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火星旅行を想定した「宇宙スパコン」の実験をISSで開始

タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
NASAなどが火星有人探査を計画している。火星が月と決定的に違うのが地球からの距離で、地球からの交信が返ってくるまで、光の速度でも片道20分、往復で40分もかかる。これまでのようにトラブルなどが発生しても、地球からの後方支援に頼れない可能性が高い。このため、宇宙線にスパコンを搭載して支援させる計画があるという。その実験として、8月14日、国際宇宙ステーション(ISS)にヒューレット・パッカードのスパコン「アポロ40」を元にした宇宙用スパコン「スペースボーン(宇宙搭載)コンピュータ」が届けられたそうだ。

今回のISSで行う実験は、スパコンを宇宙でも正常な機能のまま使える技術の実証を目的にしている。宇宙では放射線、太陽フレアによる影響や、微小隕石による衝撃、電源や冷却の不安定さなど、コンピュータの動作安定性を妨げるリスクが多い。宇宙用スパコンでは、ハード的な改変ではなく重量が増加しないソフト的な方法で対策されている。具体的には、システム速度をリアルタイムに調整して、環境要因によるエラーを軽減するという。これまで、宇宙に持っていくパソコンなどは数世代遅れた実績のある機種というのが基本だったが、今回の実験は、宇宙での不安定性をソフトでカバーする方式の幅広い波及効果も狙ったものとなっているとしている。

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