
Huawei が Wi-Fi 7 に向けて 50G PON 対応機器を開発 17
ストーリー by nagazou
開発 部門より
開発 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
Huawei は Wi-Fi 7 に向けて 50Gbps の受動光ネットワーク (50G PON) に対応するプロトタイプ機器(OLTとONU)を開発したとのこと(共同通信PRワイヤーの記事)。
Wi-Fiの次世代版であるWi-Fi 7の無線ルータは今夏にも登場する予定となっているが、Wi-Fi 7 の最大速度は 46Gbps にも上っており、それを満たす一般の回線は未だ高価な専用線のみ、かつ、そのためのローカルエリア網 (LAN) 構築にも高性能で高価なルータが必要となっていた。
このHuawei の 50G PON 対応機器は一般的な光共有回線向けではなくローカルエリア網向けの POL(受動光LAN)機器となっており、主にキャンパスでの利用を見込んでいるとのこと。40kmまで対応しているとのことから広域LANは作れるかもしれないが、日本のキャンパスでは安価なダークファイバでSINET6に直接繋げれば良いことからWAN側に50G PONは不要であろう。
LAN側としてはスプリッタで回線を共有することになるため同速度のルータには折返し通信などが劣ることになるはずであるが実用性はどうなのだろうか。
キャンパス違い (スコア:4, 参考になる)
(略)主にキャンパスでの利用を見込んでいるとのこと。40kmまで対応しているとのことから広域LANは作れるかもしれないが、日本のキャンパスでは安価なダークファイバでSINET6に直接繋げれば良いことからWAN側に50G PONは不要であろう。
PRワイヤーには「キャンパスネットワーク向け」とあります。ここでのキャンパスというのは大学などだけを指すのではなく「敷地」の意味でです。ローカルエリアネットワーク LAN がフロア内・建物内のネットワークを指すのに対し、キャンパスネットワーク CAN は複数の建物をつなぐ規模を指しており、アカデミックかどうかは無関係です。
# 個人的な経験からいうと、距離とか架線とかで光ファイバがないと辛い箇所が含まれている(対外接続は除く)感じ
一方、タレコミ中の SINET 云々というのは対外接続なので、キャンパスネットワークには含まれません。
Cloudflare: キャンパスエリアネットワーク(CAN)とは? [cloudflare.com]
キャンパスエリアネットワーク(CAN)は、限られた地理的範囲に広がるコンピュータ・ネットワークである。CANは、教育機関や企業のキャンパス内にある複数の ローカルエリアネットワーク(LAN) を相互接続します。ほとんどのCANは、公共の インターネット に接続しています。
CANは、広大な地域に広がるメトロポリタンエリアネットワーク(MAN)やワイドエリアネットワーク(WAN)よりも小規模なネットワークです。通常、キャンパスを所有する組織がCANのすべてのネットワーク機器とインフラストラクチャの所有と運用を行います。これに対し、MANやWANは、複数の異なるプロバイダーが運用するインフラストラクチャを組み合わせたものである場合があります。
@IT: ネットワーク用語事典 > LAN [itmedia.co.jp]
工場の複数の建物のネットワークを統合したり、ビルのフロアごとのネットワークを統合したりする場合、各建物やフロアのネットワークをLAN、統合した全体をキャンパスネットワーク(構内ネットワーク)と呼ぶこともある。
Ciscoのキャンパスネットワークとはどういう意味? [macruby.info]
Ciscoなどのスイッチを触りはじめると出てくる言葉として,キャンパスネットワークという言葉があります。
例えば,Cisco Catalystはキャンパスネットワーク中心での利用が想定されており,Nexusスイッチはデータセンターネットワーク中心の利用が前提に開発されている,という具合です。
(略)
それで,Ciscoを扱う上でのキャンパスネットワークとは,ビル群をひとまとまりとした構内ネットワークという事ができます。
例えば,複数の建物を持つ工場があり,それぞれの建物ではLANが構築されており,それらのLANをすべて包含した工場全体でのトポロジーを,キャンパスネットワーク,あるいは構内ネットワークと呼ぶことができます。
Re: (スコア:0)
CANって、主に自動車で使われているControlAreaNetwork以外にもあったんだ。知らんかった
