
クリミアはロシア?ウクライナ? サイトによって違い 29
ストーリー by hylom
領土問題は国境の無いインターネットにおいても面倒臭い 部門より
領土問題は国境の無いインターネットにおいても面倒臭い 部門より
eggy 曰く、
ロシアのプーチン大統領は先月21日、クリミアとセバストポリをウクライナからロシアに編入させる手続きを完了させた。だがネット上では同エリアをどちらの国とするか、まだ混乱が見られるようだ(slashdot、Tech Week Europe記事)。
Facebookやロシア最大のSNSであるVkontaketeでは、クリミアのユーザーはウクライナ在住と表示されている。しかし、ロシアのほかのSNSではロシア在住と表示されるとのこと。Wikipediaでは、クリミアがどの国に属するかで表記が一転二転したものの、最終的にはロシアに編入されたということで決着がついたようだ。またロシアおよびウクライナで検索すると、同地域を巡ってロシアとウクライナとの間で領土争いが起きていることを示すべくクリミアは薄い緑色で色付けされている。
サイトによって同地域を巡る国表示が異なることについては、政治的な理由と技術的な理由の両方を見ていく必要があるようだ。米国の企業であるFacebookは恐らく政治的理由から、あえてクリミア人をウクライナ人と表示しており、Vkontaketeがクリミアとセバストポリをロシアの領土としない理由は技術的な変更が追いついていないからだろうとのこと。
どっちでもいい (スコア:0)
紛争中であることは公知なんだから、個々のサービスがどう表示しようとかまわない。
それにしても一国に欧米露がなんでここまで介入するのかわからない、いくらなんでも露骨すぎじゃないか。
Re:どっちでもいい (スコア:1)
紛争中であることは公知なんだから、個々のサービスがどう表示しようとかまわない。
それにしても一国に欧米露がなんでここまで介入するのかわからない、いくらなんでも露骨すぎじゃないか。
なぜか関連記事にないウクライナが核武装する日がやってくる? [srad.jp]と補足※ [srad.jp]
ソ連崩壊時にウクライナが独立(まあそれ以前から国連加盟国だったけど詳細略)した際、
国内にあった核ミサイルが国際的に(NPT条約的に)問題になった。
で、取られた解決策は
「ウクライナは核を放棄してね。代わりにNPT核保有国はウクライナの領土一体性を保証します。」
という「念書」(ブダペスト覚書)をウクライナに示すことで、ウクライナは核を放棄した。
で、ロシアはその「念書」を反故にしたのが今回の事件。
上にあげたストーリーは、それをうけて「じゃあ核武装すっか」って、ウクライナがわめいているという話(実現可能性は別として)。
さて、こんなことが国際法規的に認められちゃったら、今後どうなるのか、NPT体制維持にとっては非常に危険なわけだ。
以下は今回の事件を受けて想像できるIF未来ストーリーだ。
現NPT加盟核保有国(米露中仏英)、非加盟核保有国(印パ北)のどれか一国が分裂したとして、
分裂して独立した国家はもう上のような覚書一筆で核を放棄することは二度とないでしょう。
例えば、中国からチベット・ウイグルが独立しても、それらの国家は核ミサイルを手放さないでしょう。
北京政府がもう一度侵略・占領しようとすれば、北京に向けて核を発射するかもしれません。
報復に、北京政府はラサに向けて核を発射するかもしれません。
そうなれば、インドも緊張するでしょうし、インドが反応すればパキスタンも・・・
どさくさに紛れて北がアメリカに向けて発射すればアメリカも北に・・・
Re:どっちでもいい (スコア:5, 参考になる)
このままだとプーチンに気の毒なので、ちょっと別の観点からの意見をば。
そもそもの発端は、この『ブダペスト念書』が恐ろしいほどの不平等条約だから、なんだよね。
『ブダベスト念書』は「核の不拡散」を大義名分としてほぼアメリカの横やりでの成立したんだけれど、当時の政権は親露政権だったので、大きな問題にはならなかった。しかし、2004年、アメリカはCIA経由で恐ろしい額の「革命資金」を拠出し、無血で親露政権を転覆させた。これを「オレンジ革命」という。ちなみに、旧ソ連の国々を対象としたこの手の「革命」はグルジア(2003年のバラ革命)、キルギス(2005年のチューリップ革命)と毎年発生しており、ほぼ同じ経緯をたどっている。
ところで、いわゆる「ドルジバパイプライン」はウクライナの国土を横断しており、ロシアの天然ガスがEU諸国へ流れ込む際の通り道に位置している。そして、ウクライナ自身もエネルギーの大きな部分をこの天然ガスに頼っていた。ここで、折しもの原油価格高騰で、ロシアのガス会社が価格改定した際、アルバニアなどはその条件を飲んだのに、ウクライナの新政権はこれを突っぱねた。なぜなら、『ブダペスト念書』には、「核保有国はウクライナに経済的な圧力をかけてはいけない」という条文があったからなのだ。新政権はロシアの脅威に対抗するため、米英の軍事介入を要請したため、戦争になりかけたが、ギリギリで回避され、ロシアはウクライナへのガス供給を止めた。
