KDDI研究所が周波数の利用効率をLTEの3倍に高める技術を開発 32
ストーリー by headless
3倍 部門より
3倍 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
LTEに比べて周波数利用効率を3倍程度まで向上可能なAdvanced MIMO技術をKDDI研究所が開発したそうだ(プレスリリース、 ケータイWatchの記事)。
周波数を有効利用するための対策の一つとして、基地局と端末で複数のアンテナを使用するMIMOが使われているが、MIMOではアンテナ数が増えるほど干渉が起きやすくなる。KDDI研究所が開発したAdvanced MIMOでは、干渉を減らすことで周波数の利用効率を3倍に向上させることが可能とのこと。現在のLTEでは基地局と端末それぞれに2本ずつのアンテナを使用しているのに対し、Advanced MIMOでは端末側のアンテナは2本のまま、基地局側のアンテナを8本まで増やすことで最大で4台の端末と同時に通信可能になるという。この技術は3GPP Release 13に向けて提言される見通しとのことだ。
教えて (スコア:2, 興味深い)
フェーズドアレイか何かを使って電波に指向性を与え(これは現状でもしているのでは?)個々の端末に現状の2倍の母機側アンテナ4本と通信する事と、通信条件を送り返す登りの信号を圧縮するだけで、現状の3倍の周波数効率を発生させるという。
射撃照準レーダー並みに電波が集束でき、他の端末とも同じ周波数が同時に使用出来れば可能だろうが、サイドロープや何やらで上手くいかないのは自明だし、上り送信側が電波が集束できなければ効果は限定的。
これでどうやって周波数帯が不足している現状の3倍にも周波数効率を発生させるのだろうか?
Re:教えて (スコア:2, 興味深い)
MIMOとAdvanced MIMOとAdvanced MIMOを実現する技術(今回KDDIが発表した)がごっちゃになってね?
Re: (スコア:0)
元PHSユーザーが答えよう!
・エリア内の基地局を3倍にする。
Re: (スコア:0)
わからなければ無理に書き込まなくてもいいんですよ。
Re: (スコア:0)
・本当にわからなくて書き込んでいる
・お前かなり的外れな事言ってるぞ と言っている
どちらかねえ
Re:教えて (スコア:1)
普通は二番目だろうな。
the.ACount
Re:教えて (スコア:1)
普通は二番目だろうな。
的外れにみえるのはどこだろう?
ということだが、パネルに表示されている【特開2011-066640】の請求項1は下記のようになっています(他独立請求項が8項程あります)。データを圧縮して上り通信のトラフィックを抑えることによって、ビームフォーミングの課題を一つクリアするもののように見えます。サイドロープが多少できたところで通信エリアを狭めることが出来れば、同じ周波数を他のエリアに使うことができるようになるわけで、無くしにくい真後ろを使わないように120度づつ分割したとすれば周波数利用率は"3倍"になりそう。
【請求項1】
通信チャネルの状態を表すチャネル情報を離散コサイン変換する離散コサイン変換部と、
前記離散コサイン変換により得られた離散コサイン変換データに含まれる高周波成分の情報を圧縮する情報圧縮部と、
を備えたことを特徴とするチャネル情報圧縮装置。
MIMOと位相共役波 (スコア:2)
MIMOと位相共役波を用いたビームフォーミングを併用すると面白いかもしれない。
まあ、今回のは違うと思うが。
これでカバー率も (スコア:0)
カバー率も上がりそうですね〜(棒)
Re: (スコア:0)
上がる前に無料解約続出で潰れちゃったりしちゃうんじゃないの
嘘に嘘を重ねている可能性だって否定できないわけで。 (スコア:0)
解約しようとすると
「周波数を効率良くなる方法が見つかったので解約しないでも
すぐによくなりますよ」
と言ってくると予想。
Re:嘘に嘘を重ねている可能性だって否定できないわけで。 (スコア:1)
SoftBankで解約した時は、2回とも届出用紙に理由を書く欄がなかったよ。
Re: (スコア:0)
よくわかんねーけど1機種のためだけにエリア整備なんてするわけ無いだろ。
Appleがベースバンドをキャリアに合わせるのが筋じゃないの?
Re: (スコア:0)
その機種を販売しているのはAppleじゃなくてキャリアであるauなんじゃないの?
SIMロックフリーのiPhoneを使っているユーザがいないとは言わないが、ごく少数では?
Re: (スコア:0)
なんでベースバンドなんだw
ベースバンドの意味を理解してますか?
Re: (スコア:0)
どっちにしろ、iPhoneは対象外なんだろうなあ。
もうauはiPhone嫌いならやめればいいのに。
Re:これでカバー率も (スコア:1)
iPhoneは対象外っていったってiPhone側が対応しないんだからしょうがないっしょ。
このエリア問題もAppleが仕様を決定した時点でauにも伝えてりゃすこしはマシだったんだろうし。
お約束? (スコア:0)
基地局を赤く塗るんですね。
Re:お約束? (スコア:1)
角(アンテナ)も増設しないと
次世代規格 (スコア:0)
次世代規格として”LTE-Advanced”があるのですが
今回の”Advanced MIMO”は別物ですよね?。
次世代技術として統一か次々世代規格になるのかどうするのでしょうかね。
Re:次世代規格 (スコア:1)
だから、LTE-Advancedの規格自体まだすべての技術要素が確定したわけではないので、
これからその中にAdvanced MIMOも入れてもらうように提唱していこう、ってことじゃないのか?
