
視覚障害者のインターネット使用、サイトやベンダーはもっと考慮すべき? 156
ストーリー by Acanthopanax
バリアフリー 部門より
バリアフリー 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
視覚障害者のインターネット使用はかなりフラストレーションが溜まるものだそうだ(ComputerWorld記事、本家/.記事)。例えばマイクロソフトは画面読み取りのツールなどを提供しているが、使い勝手に関する改善の余地は大幅にあるとのこと。単純に画面上の情報が分かるだけでは不十分で、複雑化したウェブページをナビゲートするのは至難の業であることも多いという。記事に対する意見は大半がこの問題を取り上げたことに対する好意的なものだったそうだが、中には「視覚障害者は、糖尿病患者が『砂糖を使うな』と主張できないのと同じで、自分たちのニーズを満たすよう周りに対してそんなに要求出来ないものだという現実を理解すべき」とのコメントもあったそうだ。本家ではウェブサイトやソフトウェアメーカーの努力が足りていないのか、それとも視覚障害者は現状を受け入れるしかないのか?と投げかけているが、/.Jの皆様はどのような見解をお持ちだろうか。
一応、視覚障害者に縁があるので書いてみる (スコア:5, 参考になる)
ちょっと出遅れましたが。
そう、かなり大変です。そもそも必要な情報にアクセスすらできない事が多い。これはアクセシビリティ(到達性)の問題。原因は非Alt画像、PDFやFlashだったりします。それらがクリアされていても、サイト構造が非常に分かりにくかったり、バナーだらけで肝心の情報にさっぱりたどりつけなかったり。これはユーザビリティ(使い勝手)の問題。 現場じゃ、MSのなんて話題にすら上りません。数万円するスクリーンリーダー(ほぼ自腹)が命綱です。 複雑化という点では、Ajaxが難関です。あれはリアルタイムに画面上の情報を書き換えていますが、スクリーンリーダーがそれを検知できない。この問題に関しては、次世代HTML技術(WAI-ARIA [mycom.co.jp])で解決の糸口を探っています。 ことWeb閲覧に関しては、他の方のコメントにもあるように、視覚障害者のニーズは、長い目で見れば健常者にも利益となると思います。障害者は、自分たちのニーズをはっきり要求して良いはずです。 言いたい事は各方面にありますが、
といったところでしょうか。
一方、日本の視覚障害者は、ドコモの「らくらくホン [nttdocomo.co.jp]」をメインブラウザとする人が増えてきているようです。
スクリーンリーダの機能を持っている上、携帯向けコンテンツでは余計な要素が少ないため、PCとは比べものにならないほど快適に閲覧できるためです。
最後に、障害者ユーザーの操作デモに立ち会う機会がありましたので、その時のメモをご紹介しておきます。
手前味噌ですが、よろしければどうぞ。
May the music be with you.