すると、ウクライナはパイプラインからガスを勝手に抜いてタダで使う、という信じがたい策に出た。ちなみに、これを主導したウクライナの国策ガス会社はティモシェンコが事実上のオーナー(当時は株式の6割を押さえていた)であり、元手が0のガスを安価に国内に流通させることによって、ティモシェンコは莫大な資産を築いた。来るはずのガスが来なくなってEU諸国は大混乱に陥り、今度こそ戦争になるかと思われたが、ここでも『ブダペスト念書』が邪魔をした。前述の通り、もしロシアが軍事介入をすれば、戦争相手はウクライナではなく、「他の核保有国」、すなわち英米軍になり、ガチで第三次世界大戦になってしまうからだ。結局、衝突は回避され、ロシア側は当初予定の半分程度の価格でガスを売ることで決着した。
そして、時は下って2010年、数兆円にも及ぶ財政的赤字を政府に残して、親米勢力は下野した。値下げしたはずのガス代金はそのうち1兆6千億円にも上る。そして、この政権交代によって誕生したヤヌコビッチ政権は、債権国であるロシアに全く頭が上がらない状態になり、前政権が進めていたEU加盟のための国民投票をとりやめた。これに怒った「革命」勢力が、今年の2月に(アメリカの援助の下)非合法手段で大統領を追い払って、暫定政権を樹立させた。民意を無視して西側への同化を急ぐウクライナ情勢に業を煮やしたプーチンは、オリンピックを挟んでクリミア併合に踏み切った……。
今の状況だと、
・正当に選挙されていない「暫定」政権でも『ブダペスト念書』を使う正当性を主張できるのか?
→多分無理だから、本番は大統領選が終わってから。
・仮にティモシェンコが大統領選に勝っても借金ですぐ潰れるんじゃないか?
→額が額だけに、こればっかりはわからん。
っていう点がポイントになると思う。もし、『ブダペスト念書』を盾に債務不履行宣言を一方的にロシア側に叩き付けたりすると……。
Re: (スコア:0)
> 数兆円にも及ぶ財政的赤字を(略)債権国であるロシアに全く頭が上がらない状態になり、
どこぞの国はそれをはるかに超える債権をアメリカに対して持っているはずのなぜか逆に頭が上がらない! ふしぎ!
Re:どっちでもいい (スコア:1)
現在のウクライナ暫定政府がクーデターで支配権を得たことが国際法規的に認められるかどうかがまず最初の論点だと思うんだがな。もし暫定政府が正当ではないならその暫定政府がブダペスト覚書の保護を受けるという仮定は成り立たんだろう。過去の類似例で言えば、中華人民共和国がクーデターで中華民国から国を乗っ取ったりチベットを強制併合したのがその当時認められてたかってことだ。
がんばれプーチン (スコア:1)
クーデター起こして和平合意も無視して暴力で支配権を強奪し、
ロシア系住民を弾圧しデモ隊も暴力で排除して暴動を誘発しさらにそれを暴力で排除しているのが、いまのウクライナ暫定政府。
それらの蛮行をすべて無視してウクライナ暫定政府を全面的に擁護し、ロシアだけを悪者扱いするEU&アメリカ。
正直いって、ロシアを応援しちゃいますね。
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
Re: (スコア:0)
ヤヌコビッチが帰国したら暫定政権の正当性は完全に崩れるからなあ。
Re: (スコア:0)
> その当時認められてたか
今はどうなの? 認められてるなら、不法な占拠でも数十年続けるだけで正当化できるってことですね。
Re: (スコア:0)
反故にしたのはウクライナ自身だろ
Re:どっちでもいい (スコア:2, 参考になる)
いや( (#2584438) も勘違いしてるみたいだけど)、 (#2584414) はウクライナ擁護でも何でもなくて
「何で国際社会はこんなにウクライナ一国の事情に必死なの」という (#2584412) のQへのアンサーなだけなんだが。
A.「ウクライナが大切なのではなくて(ポーランドやバルト三国的にはとても大事だけど、米英とかはさしてそうでもない)、、
NPT体制という、現在の数ある平和維持機構のうち五指に入る枠組みの一つが、危機に瀕しているから」
というコメントなんだけど、ウクライナ擁護にしか読めないですか?
証拠にロシアのグルジア侵攻の時は米英はここまで騒いでいない。
Re: (スコア:0)
なんでウクライナ擁護なんて話がでてくんの?
事実誤認って言ってるだけなんだが。
#大切ならなぜ米国は何度も政府転覆させるのかw
Re: (スコア:0)
#大切ならなぜ米国は何度も政府転覆させるのかw
あんた、田中宇とかの「真相を斬る」みたいなサイトとか週刊誌とかが好きだろ?
「これは真実だ」とか言いながら、気づかないうちに陰謀論信者になっているパターン。
Re: (スコア:0)
>>あんた、田中宇とかの「真相を斬る」みたいなサイトとか週刊誌とかが好きだろ?
布教活動ご苦労様です。
私はみたこともないんですが、それらはおもしろいのですか?
