
Google曰く、Android 10は過去のどのAndroidバージョンよりも速く導入が進んだ 44
普及 部門より
Googleによれば、Android 10は過去のどのAndroidバージョンよりも導入が速く進んだそうだ(Android Developers Blogの記事)。
iOSデバイスと比べて機種のバリエーションが多いAndroidデバイスでは、OEMが個別にOSアップデートを開発していたため新バージョンの導入に時間がかかり、OSの断片化が問題になっていた。しかし、Android 8.0 OreoではOSフレームワークとベンダー実装部分を分離するProject Trebleが導入され、Android 9 Pieへの移行速度が2.5倍になったという。
さらにPieでは異なるOEMの端末で実行可能な単一のシステムイメージ「Generic System Images(GSI)」の提供を開始し、主要なOEMパートナーと協力してOEM開発者プレビュープログラムを開始したことで、Android 10への移行はさらに1.5倍高速化。その結果、Android 10を実行するデバイスが1億台に到達したのは、Pieよりも28%早いリリースから5か月後だったそうだ。また、Android 10ではOSのアップデートコンポーネントをGoogle Playで提供するProject Mainlineを開始し、2億8,500万台のデバイスを直接更新したとのこと。
GoogleによるとAndroid 11ではOEM7社が計13機種にプレビュービルドを提供しており、Google Playで更新を提供可能なOSコンポーネントは21に増えたという。ただし、タレコミ時点でAndroid 11 Betaの提供が確認できたのはOnePlusとOppo、Vivoが各2機種、Xiaomiが3機種、Realmeが1機種の計10機種。OEM開発者プレビュー開始時の7社(Essential/Nokia/OnePlus/Oppo/Sony/Vivo/Xiaomi)のうちEssentialは既にない。Nokiaはベータプログラムに参加しないと報じられており、Sony Developer Worldで提供される開発者プレビュー版はAndroid 10(Android Q Beta)で止まっている。
OEM開発者プレビュー開始時に参加した残りメーカー (スコア:1)
OnePlus : 中国広東省
Oppo : 中国広東省
Vivo : 中国広東省
Xiaomi : 中国北京市
もはや中国一強
Re:OEM開発者プレビュー開始時に参加した残りメーカー (スコア:1)
市場規模がすべて。売上が多ければ、それだけ開発予算を取れるからねぇ…。
中国は、出荷台数ベースで日本市場の10倍以上の規模があり、
つまるところ、開発予算も10倍見込める、というわけだ…。
1年前の情報だけど、
2019Q2(4-6月)の
【日本国内スマホ出荷台数シェア】計 707万台出荷
Apple: 262万台
Sharp: 110万台
Samsung: 67万台
富士通: 61万台
京セラ: 57万台
対して、同時期の
【中国国内スマホ出荷台数シェア】計9,790万台出荷
HUAWEI: 3,630万台
vivo: 1,830万台
OPPO: 1,820万台
Xiaomi: 1,170万台
Apple: 660万台
…日本人が老若男女ほぼ全員、四半期ごとにスマホを買っているようなものだな…。
※どちらもIDC調べのデータから。
・2019年第2四半期 国内携帯電話・スマートフォン市場実績値を発表 [idc.com]
・中国スマホ市場、2019年第2四半期はファーウェイの一人勝ち状態 [bcnretail.com]