プロとして恥ずかしくないWebなんたら (スコア:4, 興味深い)
めくってみました。が、その辺に考慮すべきって記述は見当たらなかったです。
(読みが浅ければごめんなさい> 執筆者の方)
昔、ある人が書いてた文章で、(以下記憶に頼った意訳)
「色弱の人は意外に多い、でとりあえず最低限の対応をするなら、白黒で印刷し
てみてちゃんと読める画面にしてほしい。ただしこれができたからって、免罪符
にしてほしくない。」
# Webの仕事をしていたのは2年弱ですがその間は、最低限、この言葉を思い返
しながら仕事をしていました。
点字 (スコア:2, 参考になる)
僕は、専門家でないので詳しくないんですけど、弱視向けの拡大鏡なんかの技術はかなりいいかなあ、と感じました。また、点字(缶ビールのプルタブの横にある凹凸みたいなの)の技術は、フォーマットがあるだけに良い線いってるな、って思います。でも、それだけに、点字ディスプレイを利用する方向で発達して、パソコンの画像も凹凸の2階調化して表示してしまい、画像系はまだまだだなと。
文章読み上げ技術は、日本語は難しいといわれていますが、それなりに抑揚がついて悪くないです。読み上げボイスは女性、子供っぽい女性、年配の女性、男性などの種別が選べます(いわゆる普通の女性ボイスが人気だそうです)。ちょうど前回の展示会は初音ミク騒ぎの直後だったので、スクリーンリーダ作成者の方も、ああいうキャラクタ化には驚かれていたのが印象的でした。
点字図書館には、小説を読み上げたCDなどがよくおかれていますが、いつかは、バーチャルアイドルがネットからダウンロードしたテキストを読み上げてくれます! みたいになるのかな(安直な発想!)。
Re:点字 (スコア:4, 興味深い)
視覚障害でかつアレゲな感じがする方 [watakatsu.com]がいるので、なんとなく貼っておきます。
個人的な考えですが、国内においてはコンテンツをSJISでテキストファイルにして置いておくのが一番親切なのでは、と思っています。
あまりにも難しいので言っていませんが… (スコア:2, すばらしい洞察)
ほら、一応布教活動の一環なんで :p
で、そういうのをやって見ると意外と難しい。どうしても見栄えをファンシーにすると意味に一貫性が無くなり、意味に一貫性を持たせようとするとファンシーから遠ざかる。
# ファンシーの意味がちょっと間違っている気もするが…。
何よりも辛いのがある一定面積辺りの情報量が増やせない事。うかつに増やそうとするとただ見にくい画面になってしまう…
これが企業だとさらに大変だろうなぁ、としみじみ思います。
# なるほど、それが最近更新を怠っている理由なのだな > 余
fjの教祖様
Blog生成ツール系とか (スコア:2, 興味深い)
普通にでも
* グラフィカルリッチ系
* シンプル系
** 色弱者向けのカラーリング
** 弱視者向けのコントラスト/フォントサイズ
** 失読症/盲目者むけのオーディオ(バックグラウンドでMP3生成)
* 携帯系(シンプルよりさらに情報しぼったもの)
くらいは思いつきますからねー
あと、accesskey系の自動設定とかあると動きに支障がある人とか(指をちょっとしか動かせないとか、舌で操作するとか)のナビゲーションにはいいんですが..
Web(というかHTTPの意味的に)は主にだけどハイパー*テキスト*であるので、それなりの対応までが普通の人のページでは限界だと思うし、ほどほどのコストでできる範囲でいいとも思う。
# 次があるかどうかわかんないけど、本当の汎用系が次世代で一般化するように努力するのも必要かも
# 点字とかスクリーンリーダみたいなのに向いてるのは、懐しのGopherとかキャプテンシステムみたいな文字しかないやつ。
# とかが前提のほうが楽なのかも...
M-FalconSky (暑いか寒い)
UA も (スコア:2, 興味深い)
HTML 4.0 以降の仕様に普通に従っていれば、そうそうアクセシビリティの低いサイトにはならないと思っています。で、最近の Blog を含む CMS ツールはだいぶまともなソースを吐くものが増えてきたので、サイト側・ツール側の事情は少しずつ改善しているのだろうと思います。
私はユーザ側の環境改善に期待したいですね。視覚障害と言っても色弱の人と弱視の人ではニーズが異なりますし、肢体不自由の人もワンボタンデバイスしか扱えない人と精緻なポインティングが難しい(ポインタがぶれる)人でも異なります。こういう個人のニーズを埋めるのは、ユーザ環境の方でもっとカスタマイズできるといいのにと思います。
# だって user の agent だもん。
話のついでですが、企業サイトによくある onMouse でサブメニューが開く I/F ってユーザビリティ的にどうなんだろうと、ずっと気になってました。