Re: (スコア:0)
よく見る論点はずしとすっとぼけ。
なんだ茶ねらーか
Re: (スコア:0)
横入りすると、
#2584438 は、
>このままだとプーチンに気の毒なので、
という、「そうは言ってもウクライナの行動にも問題があるんだぜ」と断っての書き出しなので、
#2584438 を書いた方は、「#2584414は、『ウクライナの行動には問題が無い』という主張だ」と考えているようだと読み取れる。
が、そもそも、「どっちが悪いか」というのは、本当の問題に比べればどうでもいい程度の話である、
と言うようなことが、#2584500 には書かれている。
そして、その本当の問題というのは、地政学的にややこしい小国が無闇に核武装しないように効かせていた睨みが形骸無実化しつつある点。
Re: (スコア:0)
表面的にはウクライナが暴走にプーチンが追従しているように見えるかもしれないが、「核不拡散」自体が戦争の火種になっているわけで、ウクライナ暴走の引き金を引いたのは、間違いなく共和党時代のアメリカなんだよ。ポスト冷戦構造になって、「何をやっても大国間の戦争はない」という前提のもと、アメリカはやれる限りのことを全力でやってしまった。具体的にいうと、反政府勢力に金をばらまきすぎた。
そのツケが独裁国家の代わりに誕生したナショナリズム溢れる民主的暴走国家のウクライナ。まあ、ソ連がキューバを使ってアメリカにやったことの意趣返し、だと言えなくもないが、ウクライナと北朝鮮のことを考えると、少なくともアメリカは核不拡散に対して真剣に取り組むつもりはない。むしろ、中国やロシアのような仮想敵国の隣国が核武装するのは、パワーバランスの面で仕方がないというスタンスなんだろう。
Re:どっちでもいい (スコア:1)
>>それにしても一国に欧米露がなんでここまで介入するのかわからない、いくらなんでも露骨すぎじゃないか。
それがヨーロッパ大陸の常識
大陸から離れた島国で物理的・歴史的に国土と民族分布と宗教分布の境界がかなり明確な日本の方が特別
陸続きの隣国からいきなり戦車が押し寄せてくるような環境では無いことに感謝しなさい
Re: (スコア:0)
> 紛争中であることは公知なんだから
ロシアから見れば、平和裏に併合が完了したので、紛争中ではないと思うのですが。
Re: (スコア:0)
「どうでもいい」ということを主張してアイデンティティを得る斜に構えたゴミばっかの偏狭の島国。
まあこれも国境という概念が希薄だから起こる現象なんだけどねw
大統領の数大杉 (スコア:0)
三人目のウクライナ大統領が登場したようだし、クリミアもあわせれば4人目か、、どうするんだろう。
http://matome.naver.jp/odai/2139774251081119301 [naver.jp]
Re: (スコア:0)
4人?
どっちでもない (スコア:0)
ロシア?ウクライナ?そこはソビエト連邦だ。
Re: (スコア:0)
ちがう、クリミア・タタール汗国だ。
Re: (スコア:0)
ソビエト連邦はもうない。
プーチンは、ウクライナをロシア連邦に組み入れたいと考えている。
Re: (スコア:0)
ネタにマジレスカッコ悪い。
大統領はウクライナをロシアにしたいみたいだけれど,某議員はソ連解体は違法と言っている( http://sankei.jp.msn.com/world/news/140411/erp14041109470006-n1.htm [msn.com] )んだよなあ。
これに一票 (スコア:0)
元々連邦制としていただけれクリミアはれっきとした独立国家。
だから本来はウクライナの意図は関係無く独立するのもロシアに付くのも自由な筈なんだが。
怖いこと (スコア:0)
ある国のある範囲に、別の国を支持する人々が住んでいて、かつその別の国が支援できる範囲だと、そのある範囲が別の国になる。
歴史上度々発生してきたことですが、「昔の事例ではなく今の事例」としてそれが起きてしまったのが恐ろしいなと。
ついでにこれを認めると北方領土も夢のまた夢ですしねぇ。
Re: (スコア:0)
ナチス・ドイツはゲルマン人の多かったズデーテン地方(チェコの西側)をドイツに割譲するように、チェコスロバキアに要請した。これを問題にした英仏が「ちょとまった」と割って入ったところ、ヒトラーは「関係ない奴らは黙ってろ」と相手にせず、ズデーテン地方はドイツが占領(あるいは解放)した。
深まる英仏と独の対立で、あわや世界大戦かとおもわれたが、両首脳はミュンヘンで会談し、戦争の危機は去った。ドイツはズデーテン地方のみならず、チェコ・スロバキアのチェコを丸々ドイツ領とし、しかも、余った新生スロバキアの首相にティソを指名し、事実上ナチスの傀儡国にした。この会談を成功させた英首相のネヴィル・チェンバレンは、欧州を戦火から救った英雄としてロンドンに凱旋した。
もう、今の状況だとほぼ役者がそろっているので、あとは誰がネヴィル・チェンバレンになるかだけが問題だ。
Re: (スコア:0)
カナダとか中国系移民が押し寄せて白人が少数派になりそうな勢いなのでマジヤバイ