パスワードを忘れた? アカウント作成
14081587 story
グラフィック

過剰にレタッチされた風景写真に対する写真家からの批判 154

ストーリー by hylom
それもまた技術ではあるのだが 部門より

デジタルカメラで撮影した後、過剰な加工が行われた風景写真が増えていることについて、風景写真家が批判を行なっている(AERA)。

問題とされている写真の例としては、彩度を上げすぎてオリジナルとはかけ離れた色にまで加工してしまうようなものや、またコンポジット合成によって短時間の撮影で長時間露光したような写真を再現するようなものが挙げられている。こういった写真はインパクトがあるため、風景写真の専門家以外が審査をするようなコンテストで入賞してしまうということがあり、そのためレタッチでインパクトのある写真を作る人が増えているともされている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2020年01月04日 16時45分 (#3740051)

    スタジオで録音した後、過剰な加工が行われた音源が増えていることについて、声楽の専門家が批判を行なっている。

    問題とされている音源の例としては、倍音成分を上げすぎてオリジナルとはかけ離れた音色にまで加工してしまうようなものや、またボーカル音源の合成によって少人数の録音で大人数が合唱したような深みのあるボーカルを再現するようなものが挙げられている。こういった音源はインパクトがあるため、声楽の専門家以外が審査をするようなチャートで入賞してしまうということがあり、そのためエディットでインパクトのある音源を作る人が増えているともされている。

    # オリコンチャート上位も、ピッチ補正・タイミング補正・音色(所謂「声質」、声の倍音成分等)の加工などが無ければ聴くに堪えない歌唱しかできないアーティストばかりです。
    # ライブですら、まともに生で歌っている歌手は極一部に限られています。キー下げ・息遣いやピッチのブレ・雑音などがあれば生歌だと勘違いする人が居ますが、そういうのもライブ用に作った加工音源だったりするのです(本当のライブ歌唱はもっと酷く聴くに堪えない状況)。
    # 歌唱力を売りにしているアーティストでさえも、リハーサル時の録音音源を加工して本番はパフォーマンスに専念して口パクするなどが当たり前になってます。

  • 早い話が一世代経たない内に「プロの写真の撮り方」そのものが根本的に変った(例えば、グラビア写真などだと撮影現場にPC持ち込んで、その場でレタッチ処理とか)訳で、そう云う時代の変わり目だと、その手の意見も出るでしょ、そりゃ。

  • 例えば街中で周囲に人が大勢いた写真をトリミングしていたのが判明した「ハゲワシと少女」など
    これまでもトリミングや演出と称した情報の改変、レタッチに近い現像加工は行われているわけで
    「過剰な」の定義がいまいち不明ではあるが、言いたいことは分かる。

    • by Anonymous Coward on 2020年01月04日 16時42分 (#3740047)

      タイミング測って撮ったり、なんなら連写しまくった中から一枚選んだりするのもインパクト重視の結果じゃんね
      これまで経験上のテクニックで優位差があったのに、テクノロジーで埋められてしまってぐぬぬってことでしょ

      # だいたい「賞」として選んでる時点でさあ

      親コメント
    • RAW画像 [wikipedia.org]を現像しただけで、なんらかしらの解釈が入っている。
      デジタルカメラからの Jpeg 撮って出しでさえ、カメラメーカーの意図や撮影者のホワイトバランス設定などが反映されている。

      もし、一切の画像加工は許さないというのなら、RAW画像 で評価してもらうしかない(RAW画像はデータなので、そのままでは人間の目では判断できません)。

      しかし例えば、カメラにソフトフォーカスフィルターを装着して撮影したRAW画像と、人間が後からデジタルでボカしたものを合成した違いが何かと言えば、ほとんど根性論な気がします。

      親コメント
      • もし、一切の画像加工は許さないというのなら

        元記事では、そんな主張はされていない。
        程度問題って話。

        親コメント
    • by Anonymous Coward on 2020年01月05日 10時23分 (#3740335)
      いつもはここらでトライXで万全とか出てきてると思ったんだけど、どうしたんだ?
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      過剰に修正された見合い写真に対する写真家からの批判、程度の定義?