ソースの書き方次第だろうけど、そういう「よくある I/F」は class 名を共通にするというガイドラインがあれば、UA の実装が楽になるのではないかと考えます。
# HTML の class は各要素に複数与えられます、為念。
[わかってもらうことは難しい。わかってあげることは、もっと難しい。]
読み上げソフト対応 (スコア:2)
細かい規定がいっぱいありましたが、代表的なのは、HTMLだったらちゃんと論理構造持っているのは当然として、ナビゲーション(メニュー)をページ先頭に書くとか(デザイン上無理なら非表示で埋め込む)、
上から順に読み上げていくので、ナビゲーションが最後にあったりすると、視覚障害者の方は、本文全部読み上げ終わるまで別のページに飛べないわけで、かなりストレスたまります。
最近blogなどで右側にメニューがあるデザインが多いですが、きっといらいらするだろうなあ、と思います。
Re:読み上げソフト対応 (スコア:2, 参考になる)
私が,Web閲覧初心者の視覚障害のある方を対象にユーザビリティテストを実施したときは逆でした。すぐに本文が読み上げられないとか,どのページでも同じナビゲーションが本文より先に読み上げられることに混乱する様子が見られました。
ナビゲーションが本文よりHTML構造的に前にあると,目的のページにたどりつきそうなリンクをクリックすると,また同じナビゲーションが読み上げられて,また同じリンクをクリックして…の無限ループに陥りました(このときは,ナビゲーションの位置以外の問題も影響していたわけですが)。
なので,最近私が作成するページは,ナビゲーションは本文よりHTML構造的に下に書いておいて,CSSで本文の左にレイアウトするようにしています(本文が先にあるほうが,SEO的にも有利だろうということもあります)。
サイト読み上げ (スコア:2, すばらしい洞察)
車運転しながらニュースをブラウズとか、モニターにむかわない作業しながらしらべものとか、
応要範囲広いよ、凄い便利そうだよ。ここは国の金でなんとか・・・
Flash, JavaScript, etc.. (スコア:1, 参考になる)
まぁ代わりとなる静的コンテンツが用意されていればいいんだろうけど、
そんなコストかけられる所なんて殆どないよ(初期コストはよくても、更新等に対応できない)
# 実際はFlashだけで構成されてるサイトとかマジで勘弁して欲しいですけどね
Re:Flash, JavaScript, etc.. (スコア:3, 興味深い)
なぜなら、
動的だったら諦めないとならないのだとしたら、
「GUIアプリ」全般もまた諦めないとならない、という
寒い結論になってしまうからです。
#一般的にいわゆるWebアプリとは、HTML(やFlash)で動く「GUI」アプリです。
だから、動的であろうがなんだろうが、
それのための非視覚的閲覧(てゆーか操作)手段は
用意しとく「べき」なんです。
GUIアプリ用の何らかの対策をほどこす「べき」なんです。
ただ、対策が簡単かどうかはまた別の話になってしまいますがorz
そういえば、WindowsなりJavaなりのGUIの仕組みにも、
いちおうアクセシビリティAPIみたいなものが有る
ということになってましたよね。
使い物になるのかどうかは存じませんがorz
Re:Flash, JavaScript, etc.. (スコア:2, 興味深い)
AccessibleRole、AccessibleDescriptionプロパティなどがありますね
これらをスクリーンリーダなどのクライアントが取得して活用してください、とのことです。
やや方向が違いますが、拡大鏡関連のアクセシビリティ機能の進歩は
NyaRuRu氏のブログを「拡大鏡」で検索すると良いかもしれません
http://d.hatena.ne.jp/NyaRuRu/searchdiary?word=%B3%C8%C2%E7%B6%C0 [hatena.ne.jp]
SWTのWPF対応が進行したり、Vistaで拡大鏡APIがいくつか追加されているようです
Re:Flash, JavaScript, etc.. (スコア:1, すばらしい洞察)
読み上げソフトで対応出来てたんですけど
個人的にはお役所などの情報提供・各種申請手続き,メーカーのユーザーサポート等のページは
テキスト・ブラウザで問題なく閲覧出来るような作りにして欲しいです
Re:Flash, JavaScript, etc.. (スコア:1)
> テキスト・ブラウザで問題なく閲覧出来るような作りにして欲しいです
そして、役所やメーカーなどには
「味気ないページなので、見る気がしない。もっと見栄え良くしろ」
という強い要求が押し寄せてくるので、要求に押し切られて見栄えを追及したページに戻るわけですね。
