米カリフォルニア州、実際にはリサイクルされない製品やパッケージにリサイクルマーク等の表示を禁ずる法案
米カリフォルニア州上院で 9 日、素材としてはリサイクル可能であっても、実際にはリサイクルされない製品やパッケージにリサイクルマーク等の表示を禁ずる州法案が可決した (SB-343、 Ars Technica の記事、 The New York Times の記事、 CalMatters の記事)。
プラスチック製品には循環する矢印を三角形に並べたリサイクルマークの中に 1 ~ 7 の数字を配した樹脂識別コードが添付されているが、米国で幅広いリサイクルが行われているのは 1 (PET) と 2 (HDPE) のみだという。実際にはリサイクルできないごみが混ざることで、リサイクル回収のコストが上昇するなどの問題も発生しているそうだ。法案は実際にリサイクルされることのない製品やパッケージにリサイクルマーク等と表示を禁ずることで、環境に配慮した製品だと消費者が誤解しないようにすることが目的だ。
リサイクルマーク表示の具体的な要件としては、製品またはパッケージのリサイクル率が少なくとも 75 % といったものが挙げられている。プラスチック業界などからはカリフォルニア州専用のパッケージを用意することでコストが上昇するなどの懸念も出ているが、法案は前日 8 日に下院でも可決しており、州知事の署名を待つのみとなっている。