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アナログレコードを高音質化するHD Vinyl、商品化に一歩近づく 29

ストーリー by hylom
最新アナログ技術 部門より
headless 曰く、

従来のアナログレコードと比べて長時間収録や高音質化が可能という「HD Vinyl」を開発したオーストラリアのRebeat Innovationが480万ドルの資金調達に成功し、商品化実現に一歩近づいたようだ(PitchforkThe VergeSlashGear)。

従来のアナログレコードはラッカー盤をカッティングした原盤から金属メッキと剥離による反転を繰り返し、ファザー→マザー→スタンパーの順に作成してスタンパーをプレスに用いる。DMM方式では直接金属盤をカッティングした原盤がマザーとなるため、金属メッキの工程はスタンパー作成時の1回のみとなる。

これに対してHD Vinylはマスター音源から溝の3Dモデルを作成し、セラミック盤にレーザーカッティングしたものをそのままスタンパーとして使用する。3Dモデル作成時点で溝の間隔を最適化することで従来のアナログレコードと比べて30%広いスペースが確保できるといい、既存のレコードプレイヤーとの互換性を維持しつつ収録時間を長くしたり、ダイナミックレンジを広げたりすることが可能だ。

また、カッティング時と再生時の針の角度が異なる従来のアナログレコードとは異なり、再生時の針の角度に合わせて溝を最適化することで音質も向上する。金属メッキの過程が不要なので有害廃棄物の排出を削減でき、セラミック盤をスタンパーに使用することでプレスを繰り返した時の劣化もないとのこと。

現在、Rebeat Innovationは60万ドルの大型レーザーシステムを発注しており、10月に米国・デトロイトで開催されるMaking Vinyl 2018にテストスタンパーを出品する計画だという。その後8か月かけて微調整を行い、2019年夏には最初のHD Vinyl盤が店頭に並ぶことを目指しているそうだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • デジタルデータから、直接レコード針を動かして音を出すって圧電素子とか使ったら出できると思う。
    ターンテーブルいらないし、アームとカートリッジと針と。あ、アームもいらん。

    我ながら、もう、何を求めてるのか解らなくなってきた。

    • カセットテープしか再生できないカーオーディオで聞くために磁気ヘッドに磁気信号を流し込むカセットテープ型のMP3プレイヤーみたいなのがありましたよね。
      いまなら、レコードも同じ様にレコードプレイヤーの針に振動を流し込むレコード盤の形のBluetooth受信機を作れば、スマホの音楽をレコードプレイヤーの味で聴くような事ができそうですね。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      音源から記録・再生まですべてアナログにすることでデータの欠落をなくすというのが現在アナログレコードが好まれている理由なのに
      途中でデジタルにしたら意味ないじゃん。

      • デジタル製作された物をアナログ工程を介して再生することでの良さみたいなものもあるのかもしれないですよ。

        様々なアナログ独特の特性がフィルター処理みたいな物として。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          Nutube [korgnutube.com]とかまさにそれだね。
          コイツ自身の出力はそう大きくないから結局半導体で増幅掛けちゃうんで特にそう。
          まぁ半導体部分もアナログだし、これはアナログというより真空管の味を出すためのデバイスだけど…
          レコードもレコードの味、針の特性による味ってのがある筈だからまぁそういう事になるんだろうな。
          # レーザーターンテーブルだと針の特性による味とかどうするんだろう……

      • by Anonymous Coward

        このプロジェクトも「マスター音源から溝の3Dモデルを作成、セラミック盤にレーザーカッティング」してる時点でアナデジ・デジアナ変換してるじゃないか。

        • by Anonymous Coward

          これ。無意味にもほどがあるプロジェクトだ。

      • by Anonymous Coward

        ネタにマジレスにマジレスしますが、
        アナログレコードのカッティングマシーンもマスターテープはデジタルが主流との事です。
        ソニーが少し前に導入したカッティグマシーンは、96kHz/24bitのデータから作るそうです。
        https://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/1087493.html [impress.co.jp]
        新規でアナログのマスターテープでマスタリング出来るスタジオは、多分に世界にいくつも残ってないと思います。

    • by Anonymous Coward

      市場はレコードでありさえすればいいのだから、普通にデジタル変換した信号をレコード溝(=金型の峰に)に刻んで、DACを使ってADA変換再生すればいいのだろう。

      # オーストラリアRebeat Innovationは、解っていない。録音・編集・原盤作成から、スタンパー(=圧縮成形金型)作成までの(可能なら全部)プロセスがアナログでなくちゃ無意味(ドルビーNRみたく)。

  • レーザーターンテーブル
    http://www.laserturntable.co.jp/turntable/ [laserturntable.co.jp]

  • by Anonymous Coward on 2018年04月18日 14時39分 (#3395113)

    何でビニールって名前なのかなって思ってるんだけど、レコードの素材がビニール(=樹脂?)だったからって事?

  • by Anonymous Coward on 2018年04月18日 15時24分 (#3395144)

    21世紀になって20年近くなろうというのに何をやってるんだ.......
    そこまで過去の技術に拘るなら、FED(Field Emission Device)使った低歪アンプでも作ってくれ

  • by Anonymous Coward on 2018年04月18日 16時07分 (#3395165)

    という名前は、ずっと前からあったはずなのになぁ

    • by Anonymous Coward

      ごめん、書き間違えをした

  • by Anonymous Coward on 2018年04月18日 16時24分 (#3395174)

    エロ以外で再起するとは?

    という未来歴史

  • by Anonymous Coward on 2018年04月18日 18時21分 (#3395246)

    真面目に考えるならば、イコライジングカーブも過去のRIAA特性にこだわる必要は無い
    新たにより最適化された特性のカーブを作って、専用イコライザを売れば商売になる

  • by Anonymous Coward on 2018年04月18日 21時38分 (#3395369)

    いいぞもっとやれ
    是非レーザーターンテーブルとセットで

    # 生物の仕組で驚くべきことのひとつは、それが非常に回りくどいことをしているにもかかわらず、
    # とてもそれがうまくいっているということなのだ アイザック・アシモフ

  • by Anonymous Coward on 2018年05月05日 22時32分 (#3403155)

    > 金属メッキの過程が不要なので有害廃棄物の排出を削減でき

    めっき(ひらがな表記はJISで定義)だったら、全て有害廃棄物出すのか?
    スパンパー作成に使われるめっきは、電鋳という手法のニッケルめっきで、SVHCはともかくRoHSの対象外。

    で、アナログのレコードだけじゃなく、CD,DVDのスタンパー作成も現役のはず。
    ご使用のPCがcore i* シリーズだと、そのCPUも銅めっきを使ったダマシン法で回路形成している。

    「めっき」は対象物の表面に金属皮膜を形成する技術なので、「金属メッキ」は「馬から落馬」のレベルで違うしょ。
    有機物(塗装),金属化合物{パーカー処理や黒染め(金属化合物)}は、「めっき」ではない。

    ネタ元か配信元のどちらがミスったのかは解らないが、
    理工の読者がいるのは明白だし、ライターやその査読者にも今少し配慮が欲しい。

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普通のやつらの下を行け -- バッドノウハウ専門家

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