(強い要求ってのは、語気の強さとか、腕っ節の強さとか、権力の強さとか、そんな感じの)
Re:Flash, JavaScript, etc.. (スコア:3, すばらしい洞察)
気の利かない人間は、例え茶道具があっても客に茶を出したりしないように、
Flash/PDF/JavaScript に、そのような配慮の行き届いた頁を作成する機能が
あるとしても、気の利かない頁作成者/依頼者はそういう頁を作らない/作らせ
ないわけで、そしてそれが、今嘆かれていることだと思います。
健常者ですら困難な場合も (スコア:1, 興味深い)
この状態が何とかならない限り視覚障害者向けなんてとてもできないんじゃないかと。
Re:健常者ですら困難な場合も (スコア:5, すばらしい洞察)
Re:健常者ですら困難な場合も (スコア:1)
Flashとかスタイルシートがピクセル固定だと高解像度液晶とかで見たら米粒化して不便なんですよね。
ズーム機能とかで回避する事も出来ますが。
他にも作りが悪くてどこに当たり判定(もしくは有効なリンク)があるかすらわからず、Tabキーのお世話になる事も。
# 酷いとそれすら機能しないけど。
ユニバーサルデザイン (スコア:4, すばらしい洞察)
ユニバーサルデザインは「障害者も、健常者もうれしい」と説明されることが多いのですが、私は「未来の自分も、ひょっとしたらうれしいかもしれない」を追加したいです。事故や病気の可能性は誰にだってあるし、少なくとも老いは生きてれば確実にやってくるわけだから。
要するにこれは自分の話でもあるわけです。だったら、やらないよりやった方が好ましいというだけの話。
さて、問題はそこにかけられるコストです。
ユーザ側としては、アクセシビリティを切り捨てている企業を貶すのではなくて、ちゃんとコストをかけている企業を支持する声を揚げるのが建設的かな。そういう視点で語る文書が Web に増えれば、広告効果で相殺すると考えてくれる企業が増えると期待したい。
個人サイトのコストは労力ということになるのでしょうけど、いっぺんに完璧を目指す必要はないと思います。中途半端でいいから、何かの更新のついでに少しずつよくしていけばよいんじゃないかしら。出版メディアと違って、Web なんていくらでも更新できるわけですし。
[わかってもらうことは難しい。わかってあげることは、もっと難しい。]
Re:健常者ですら困難な場合も (スコア:1, すばらしい洞察)
最近のblogサイトはほとんど全滅です。
#firefoxのフォント設定を大きめにしてたりieの文字サイズ特大だと涙目
Re:健常者ですら困難な場合も (スコア:1)
Operaとかそのあたりの切り替えが簡単でいいよね
IEでもあの手の作り手のエゴを無視して見やすく表示する便利機能を積極的に取り入れてくれればいいのに…
Re:健常者ですら困難な場合も (スコア:3, おもしろおかしい)
Re:健常者ですら困難な場合も (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:健常者ですら困難な場合も (スコア:2)
エロだけではなく、普通にご飯を食べながらのネットサーフィンや、
テンキーをうちながらのオペレーションなどに便利ですよ。
#言い訳とも言う。
Re:健常者ですら困難な場合も (スコア:1)
アクロバチックな人はハンズフリーなサイトを要求しそうな気がする……。
#「キッド、さっきのシーンをリピートしてくれ」「はいマイケル」
LIVE-GON(リベゴン)
Re:健常者ですら困難な場合も (スコア:1)
htmllint,WebInspector,aDesigner (スコア:1)
http://openlab.ring.gr.jp/k16/htmllint/ [ring.gr.jp]
WebInspector
http://jp.fujitsu.com/about/design/ud/assistance/webinspector/ [fujitsu.com]
aDesigner
http://www.research.ibm.com/trl/projects/acc_tech/adesigner.htm [ibm.com]
を使えば、相当改善できます。
全部をクリアということはむずかしいですし、XHTML 1.1だったら不可能でした。
本当なら最初の設計レベルで使うことを検討してほしいです。
セマンティックウェブ (スコア:1, すばらしい洞察)
RSSなんて、かなり素性がよいと思うんですけどねぇ。時間をかけずに、ヘッドラインだけ斜め読み(聴き)みたいな。
なんだかなですよ (スコア:1, 参考になる)
半日普段通りの生活を送ってみたらいいと思います。
一度でも音声だけで普段巡回しているサイトを見たり検索したりして
みたんですか?