    • by Anonymous Coward

      多分に美的感覚による曖昧で主観的であるものを、ある程度それと認めたうえで論じたものだと思います。
      結局のところ過剰なレタッチで生成された写真は、写真として優れていないからダメなのだと。

      対象が人物でも食べ物でも同じだと思います。
      美しく、美味しく演出させる技術は優れたものですが、そこにイミテーションぽさが匂うようになれば感動は一気に冷めてしまう。

    • by Anonymous Coward

      絵画の世界でも、数百年前から同じようなことしてるw

    • by Anonymous Coward

      こういうのって、要はレギュレーションを決めろってコトでしょ。
      レンズを変えたりフィルムを変えたり現像条件変えたりして、
      工夫はいいけどレタッチはダメというのも違和感。
      原理主義なら、全員カメラとフィルム同じにして、シャッター押す回数も露光時間も揃えて、
      ポジに焼かずにネガのままの出来映えで競えとでもすればいい!?

      • こういうのって、要はレギュレーションを決めろってコトでしょ。

        ちょっと違うんじゃないかな。
        レギュレーションは緩くていいんだけど、どう言う写真を優れていると認めるか、という闘争なんじゃないかと。
        もともと緩い話だし、レタッチを全面的に認める~まったく認めない、という尺度の上のどの辺りに基準を置くか、いろいろあって良いんじゃないかな
        レタッチしたところで人体や環境に害があるわけでもなかろうから。

        親コメント
  • 時代についていけない (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2020年01月04日 16時48分 (#3740054)

    過剰レタッチの何がいけないのかが分からない。
    不自然に見えるのが嫌だっていうだけ。現場主義ではなくレタッチ主義の何がいけないのかな。考え方が古すぎると思う。

    図鑑の写真が著しく加工されていて実際と異なるならそうであってはならないという批判は正しいと思う。でもそうではない。人に魅せるための写真なんだから不自然であってもいいでしょ。

    不自然であっても美しい加工をするのが時代の流れなんだから、ついていけないならNGのところで戦えばいい。
    フォトコンによっては応募規定で合成NGとしていることもある [fujifilm.com]し、逆に加工OKとしていることもあれば [nikon-photocontest.com]、部門を別けていることもある [canon.jp]。

    #ホタルの写真撮ることあるけど、人が多いからバルブじゃ無理。一枚一枚加工したのを数百枚から数千枚合成してる

    • 「一切のレタッチは認めない」厳格なルールのコンテスト開催できますかね。
      (1) レタッチ作業時間を制限する意味でスタートの号砲とともに草原にカメラマン達が散らばり、5分間撮影。5分後に集合しデジタルのデータ提出のルール。草原の草花だけしか撮れない。
      (2)対象の自然物を、違うレンズ、違う角度で撮って5枚同時に提出せよとしてレタッチ難易度を上げる
      (3)デジカメのデータと同じ場所で「写ルンです」で撮影せよというアナログ共存のルール。
      以上3つ考えてみました。どれも盛り上がりに欠けますね。
      デジカメのRAWデータを提出させても「レタッチ後データをRAW画像に偽装」技術も出そうな予感。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2020年01月04日 17時10分 (#3740076)

      CGイラストコンクールにでも応募すべき作品を 自然写真コンテストなんかに出すから問題なんじゃないの?

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      他のスレでもあったけど声とかもそうだし、スポーツでも水着やら靴やら色々問題出てるが
      確かに時代についてきていないのかもしれないなぁ

      デジタルは加工しやすいのが利点だから顕著だねぇ

    • by Anonymous Coward

      「美しくない」を「過剰」「不自然」と言ってるんじゃないかなあ。
      つまり「加工」が悪いとは言っていないし、
      美的感覚が自分と合わない人がいるよと言うことだろう。

      しかし風景写真というコンテキストで「不自然」が「美しい」に
      なる気がしないのは、納得がいくと思うが……

  • by Bill Hates (2038) on 2020年01月04日 16時43分 (#3740048) 日記

    いじり倒し過ぎたた気持ち悪い画像に「ファインダー越しの私の世界」「カメラ好きの人と繋がりたい」「東京カメラ部」の気持ち悪い耳障りの3つのハッシュタグが付いていいる確率は約130%ほどでしょうか。

    SNSでいいねの数が限界値に達すると承認欲求がコンテストに流れてしまうのでしょうけど、その受け皿が東京カメラ部からも溢れ出してきて、普通の審査員で我慢の限界に達する人が現れ始めたのではなかろうかと。おいこら蝿の分際で集ってきてんじゃねーよ来るなら綺麗にして来いみたいな。

