳でも無い。
異なる物を使いづらいと言いつつ使うのなら、そのまま後継のCLIP STUDIOを使えば良いだけだ。
ほとんどの同等機能(現状未実装も多いが)を入れると言っているCLIP STUDIOを使わずmdiappを使う理由は無い。
が、現状で過去の購入分は使える。メーカーの代替製品は出ている、という状況の中でも、
現在使っている既存製品の方が効率が良いから継続提供を求めているってだけ。
そこまで長期的な移行を自主的に考えるユーザーグループってのも、なかなか居ないと思う。
データ移行の問題 (スコア:2)
DTPではそのためにいまだquark3.3やら4やら動くマシンを維持してますが
Re:データ移行の問題 (スコア:2)
Re:データ移行の問題 (スコア:1)
ジャンプだと吹き出しは編集部がInDesignで入れてますね。
高額フォントや特注フォントのライセンス料、雑誌での統一感とか、今までの作業フロー
とかと合わせて、漫画家じゃなくて編集部が入れてるんでしょう。
TomOne
Re:データ移行の問題 (スコア:1)
統一感もあるけど、フキダシなどの文字類を入れないのは本の判型によるからです。
例えば、ジャンプ掲載時の大きさと、単行本、更には文庫本では全部文字の大きさが違います。
あと校正するのは作家ではなく編集部の仕事というのもあったり。
そんなわけで、プロの原稿ならふつうはコミスタで文字周りを入れてしまう事はまずないですね。
入れてしまった場合のデメリットの方が多いので。
発注 (スコア:2)
そのクラスの人が何人かで、ComicStudioの今時の環境へのリファインプロジェクトか、後継ツールのComicStudio並への改善プロジェクトかを発注しちゃえば良いような気がする・・・。
# 金額的にはともかく、なぜだか絶対、開発が上手く行かなさそうな気がする・・・
Re:発注 (スコア:2)
ネームとか、プロットを考えたりとかもツール化できませんかね・・・
// ハイテクに強い漫画家ってあんまり聞かないなそういえば。秋本治は認めない(:>^
Re:発注 (スコア:1)
>// ハイテクに強い漫画家ってあんまり聞かないなそういえば。秋本治は認めない(:>^
石恵はデジタル制作じゃないですか?
Re:発注 (スコア:1)
瀬尾浩史 [srad.jp]さんとかうめ [srad.jp]さんとか?
Re:発注 (スコア:1)
自己レス。瀬尾氏で探したら先のコメントしかなかったけど別の作品で探したらストーリ [srad.jp]がありました。
Re:発注 (スコア:1)
> // ハイテクに強い漫画家ってあんまり聞かないなそういえば。秋本治は認めない(:>^
赤松健先生とか。
TomOne
Re:発注 (スコア:1)
最近の田中氏はコミPo!の作者という印象でしたが、コミPo!発売元のウェブテクノロジ [webtech.co.jp]は既に退職したようです。
Re:発注 (スコア:1)
森林林檎とか都築和彦とかは自分で作っちゃいましたけどね。ペイントソフトだけど。
今時の漫画家さんでも、自作ツールでやっちゃったりしてる人いないのかな。
オープンで公開 (スコア:2)
誰か権利を買い取ったりとかしてオープンで公開とか出来ればいいんだろうか
それとも早急にCLIPの方も同レベルの機能をバンバン実装するか・・・
タレコミミス報告 (スコア:1)
すいませんセルフでタレコミミス報告です。
>2012年5月には後継ソフトの末には
「2012年末には後継ソフトの」
他にもあったらここのツリーで伸ばしておいていただけると有難いです。すいません、変なミスで。
pros/cons (スコア:1)
ある漫画家さん曰く
pros
-ComicStudioはモノクロ特化であるところに価値がある
-多ページが一括して扱えるところが助かる
cons
-単ページ・カラーだったら別にCLIP STUDIOなんか使わずPhotoShopやSAIを使うよ
-32bitアプリで2GB制限が厳しい。64bit化されないものか
-150ページ制限が厳しいときがある。300ページ扱えるとよい (=おそらく単行本一冊分という意味と思われる)
とのこと
芸術家と漫画家の違い (スコア:1)
99年頃だったかな?製造メーカー倒産で鈴木英人氏愛用のカラーシートが入手困難になり創作を一時中断していたのは
その後2年くらい掛けて元社員達が新たに会社起こし英人氏監修の下で製造再開したと聞く
その昔、Quickcheckerというそふとがありまして (スコア:1)
セルシスにはQuickcheckerというラインテスト(アニメで動きの確認をする)ツールを販売していたのですが、
糞高い上に、1本買えば、それ以上殆ど必要ない(使う頻度はそうでもないので)ので、
RETAS製品が統合された際に販売終了になってしまいました。
恐らくセルシスとしては開発コストに見合ったペイが出来ないので打ち切ったのでしょうが、
困ったのはアニメを作っている人たち。