してみてない?それなら実際に視覚障害と言われる
人たちのサイトとかでどんなことが要求されているのか
見てみました?
どんだけ不便か体験してみないことには、「どうしたら
いいか」なんてアイディアもどんな対策を立てればいいのかも
わからないでしょ。
「あちこちに音声案内板をつけましたよ、点字も貼りましたよ、
そこまでの点字ブロックもはりましたよ』って感じです。
でも、点字ブロックたどっていって、案内板があるってわかるのは
見えるからですよ。毎回あちこちべったべたに触らないと
何があるのかわからないってすごくストレスです。
今のwebはいつも「必要な記事が載ってないのにすべて
読み終わるまでそれがわからない」ようなもんです。
ウォーリーがいないのに、「ここにいるかも知れないから
さがしてみてね」とか、ほんとは隣のフレームにいるんだけど
見えないのでわからないから探し続けるってむごいなーと思いませんか?
何がしたいのかって、手軽に交通情報やニュースを
手に入れたい、友達のブログを読んだりSNSで楽しく
やりとりしたいって思うのは分不相応のぜいたくなんすか?
Re:税金で運営されてるとこは考慮すべきだと思う (スコア:5, すばらしい洞察)
費用対効果がつりあわないが必要なこと
は、行政が税金を使って行うべき。
「赤字になるから手を出さない」で考慮が終わってしまう
民間とは、明確に立脚点が違う。
「必要なのか?必要ならどの程度?」は考慮しなければ。
考慮の結果が間違っていて、必要でなかったり、
必要以上に使うと無駄使いだけれども。
今回の件でいえば、視覚障害者にかかわる申請や案内などの
部分のテキスト化、そのためのガイドライン作成などは
国の主導でやってもいい内容だと思いますがね。
「普通の人」が使って楽しいとはベクトルの違う話ですよ。
# 改行による強調部分は視覚障害者にやさしくない。
Re:税金で運営されてるとこは考慮すべきだと思う (スコア:1, 興味深い)
馬鹿な、、、
国と民間では原資コストや効果による利益の科目が
違うだけで費用対効果が良くないことは当然すべき
でない。
たとえばあなたは消費税50%とか容認するの?
国のコストパフォーマンスを無視してよいとはそう
いうことを言っているのだよ。
行政のお金は自分の懐にあることをすっかり忘れ
ているでしょう。
そういう間違った感覚で行政とか国とかを出すような
意見だからそれにはすべきで無いと答えることになる。
そんなことをやったら国が衰退し、結果として障害者
福祉切捨を招くでしょう。
>今回の件でいえば、視覚障害者にかかわる申請や案内などの
>部分のテキスト化、そのためのガイドライン作成などは
>国の主導でやってもいい内容だと思いますがね。
いけませんね。
民間でやるべきでしょう。国はせいぜい政府調達条件に
ノーマライゼーション対策をしろと一文を書くだけでよ
い。
後は適切なコスト意識を持った企業が作りますよ。政府
調達条件に合わせることは利益になるのだから。
日の丸を背景にその手のことをやってもよいことは無い。
税金でやれとか、国でやれてって単に無責任な丸投げに
なるだけです。あとそんな無理な運営は親方日の丸が方
針変更したらあっさり瓦解する将来性の無いものでしょう。
それともΣをもう一度やりたいの。
>「普通の人」が使って楽しいとはベクトルの違う話ですよ。
目が不自由なくらいは普通の人ですよ。
視覚障害者が普通でないという差別意識を露呈していますよ。
># 改行による強調部分は視覚障害者にやさしくない。
ということにしたいのですね。
Re:税金で運営されてるとこは考慮すべきだと思う (スコア:5, 興味深い)
言いたい事は判るが、それは違う。思慮が足りていない。
同じサービスをする上で費用対効果が最適になるように、なおかつ万人がサービスを受けられるようにするのは正しい。しかし
「費用対効果が無いから、ある能力を持たない人にはサービスしません」
というのは国のサービスの原理として間違いだ。
.
