
米連邦地裁、Googleが歌詞データを無断使用したと訴えるGeniusの主張は保有していない著作権を主張するのも同然だと判断 42
国内でもたまに見えてたような 部門より
米ニューヨーク東部地区連邦地裁は10日、歌詞表示サービスGeniusがGoogleとLyricFindを訴えていた訴訟を棄却した(Music Business Worldwideの記事、 The Next Webの記事、 The Vergeの記事、 訴状: PDF)。
Geniusは昨年12月、同社が生成した歌詞データをGoogleとGoogleに歌詞データを提供するLyricFindが無断使用したと主張し、契約違反や不当競争、不当利益を理由に両社をニューヨークの州裁判所に提訴していた。
Geniusが歌詞の著作権を保有しているわけではなく、音楽出版社からライセンスを受けて使用しているだけだが、音楽出版社やアーティストから歌詞データが提供されることは少ない。そのため、歌詞表示サービス各社は独自に歌詞を聞き取って文字起こししたデータを使用しており、各社の歌詞データが句読点や記号、改行位置などを含めて完全に一致する可能性は低い。
GeniusはGoogleが検索結果先頭の情報ボックスで歌詞表示を開始した当時から無断使用を疑っており、一部の歌詞データに記号の一部を見た目では区別しにくい別の記号に置き換えるウォーターマークを埋め込んでいた。その結果、Googleの情報ボックスにはウォーターマークが入ったままの歌詞が表示され、それに関する報道の後でウォーターマークが除去されたことをGeniusは無断使用の証拠としている。
Geniusは著作権とは無関係な訴訟であることを強調したが、Google側は実質的には著作権に関する訴訟だと主張。州裁判所の管轄ではないとして訴訟を連邦地裁へ移動することに成功した。Geniusは州裁判所への差戻しを申立てたが、連邦地裁は申立を却下し、Geniusの各請求内容は著作権侵害を主張するのと変わりないと判断して訴訟自体を棄却している。
日本でもむかしあったような (スコア:0)
着メロ的なサービスが商用化して流行してるときに、
他社のを無断盗用したみたいなのがあった
当時の着メロのしょぼいシンセでは、原曲そのまま再生は無理で、
着メロのしょぼいシンセでいい感じに再生できるようにアレンジする必要があった
時間をかけて書き起こしたものを転載元記載も無しでコピペされたら、そりゃ怒りたくもなる (スコア:0)
個人的にはこの裁判はジーニアス側が勝ってほしい。
Re: (スコア:0)
> 訴訟自体を棄却している。
すでに負けてるのでは
Re: (スコア:0)
上訴するんじゃ?
Re: (スコア:0)
権利元が訴えたならGoogleも負けただろうけど、権利者じゃないところが訴えても「お前じゃ無理」ってなるのは当たり前では。
Re:時間をかけて書き起こしたものを転載元記載も無しでコピペされたら、そりゃ怒りたくもなる (スコア:2, 参考になる)
この件で争ってるのは「歌詞の権利」とは微妙に違う。
近いのは公演とかインタビューの録音をテキストに起こす仕事みたいなもの。
録音された声の主に「一次著作権」があるけど、それをテキスト化したデータは二次著作物と言えるのか、のような話。
Re: (スコア:0)
日本ならジーニアス側の勝訴でしょう
。
Re: (スコア:0)
「自動車整備業務用データベース事件」(東京地裁平成13年5月25日)では、著作物性が認められないデータベースの複製について民法709条の不法行為として損害賠償請求が認められています。
しかしながら、その後の「北朝鮮映画事件」(最高裁平成23年12月8日)では
Re: (スコア:0)
>ただし日本語の歌詞の場合、歌詞の文字起こしの際の漢字の選択に著作物性が認められる可能性があるかと思います。
そんな所に著作物性を主張すると、むしろ歌詞の同一性保持権に対する侵害になって権利元から訴えられると思います。
議論がズレますが、欧米(他は、私が知らない)と違って日本のCDには歌詞カードが付いているものが多いので、多分文字起こしをそもそも必要としない物が大部分ではないかと。
こんなのはどうやっても権利主張できないので、AIとかにデータ作らたいところですね。(Amazon primeの字幕 [togetter.com]みたいなダメな先例がありますが・・)
Re: (スコア:0)
言えないでしょ。Googleはズルいと思うけど、そんな権利を認めたらパブリックドメインの乗っ取りが容易におきる。
Re: (スコア:0)
パブリックドメインな曲でもそれを演奏したものは間違いなく二次著作物なので、録音したものは演奏者の許可なく使えば違反だよ
Re: (スコア:0)
二次的著作物(通称、二次著作物)の法律上の定義は「著作物を翻訳し、編曲し、若しくは変形し、又は脚色し、映画化し、その他翻案することにより創作した著作物」なので、単に演奏しただけのものは二次的著作物にはなりません。
歌詞を変える、編曲するなどの行為があって初めて二次的著作物です。二次的著作物でない場合は、著作隣接権しかありません。
Re: (スコア:0)
例えば、ゴッホの絵を所有者が非公開にして、その写真だけ公開したら、その写真に著作性を認める場合、もう写真を撮った人がゴッホ本人と同等の権利を有するに等しくなる。だって、写真を撮るのに手間暇かかってるからね。この歌詞業者と同じ主張だよ。
実は、奈良国立博物館なんかは二次元絵画に対して同様の主張を行っている。
https://www.narahaku.go.jp/archives/02.html [narahaku.go.jp]
自分が著作権を持たないものへの利用制限。
Re: (スコア:0)
確かに歌詞の権利が争点ではないだろうが、Google側はそっちへ論点ずらししてる。
Genius側は彼らが持つデータベースに関する権利を主張していて、歌詞データが同一だから彼ら持つデータベースが不当に使われた証拠という位置づけでは。
問題となる著作物は歌詞でなく歌詞データベースのほう。
Re: (スコア:0)
不当競争は著作権がなくても成立するぞ。
なので、原告がよほどおかしな主張をしてたのでない限り、高裁で差し戻しになると思う。
Re:時間をかけて書き起こしたものを転載元記載も無しでコピペされたら、そりゃ怒りたくもなる (スコア:1)
> 不当競争は著作権がなくても成立するぞ。
連邦法は詳しくないのですが、反トラスト法とかそのあたり?