別のソフトで同じようなことは出来るのですが(たとえばpremiere)、コマうちが面倒な上に操作が煩雑になるので、
在庫で良いから売ってくれ、と問い合わせをしまくったとか。
Quickcheckerがないと、手軽にテストできないので、良い動きに持って行くのに相当苦労するんですよね。
そのお陰なのかどうか分かりませんが、現在RETASSTUDIOユーザには無償提供されています。
http://www.retasstudio.net/products/quickchecker/ [retasstudio.net]
ユーザーの意見をよく反映する会社ならそのうち対応されるでしょう。
無償提供してとは言いませんが、プラスいくばかでダウングレードライセンスの提供が有ればいいですね。
Re:その昔、Quickcheckerというそふとがありまして (スコア:1)
ダウングレードライセンスを要求しているわけじゃないでしょ。
新規で買う人がぐだぐだ言ってるんじゃなくて、今使っている人が、今後どうするかとゆー話。
彼らは現行のソフトを、現行の操作性、機能性のまま、サポートを延長し、新しいプラットフォームで動かせるようにしろと言ってる。(それも特別高価でないって条件付きだと推察される)
おいおい何の冗談だよ。ユーザ様の締め切り前なんかと比べものにならんデスマーチを要求してるってことか?
Re:その昔、Quickcheckerというそふとがありまして (スコア:1)
法律はありません。不正でもありません。
私の書き方がまずかったですね。済みません。
良し悪しは主観によります。
私も要望を出すこと自体が悪いとは思いませんが、今回の要望の中身が賛成できる話じゃないと言うだけです。
Re:その昔、Quickcheckerというそふとがありまして (スコア:1)
私も同様に考えている [srad.jp]んですけどね...
Re:マンガやアニメのインフラとして (スコア:1)
最終的に独自OSでのみ動作するマイクロソフトペイント互換が出てくるんですね?
わかります。
Re:マンガやアニメのインフラとして (スコア:4, 興味深い)
仕事関係のマイナーな話ですまないが、十数年来NASAの衛星データ処理ソフトがUnix対応版のみで「扱いづらい」と不評だったのが、
数年前NASAのサポートから「つ、ついに!やっと!Windows版でたよ~試してみて みゃは☆by 公式」(/.J向けに超訳だけどこんな印象)ってアナウンスあったので
NASA公式からダウソしてみたらVMwareイメージのLinuxの上に当のUnix版NASAソフトをそのまま(たぶん)のっけただけ、ってのあったから、
CPUとメモリの富豪環境前提アプリ開発の今の時代そういう(アプリに最適な独自OSを仮想環境で走らせたうえで動かす)のもありかと思う。
問題は32bit Win (2KやXP)を著作権フリーに仮想環境で誰でももてないってことかな?
Re:マンガやアニメのインフラとして (スコア:1)
問題は32bit Win (2KやXP)を著作権フリーに仮想環境で誰でももてないってことかな?
Wineとかですかね?64bit Windows上で32bit環境になるのかは知りませんけど(そもそもWindows用のWineってあったっけ?)
Re:PC初心者にも良くあるけど (スコア:3)
そうだとしても、それはそれで正当な欲求だろう。漫画家はマンガを書くのが目的で、アプリを使うのが目的ではない。場合によっては開発者以上のノウハウも持っている。それを簡単に捨てられるわけがない。
Re:PC初心者にも良くあるけど (スコア:1)
出た当初からコミスタのUIは分かりにくいものだったので(あのUIで使うのをやめた/後回しにした人も多いはず)
変なUIのソフトから普通のUIのソフトになって、頭の中の操作マニュアルを1冊消せる感じがします
Re:デジタル化の意味を知らないふりですか (スコア:1)
その感情を否定するつもりはありませんが。
「プロが使うツール」という状況下、話題のもとで、その感情を先行させて語るのはどうかと。
満足な後継どころか、後継すらないってのを写真用フィルムの世界で味わっていますから、気持ちはわかるつもりです。
ただ、それをプロとして使うなら、嫌だとかどうだとか、感情論は二の次じゃありませんかね。
Re:デジタル化の意味を知らないふりですか (スコア:1)
#2341787 とは別のACかしら...
Re:デジタル化の意味を知らないふりですか (スコア:1)
ツイッターで賛同の声を集めるのは単なる手段の一つもしくは第一段階でしょ?
常識があるなら、それだけで終わって何とかなると考えてるわけがないと思うけどね。
プロとして使うなら、道具が販売終了してこれまで出来ていた作業が出来なくなるとわかったら、
・同業者と合同で販売元に販売継続をお願いする
・同レベルの結果を出す手段を模索する
くらいは平行して行うでしょ?