Re: (スコア:0)
POL(受動光LAN)は名前の通りLANです [huawei.com]よ。
CANに複数のLANを相互接続しているという定義があるなら、ここでのキャンパスネットワークはCANを指しません。
海外のIXを置いてる大学なら上記のCANそのものを構築してるところもあるかもですが、それ以外ではそんな無い気がします。
HuaweiのPOLは分かりませんが競合のTellabsのPOLでは銅線LANからの置き換えを想定しているようです [tellabs.com]し。
Re:キャンパス違い (スコア:2)
キャンパスネットワークだとか LAN だとかは一般にはネットワークの規模間を指す言葉なので、個々の商品だのインターフェイスだのに分類があるわけではないですよ。
個人的には光ファイバ接続が必要な建物間をまたぐのがキャンパスネットワークという感じ、と書きましたが光ファイバ接続自体は L2 通信という意味では LAN です。@IT の解説にもフロア間の接続を呼ぶこともあるし、建物間の接続を呼ぶこともある、ぐらいに書いてあるのもそういうことです。ましてここではターゲット市場を指すぐらいの意味ですし。
そもそも「複数のLANを相互接続しているという定義があるなら」と言っても LAN の定義が一意ではないので、演繹法はうまくいきません。
Re: (スコア:0)
> キャンパス
そういえばシアトルのマイクロソフト本社もキャンパスと呼ばれてました。
インフラ向け? (スコア:0)
そもそも日本ではインフラにHuaweiを採用するだろうか
Re:インフラ向け? (スコア:2)
Huawei のネットワーク機器は展示会でちょっと見せてもらった程度ですが、Huawei-3Com (H3C)系だったような。
H3C(その後 HPE に買収された)は Cisco 系と毛色が違うのですが、Cisco と比べても非常に強力で頼りにしてました。
Re: (スコア:0)
H3C系ですね。
ミドルクラスまでの製品ならバンバンつかってますが
すくなくともプリミティブ部分はCiscoより安定してうごいてくれるので結構好きなメーカーです。
スレッドパフォーマンスはそこそこなので多機能多用する際の限界値は小さいのがネックなくらいですが
まー大概問題ないです。
Re: (スコア:0)
スペインでの発表だから上海とか加州とかで使うんじゃね?
別に日本に売り込んでるわけじゃないでしょ、共同が勝手に報じてるだけ
Re: (スコア:0)
加州で使うのは不可能なのでは。
州法ではひっくり返せないでしょう。
Re: (スコア:0)
ZTEも既にタイで50G PONのテストを行っているようです [zte.com.cn]が同じく中国ですね。欧米勢や日本勢はどうなんでしょうか…ざっと調べても分かりませんですた。
Re: (スコア:0)
×ですた ○でした
Re: (スコア:0)
日本には、もう中国の科学技術と競争できるような体力も能力も残っていません。
いつまでも、あると思うな過去の遺産。
誹謗中傷するだけで、競争する努力もしないのに中国の技術力に勝てるわけないでしょ。
Re: (スコア:0)
後で問題になるのは分かりきっているのだから、自主的に採用見送りしたら良いのに
皆で渡れば怖く無い的に採用する人が増えると規制されちゃうんだろうなぁ。
Re: (スコア:0)
採用しないだろうな。
WiFiではないほうの5Gで、日本はサービス開始前にHuaweiのを採用して準備している会社もあったくらいだったが、トランプの指令に従った結果、5Gインフラの構築が他国より大幅に遅れたと思う。
中国では高速な通信インフラが普及しているのに、日本は時代遅れの低品質通信で満足してるという時代が来るかもしれない。
(既に来ているか…)
ただし、習近平は民間企業が力を付けてしまうのは容認しないので、Huaweiが強くなりすぎると頭を叩かれる。
Re: (スコア:0)
昨今の通信インフラの発展ってラストワンマイル周辺ばっかしじゃね?
一方で速度の不満ってのはNUROみたいなトラブル系のを除けば上流のトラフィックが詰まってる印象が強い。
今の動画より大容量バカスカ使う用途は今の所見えてきて無いので、
もしそうならラストワンマイルの発展はそこに収容できる人数(同時利用者数)が増える程度でしかない。
上流のインフラ整備ケチるかどうかで利用者数の単純増加に耐えれるかどうかが決まるだけの話な気がする。
Wi-Fi7の最大速度は46Gbpsにも上っており、それを満たす一般の回線は未だ高価な専用線のみ (スコア:0)
じゃあこいつを導波管・有線群でバルク通信させれば良いじゃないか。
# 意味不明