イタリア・セリエAの反人種差別キャンペーン、猿をモチーフにしたアートワークが批判される
タレコミ by headless
headless 曰く、
イタリアのプロサッカーリーグ、セリエAが16日、反人種差別キャンペーンで使用するアートワーク3点を公開したのだが、作品が猿(チンパンジー)をモチーフにしていたことで批判を浴びている(セリエAのプレスリリース、 BBC Sportの記事、 For The Winの記事、 Rai Newsの記事)。
作品は猿の頭部を正面から正方形のキャンバスいっぱいに描いたもので、それぞれ目の色や形で西洋・東洋・アフリカの人を、フェイスペインティングでサッカーボールを表現している。作者のシモーネ・フガッツォット氏は猿をモチーフにした多数の絵画作品で知られるアーティストで、肌の色は重要ではないことを表すために猿を人間のメタファーとして用いたと説明しているが、そうは受け取られなかったようだ。
ACミランの公式Twitterアカウントは人種差別と闘うイメージに猿を使うことには全く合意できないとし、何の相談もなく決められたことに驚いたと批判。ASローマの公式Twitterアカウントでも、セリエAが反人種差別キャンペーンで猿の絵をフィーチャしたことに驚いたと述べ、人種差別の問題に取り組んでいることは理解できるが、これが適切な方法だとは考えられないと批判している。
インテルのロメル・ルカク選手は9月、カリャーリとの試合でペナルティキックを決めた際、カリャーリのファンから猿の鳴き声をまねた嫌がらせを受けている。元プレミアリーグ選手のシルバン・ディスタン氏は、どうすれば人種差別のように見えるものを使って人種差別と闘えるのか理解できないとBBC Radio 5 Liveで語ったとのことだ。
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