    加工もセンスが良ければ文句も言われないんでしょうけど、例え仕事であっても吐き気がするような画像ばかり見せられたら愚痴をこぼしたくなっても同情するしかありません。

  • それはあなたの価値観、他の価値観もある。ってだけですよね。米美知子氏の写真は素晴らしいと思わされるときもあるので、芸術家として、強い己の価値観があるんだろうなと受け止めました。

    イメージ写真であればアリ、ですよ。例えば、コマーシャルフォトであれば、何をやってもいいと思います。クライアントがいて、その注文に合わせて写真をつくっているわけですから。

    彼らは誰かに喜ばれる写真を撮りたいだけではないのか。凄いと言われたいだけではないのか。
    同氏は金にならない写真を撮り続けられるのか。

    そもそも、目的が同氏と周囲とで違うことに気付いていないだけなのでは。

    • by Anonymous Coward on 2020年01月04日 17時09分 (#3740075)

      主張が一貫していない人だね。

      > ホタルの写真も200枚コンポジット合成したら、1匹しか飛んでいないホタルが200匹写っているようになるわけだし。
      > 自然を撮っているとはいえないと思う。それらはすべて、「イメージ写真」ですよ。

      こう言って批判している半面、自分では長時間露出により星が長く伸びた作品を作り上げている。
      (彼風に言うなら、点でしかない星を長時間露出したら自然を撮っているとはいえない「イメージ写真」ですよ)

      自分は苦労して撮っているからすごいんだ!フォトコンで苦労していない人が賞を取るのは許せない!っていうことなんだろうね。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2020年01月04日 16時47分 (#3740053)

    積極的に実際とかけ離れた写真を撮影出来るじゃないですか

    背景のボケたポートレート写真 とか
    遠くから撮影することによる圧縮効果 とか

  • by Anonymous Coward on 2020年01月04日 17時24分 (#3740083)

    過渡期なんでしょうね

  • by Anonymous Coward on 2020年01月04日 17時25分 (#3740084)

    南の海の緑の色が出ないらしい。
    4kのフォーマットは色域が広くて表現できるとか。
    もちろんディスプレイがその色域に対応してないといけないけど。

  • by Anonymous Coward on 2020年01月04日 17時25分 (#3740085)

    自分なりに解釈してみたけど、たぶんレタッチにアナログ的、デジタル的な優劣をつけることじゃなくて
    明らかに「そりゃ実写じゃなくてCG的な世界に入ってるよね」ってなるのを嫌っているんじゃないのかな…
    ちょっと違うけど、写実的な世界とCG的な世界のはざまにある、不気味の谷に差し掛かってる写真をさしてるんだと思う

    星景写真なんか、長時間露光でも比較明合成でもほぼ同じような結果に見えればそんな文句言わないけど
    HDR的な明らかに彩度盛りすぎ、コントラスト強すぎ写真だと、いっそ絵画風フィルタ掛けたほうが…と思わないでもない

    • by renja (12958) on 2020年01月04日 19時47分 (#3740143) 日記

      しかし、見たままを写すだけが写真作品じゃないという価値観は、写真がまだ乾板など使われていた時代から既に存在していました。

      アナログ銀塩写真しかなかった時代から、印画紙の硬さ、調色、ソラリゼーション、スポッティングその他
      様々な技法を使って画像を加工することは行われてきていたわけです。
      カラー写真では、リバーサルフィルム+PLフィルターの組み合わせを使うだけでも
      不自然なまでに派手な色の写真に仕上がっていたわけですが、それに文句を言う写真展ってのもまずありませんでしたし、
      ソフト(フォグ)、クロス、色調フィルターなど、映像を加工する各種フィルターも昔から使われ続けています。

      安易に色を派手にすれば良いってもんじゃないという意見には私個人としては共感するところですが、
      はたして補正バリバリの写真やHDR写真や絵画風フィルターかけた写真など、
      手間暇かけて加工することを否定するのは理屈に合うでしょうか?

      #個々のコンテスト等で趣旨に合うかどうか、見た人の趣味に合うかどうか等は、また別の話

      --

      ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
      親コメント
typodupeerror

UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア

読み込み中...