> 高裁で差し戻しになると思う。
連邦地裁の判決だから、控訴して上がる先は巡回裁判所(連邦控訴裁判所)ですね。
Re: (スコア:0)
どっちも、著作権管理団体からの許諾を受けてやってるので、
歌詞の権利元からすればどちらも合法
Re: (スコア:0)
さらに言えばGoogleも権利者に許可取ってるんだよね。
Re: (スコア:0)
道義的にはともかく、ビジネス的には「企業防衛としてコピペを許さないビジネスモデル」を作る必要があるんだろう。
この歌詞表示サービスで言うなら、単にライセンスを取るだけでなくこの形態のサービスにおける独占使用権まで取る必要があったと思う。
Re: (スコア:0)
Googleが払ってる以上の額を追加で払うことになると思うけど採算がとれないのでは。
Re: (スコア:0)
採算がとれないのなら、そもそも無理筋のビジネスだったということ。
Re: (スコア:0)
Geniusは利用者側で権利者では無いから、当然権利者としての権限は無いってお話では。
Geniusが書き起こすまで記述された歌詞は無かった訳では無いですよね?
下手すると権利者側から提供されて居ないか?
Re: (スコア:0)
輸入盤洋楽CD何枚か買ってたけど、歌詞カードが付いてこないCDが何枚かあったからなあ
All your lyrics are belong to us. (スコア:0)
AMPといいゼロクリック検索といいGoogle帝国はWebを囲い込みたいのでしょうね。
Re: (スコア:0)
ゼロクリック公告はいまじゃ本格的だな
むかしはネット関連業者が広告をクリックしてもらってサイトなり購入に誘導して収益化するのではなく、
広告を見てもらうだけでクリックしてもらわなくても、知名度があがり収益化するやり方
Re:All your lyrics are belong to us. (スコア:1)
> ゼロクリック公告
決算情報や倒産情報がなにもしなくても
どんどん流れてくる世界を想像してちょっとほっこりした。
間違いないのは (スコア:0)
googleは他人の努力の結果をかすめ取って自社利益にしているということか
Re: (スコア:0)
検索は無料だから利益にはなってないけどね。
Re: (スコア:0)
検索した人間の属性を統計として売れるだろ
Re: (スコア:0)
後ろめたいことがある奴ほど「Don't Be Evil」なんてきれいごとを言うのですよ。
GoogleにしろAppleにしろ世界の富を独り占めにしないと気が済まないんですかねぇ。
他人の労力を横取りするのは・・・ (スコア:0)
こういう、誰かが労力(コスト、お金)をかけて作成したものはそれなりに保護されるべきだと思う。
著作権だってそもそもの趣旨はそういう面があったはず。
コピペできるからって他人が労力をかけたものを勝手に利用するのはどうかと思う。
今回は歌詞だけど、その先は本など、全てのテキストが同じ目に会う。
そう言えば何年か前、Google が全ての本を検索可能にするって話があって、
日本の出版社もそのとばっちりで電子化などに他人事でいられなくなったって経緯
もあったんだっけ。
例えば、適当な会社を立てて、青空文庫のテキストをGoogleに売る事はどうなるのだろう?
法律的にも、道義的にも。
Re: (スコア:0)
青空文庫自体が数年前に復刻発売された本を底本として書き起こしてるからなぁ。。。これはどうなんだろ。
Re: (スコア:0)
書籍って出版社や出版時期などによって、漢字/ひらがな表記、送りがな、ルビ等が変更とかされてたりするからね。
初出時の単行本と文庫版では結構違う。
Re: (スコア:0)
著者に無断で勝手に変更したらマズいんじゃないの?
死後にどうやって許可を取るかは知らないけど。
Re: (スコア:0)
文字の位置まで細かく指定するような一部の作者以外なら、単純な表記の変更ぐらいは引っかからなさそう
Re: (スコア:0)
メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の著作権侵害を除かなければならぬと決意した。
robots.txtは? (スコア:0)
表示のされ方に文句があるなら検索結果から消え去ればよかったのに
Re: (スコア:0)
Googlw+で共有されたURLはrobots.txtでブロックしていても検索結果に出る前科があるんで意味ないじゃね
Re: (スコア:0)
クローラーを判別して、そいつが来たときだけ嘘の歌詞を返せばいいのでは
コストをかけて作ったものを保護する権利がない (スコア:0)
著作権は「表現」を保護する権利だから、独自の表現がないと保護の対象にならない。
意匠権にしても商標権にしてもあくまでもオリジナリティを保護するもの。
いまのところ負担の大きな作業の結果生じた成果を保護するような権利が存在しないため、
こういうときに泣きをみることになる。
AIなどで自動化できるようになったらいらなくなっていく権利だろうけど、どうしてそういう権利がないんだろう。
Re: (スコア:0)
その権利を守ることによって(社会的に)得られるものが無いから?
技術や文化の発展が阻害されるわけでも無さそうだし。