レコチョクがガラケー向けの着うた・着うたフルサービスを12月15日で終了すると発表した(ケータイWatch、産経新聞)。
レコチョクはまだ音楽のネット配信が一般的では無かった2002年に「着うた」、2004年に「着うたフル」の配信サービスを開始した、日本でのネット音楽配信の先駆けである。国内主要レコード会社による共同出資で作られた会社であったため、レコチョクや着うたの存在によって日本での音楽配信サービスの普及が遅れたという声もあった。
なお、すでにダウンロード済みの楽曲はサービス終了後も利用可能とのこと。
ゼロ年代のヒット曲がズラリ (スコア:1)
>「ケータイ アーティストランキング」で1位に輝いたのはEXILE。2位は倖田來未、3位は浜崎あゆみだった。
>楽曲ランキングの「ケータイ 着うた・着うたフル ランキング」で1位に輝いたのは、2008年4月に配信が開始された
>GReeeeNの「キセキ」。2位は青山テルマ feat.SoulJaの「そばにいるね」、3位はGReeeeNの「愛唄」だった。
レコチョク ケータイランキング [recochoku.jp]
累計ランキングは、ゼロ年代のヒット曲がズラリ。利用者数のピークもここから大体想像できる。
「着うたフル」 は歴史的価値のある画期的なサービス (スコア:1)
「着うたフル」というと 40 kbps の低音質というイメージがありますが、当時の児童・生徒が持ち運べるポータブルオーディオ機器(ディスクの入れ替えが面倒なMD・CDを除く)としては比較的まともな音質だったのがヒットした理由だと思います。着うたフルの登場で、サビだけがAMラジオ未満の音質で聴ける「着うた」やボーカルの入っていない「着メロ」しかなかった状況から、携帯電話を音楽プレイヤーとして利用できるようになった訳なので、「写メール」と同様、歴史的の価値のある画期的なサービスといえるでしょう。
着うたフル全盛期のMP3プレイヤーのストレージ容量が極端に少なくて(128MB ので1万円以上したと思う)最大限圧縮する必要があったのですが、当時一番有名な「午後のこ~だ~」によるエンコードで MP3 128 kbps まで圧縮すると高音が完全に消えてしまい(規格上も 15kHz 以上は完全カット)当時は聞くに堪えないほど酷い音質に感じました。160 kbps でも多少の高音抜けを感じ、192 kbps でやっと着うたフルより高音質という感じだったと思います。たぶん、エンコーダーの質も今より悪かったのでしょうね。
一方、着うたフルは 40 kbps~48kbps と低ビットレートですが、高音が MP3 160 kbps 以下のように消え去ることは決してなく、繊細さがなくなる一方強調され、シャリシャリと強く鳴り響くギターやベース n倍音 がまるで麻薬のように脳内を刺激し、快感でした。無論、家でゆっくり鑑賞するのに耐える音質ではありませんが、うるさい電車の中で聴くにはちょうどよい味付けだったのです。
当時のエンコーダーの MP3 160 kbps 並みの音質を、その 1/4 の 40 kbps という低ビットレートで再現したのは凄い技術だと思います。当時は HE-AAC に対応したエンコーダーもプレイヤーも一般個人では入手不可能でした。この HE-AAC という 10年以上前の Codec は、今でも決して色あせることなく radiko [radiko.jp] でも使われており(着うたフルと同様の HE-AAC 48kbps)、混雑時の格安スマホでも視聴可能な最小限の帯域幅で比較的高音質の音を維持するという重大な役割を担っています。
# 今改めて聴いてみると、着うたフルの音源は10代前半の若者向けにイコライザーで無理に高音を異常に強調させている原音から大きく離れた不自然な音質で、「さ行」の突き刺さるような音が耳に痛いですが、独特のシャリシャリした軽快・爽快な高音にノスタルジーを感じます。
Re: (スコア:0)
>高音が完全に消えてしまい
カットオフ周波数位いじればいいのに……当時のバージョンで出来なかったなら仕方ないけど、
みんなボーレートだのCBRとVBRだのばっかり気にしてカットオフ気にしない人が多すぎた感が…
