米国・インディアナ州アレクサンドリアには、38年にわたって1日1回以上ペンキを塗り重ねられた野球のボールがあるそうだ(
RoadsideAmerica.comの記事、
The Registerの記事、
Reutersの記事)。
塗装業を営むMike Carmichaelさんは、1977年に当時3歳だった息子と一緒にボールにペンキを塗ってから毎日、多いときは数回ずつ新たなペンキを塗り重ねているという。2004年にはボールの円周は2.77メートルに到達。サンプルによる推計ではおよそ17,994層となり、「最も塗り重ねられたペンキの層」として
ギネス世界記録に認定されている。
現在、ボールはCarmichaelさんの自宅隣に設けられた専用の展示室で天井から吊り下げて展示されており、年間およそ1,200人が見学に訪れる。Carmichaelさんは毎日少なくとも1回はペンキを塗り重ねているが、希望する見学者もボールにペンキを塗ることができる。その結果、ボールの円周は4.2メートル以上、重さは2.5トンに達するという。天井は5トン以上の重量に耐えるということだが、数年後にはボールが大きくなって収まらなくなるとみられる。その折には天井を上げるか地面を掘るかして展示を続けるとのこと。
CarmichaelさんはTシャツなどの土産物を販売しているが、見学自体は無料。ペンキを塗った見学者には記念として認定証とボールから削り取ったペンキのチップが贈られる。ペンキの層は25,000層に近づいているが、ギネス世界記録の更新手続きはしていないようだ。なお、見学には事前の連絡が必要とのこと。