別の例を考えればこれはわかると思う。
納税処理をオンライン化して、オンラインでも納税処理ができるようにするのは良い。そうすれば納税にかかるコストが下がるだろうからね。でもオンラインでしか納税処理ができないようにするのは良くない。操作できない人、操作方法の判らない人を自動的に犯罪者にしてしまうからね。
要するにサービスを受けるための幅を広げると同時にそちらを使うと利便性が上がり、コストが下がるのは基本的に正しい戦略だが、それだけにするのは正しくない、と言う事だ。
Webページも同じ。
例えば、今年の電子納税システム。日本語の説明しかなかった。しかし、「5000円キャッシュバックキャンペーン」をやっていやがった。おかげで私は納税最終日、何人の日本語が十分読めない外人を相手にこのシステムは日本国籍が無いと駄目なんだと説明する羽目に陥った事か…。はっきり言って東京都から日給をもらいたかったぐらいだよ。
視覚障害者対策なんて、こういう「外国人対策」と同じように予算をきちんと配分するべき問題でしかない。必要な説明を「図上の文字絵」onlyにしないとか、文字だけで説明できるものは文字だけのページも作っておくとか、そういうのは外国人用に英語のページを作るとかと同様、きちんと予算を割り振られてしかるべき問題だと思う。
ちなみに、ちゃんと全部文字にしておいて、なおかつ日本語として破綻していなければ、Googleの機械翻訳結果から意味を「逆算する」能力は日本在住の外国人の皆さんは相応に持っている。機械翻訳にかけられる程度にちゃんと文字がかいてあるだけでも大幅に利便性は向上する。そして、そういう場合は視覚障害者の方でも相応に必要な情報を探せる。
.
最低限でも、「図上の文字絵」はもう少し減らして欲しいな。日本国のWebページや、東京都のページは、Google で検索しても必要なページが出てこないケースが、あまりにも多すぎる。
とりあえず「見栄え」よりも「ググったら出てくる」事を優先する、程度の配慮は欲しい。
fjの教祖様
Re:税金で運営されてるとこは考慮すべきだと思う (スコア:1)
「国と民間では原資コストや効果による利益の科目が違う」から、
公的機関は考慮しないといけない、というのが趣旨なんだけども。
何も考えないで、儲からないから視覚障害者切り捨てちゃえ、でもいい
民間と違って、公的機関ならば「考慮」しなきゃいけないでしょ。
考慮した結果、やるべきということならそれは必要なものだ。
その考慮の中にはどれくらい費用をかけるかを決めることも含まれるし、
やる必要はないという結果なら、やらない。
考慮っていうのはそういうことさ。
本当に必要なら消費税50%でもいいよ。
そうでもしないとまかなえない、「必要」なものがあるなら。思いつかないけど。
> ノーマライゼーション対策をしろと一文を書く
うん、で、ノーマライゼーション対策ってどんだけ必要?
民間が作ったガイドラインが条件を十分満たしてるって誰が判断するの?
