ダイソンが開発中止のEVを公開。完成していれば最大965kmの長距離走行が可能

あるAnonymous Coward 曰く、

サイクロン方式の掃除機でおなじみジェームズ・ダイソン氏が、開発に取り組みつつも、最終的にその発売を断念した電気自動車が公開された。この電気自動車は、開発名N526と呼ばれ、7人乗りSUVタイプのEVは200kWモーターをデュアルで搭載し、最高速度は125mph、0-100km/h加速4.8秒、そして航続距離はフル充電で最大で約965km(600マイル)もの長距離走が可能なるはずだったとのこと。

航続距離はライバルになりそうなテスラModel Xの2倍近くであり、独自に開発する全固体電池によって実現されるはずだったとしている。このN526には走行可能なプロトタイプもあり、ダイソン氏は外部から遮蔽された場所で自らハンドルを握ってテスト走行も行ったのだそう。この電気自動車プロジェクトには約5億ポンド(約648億円)もの資金を投じたものの、2019年10月にプロジェクトの廃止を決定した。

このプロジェクトに使われたリソースは全固体電池の製造に集中するとしている。な同社独自開発の全固体電池を自動車メーカーが利用できるようにする計画も進められており、退社の手によって600マイルの長距離走行が可能な車が実現できる可能性があるととしている（Engadget、Digital Trends、Slashdot）。