意外となかった画期的な電動テールローター搭載ヘリコプター。ローターのファンも4個に

あるAnonymous Coward 曰く、

ヘリコプターメーカーのBell社が、テールローターを大きな1枚から小さな4枚を並べた構造に再デザインしたそうだ。実はこれは世界初の画期的な試みだという。しかも電動にしたので燃費向上にも貢献することになるという。

ヘリコプターはメインローターがシングル・ローターの場合、回転翼の反作用によって機体が（逆方向に）回転してしまう。そうさせないためにテールローターは反対側にトルクを発生させて機体を安定させる役目を担っている。しかし、テールローターは位置が低い場所に設置されることが多く、人間が巻き込まれる事故が起こることがある。

そこで作られたのが、Bellの｢429 EDAT｣。これまで一つだったテールローターを4つの電動テールローターに分散した。ローターを小型化したこと、枠付きのタイプにしたことにより人身事故のリスクを減らしているという。

また、従来のメインローターでは、メインのエンジンから尾翼まで機械的につなげるためのドライヴ・シャフトなどの部品が必要だったが、電動化によりこうした部品も不要になり、機体が軽くなったそうだ。さらに、4枚の羽が独立したモーターで動くことにより、テールローターの故障による事故発生を減らすことができるという。なお、モーターがひとつだけになっても機体は安定するとしている。

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