結局、何らかの基準は、発注側でも必要なのさ。
発注のたびに決めるより、国がガイドライン作ったら地方でも使えるだろうし、
トータルコストはさがると思うよ。
> 目が不自由なくらいは普通の人ですよ。
わざわざかぎ括弧つけて書いたのは、
#1333208> WEBを本当い普通の人が使いやすくするためにのことは別にある。
って書いてあったからね。これを受けて、違うベクトルだと言ったんだ。
「別にある」ってことは、ストーリーからすると、この「普通の人」に
「目が不自由」な人は含まれてないでしょ。
> ># 改行による強調部分は視覚障害者にやさしくない。
> ということにしたいのですね。
何が気に障ったのかよくわからないけど。
このコメント行がさしてるのは、自分のやった「費用対効果がつりあわないが必要なこと」
の強調方法のことさ。前後に改行を入れることで目立つようにしたけど、それって
視覚障害者向けブラウザとかだと嬉しくないやりかただよね。
でも、それぐらいはやったっていーじゃんと思うわけだ。個人的にはね。
# どーでもいいことかも知れないけど、和文なら点字がよめる人です。
# こういう議論があるのは非常に望ましいことだと思ってます。
## なので茶化しはするが避けない。
Re:税金で運営されてるとこは考慮すべきだと思う (スコア:3, すばらしい洞察)
「あなたも明日は障害者」
ということ。
障害者って特別な人じゃない。加齢や病気、事故があれば「明日のわが身」なんです。
Re:税金で運営されてるとこは考慮すべきだと思う (スコア:3, すばらしい洞察)
そもそも、行政福祉が費用<効果という条件で行われるなら、税金投入不要だ。
民間がやれない、費用>効果の福祉をやってくれるから税金投入の意味がある。
Re:税金で運営されてるとこは考慮すべきだと思う (スコア:1, 興味深い)
>> 対策がコストに対し適切なリターンを持てば別だが、
まぁ,そういうこと言い出したら「生活保護なんて無駄だ」とか「信号の電気代は無駄だ」とか「~地区のゴミの回収なんて税金でやることに対して適切なリターンが無い」とか,税金の使い道の大半はキミ個人にとっては無駄遣いなわけだけどね.
で,こういう「納税者たるオレが幸せになる=善」「オレ以外の人間が幸せになる=税金の無駄」という感覚の人間が多ければ多いほど,そういうところに税金をつぎ込む必要が発生するというジレンマななんだよねぇ.(∵そういう「自分以外の生活なんて知ったことか」という人間が多いほど,寄付金など税金以外による弱者保護などの仕組みは働かない)
#だいたい,こういう「オレの払った税金が」みたいなこと言う奴に限って実際の納税額はショボいという印象があるのはオレだけ?
Re:税金で運営されてるとこは考慮すべきだと思う (スコア:1)
「明日は我が身かもしれない」ということに気づいていないか、気づいていないふりをしているのでしょうね。
# せめて後者であってほしいけど。
我が身でなくても、己の愛する人が助けを必要とする立場になるかもしれない。
たとえば年老いた家族がいるなら、健康上のリスクとかイメージできそうなもんだけど。
適切なコスト範囲がどのあたりか、というのは別に検討すればよい話で、all or nothing な話にしちゃうと損するのは自分かもしれないんだよね。
[わかってもらうことは難しい。わかってあげることは、もっと難しい。]
Re:前提条件がいくつ必要になるのでしょうか (スコア:3, 興味深い)
「目が不自由な方が何をしたいか」
ということをはっきりさせることが、必要だと思います。
検索をしたい?
買い物をしたい?
それとも、2chで騒ぎたい?