「ただ声あげてるだけで誰かが解決してくれるだろうとのんびりしてるに違いない」と考えるのはちょっとありえない。
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
Re:デジタル化の意味を知らないふりですか (スコア:1)
まぁ、いい道具が現れるといいですね、と。
そうですね、そのように表現すべきでした。
Re:ユーザーの立場でいえば (スコア:1)
Re:要望するだけなの? (スコア:3)
ようやく4で安定したってのに、というユーザーの恨み節もなんとなくわかるような。
ただ、どこかで仕切り直しをしないと、という事情もあって今回の措置なのでしょうが、
やっぱりコミスタみたく数年は安定しないのでしょう。
その間はコミスタ使えばいいじゃない、ということで、
既存ユーザに対する追加ライセンス販売ぐらいはするべきなのかな、どうなのかな。
まあ、Painterユーザからすれば、何を今更という感じもw
Re:要望するだけなの? (スコア:1)
同感です。
取説通りに動くまでセルシスにお付き合いする、あの道をもう一度歩くのかよ、と考えて私は気が遠くなります。
石橋を叩いて確認する間はせめて、いまの足場を維持してもらわないとたまらないでしょう。
若いころは8ミリフィルムでアニメを作っていたものですが、富士フィルムは8ミリがVideo8に駆逐されてさらにDVが登場した20世紀末、「採算が取れなくても文化事業として8ミリフィルムを継続する」って言ってくれました。
カメラもプロ機材は部品が尽きるまで匠が徹底ケアしてくれます。
コミスタも、そういうプロフェッショナル機材として、費用と引き換えにとにかく動作を保証する、コンシューマソフトとは違うサポート体系が必要なのでしょう。
(動作保障のできる機材を買い占めてプロフェッショナルサポートを提供してるような製品、ありますよね)
問題は、日本のカルチャーを動かすほどの働きをしている作家に対して、予備機やオンサイトサポートを契約する余力もないようなギャラしか出さない漫画産業のほうにもあるのではないかと。
クールジャパンの価値を信じるなら、あのブックオフをどうにかしてください、首相。
あの価格でまともなサポートを望むのは酷 (スコア:2)
AdobeのTLPは「バージョンダウン」という荒技が使えますので,
後から台数が増えてもPCさえ確保すれば旧バージョンを使うことができます。
せめて,そういう仕組みを作るべきなんでしょうね。
プロプライエタリーソフトに糸色望してはや10年…は経っていないか… (スコア:3)
WXIII for OS/2(WXGは1996年発売で、そのOS/2版は無い)を愛用していましたが
2004年に、従業員寮の全焼で、インストールメディアを失い。再入手できませんでした。
結果的には、OS/2は再入手しても、常用環境では無くなった原因がこれでした。
鮪を落とせず、MPSを買った私も、以来市販ソフト離れが急速に進みました。
プロプライエタリーソフトウェアは、後継ソフトも無いのに
愛用ソフトが使えなくなることがある。絶望もしますよ。
発売から10年の旧版ソフトじゃ仕方ないんですけどね。
コミスタは、実際に使ったことはありません。それが動くOSを使いませんし…
ただ、月刊少年マガジンで、連載記事があったりして、それを見ていると
マンガ作成のために特化した、複雑なソフトだとは思います。
有用にして、メンテナンスが困難なソフトなのでしょう。
まぁ、かつて日本国内ではほとんどOS/2ユーザーしか知らなかったStarOfficeが
今や、Sunの買収とOSS化で、人気フリーソフト(笑)となっているのですから
ComicStudioも、コミケット準備会なり赤松某なりが買い取って
OSS化してくれればいいんじゃないかな。
そんな簡単な話のはずが無いとは思いますけどね。
どちらかというと、仕事端末はインターネットに繋がないのが常識として
クローズドな、32bit XP環境を、後継ソフトが育つまで使い続けるほうが簡単ですよね。
もっとも、そのための最低限のPC管理の知識が無いから困るのかも…
Re:Windows用32bit版ソフトの64bit化は困難なの? (スコア:1)
機能が足りないから移行できないと言う声が上がってるのに、ほぼ補完できている、ヘビーユーザーしか使わないとか言っちゃうのってなかなか残念な感じですね。
WordやExcelも共通で使われる機能は全体のほぼ2割で、残りの8割はほとんどのユーザは使わない。
しかしユーザは、8割の中に含まれる特定の機能を目的にソフトウエアを求めている。特定の機能はユーザごとに異なるから、それらを集めると結果的に大量の機能を搭載することになるが、それを失ったら、2割の機能だけを実装した別のソフトに較べてアドバンテージを失うことになる。