Google Scholar Metrics 和文誌ランキングで情報処理学会論文誌がトップ 16
ストーリー by reo
べ、別にくやしくなんて(略) 部門より
べ、別にくやしくなんて(略) 部門より
Google Scholar Metrics は、昨年四月から始まったサービスで学術雑誌のインパクトに関するデータを提供するサービスである (ワイリー・サイエンスカフェの記事より) 。トムソン・ロイターによるインパクトファクターではなく、Google が h-index と呼ぶ指標を用いているのが特徴。
このサービスでは英文誌だけでなく、日本語を含む 9 つの言語での h-index ランキングを掲載しているのだが、現在和文誌のランキングでは情報処理学会論文誌が h5 指標 9、h5-中央値 14 でトップとなっている (河並先生のつぶやき、情報処理学会のつぶやきより) 。人工知能学会論文誌は 4 位、電子情報通信学会 (信学会) 論文誌 D は 16 位となっている。h-index は各雑誌の収載論文数もパラメータになっているので、A 〜 D に分かれている信学会論文誌は不利なんじゃなかろうかと思えたり。
英文誌のランキングでは Nature が h5 指標 339、h5-中央値 507 とケタが違う。ちなみに電子情報通信学会の英文誌 (IEICE TRANSACTIONS) は、例えば IEICE TRANSACTIONS on Communications は h5 指標 24、h5-中央値 31 など和文誌より当然軒並み高い。和文誌が担っている役割ももちろん重要だが、この結果に甘んじてはいけないと思う次第。
h-index自体は一般的 (スコア:5, 参考になる)
>Google が h-indexと呼ぶ
h-index(h指数/ハーシュ指数/ヒルシュ指数)自体は比較的一般的に使われていると思います.
まあ通常は研究者個人に対して使いますが.
(研究者に対する)定義としては,「n回以上引用された論文を,n本以上持ってる」というnの最大値がh指数になります.
例えば,「一本だけやたら引用されるインパクトの大きい論文があるけど,それ以外はほとんど引用されていない(もしくはほとんど論文を書いていない)」という一発屋的な人のh指数は低くなりますし,「論文は多数出してるけど,どれもこれもほとんど引用されていない」という粗製濫造な人のh指数も低くなります.
高いh指数を実現するには,「インパクトの大きい論文(他人に良く引用される論文)を,コンスタントに出し続ける」という事が必要になるので,研究者の能力を見るには単なる論文の本数だとか,出した論文の載ってる雑誌のインパクトファクターよりも良さそうだ,と言われています.
#一部大学などでは,研究業績評価だとか採用時の評価だとかにも取り入れられています.
Re: (スコア:0)
リンク先を見ると論文毎にh-indexがついてるみたいだけど、これの定義は何でしょう。
Re:h-index自体は一般的 (スコア:3, 参考になる)
論文ごとにあるもの → 被引用数。その論文が何回引用されたか。
論文誌ごとにあるもの → h-index(今回の場合、過去5年のものに限るh5-indexを使用)。その論文誌で過去5年間に掲載された全論文のうち、今までにn回以上引用されたものがn本以上ある、という条件を満たすnの最大値。
h5-中央値 → その論文誌のh5-index以上の回数引用されている論文、つまりh5-indexの値に寄与している論文(例えばh5-indexが10の論文誌なら、10回以上引用されている論文)だけを抽出し、それらを引用回数順に並べた場合の引用回数の中央値。
Re:h-index自体は一般的 (スコア:1)
それは各論文のh-indexじゃなくて、各論文の引用回数だったりしませんか?
Re:h-index自体は一般的 (スコア:1)
うちだと論文の所は引用先(被引用数)しか表示されないね
Re: (スコア:0)
MS Academic Search (スコア:2, 参考になる)
MS Academic Searchの方が見やすい&使い易い。
http://academic.research.microsoft.com/RankList?entitytype=4&topDo... [microsoft.com]
特に、citationの依存グラフを表示してくれるGUIは超便利。
一方、google scholarに比べて、データが古い、抜けが多いという短所も持つ。
タイムリー? (スコア:1)
Masataka Goto / 後藤真孝 @MasatakaGoto 2013-04-01 13:27:00
https://twitter.com/MasatakaGoto/status/318580231973769217 [twitter.com]
歴史あるSF賞「星雲賞」参考候補作 [sf-fan.gr.jp]に選ばれたことに感激した情報処理学会が、
当該作の学会誌別刷「CGMの現在と未来」を本日から5月末まで期間限定で無料公開 [aist.go.jp]!
(エイプリルフールでなく本当)
# SlashDot Light [takeash.net] やってます。
Jap only (スコア:1)
と宣言するのと同じだと思うのですが、如何?
和文誌ランキング (スコア:0)
和文誌だけをみると、電気学会論文誌D(産業応用系)や、
電気学会誌の方が指標が高そうですが、なぜランキングに
載らないのでしょうかね?
しかし、分野にもよると思いますが、
英文誌が簡単に読めるようになり、和文誌はこれから大変ですね。
Re:和文誌ランキング (スコア:1)
電気学会論文誌で検索かけると、
http://scholar.google.co.jp/citations?hl=ja&view_op=search_venues&... [google.co.jp]
h5指標14, 中央値20という値がでますね。
分類でどこか別のトコロにいっちゃったんですかね。
Re: (スコア:0)
>なぜランキングに載らないのでしょうかね?
自動分類みたいなんで、中国語とかそっちに混ざっちゃってんのかも?
Re:情処の人はよろこんでるが (スコア:5, 興味深い)
研究者に対して算出されるh-indexと、今回雑誌に対して算出されるh5-indexを比べるのは無理。今回のは5年で切ってるh5-indexなのに対し、通常研究者に対して算出してるのはそういう年数制限が無い。
だから例えば既報の全部の論文が毎年少しずつでも引用が増え、新たな論文もコンスタントに書いていれば研究者のh-indexは次第に上がっていく。
でもh5-indexは5年で計算対象から外れるから、毎年同じようなレベル(引用数)の論文を掲載している論文誌は、h5-indexは何年経っても変わらない。
高いのか低いのかは、同じ分野の他の論文誌と比べるしか無い。「ああ、この辺の論文誌と同程度なのか」とかそういう判断で。
Re: (スコア:0)
査読なしの信学技法とそのトップの情処の論文誌と大差がないんですが。