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月

スマホで撮影された月、実は合成画像? メーカーは否定

タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
日本全国で皆既月食が観測された11月8日、SNSではスマホのカメラで撮影された月の画像が数多く投稿されたが、その中には妙に鮮明な写真があり、月の画像素材がAI合成されたものではないかとして月撮影モードの存在が話題となっている(refeiaさんのツイート)。

月撮影モードは主にHUAWEI、Xiaomi、vivoといった中華系スマホのハイエンドモデルで「ムーンモード」や「スーパームーンモード」の名称で標準搭載されている。HUAWEIの場合、AIカメラで10倍以上のズーム中に対象を月と認識すると自動的にムーンモードに切り替わる。

2019年に「Huawei P30 Pro」で初めてムーンモードが搭載された際にも、あまりに月が綺麗に撮れることから撮影画像と素材画像を合成しているのではないかとして議論の的となっている。当時HUAWEIはAndroid Authorityの取材に対し、画像の置き換えを否定した上で、「機械学習の原理に基づいて、カメラはシナリオを認識し、フォーカスと露出を最適化して、形状、色、ハイライト/ローライトなどのディテールを強調します。」とコメントしている。

2021年には、Samsung Galaxy S21でも合成処理が行われているとの指摘も出ている。PCモニタに映し出した逆さまの月の画像をS21で撮影すると、正しい向きに補正された上で元画像にはなかったクレーターが追加されるというものだ。当時サムスン電子は朝鮮日報の取材に対し、人為的な合成を否定した上で、「AIが撮影するシーンを自動的に認識してカメラの設定値を調整してくれる『シーン最適化技術』、線やパターンのディテールを生かす『AI復元技術』などを活用して撮影された画像を補正した結果です。」とコメントしている。

メーカーが否定しているにもかかわらず、その不自然なまでの綺麗さから素材合成説は絶えない。むしろヘビーユーザーの間では疑惑というより既知の事実として語られている向きすらあるようだ。

なお、皆既月食で月撮影モードを利用した場合、AIが対象を月と認識できずモードが解除されてしまったり、赤銅色であるはずがいつも通りの白銀色になってしまう(作例)といった報告が出ている。
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