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Google

技術革新の促進に向けてGoogleとFacebookの解体が必要という議論 29

ストーリー by hylom
しかしどう分割するんだろう 部門より
taraiok曰く、

ハイテク産業がPCやインターネットに匹敵する技術革新を望むのであれば、GoogleとFacebookを解体するべきだ。ロンドン法学部でこう発言したのは、ジャーナリストで映画制作者のJonathan Taplin氏。彼の講演は「著作権ポリシーの危機」というタイトルで行われた。ここではデジタル独占企業が文化をどのようにして窮地に追いやっているのか、それが私たちにとって何を意味するのかが示されたという(registerSlashdot)。

現在、インターネット上で流れている音楽全体の57%はYouTubeによって配信されているという。しかし、抜け穴の存在によりミュージシャンたちは13.5%の収益しか得られていない。抜け穴はSNSなどで個人が作り出したコンテンツ(user-generated conten、UGC)にある。収益が支払われていないのはミュージシャンだけではない。SNSどを利用している一般の人たちもだ。多くはMark Zuckerbergのために1日2時間働き、無償でデータプロファイルを提供し続けている。

効果的な広告には行動データの集積が必要だが、多くの人たちはGoogleやFacebookと競合するのに十分なデータを集めることはできない。過去にベルもIBMもMicrosoftも独占禁止法による治療を受けた。我々は20年ごとにこうした戦いを続けている。また再び戦いを始めるときがきたのだとJonathan Taplin氏は語っている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2017年12月05日 10時55分 (#3323541)

    この方はIntertainerというVOD配信会社のCEO(今はもう配信してない?)で、かつて大手映画会社の親会社を反トラスト法で訴えてます。
    (これは後に和解に至ったはず。内容は非公開)

    オンデマンド・ビデオ会社、大手映画会社を反トラスト法違反で提訴|WIRED.jp [wired.jp]

     同社のジョナサン・タプリン最高経営責任者(CEO)は声明の中で次のように述べている。「これら大手映画会社の行為は、実質的に、消費者から選択の自由を奪い、価格をつり上げるとともに、市場に出回る作品を減らし、競争力に富んだ市場ならば期待できるサービスの質を下げることになる」

    これ以降もGoogle/Apple/Napster相手に訴訟を起こしています。
    (ぐぐっても当時の記事が消えているので詳細不明)

    あと、タプリン氏はまさに「GoogleとFacebookを解体すべし」という書籍も今年5月に出版されているようです。
    「民主主義の危機だ!」と煽っているようですが、ご本人が利害関係者でもあるので、多少割り引いて考えた方がよさそうに感じますね。

    • by Anonymous Coward

      ×真新しい
      ○目新しい

    • by Anonymous Coward

      >これ以降もGoogle/Apple/Napster相手に訴訟を起こしています。
      >(ぐぐっても当時の記事が消えているので詳細不明)

      5ch(旧2ch.net)の孫引きで良ければどうぞ [5ch.net]

  • 著作権という概念と言うより、著作権が大きくかつ独占的な権利となっていると言う状況自体の解体が必要なのではないかと思いますけど。
    日本なんか、著作権への配慮で家電業界がまずボロボロになり、音楽を聴くという習慣を人々が奪われた因果応報で音楽業界が崩れ、
    テレビなんかでも地デジの異常な著作権規制でジリ貧になってますし、「コンプライアンス遵守」の上位に著作権が置かれてしまったことでの社会的な不公正の推進には洒落にならないものがある。

    結局、著作権が「著作文化の向上のために著作者の権利を高める」と言う本来の目的ではなく、「著作権者の、専ら経済的利益のために権利を圧倒的に高める」となった事で、企業による異常な独占を容認することになり、著作者自体は下働きの小作農というより農奴にちかい立場に置かれてしまっていて、最低でも日本の場合だとコンテンツ文化に携わる人たちの異常な激務と薄給・窮状が社会問題に浮上する所まで来てしまった。

    「著作権」と言う、たかだか一つの経済的権利に過ぎないものに、異常な権力や権威が集まってしまってるということが、文化の面でもイノベーションの面でも悪い影響を及ぼしてるのではないかと。

    • by LoadFF (27414) on 2017年12月05日 15時46分 (#3323721)

      要は財産権を放棄しろと仰るわけですね?
      どういう法改正(と言うか憲法改正)が必要になるかは置いて…
      あなたの主張だと、全ての個人所有の財産は放棄を迫れるので
      日本は共産国家に鞍替えってことになりますね。

      #格安でいやタダでコンテンツを使わせろって本音が丸見えですよ。

      --
      如何なる内容であろうとACでの書き込みは一切無視します。
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      > コンテンツ文化に携わる人たちの異常な激務と薄給・窮状