ちなみにカットオフ周波数を下げると音域と控えに各周波数の量子化ビット数を減らすことになり
余計な倍音が出たりその音量がノイジーに揺れたりするような挙動を示したりする……筈。
>n倍音 がまるで麻薬のように脳内を刺激し
ガラケーってカットオフした倍音成分を低周波域から擬似生成したり強調するエフェクタとか付いてたりしたなぁ…
おいくら (スコア:0, 荒らし)
着うたって使ったことなかったんですが、一曲幾らだろう。
と思って見に行ったら250円、そんなに高くはないけど、CDアルバムレンタルしてリッピングするよりは高いか(当たり前)。
http://recochoku.jp/#uta [recochoku.jp]
>なお、すでにダウンロード済みの楽曲はサービス終了後も利用可能とのこと。
DRM無しなのは良心的ですね。
大昔iTunes使ってた頃に買った楽曲はその後再生不能になってたのでDiskから消去したのも良い思い出。
#iTunes辞めた後にDRMフリーになったらしいと風のうわさに聞いた。
Re:おいくら (スコア:3, 参考になる)
いや、着うたってガチガチのDRMかかってますよ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9D%80%E3%81%86%E3%81%9F%E3%83%95%E3%... [wikipedia.org]
wikipediaの解説によれば、SIMカードと紐づくようになっているそうな。
逆に言うと、ローカルにあるものと紐付いてるシステムなので、サービス終了しても利用可能ということなのではないかと。
Re:おいくら (スコア:1)
だとすると、SIMカード変えたり契約キャリア変わるとアウトなんすかね。
再生環境固定化されちゃうのは厳しそう。
Re: (スコア:0)
#最近DRMの定義が変わっていたら知らん。
#課金の意味も以前と逆になったしな。
Re: (スコア:0)
日本語で
Wikipedia:要説明
#日本酒で
Re: (スコア:0)
ハードウェア紐づけで好き勝手やりたい放題の
着うたこそザ・ガラパゴスDRMの総本山だったはずだが、今はこんな認識か
Re:おいくら (スコア:1)
そうなんだ、ガラケーも着うたも触ったこと無いので全然知らなかった。
それでも流行ってたんだとしたら日本の音楽配信乗り遅れからの滅びかけも納得。
スマホの着信音 (スコア:0)
スマホになってから着信音変える人激減したよね
Re: (スコア:0)
ですね、大抵バイブレーションになっている気がしますね。
ガラケーの時は何であんなに必死こいて着メロ入れたりしてたんですかねえ…
Re: (スコア:0)
デフォルトで入ってる曲の中から~って人もかなり少なくなったね
みんな初期設定状態
自分もそうなんだけど
Re: (スコア:0)
映画内でデフォルトのiPhone着信音が鳴ったら、観客の数人が慌ててた。
Re: (スコア:0)
人との違いを出せるのが、音しか無かったからじゃないかな。
いまは皆、カバーを変えるのに夢中。バッテリーの放熱のためには、何も着けないのが一番なんだけどね。
Re: (スコア:0)
>人との違い
本体より重いストラップとか、光るアンテナとか、電波が良くなるシールとか色々あったし!
Re: (スコア:0)
変えるのが面倒くさいというか、既存の着メロを素直にブッ込めないってーのが。
なんだかんだで「着信音用のFM音源」と「そのコンテナフォーマット」がある程度規格化されているのは強かった。
機首にもよるが特殊な道具無しで打ち込みも出来たしな。
着メロではなく着うたの類の場合、公的な配信経路が有るからやはり気軽に導入できた。
スマホだと……ソフトmidiとか面白みもクソもないしPCM系含めて素の状態でいきなりは設定出来んし。
配信経路とかなにそれ美味しいの状態。そりゃ廃るわ。
Re: (スコア:0)
うちの会社では、デフォルトのままの人はいませんね。
営業と事務が同じフロアなせいもあるかな?
鳴っても誰のどの電話かわからないと困るので。
Re: (スコア:0)
俺の会社は管理職のオッサン以外マナーモードが普通だな
ポケットで振動だから自分かどうかなんて直ぐ分かるし