ニーズが高い分野については、積極的に対応を考えるべきだと思います。
ただ、一部の「全て健常者と同じでなければおかしい!」という人の声には、
説得力がなければ、全部が全部に対応する必要は無いと思います。
Re:前提条件がいくつ必要になるのでしょうか (スコア:1)
してますけど(Re:マニュアルを) (スコア:5, 参考になる)
普通のWebサイトやBlogなら対策は可能ですね。
というわけで参考サイト。
Re:マニュアルを (スコア:2, 参考になる)
障害者に限った話じゃなく、相手が健常者でも
ブラウザの違いや画面解像度、ウィンドウの大きさとかで見た目なんか簡単に変わるわけだし
広告カットとかスクリプトOFFとか画像OFFとかユーザースタイルシートの反映とか…考え出したらきりがない
ついでに言うと良く見に来てくれるのは検索エンジンだ
たぶん信用できるのは文字情報だけだね
文字の羅列だけの状態で内容が把握でき、快適に閲覧できれば大丈夫だと思う
あとはユーザーが勝手によろしくやってくれるはず
もちろん、本格的に視覚障害者向けにするなら読み上げソフトの癖なんかも考慮した方がいいんだろうけど…
Re:マニュアルを (スコア:2, すばらしい洞察)
lynx等のテキストブラウザで表示してみるのが、
最も費用対効果が優れているような気がします。
lynxでそれなりに表示できていれば、
どのようなデバイスで閲覧しても、
最低限の情報伝達は可能なような。
Re:簡単じゃない? (スコア:2)
細かい字が見えない程度の人に対する気遣いは、必要だと思います。
ただ、全く目が見えない方については、
どこまでが「実際に使うか」という判断が必要だと思います。
Re:簡単じゃない? (スコア:1)
Re:簡単じゃない? (スコア:3, 興味深い)
それを無視した形で、閲覧者側にレイアウトを強制したいという配信者の親切心や表現欲が、広まっていってしまったんですね。
改行の位置ひとつ狂わず伝えたいというのは、古い紙文化の残りだと思うんですけどね。閲覧者の環境に応じて決定されるほうが便利ですもの。
Re:簡単じゃない? (スコア:2, 興味深い)
おそらく正反対に読み違えているみたい。
もっとも、元の文が真の「だからhogehuga」を書略してるのも読み違えてる原因の一部だろうけど。
>まずアクセシビリティーを考えて作ってくれ。この視覚障害者のブラウザで動作確認してくれ
webに関しては「バリアフリー」より「指定しないこと」のほうがより自然なアプローチだと思う。
「バリアフリー」だとか「アクセシビリティ」はこの問題と一部を共有しているが、webの場合は単純に「いろいろ指定するのは悪」の方がより包括的だと思う。もっと単純に言えばブラウザ側の設定を尊重するだけでいい。
「デザインは製品が使えなければならないが、アートは作品が実際には使えないものでも一向に構わない」というあたりを勘違いしてる「デザイナ」が多いのがこのあたりの諸悪の根源なんだから、デザイナという名のアーティストに退場して頂くわけ。
Re:簡単じゃない? (スコア:1)
今でも、仕事の為に、Dominoの技術情報を漁る目的で利用してますけど、アクセシビリティの中に使いやすい、分かりやすいといった要素は含まれていないのでしょうか?と思いますね。今の現状だと、とりあえず障害があっても読めるかもしれませんが(もちろん、障害の程度によるが)、使いやすいとは思わないでしょうな。
#バリアフリーと言うのは馬鹿でも出来るが、それを仕様に落とすのがいかに大変か考えたことあるか?、多かれ少なかれ、一般ユーザー相手にアプリ作ってる奴なら想像できるはずだが。
Re:昔はそういうの気にしてたけど (スコア:1, すばらしい洞察)
それに、いつも誰かに自分のやってることが筒抜けの状態って
すっごいストレスですよ。FireFoxと切り替えるとかとは
意味が違います。
介助者に頼めばいいって人は、試しに明日にでも友達に
ずっとwebを読んでもらってみるといいと思います。
誰しも(後ろ暗い意味ではなく)「自分一人で済ませたい」ときが
あると思いますよー。
だから、そのための技術とか、それに対応できるようにサイトを
作っといてくれると嬉しいなとゆー話なんですが、なかなか
そうならないよねってのが主旨だと思うんですがー。
Re:汎用品は専用品より劣る (スコア:1)
そこで過剰なデザイン・演出の押し付けは止めろ。
一般向けも「相手に正しく情報を厳選して伝える」という本来の目的を優先しシンプルにしようみたいな感じでは?
今のサイトは一昔前の過剰舗装のお菓子の詰め合わせみたいに贅肉が多すぎる。
と、思ったりする時が時々ある。
特にFlash強制で欲する情報が演出で遅くなるような物を見ると。
# フレームの元なのでACにしようかと思ったけど主張なのでIDにしておこう。
## セッカチさんは嫌われるって解ってるんだけどね、どうやらダメみたいだ。