      これって具体的にどんな人たちを想定しているの? そう言われてぱっと思い浮かぶのはアニメーターとか
      制作Pとかの著作者ではない人たちもしくは、売れるコンテンツを作れなかった著作者なんだが。

      大御所声優でも報酬交渉したら干されちゃうとか言う立場の弱さみたいなのは改善しないといけないと思うけど、
      どっちかというと労使の問題で著作権とは別だと思うのよね。

      テレビのじり貧は単にネット視聴が勃興してきただけだと思うの。ラジオと一緒。
      ネットの方がコピーコントロール厳しいしね。

      • by Anonymous Coward

        Artane.氏のいつもの敵味方思考ですな

  • by Anonymous Coward on 2017年12月05日 9時31分 (#3323484)

    結局第二第三の何かが生まれるだけだとおもうんですが、それを新陳代謝と呼ぶのか、それともやっかみなのか、欧州的狂気なのか。

    • by Anonymous Coward

      邪悪なM$(笑)の時にもそう言ってたのなら説得力あったんだろうけどねぇ

    • by Anonymous Coward

      その第二第三の何かが生まれるときに、今でいうGoogleやFacebookの様な技術革新やサービスの革命が起こるだろうってことじゃね?
      で、その後また市場が寡占化・硬直化してきたら再度分割を試みると…。

    • by Anonymous Coward

      MSの独禁法裁判の時は、
      OS部門とオフィス部門+α に分割すべきって議論があった.

      オフィス部門と癒着して、ソフトウエアの進歩を遅らせてるだけだったからな。
      分割して、互いに独立した企業にしちゃった方が良い。

      今回のもそういう話かと思いきや

    • by Anonymous Coward

      欧州は単に市場が万能だと思ってないというだけでしょう
      情報産業はいくつかの要因で自然独占が発生しやすいので監視と是正は必要だと思います 治療という言葉を使うかどうかは別として

  • by Anonymous Coward on 2017年12月05日 11時53分 (#3323563)
    でも、GoogleもFacebookも既存の企業の独占禁止の恩恵を受けて発展したわけじゃないよね?
    独占禁止の結果生じるのはイノベーションじゃなく、コモディティ化だと思うんだけど。
    具体的に何を独占されているという主張なんだろうね?
    • by Suzuno (48093) on 2017年12月05日 12時11分 (#3323567) 日記

      独禁法違反だというなら技術革新とか関係なく解体などの対策をすべき。
      そうでないなら「それらしい理屈をつけて気に入らない企業を潰そうとしてる」という、独占状態に負けず劣らず有害な、人治主義をやろうとしてるだけじゃないの?

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      サービスを素早く立ち上げるために情報の価値を意図的にゼロやマイナスにして周りの企業を叩き潰しているんじゃないか?

      # 寄ってきた人目当ての広告収入でGoogle自身はヌクヌクしている

  • Googleは政府命令でいつでも事業ごとの会社分割できるしね

  • by Anonymous Coward on 2017年12月05日 13時25分 (#3323612)

    そんなもん望んでないよ。

    • by Anonymous Coward

      「老害!席をゆずれ!」っていう情けない反骨心に近いものを感じる

  • by Anonymous Coward on 2017年12月05日 13時28分 (#3323613)

    GoogleとかFacebookというより広告プラットフォームのシェアというか配分というか

  • by Anonymous Coward on 2017年12月05日 15時54分 (#3323732)

    Microsoftが受けた独占禁止法による治療って
    具体的に、何を言うんでしょうか?

    別に、独禁法で、組み込みOSとかスマフォ市場に
    参入できなかっただなんて話は無かったと思いますけど?

    ベルの場合は、独禁法がなければ
    UNIXが一社特有のOSにとどまり、あまり普及せず

    今のLinuxやFreeBSDも無かったのかもしれないと思うと
    治療は必要なのかな?とは思いますけどね。

    • by Anonymous Coward

      >〜独占禁止法による治療〜
      オフィス、インターネットブラウザ、メディアプレイヤー関係じゃないの?

      >ベルの場合は〜
      個別のケースを一般化しすぎだと思います。

  • by Anonymous Coward on 2017年12月05日 18時35分 (#3323840)

    そんなことはない、昔と変わらず金は払われている。

    20年前には1曲作って売るためには今の100倍くらいの金がかかった。
    それがめちゃくちゃ安くなり、作る人、売ろうとする人が増え個々の人に入る金が少なくなっただけ。
    音楽で食えるのが一握りだということは今も昔も変わらないけども、20年前には何億も売り上げるマッシブヒットがいっぱいあって、
    その売り上げがレコード会社に入り、比較的マイナーな音楽でもレコード会社の投資という名目でおこぼれにあずかれていたってだけのこと。
    あのやり方はもう二度と成り立たない。

    インターネットがとか、著作権がどうこうとか関係ない。音楽の作られ方が圧倒的に変わっただけのこと。

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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy

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