Facebook、株価急落で株主が提訴。不祥事発覚後に内部関係者が持ち株を売却など

あるAnonymous Coward 曰く、

Facebookに異変が起きている。同社は7月25日に2018年第2四半期の決算報告を行った。結果はウォール街の期待に沿うものではなく、日中過去最高値で取引していた株価が投資家の失望を誘い売りが殺到、時間外で急落した。下げ幅は20％を超え、時価総額が1300億ドル相当吹き飛んだ。これはケンブリッジ・アナリティカ流出問題後に付けた3月末の安値を10％上回っている。

また、ケンブリッジ・アナリティカ流出問題の起きた3月17日以降、内部関係者8人が総計約39億ドル（約4300億円）相当の同社株を売却していたことがわかった。この売却額のうち、マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者（CEO）の売却が全体の90％程度を占め、昨年第4四半期に売却した金額の10倍に相当するという。持ち株売却は事前に決められていたトレーディング計画の一環で、売却自体は証券取引委員会規則10b5-1に準拠した完全に合法なものだとしている。しかし、先の持ち株売却のタイミングが非常に良かったこともあり、第2四半期の結果を基に行動したのではないかという憶測も出回っているようだ。

株価が20％以上の急激な下落を起こしたことから、株主が27日、同社とザッカーバーグ最高経営責任者（CEO）らを相手取り訴えを起こした。マンハッタンの連邦地裁に提訴したのはJames Kacouris氏。Kacouris氏は、ザッカーバーグCEO、デービッド・ウェーナー最高財務責任者（CFO）が、売上高の伸び鈍化や営業利益率の低下、アクティブユーザーの減少に関して、誤解を与える説明をした、あるいは情報公開が不十分だったとし、連邦証券法に違反したと主張。25日の同社の決算発表で「真実」が語られ始めたことで市場はショックを受けたと指摘している（Reuters、Reutersその2、Bloomberg、CNBC、MarketWatch、Slashdot）。