Re: (スコア:0)
3.9G ではLTEに勝敗が上がっているのは揺るぎないですが、
4G争いでは WiMAX2も忘れてはいけません。
Re:次世代規格 (スコア:1)
勝敗が決しているのか
どっちかにしてください
Re: (スコア:0)
WiMAX2はもうあかんやろ...
Re:次世代規格 (スコア:1)
Re: (スコア:0)
だな。
3倍とかアンテナとか (スコア:0)
今回は反応しないんだな
珍しい
Re: (スコア:0)
MU-MIMO に見える (スコア:0)
新聞記事もプレスリリースもまるで情報不足なので、ググってみたらこれが見つかった。
http://wirelesswire.jp/Todays_Next/201305241149.html [wirelesswire.jp]
これを見る限り、マルチユーザMIMO(MU-MIMO)と言われる技術に見える。例えばこれ。
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1304/09/news004_2.html [atmarkit.co.jp]
Advanced だと言うのなら、従来技術との差をちゃんと説明して欲しいです。
わかる範囲で (スコア:0)
【技術ではなく、発表に関するコメント】
KDDIが「Advanced MIMO」と言っている技術は、MU-MIMOそのものであり、
LTE-Advancedの規格で決まっている(LTEから導入されている)通信方式で、
KDDIが開発したものではない。
今回KDDIが発表したのは、従来からあるAdvanced MIMO(=MU-MIMO)の
性能を、実現可能なレベルで改善する技術である。
個人的な意見としては、世間で注目されつつある5Gのキーポイントとなるような
レベルの技術ではない。
マスコミが「Advanced MIMO」という言葉に踊らされ、「KDDIがAdvanced MIMOを
開発した」という明らかに間違った書き方をしてしまっている。
うがった見方をすれば、マスコミがそのような捕らえ方をするように、わざわざ
「Advanced MIMO」という言葉を持ち出したように見える。
まぁ、それがマスコミ発表のコツといえばコツだが。。。
【技術的な解説】
# この解説はKDDIの発表と、LTE-Advancedの規格を見比べて、こういうことではないかと
# 思ったことで、KDDIが開発した技術のポイントとは違っている可能性があります。
[従来技術1]
LTEでは、2x2 MIMO、20MHzの帯域幅で最大150Mbpsの通信速度が実現できる。
周波数利用効率で言うと150Mbps/20MHz=7.5bps/Hzである。
これは、2本の送信アンテナを一人のユーザ宛のデータで占有するSU(Single User)-MIMO
である。
LTE-Advancedでは、基地局は最大8本の送信アンテナを持つが、端末側はサイズの関係で
2本程度しか受信アンテナを持てないので、4人のユーザ向けに同時にデータを送信する
MU(Multi-User)-MIMOが用いられる。この技術を使うと、一人当たりの最大周波数利用効率は
7.5bps/HzでLTEと変わらないが、全体で見ると、7.5bps/Hz×4=30bps/Hzとなる。
[従来技術2]
Downlink(基地局→端末)のMIMOの効率を上げるためには、基地局と端末の
間の伝搬路の状態(CSI)を端末で測定して、基地局にフィードバックしてあげる方法
(CSI feedback)がある。基地局は、このCSIを用いてアンテナの使い方を工夫することで
各ユーザの端末を狙って信号を送信し、通信の効率を上げることができる。
[課題]
LTE-Advancedの規格で決まっているCSI feedbackの方法はSU-MIMOに最適化されているため、
MU-MIMOで使っても効率が悪く、4ユーザ合計で最大30bps/Hz出せるはずの周波数利用効率が、
実際は1ユーザ分の7.5bps/Hz程度しか出せていなかった。
[解決策]
KDDIでは、MU-MIMOの性能を発揮できるCSI feedbackの方法を提案している。従来、CSI feedbackを
高性能化すると、制御情報が膨大になってしまって、実際に送りたいデータのためのリソースを
圧迫してしまうが、画像・動画などで一般的に使われている圧縮方法で制御情報の量を削減して
いる。
[効果]
これによって、周波数利用効率が20bps/Hzに改善している。
これは従来の2.66倍である。
とは言っても、30bps/Hzにはまだまだ程遠い。。。
3倍はサバ読みすぎ?まぁ、許容範囲?
ちなみに、この技術は、端末の実装だけでなく、CSI feedbackの規格を変える必要があり、
KDDIではRel-13の規格に入れようとしているそうです。
Rel-13に対応したiPhoneが発売されるのは、だいたい2018年ごろになりそうです。